島根県松江市鹿島町片句654-1 |
1974年3月 |
中国電力 |
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沸騰水型軽水炉(BWR) |
1974.03.29 |
46万kw |
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沸騰水型軽水炉(BWR) |
1989.02.10 |
82万kw |
改良型沸騰水型軽水炉(ABWR) |
1991.1218 |
137.3万kw |
建設中 |
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島根半島の北部に当たる地域。北側は日本海に面するリアス式海岸である。もちろんまだ原発は影も形もない。地図中クルマの通れる道は南側の佐陀川に沿う道しかなかったようだ。この佐陀川沿いにわずかな平地があり水田やため池と思われるものもある。その他ほとんどは針葉樹林の山で覆われ、林業も行われていたことだろう。南西(左下)にあるのが恵曇(えとも)の町で港を有する漁業の町である。4町村合併で「鹿島町」が誕生するが、町の中心地として行政の機能もあった。 |
山腹にまで道路網は整備され、斜面を切り開いて造成された地には体育館などの公共施設も建つ。旧・鹿島町の役場は恵曇の中心から東へ離れた佐陀本郷地区へと移転されたが、2005年の市町村合併に伴い市役所支所となった。北側リアス式海岸の湾の奥部分で山側を崩し海岸を埋めて1,2号機が建設された。さらにその北西側で突起部と入り江をひとつずつ潰し、大規模に造成された部分が3号機を建設している所である。この地図ではまだ表れてはいないが、2011年現在、建物の本体工事は9割方完成しているとのことである。 |
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↑東京発の夜行列車に乗って朝9時半に松江駅到着。11月なのでまだ雪は降っていません。ここから一畑バスの「片句」行きに乗車し、目指す原発PR館へ。 |
↑バスに乗って45分。さらにここから約3キロの道のりがあるのでタクシーを使います。標高150メートルほどの高台に建つ「島根原子力館」へ。ピラミッド型の建物が目を引きます。 |
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↑さっそく館内へ入ろうとすると、入口手前に島根原発の建物群が良く見渡せるスポットがあり写真撮影。左側手前が2号機、右側奥の少々小ぶりな建物が1号機。さらに左の山陰に建設中の3号機があるはずなのですが、残念ながら姿は望めません。 |
↑さっそく登場しました、原発PR館にならどこにでもあるマスコット・キャラクター。ここ島根原子力館のキャラの愛称は「リッキー」。 |
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↑島根原発1,2号機は西日本の原発としては珍しく沸騰水型を採用しています。ここに展示されている原子炉圧力容器内の模型ももちろん沸騰水型のもの。燃料集合体と制御棒が見られます。手前にあるオレンジ色のキャラクターは何なのでしょう? |
↑ここ島根原発では3号機を建設中であり、2011年4月現在、進捗率は93.6%。完成も間近いと思われていた時期に福島原発事故が発生。以後、国による安全基準が大幅に強化され、さらに津波への対策も要されるなどの理由で、現在のところ運転開始時期は未定。 |
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↑島根原発の模型。左側の入り江の奥に1号機と2号機。右側の埋め立てられた部分に建設中の3号機。3号機は改良型沸騰水型(ABWR)で建設費は4600億円。工事は9割以上終えているのに、運転開始の目途が立っていないのは先ほど申した通りです。 |
↑おっと、リッキー以外のキャラが登場。頭にコブが2つ突き出したピンクのキャラは「プルプル」。ドラム缶のように見える緑のキャラは「モック」。スクリーンがあり、「原子燃料リサイクルツアー」と称して、プルサーマルや高速増殖炉の必要性を説く映像が流れます。プルプルの声は小原乃梨子のそれにそっくりなのだが、気のせいだろうか? |
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↑展示物のある一角。発電に関する基礎知識、原子力発電の仕組み、環境対策など。まあどこの原発PR館もそれほど変わりはありません。 |
↑エネルギーコーナー。水力・火力・風力・太陽光の発電の仕組みを紹介するコーナー。なんだかゲームセンターのようにも見えます。 |
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↑発電チャレンジコーナー。とにかく回して発電量を競う。まあ子供向けのゲームです。 |
↑立体映像ホール。眼鏡をかけて立体的に飛び出してくる映像を楽しむ場所。なぜか「ハクション大魔王」が上演されていましたが、もちろん発電とも原発ともまったく関係のない内容です。 |
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↑「リッキー」というのは愛称で、正式な名は「力丸くん」であることが判明した! |
↑2階の展望コーナー。先ほどこの建物の入口手前から見た景色とさほど変わりません。 |
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↑ここにもリッキー。窓の外の三角形の斜面には、太陽光発電のパネルが張られています。これも原発PR館ではよくあること。 |
↑2階のゲームコーナー。考えながら手を使って遊ぶ、小学生向けのお遊びコーナーです。 |
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↑中国電力のキャラクター「エネルギアの国の仲間たち」。青が「水の精・ウォータン」、オレンジが「あかりの精・アッカリー」、赤が「火の精・ファイアン」、緑が「空の精・スカイン」、茶色が「大地の精・グランドン」。ぜひとも覚えておきましょう(覚えておいて何になる?)。 |
↑鹿島町の特産品を展示するコーナー。2005年に松江市と合併し、鹿島町は消滅しているのですが、なぜかここにはこのような物が残っています。原発を受け入れてくれた鹿島町に敬意を示してなのか、それとも展示担当者が手を抜いているだけなのか。 |
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↑なぜかここに銅鐸が。1996年に発見された加茂岩倉遺跡の銅鐸の複製品で、一か所から大量39口もが出土し当時大きなニュースにもなりました。出雲といえば古代から文化の栄えた地。今回は原発などという世にも無粋なものを訪ねていますが、今度島根県に来る際は、古代の遺跡巡りでもしたいものです。 |
↑受付の横にはオリジナル・グッズを販売するコーナーが。この展示館のキャラ「リッキー」の絵の入ったハンカチや、中国電力のキャラである「エネルギアの国の仲間たち」が5匹揃ったぬいぐるみセットなんてものがあります。 |