1988年10月 |
1992年3月 |
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1990年11月 |
1992年12月 |
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1992年5月 |
1995年4月 |
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1993年4月 |
試験中 |
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計画中 |
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↑今回の旅の始まりは、青い森鉄道の野辺地駅。駅前から「泊車庫」行きのバスに乗り込む。終点まで1時間40分もかかるロングラン・バスである。さっそく乗り込むが、何しろ人家がひじょうに少ない地域なのでバス停とバス停の間がやたらと長い。 |
↑バスは荒涼とした山野のウネウネ道をひたすら走る。揺られること50分。「大石運動公園前」というバス停で降りると目指す「六ヶ所原燃PRセンター」は目の前だ。上部がV字型に二つに割れた特徴的な建物が目をひく。 |
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↑玄関で出迎えてくてる謎のカエルの人形。ちっともカワイクないところが逆にカワイイ。昔、薬局の入り口の脇でよくこんな人形を見かけたような気がするが気のせいだろうか?
| ↑謎のカエル人形の台座を見ると、「日本原燃広報キャラクター玄関で“ツカッテモ・ツカエルくん”」とある。直球を投げたつもりで大きくはずしてしまったこのセンスがなかなか好ましい。もちろん核燃料のリサイクルを念頭に置いたもの。
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↑私は事前に予約していたので、係員(若い女性)の案内を受けて館内を見学する。なにやら博覧会のコンパニオンを思い出す。ちなみに係員の姿の撮影は禁止だとか。テロの標的になったりするのだろうか。最初に連れられたのが最上階の展望ホール。あいにくと霧で視界は悪い。 |
↑晴れればこんなふうに、尾駮(おぶち)沼の周囲に点在する原子力関連施設を見ることが出来るそうだ。プロペラの回る風力発電のタワーが所々に見られるが、これは日本原電とは一切関係ないとのこと。 |
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↑毎度おなじみの記念スタンプでございます。いい年した大人としては、こういうものは帰りがけにコッソリと押したいものなのだが、今回は最初に訪れた展望階にスタンプ機があるということでいきなり押すことになる。 |
↑PRセンターの南8km程の所にある温泉施設「ろっかぽっか」でこのスタンプを提示すると、なんと入館料が200円引きになると書いてある。ちなみに「ろっかぽっか」へはバス便がなくタクシーを使うことになる。私の場合、往きと帰りのタクシー代で5,500円かかりました。 |
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↑階段を下って2階へ。このフロアでは原子力発電の一般的な情報を展示してある。「原発は安全だ」とか「二酸化炭素を出さないので温暖化防止に役立つ」とか、どこでも喧伝しているような事が書いてある。 |
↑同じく2階の「放射線物知りコーナー」。おやモニターに映っているのは“ツカッテモ・ツカエルくん”ですね!。一般の人が今一番関心があるのがこの点だろう。放射線の種類とか、自然界にも放射線はあるとか、そんな事が書かれている。 |
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↑再び階段を下って1階に。ここがこのPRセンターの目玉で、日本原燃の原子力関連事業を模型を見ながら見学できる。上のパネルは「再処理の工程」を表した図。再処理とは、使用済み核燃料を使える部分(ウラン・プルトニウム)と使えない部分(核分裂生成物)に分ける事。 |
↑デンデンムシのオブジェではありません。これは「溶解槽」。再処理の工程のうち「溶解」といわれる部分で、細かく切断した使用済み核燃料を硝酸の溶液に溶かす。上写真もその工程の模型である。 |
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↑再処理の「分離」の工程。使用済み核燃料を溶解した溶液を、ウラン・プルトニウム・核分裂生成物の3種に分離する。左上の「赤・黄・緑」の混じった光(溶液)が、「赤」「黄」「緑」の3種類に分離される様のイメージ模型。 |
↑「ガラス固化」の工程。分離された「核分裂生成物」をガラス溶液に混ぜ、キャニスターと呼ばれるステンレス製の容器(写真の下部)に流し込み固化させる。これを「ガラス固化体」というが、要するにこれは「高レベル放射性廃棄物」と呼ばれる、とんでもなく危険な代物である。日本原燃の「再処理工場」は1993年に建設工事が始まったが、試運転の段階でこの「ガラス固化」の工程のトラブルが解決せず、未だ完成に至っていない。「再処理」についてはここまで。 |
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↑変わって「高レベル放射性廃棄物」について。六ヶ所村には「高レベル〜貯蔵管理センター」というのがあるが、「貯蔵」であり、あくまでも一時的に保管しておくというだけなのである。最終的には「地層処分」と言い、深度数百メートルの地下深部に埋設処分する予定なのだが、そんな核のゴミを受け入れるなんという自治体はどこにも無く、処分場の候補地でさえ未だ決まらない状態である。 |
↑「高レベル放射性廃棄物」の「地層処分」のイメージ模型。ガラス固化体はオーバーパックと呼ばれる鉄製の容器に収納され、さらに緩衝剤と呼ばれる粘土に覆われた状態で地下深くに埋設する計画。日本原燃はこの「地層処分」の事業に関わっておらず、青森県でも処分場を受け入れない事が決まっている。 |
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↑堅苦しい話しが続きました。他にも「低レベル放射性廃棄物」だの「MOX燃料」だのあるのですが、長くなるので館内の展示物の説明はここまでにします。受付の傍らには土産物屋がある。「原発グッズ」とかあるだろうか? |
↑残念ながら「原発グッズ」は無かったが、「六ヶ所村オリジナルまんじゅう」というのがあった! |
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↑土産物屋には「原発グッズ」は無かったが、実は「原発グッズ」があるのである。予約をして係員の案内を受けて見学した人だけ貰える、PRセンターのロゴ入ったボールペンとシャーペンのセット。ピンクと青のバンザイをしたキャラクターだがこれが良く分からない。PRセンターの建物と同じくV字型に二つに割れた帽子をかぶっている。よく見ると胸に「6」の数字が入っているが、もちろん「六ヶ所」の「6」であろう。 |
↑PRセンターからタクシーで10分ほど。日本原燃の子会社が運営する「ろっかぽっか」という温泉入浴施設へ行く。はるばる関東から来た人間がタクシーを使って行くような所ではないのだが、原発関連施設という迷惑この上ない物を押し付けられた現地の人向けに、どのような金の使われているのだろうかとの興味から行ってみる。右側の銀色のオブジェは数字の「6」をモチーフにしたものであろう。 |
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↑「ろっかぽっか」のキャラクター。「6」にこだわる六ヶ所村、やはりキャラが6匹いる。実はひとつひとつに名前が付いていて、一番大きな黄色のキャラが「Rocca」、前列左からオレンジ色が「Pocca」、緑色が「Pecca」、青色が「Picca」、紫色が「Rucca」、赤色が「Ricca」である。もちろんこんな事を覚えても何の役にも立たない。 |
↑「ろっかぽっか」の内部の写真。日本のどこにでもあるような浴場施設で、浴室のほかに休憩室、食堂、マッサージルーム、自動販売機、ゲームコーナーなどがある。設備の整った施設であるが、やはりタクシーを使ってはるばる行くような所ではない。 |
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↑スペースが余ったので、「ろっかぽっか」の食堂でとった食事を。「びっくり仰天丼」なるもの。身体が大きい割には胃の小さい私は、半分以上残してしまいました。 |
↑「ろっかぽっか」のオリジナルグッズ。という事で六ヶ所村の短い旅も終わりです。お付き合い頂き有り難うございました。 |