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book journal 2002
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年の暮れに
実家に帰る前の日に、卒論(懸念事項その2)がやっと結論まで書けた。チェックしてもらうために、メールで添付して送ってやっと一息つく。

実家に帰って、大掃除をちょっと手伝いつつ、年賀状も書いたりしながら、懸念事項その1の残りを終わらせる。大晦日にやっと最後の発送を済ませる。6月から半年かけてやってきたことが、やっと終わる。終わったらどんなにすっきりするだろう、と思っていたけれど、まだ卒論もあるし、ぼんやりとした感慨しか抱けない。それでも、一歩一歩、何とか前進している。

ということで、久々にマンガを読んでのんびり。
2002年はマンガで締めてしまった^^;。

★69『蒼の封印』 篠原千絵 (小学館文庫) 全7巻

そういえば篠原千絵、高校の時にも流行っていて、クラスで回ってたなあ、と思いつつ読む。少女マンガの王道的なストーリー展開。この人の作品は、きれいな女の子が超能力を持っていて、それで苦労するのがパターン。久々に読むと、こういうのも楽しい。

やれやれ
↓1時間後にちゃんと届いた(^^)。これで懸念事項その1が、3分の2終了。ふぅ・・・。

届いた書類をつかんで、発送を済ませた後、久しぶりにのんびりと休日の街を歩いた。一目ぼれしたピアスと、シンプルなセーター、暖かいウール地のキャミソール、厚手のタイツを買う。ピアスは安くて気に入るものがあまりないから、見つけたときに買っておく。でも、よくかたっぽなくしちゃうんだけど。そう言えば、しばらく服も買っていなかった。やることはまだあるけれど、これからは、こまめにストレスを発散しないといけないな、とぼんやりと考えながら、人ごみの中を歩いた。

夏からずっと、やらなきゃいけないことが目の前にあった。わたしにとって大事なことだったし、全力でやらないと出来ないことだったから、好きな本を読むのも、映画を見るのも、プールで泳ぐのも出来るだけガマンしてきた。でも、それがかえって良くなかったのかもしれない。息抜きはインターネットや音楽でちゃんとしているつもりだったけれど、息抜きの時間を無理にでも作って、好きなこともやっていれば、こんなに大変だと思わなかったかもしれない。

これからの生活は、忙しいのが当たり前になるかもしれない。きちんと自分で息をつける時間と空間を、作らなくては。忙しい時期もわたしの人生だもんね。とりあえず、毎日少しずつ、パソコンを消して本を読む時間を作ろう。未読の本だと夢中になって読んでしまうから、既読本を少しずつ読み返そうかな・・・。

待つ
「こんな単純なこと(=書類の郵送)に、どうしてこんなにもトラブルが起こりえるのか不思議だ」
と送ってくれた人が言うほど、色んなところをたらいまわしにされ、ほおって置かれた書類がもうすぐアメリカから届く。(よく途中でなくならなかったものだ。なくなってたことを考えるだに恐ろしい。)結局1ヶ月くらいかかった。

しかし。インターネットで追跡していたら、アメリカから大阪まで1.5日で来ているのに、大阪から神戸までどうして2日以上もかかるの・・・。昨日配送会社の本社に聞いたら「今日中には必ず届きます」と言ってたのに、届かず。今日の朝、本社に電話して、そして神戸の配送担当所に電話して配達予定を教えてもらったのに、予定から1時間半経っても来ない。もう一回電話したら、「すいません、あと1時間ほどお待ちください」とのこと。ああ。Expressで送ってもらったのに。同じ区内で配送車回ってるんだから、自転車で受け取りに行きたい・・・。わたしの神経をすり減らす作戦か、これは(←被害妄想)。

『アリー・myラブ 5』4話
アリーのこと好きなのか?と聞かれて、

When I'm with her, I just want to tell her everything there is to know about me.
「なんか一緒にいると、自分のこと全部しゃべりたくなるんだ」

ああ、グレン、あなた今いいこと言ったわ。好きになるってそういうことかも。

まだ届かない郵便を待ちつつ。ふぅ。

疲労骨折
「修羅場」も長引くと間延びする。もう何ヶ月になるだろう。今年も終わろうとしている。

待っている書類が届かない、一体どこで迷ってるんだ、とやきもきしていたら「ごめんね、なぜか郵便ルームで止まってた・・・」と(脱力)^^;。 すぐ送る、って言ってたからもう着いていいころなんだけどな。忙しいのに無理言って頼んだのはこっちだから、そうそうしつこく聞けないし。

懸念事項を頭の中で並べて保留にしているのがつらい。

緊張状態をずっと続けるのは無理だ。自分で計画を立てて着実にこなすこと、待つこと、不安を見ないようにすること、無理してでもがんばらなければいけない時にがんばること。でも、今は力をかけたらあっけなく折れてしまうかもしれない。でも、もう少し、がんばらなくては。

As Girls Go
パワフルな女性はあこがれ。

はじめは、ミニー・ドライバーだった。
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4・5年前に、テレビで流していた『サークル・オブ・フレンズ』という映画を何の気なしに見ていた。
カトリックの規律が厳しく守られている時代のアイルランドの話で、 『セント・オブ・ウーマン』のクリス・オドネルが主演。
でも、わたしが心惹かれたのは、相手役のミニー・ドライバーだった。「美人じゃないしぽっちゃりめ。でも不思議に魅力的な女の子」という役柄で、素敵だった。『グッド・ウィル・ハンティング』にもマット・デイモンの知的なガールフレンド役で出演していたけれど、『サークル・オブ・フレンズ』のほうが存在感あり。

そして次が、ドラマ『ER』の看護婦長、キャロル・ハサウェイ役のジュリアナ・マルグリース。かっこいい・・・。

そんなわたしが、マイア・シャープを好きだということは、もしかして、当然?
(いや、曲も声もサックスも好きだから、ルックスで選んでるんじゃないってば^^;)

タイプは違うけどスザンヌ・ヴェガもあこがれ。この写真かわいい。こっちは娘のルビーと。

10月に読んだ本
★68『こんとあき』 林明子 (福音館書店) 1989

所用で実家に帰ったら、なぜだか大きなキツネのぬいぐるみがあった。
「この子はどしたの?」と聞いたら出てきたのがこの絵本。
絵本に出てくるぬいぐるみを、作ってもらったらしい(かなりかわいい)。

初めて読んだ絵本なのだけれど、わたしの琴線にジャストミート^^。
むぎゅうとしたいほど好き。こちらが福音館書店の紹介ページ。
林明子さんは、『魔女の宅急便』(映画じゃなくて原作の方ね)の挿絵の人としか しらなかったけど、すてき。
名作と評判も高いそうだけれど、なるほど。

わたしが思う「しあわせ」を、お話にするとこんな感じかも。
この絵本、ほしいぃ・・・。えへ、でも「こん」のマグカップもらっちゃった(^^)。

9月に読んだ本
メモメモ。

★65『13歳の沈黙』 E.L.カニグズバーグ 小島樹里訳 (岩波書店) 2001

去年読んだ Silent To The Bone の邦訳を図書館で借りて読んだ。
あああ、やっぱりすごいよ、カニグズバーグはさ。日本語訳もなかなか。 日本語で読むとメッセージがよくわかったし^^;。でも英語で読めたことも幸せ。

この本の英語は『ハリー・ポッター』のよりもかなり読みやすいと思う。
13歳の(結構頭のよい)男の子の1人称だから、あんまり難しい言葉は使わないし、 きちんとしたしゃべり方をしてるから。
『ハリー・ポッター』を好きになって原文で読みたい、という人たちの気持ちは わかるんだけど、初めて読む英語の本としてはあんまりお勧めしないかも。 スラング、と言うか結構崩して話してるし、魔法用語は出てくるし、ロンドンの コックニーなまりだの色々出てくるし。

Silent to the Bone by E.L. Konigsburg, 2000.

★66『マインド・スパイラル3 マーヴェラス・マインド―光輝く闇―』 キャロル・マタス&ペリー・ノーデルマン 金原瑞人&代田亜香子・訳 (あかね書房) 2002

マインド・スパイラル・シリーズ。レノーラちゃん、らぶ(^^)。
今回もおもしろかった・・・。軽いタッチでかなり大きなテーマを扱ってて、やはりこのシリーズはよい。「完璧」なんて求めちゃいけないんだよ。それは『13歳の沈黙』にも共通しているメッセージ。

Out of Their Minds by Carol Matas & Perry Nodelman, 1998.

★67『海辺のカフカ』 村上春樹 (新潮社) 2002

村上春樹さんの新刊。わたしは基本的に(そして絶対的に)図書館派で、ハードカバーを新刊で買うなんてほとんどないことなのだけれど、ここはリアルタイムで読むことが大事、と思ったので購入。満足。期間限定の公式サイトで春樹さんと読者のやりとりを読めるのも楽しいし。

読み進むうちに、かけていた音楽も消して、冷蔵庫の音や、アパートの前の幹線道路を通る車の音を聞きながら、静かに読み進んだ。 主人公のカフカくんは、全然笑わない男の子だ。わたしは泣かない女の子だった。
S&Gの"I Am A Rock"の鎧と、Paul Simonの"Something So Right"の壁を、思い浮かべる。
本当は、呪いの言葉は、自分で自分にかけているのかもしれない。
少なくとも、わたしは、少しずつ、自分の思い込みから自分を解放して行きたい、と思う。

しかし、うなぎ食べたい(^^)。
強く
何もかも、包み込めるほどには、強くはなれないけれど
自分をまもる時に
相手を傷つけないで済むほどに
強くなりたい。

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