あっと2


足を切断したため、包帯やバンソーコを常につけていたあっとは、さながら「長靴を履いた猫」。でも、傷口はガーゼにくっついていて、取り替える度に剥がれるので、毎回大出血でかわいそうでしょうがなかった。傷が乾燥するように、タルクパウダーをはたく。これは「七匹のこやぎ」の狼みたいね。
benettonの什器がトイレだったことも。
傷の出血がなかなか止まらず、しかもノラが急に産んじゃったのでノミ駆除が完全でなかったため、あっとは常に貧血状態。ついに生後2ヶ月目の台風の朝、息も絶え絶えになり緊急入院。前夜、やたらと暗い隅っこへ行こうとしていた。子猫でも死期が迫るのが本能的にわかるのだ。医者は、事故にあった状態と同じで白血球が異常に多くなっているので、90%ダメだろうと言った。夜には95%ダメと、5%アップ。ところが、あっとはがんばった。奇跡の復活を果たしたのだ!1週間後には無事退院することができた。