■■■■■■■■■■■ダイス新聞■■■■■第2号■■
第1号タイトルで濃い網を掛けたら「創刊1号」の文字が隠れてしま
いました。すいません(前号編集後記からの謝り癖が抜けてない)。
さて、今回は、「ダイスの村観光案内」「世界はSHOW BYショ
ーバイ!」そしておなじみ「クロ野球ニュース」など内容盛りだくさん
でお送りします。
《「村の時間」の時間》
−ダイスの村観光案内−
アルピジア大陸バッファロー半島の先端にブック諸島はあります。ダ
イスの村があるのはその一つ、ダイス島の内陸部です。直径1kmほどの
堀が他の地域(他国)との境界となっています。
村の中央には広場があります。ここから東西南北それぞれの方位に道
がのびておりまっすぐ堀の外へと続いています。広場の中心には、“戦
士ギルガメスと巫女カイの像”がたっています。世界各地で様々な功績
を残した二人は、この村の発展に貢献したことでも知られています。像
の周りには定期的に市が立ちます。
北の道を進むと“シュテフィ城”に通じます。城といっても君主がい
る訳ではありません。一種の役所のようなもので、政治的機関は全てこ
こに集まっています。ちなみにダイス新聞社もここにあります。シュテ
フィ城からはやはり四方に道がのび北は堀の北側を、西と東は途中で折
れて堀の北西部と北東部を、それぞれ通過しています。
村の南東部には“ハルトマン記念文化センター”があり、美術館、図
書館など、文化施設の殆どがこの建物の中にあります。無論、防音設備
は整っています。
南西部には、ユニコーンズの本拠地“ダイス村民球場”があります。
村の外には広大な土地が広がっているようですが、詳しいことはわか
っていません。
《ゲームブックの世界は SHOW BY ショーバイ!》
何かゲームブックと直接関係のあるコーナーが欲しいと思い、急き
ょ作ってしまいました。GBkの世界を「商売」面から見るとどう
なるか、ラターが勝手に考えて勝手に書きまくるコラムです。かな
り過激なことも書く予定ですのでこのコーナーに対する御意見、御
感想などお待ちしています。
1)なんてったってタイトル
「人形は顔が命です」というフレーズは今でもよくきかれるが、
何においてもまず「見た目」「第一印象」は大事である。商品を売
るにあたって“デザイン”は欠くことのできない要素なのである。
本の場合「第一印象」は表表紙によって決まる。表表紙にはその本の
題名(タイトル)と作者名が書かれてあり、イラストがかかれてあ
る。イラストについてはまた別の機会に述べることにして、今回は
題名について述べることにする。
GBkの場合、「〜の〜」という題名がたいへん多い。それもか
なり単純な、陳腐なものが多い。はじめのうちはそれでもよかった
のだが、やがてGBkに対する世間の認識が変わってきた。それは
ファミコンが現れたからである。GBkが「ファミコンの代用品」
というイメージをもたれるようになったのだ。更に、「ファミコン
の代用品」に満足している、いや単なる
「代用品」
以外の何物でもないGBkが目立っているため、「GBkは幼稚だ」「所詮
コンピューターにはかなうまい」「このエリート戦士がおまえみた
いな落ちこぼれのカカロットに負けてたまるか(ドラゴンボール風
に)」という認識をもたれるようになったのである。
その「幼稚」といわれるGBkが「陳腐」な題名をもっていたら
どうなるか。「幼稚」と「陳腐」−−これ以上ない最高の組み合わ
せである。言い替えれば、「幼稚」というイメージがますます強く
なるのである。
GBkにしろコンピューターゲームにしろ、ファンタジーゲームには
ある「お決まりパターン」というものがあることは御存知であろう。
「勇者の子孫(あるいは冒険者、それに憧れる者)が、さらわれたお姫
さまを助けるため、怪物と戦い、伝説の剣を手にし、迷宮に入ってドラ
ゴンを倒し、悪い魔法使いと戦って姫を無事助け、姫と結婚して王子に
なる。」というもの。この文章に関係する題名は「究極の陳腐」という
称号を与えられるに至る。ある意味で名誉なことである。
「迷宮のドラゴン」−−このタイトルをはじめて見たとき、僕ははっ
きりいって笑った。大爆笑した。見よ! この題名の限りなく陳腐なる
こと! 作者はこのGBkを売ろうなどとは毛頭おもっていない。単に
自己満足のためにGBkを作ったにすぎない。GBコンテスト応募者(
入選者ではない)ならいざ知らず、自己満足で作っただけのものを商品
として市場に出されると業界が迷惑する。いくら中身が良くても「第一
印象」は表紙が決める。
ただ難しいのは、凝った題名が必ずしも良い題名とはいえないという
ことである。あまり題に凝ると、まあ、雰囲気のある感じはする。だが
トップにはなれない。親しみがわきにくいし、長くなることが多いから
覚え辛いのである。コンピューターゲームの話になるが、大ヒットした
ゲームのタイトルには凝りすぎたものがない。「イース」「ドラゴンク
エスト」「ハイドライド」「ドラゴンスレイヤー」「ザナドゥ」「ウィ
ザードリィ」「ウルティマ」「グラディウス」「R−TYPE」「ゼビ
ウス」「信長の野望」「大戦略」「ジーザス」「殺人倶楽部」・・・き
りがないのでこのへんにしておくが舞台となる町の名などゲームの中で
重要な単語が多い。「ドラゴンクエスト」などはさっき僕がいった「究
極の陳腐」そのものだし、「信長の野望」「大戦略」も考えてみれば相
当陳腐である。
しかしコンピューターの場合はGBkほど題名を気にする必要は
ない。雑誌などによる情報網がしっかりしているからである。GB
kの場合、こうはいかない。
良い題名を作るには、センスの良い造語を作ることからはじめる
のが手っとり早いのではないだろうか。親しみやすくて雰囲気のあ
る造語を地名か何かに使い、それを題名に使う。作るのが難しいな
ら神話か何かからピンときた言葉を拾えばいい。
しかしタイトルだけでは売れない。あえて今回はタイトルにこだ
わってみたが、これだけでは売れない。当たり前のことだが。次の
機会には別の点を考えてみたいと思う。
《福井でございます!》
このコーナーは、ゲームブック化されそうなパソコンゲームなど
を勝手に予測しようというものです。
○ 夢幻戦士ヴァリス2(日本テレネット)PC88,98,X68000,MSX2,
PCエンジン(CD-ROM)
パソコンショップでかなり熱の入ったデモを早くから流しており
メーカーの意気込みが感じられます。また、音楽CDや、主人公優
子のガレージキットを販売する、イメージガールコンテストを行う
など、多方面にわたって“ヴァリス”ブランドを作り上げようとし
ています。こういった状況を考慮しますと、“ヴァリス”ブランド
のGBkが出る可能性も十分あります。
GBkの出る確率 70%
出版社予想 1双葉社2勁文社3東京創元社
(晴れ) ロードス島戦記(ハミングバードソフト)PC88VA,98,X68000,M
SX2
御存知の通りこれは月刊コンプティークに連載され、小説化され
て角川文庫から出ているRPGリプレイのシナリオをパソコンゲー
ム化したものです。
ロードスGBkが出ると予想した理由は3つあります。1つは、もと
もとRPGからできた話だということ。2つめは、RPGルール、パソ
コンゲーム、小説、ガレージキットというようにマルチメディア化が進
んでいること。3つめは、既にハミングバードのRPGで安田均氏原作
の「ラプラスの魔」がMIAからGBk化されていることです。
GBkの出る確率 50%
出版社予想 1角川書店2富士見書房3MIA
◎アフターバーナー(セガ、その他)X68000,FM-TOWNS,ファミコン
これだけの人気ゲームがファミコンで出ればGBkでも出ることでし
ょう(スペースハリアーも出ましたし)。シューティングなので、もと
のストーリーに振り回されるということもないでしょう。
GBkの出る確率 40%
◎MID−GARTS(ウルフチーム)PC88,98,MSX2,2+
アークスが出たのでこれも出る可能性があります。アクション性が強
く、かえってGBkが作り易いと思います。
GBkの出る確率 30%
●ディガンの魔石(アーテック)PC88,98,MSX2
マルチメディア化を狙っているのでひょっとしたらGBkも出るかも
しれません。
GBkの出る確率 10%
<参考>
既に発売されているのを知らずに今回予想してしまったもの
◎レーサーミニ四駆(コナミ)ファミコン
双葉社から発売中
●ガンヘッド(ハドソン)PCエンジン
バンダイから発売中
予想してから発売予定のあることがわかったもの
(晴れ)ジーザス(エニックス)PC88,98,MSX2,X1,FM77AV,ファミコン
エニックスから発売予定
しょうがないから作者予想でもします。1早坂律子2横倉廣3雅孝司
《クロ野球ニュース》
1号からまだそれほど経過していないのですが、順位にかなりの
変動があります。7月27日現在の順位表です。
1 巨人 14−8 1 .636
2 ヤクルト 11−10 1 .523
3 広島 13−12 .520
4 大洋 11−11 1 .500
5 中日 10−12 1 .454
6 ダイス 9−11 1 .450
7 阪神 10−14 1 .416
<ダイス選手レポート>
(カッコ内は背番号)
西武からのトレードで今期よりダイスの選手となった角田( 0)。
“お祭り男”としてダイスにすっかり定着しました。
「彼のお蔭で俺の盗塁阻止率が落ちたね。」と、元日本ハムの捕手
だった多摩( 1)が証言するほど角田の足には定評があります。ダイ
スで足の速い選手といえば、斎藤(55)、安田(88)、多摩( 1)、黒田
(48)、松枝(19)と、数多くいますが、角田の足の速さは群を抜いて
います。
打つ方はあまり得意ではなく、そのため今のところスタメンで出
場する機会は少ないのですが、ベンチの中で彼は応援に大活躍。ベ
ンチの士気を高めています。
勿論塁に出たとき、打席に立ったときのパフォーマンスも忘れま
せん。盗塁を決めたときの派手なガッツポーズ。豪快な空振り。一
つ一つの動作がどれも派手。それが人気を上げる原因となっていま
す。もし乱闘がおきたなら(足が速いせいもありますが)真っ先に
駆けつける“切り込み隊長”でもあります。
足が速く、守備もそこそこ。是非とも打率を上げて、ダイス打線
での“切り込み隊長”となってほしいものです。
<名勝負解説>
阪神−大洋5(甲子園)
阪神仲田、大洋新浦、共に大乱調で、大洋は4回まで毎回得点の
5点(5回から阪神の投手は御子柴に交代)、阪神も5回までに5点。
しかしその後は御子柴の調子も良くまた新浦も復調し、5対5で9回裏
を迎えます。
岡田のヒットの後、田尾、真弓と倒れ2アウト二塁。打者はこの日今
期初スタメンの八木。投手は8回から代わった欠端。ヒットのなかった
八木ですが欠端の2球目をセンター前へ。岡田がこれで3塁を回って一
気にホームイン。6−5で阪神サヨナラ勝ちです。
広島−巨人3(広島)
先発は広島北別府、巨人槙原。4回表巨人は二死満塁から駒田が2点
適時打。しかしその裏広島は一死満塁から山田が2点適時打。更に山崎
の適時打、達川の犠飛。5回には小早川の適時打。5−2とします。
追う巨人は6回表、二死から駒田の2ランで1点差。そして9回、突
然北別府が崩れ、一死満塁。ここでクロマティが走者一掃の二塁打を打
ちます。水野がその裏の広島の攻撃を抑え、結局7−5で巨人が勝ちま
した。
中日−ダイス5(ナゴヤ)
1回表、ダイスの2番打者山本( 4)は中日先発山本からソロを打
ちます。3連戦の3戦目にしてダイスは初めて中日から先取点をあ
げます。
ダイスの先発は上原(96)。3回までは中日打線を良く抑えますが
4回に仁村薫の3ランを、6回には宇野の2ランと仁村薫の適時打
を浴びます。
ダイスは5回に中村の捕逸による1点を、9回には角田の適時打
による1点を取りますが、中日は7回から上原に代わって登場の茂
木(29)からも、彦野の3ランなどで4点を奪い、10−3で快勝。中
日はこの3連戦で3連勝し、ダイスを抜いて5位に浮上です。
編集後記
0号、1号の反省から今回は早く完成させようと心掛けたのです
が、早すぎて、1号の発送を行う前にできてしまいました。で、郵
便料金節約のため1・2号の合併号というかたちになってしまいま
した(さすが不定期刊行物)。でもそのお蔭でこの2号ではGBk
関係の記事が結構出来たので僕はまあよかったんじゃないかな〜と
思っています。だけどコンピューターゲームのことを知らない人に
とっては何のことかわからないような記事もあったわけで、そうい
う方から批判が来るかも知れません。それも含めて、1号、2号の
記事に対する意見、お待ちしております。意見が多く集まったら第
3号を作るときに楽できますし。
つーことでまた次号・・・あ、まだ原稿が埋まらない。じゃ、大
胆不敵に次回予告などというものをやってみますか。「『村の時間
』の時間」ではダイスの村の歴史をお送りします。「SHOW B
Y ショーバイ」では“話題性”について。今の時期に出せば売れ
ていたかもしれないGBkの紹介など。「福井でございます」では
GBk版予想と第2号での予想の結果発表。そして「クロ野球ニュ
ース」。7月28日現在、広島が巨人に勝ったため、ヤクルトと入れ
かわって2位に浮上です。近藤功司氏御執心の大洋は現在4位。勝
率も五割ちょうど。1・2号ではやたら大洋が負ける記事ばかり目
立っていたような気がしますが、大洋が勝つときは点差が開いてい
ることが多く、記事にしにくいのです。事実大洋は巨人に2勝1敗
と勝ち越しています。ダイス−大洋戦が今日あります。現在ダイス
に負け越しているのは大洋だけです(ダイスの2勝0敗)。大洋は
この3連戦何とか勝ち越して五割を越えたいところ。先発はダイス
関島( 8)、大洋遠藤。この試合の結果は第3号でお伝えします。
どうにか紙面が埋まりました。それではまた次号でお会いしまし
ょう。
1989年7月28日発行
ご意見・ご感想・原稿ご依頼等はこちらまで
ff4a-tky@asahi-net.or.jp
または NIFTY:GEF05575
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