出版に関する基礎知識
出版業界は一般的な小売業とは違い、特殊な流通や取引が行われています。またたくさんの業界用語も存在しています。そんな出版するために必要な基礎知識を説明していきます。

本の部分名称
本の各部分に使われる名称のうち製作に必要な用語をピックアップしました。

・見返し
表紙と中身をつなぐ役目があり、半分に折った紙の片側を表紙の裏に糊付けされます。ソフトカバーの場合、見返しはつけなくても問題はありませんが、表紙と本文の間の糊付け部分を隠す役割があります。お手軽出版ドットコムでは見返しには色上質紙を使います。
・そで(カバーのそで)
表紙を包むためのカバーの折り返し部分です。この部分に著者紹介等を載せることがよくあります。
・帯
販促の目的で表紙に巻くもので、カバー同様本の顔となる事がよくあります。
・スピン
しおり、リボンとも呼ばれ、本の背の上端に糊付けされ本の中に折り込まれるひも状のものです。

書店との取引の形態(委託、注文、買切)
書店に置かれている本は委託か注文か買切のいずれかで仕入れられています。どのような形態で取引されているかは各出版社やそれぞれの本によって違います。
委託とは、取次会社がこの本はどこの書店に向いているかを勘案し予め定めてある方式にあてはめて書店に配本(パターン配本)します。委託期間は通常6ヶ月間でそれ以内でしたら書店はいつでも返品することができます。
注文とは、書店が出版社に注文し書店に配本されます。当社では書店からの注文品の返品もすべて受け付けております(フリー入帖)。
買切とは、書店がその本を買い切り、原則、返品不可能な取引の形態のことです。書店にとってはリスクが高いので、客注(お取り寄せ)以外はなかなか書店に流通しません。当社では現在このような取引は行っておりません。
当社では委託配本を希望されますと、書店流通部数のうち8〜9割を全国の一般書店に委託配本いたします。残りの1〜2割は書店からの注文用に倉庫に保管され、注文があり次第配本されます。
書店流通タイプで委託配本をご希望されない場合は、書店流通部数のすべてが保管され、書店からの注文があり次第、書店に配本されます。
なお、返品された書籍に関しましては、書店からの注文用として倉庫に保管されます。

書店でのお取り寄せ(取次会社とは)
書店で予約やお取り寄せをする場合は出版社によってはできないことがあります。
これはその書店の主要取次会社がその出版社とお取引をしていないためです。
取次会社とは本の卸業者でその中でもトーハンと日販は2大取次と呼ばれ、全国の書店の75%がその取次会社と取引をしています。
当社では発売元を星雲社に委託していますので、トーハン、日販、大阪屋、栗太、中央社、大洋社、協和、日協販、西村書店、誠光堂、明文図書、三和図書、鍬谷書店、親和会の各取次会社とお取引をしています。
そのため当社で出版した出版物は全国のほとんどの書店から「発売元:星雲社、発行所:ブイツーソリューションの……(書名と著者名)」でお取り寄せができます。



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