愛媛県西宇和郡伊方町九町コチワキ3-40-3 |
1977年9月 |
四国電力 |
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加圧水型軽水炉(PWR) |
1977.09.30 |
56.6万kw |
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加圧水型軽水炉(PWR) |
1982.03.19 |
56.6万kw |
加圧水型軽水炉(PWR) |
1994.12.15 |
89万kw |
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まだ原発は影も形もない。海岸には崖が迫り、わずかな平地に集落が立地している。山肌には果樹園の地図記号が一帯に広がり、当然にミカンの栽培が盛んであったろう。クルマの通れる道は半島の南部にあるが、つづら折りの急坂・急カーブが続く悪路で、四国内でも有数の交通の不便な場所であった。半島内での交通は船舶も広く利用されていたものと思われる。 |
半島の稜線部に国道197号(佐田岬メロディライン)が通る。見るからに良く整備された快適そうな道である。その他の道路網も整備され、北側には、約100mの等高線に沿うような県道も整備された。原発は高さ数十メートル程もある山を削り、また海を埋め立て建設された。さぞ巨大な土木事業であったろう。その他、ミカン栽培が盛んである事は変わらない。 |
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↑今回の旅の出発点は、JR予讃線・八幡浜駅。とっても何箇所か廻った後でしたのでもう昼を過ぎていました。伊方町の役場前まで行くローカルバスです。 |
↑バスの車窓から。国道197号という立派に整備された道があるのですが、このローカルバスは国道は通らず半島の南側の小集落を結ぶウネウネ曲がる細い道をひたすら走り、旅情を感じさせます。 |
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↑バスに乗る事50分、終点の伊方町役場前で下車。左側の6階建ての建物が町役場庁舎。この中には原発非常時に行政側の拠点となる「オフサイトセンター」も入っています。右側のレンガ色の建物は「生涯学習センター」、その間にチラッと見えるのが「伊方町中央公民館」。いずれの建物も、この町の財政力の豊かさを表すような立派さ。 |
↑町役場庁舎の向かいにある「伊方町中央公民館」。1〜2階に「愛媛県伊方原子力広報センター」があり、原発関係の展示物を見学できるのだが、私が訪れた時は改装工事中で中へ入れなかった。皆さんも訪れる際は、必ず事前に確認しておきましょう。 |
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↑ケチな私はタクシーを使いたがらないのだが、バス便がひどく不便な所なので仕方がない。町役場の前から「ビジターズハウス」までタクシーを利用する。寄り道して、原発建屋の良く見えるスポットまで行ってもらった。原発についての是非はともかく、巨大な建造物を上方から眺めるのは気持ちの良いものだ。途中には原発に反対する立て看板もチラホラ見られたが、タクシー運転手に気兼ねして撮影できなかった。 |
↑同じ場所から。私もいろいろ巡ってきたが、なぜか原発のある所には、風力発電所も立地する場合がひじょうに多い。海岸沿いの風の通りの良い場所で、周囲に人家が極めて少ない所に建設し易いという事で両者は一致するのだろう。 |
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↑ここが四国電力の運営する「伊方ビジターズハウス」。訪れる人も少ないようでなんとも平和そうである。PR館にはお馴染み、展望台もある。道の駅「きらら館」がすぐ隣にあり、お土産を買うならそちらへ。 |
↑「四国電力」のシンボルマーク。略しで「よんでん」。なぜか「しでん」とは呼ばない。「し」という語が縁起が悪いからか、「市電」と混同されるからかは分からない。 |
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↑ビジターズハウスのシンボルキャラクター「フッキー」。頭の上はマーガレットのような花びら状になっている。 |
↑さっそく館内を見学。「原子炉格納容器」6分の1サイズの模型。左のオレンジ色に光るのが原子炉ですね。なぜか内部からライティングされており、あまりリアルであるとは言えません。 |
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↑タービン・発電機の模型。これもちょと迫力が足りないなぁ・・・。 |
↑使用済み燃料プールの模型。 |
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↑中央制御室の模型。 |
↑放射線が人体に与える影響を展示・解説しているコーナー。 |
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↑ビジターズハウス内の展望室から。山肌に隠れ全景は望めず、やや不燃焼。やはり、先ほど2,500円かけてタクシーを利用し、良く眺められるスポットまで行ってもらって良かった。 |
↑北側、伊予灘の向こうには山口県を望めます。この日も冬晴れのお天気の良い日でした。原発建設の是非で住民が激しく対立している、上関町の長島と祝島も向う側に見えます。 |
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↑同じく展望室より南側、宇和海に面した九町(くちょう)の集落。伊方原発に一番近い集落です。世間では原発の是非をめぐって大騒ぎしていますが、冬の日を浴びながら、そんな騒動など知らないという言うような穏やかさ。 |
↑ビジターズハウスに隣接して、「きらら館」という土産物を売る町営の施設があるのですが、残念ながら眺める時間が足りません。 |
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↑来館記念の「ティッシュ」。 |
↑「伊方ビジターズハウス前」バス停と国道197号(佐田岬メロディライン)。大変よく整備された道で快適なドライブが出来そうです。路線バス(上り便)は「松山市駅」行き特急バスと「八幡浜駅」行きが日に3便ずつ。ここから帰路につき松山市街まで向かいます。所要2時間11分のはずが、渋滞の影響で結局2時間半ほど掛かりました。 |