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OZ's電影中心(2001)

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花様年華
(原題:花様年華)


●監督:王家衛
●出演:トニー・レオン(梁朝偉)、マギー・チャン(張曼玉)、他

2000/香港、98分

 まず、マギー・チャンのチャイナ・ドレスの華やかさに圧倒された。 シーンが変わるごとに、ほぼ異なる柄でマギー・チャンが登場する。 なかには、伝統的な?花柄だけでなく、チェック柄など、一見チャイナ・ドレス っぽくないものもある。

 そして、柄のバラエティもさることながら、ドレスがフィットしたボディの ラインに引き付けられてしまう。


 いっぽう、トニー・レオンは、終始、物静かな「大人の男」を演じている。 派手なアクションをしたり、強い自己主張をしたりするわけではない。

 そういえば、私が見た作品のトニー・レオンは、「恋する惑星」をはじめとする ウォン・カーウァイ作品はもとより、「悲情城市」など、マッチョではない役回り が多い。こういう「男の魅力」もいいと思う。


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JSA


●監督:パク・チャヌク
●出演:ソ・ガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、他

2000/韓国、110分

 ソ・ガンホが、常に冷静沈着、「男の中の男」の北朝鮮軍士官 オ・ギョン ヒルを演じている。


 たとえば、オ・ギョンヒルと、イ・ビョンホン演じる韓国軍兵士 イ・スヒョクが 取り調べで相対したときに、ギョンヒルは、「北」の軍人の「模範的」な態度で 感情的に「南」を罵倒する。

 一見、結局はイデオロギーに支配されてしまっていると感じさせられる シーンである。しかし、ラスト近くで、ギョンヒルがとった言動から、 これは、ギョンヒルがスヒョクをかばうための配慮だったと分かる。


 そんなギョンヒルに対して、スヒョクは、ずっと「兄貴」として慕い つつも、劣等感(というか、わだかまり)を持ち続けていたのではないか?


 命を助けてもらった出会いのときに、「情けない姿」をギョンヒルに さらけだしてしまったし、その後も、事あるごとに、「男らしさ」を 見せつけられる。

 ウジンに対して8発も銃弾を打ち込んでしまったのは、恐怖心からだけでなく そのわだかまりを吹き飛ばすためだったのではないだろうか?


 ところで、全編に渡って謎解きのガイド役である、韓国人の血を引いたスイス 軍女性将校 ソフィー・チャンを演じるイ・ヨンエが、理知的でかっこいい。


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恋戦。Okinawa Rendez-vous
(原題:戀戰沖縄)


●監督:ゴードン・チャン(陳嘉上)
●出演:レスリー・チャン、フェイ・ウォン、レオン・カーファイ、加藤雅也、他

2000、香港/99分

 もっと青い海と空を期待していたのだが、雨模様のシーンが多くて、ちょっと残念。


 レスリー演じるジミーの相棒役・ボーのヴィンセント・コックがいい味を出している。

 ジェニー(フェイ・ウォン)が居候しているアパートの住人・カリ(樋口明日嘉)の部屋で、 レスリーも交えて3人で食事をしているシーンには和んでしまったし、 一緒になったボーとカリがトラックで一緒に去って行くシーンもいい感じだ。


 また、レオン・カーファイが、ジミー(レスリー・チャン)を捕まえることに夢中になって、 恋人(ジジ・ライ)を日本人ヤクザ・サトウ(加藤雅也)に取られてしまう、 コミカルな役を演じていて、コメディの雰囲気を盛り上げている。


 ただ、レオン・カーファイが、誘拐と勘違いして加藤雅也のところへ乗り込んで いくところは、ちょっと物足りなかった。

 派手なアクション、あるいは、笑わせるギャグがあれば、ラストに近い ハイライトらしくなって、メリハリがついたんじゃないか、と思います。


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