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<東通原子力発電所>
(ひがしどおりげんしりょくはつでんしょ)

<基本データ>
所在地
青森県下北郡東通村大字白糠字前坂下34-4
運転開始日
2005年12月
事業主体
東北電力(2機)、東京電力(2機)

<原子炉設備の概要>
<東北電力>
 
原子炉型式
営業運転開始
定格出力
備考
1号機
沸騰水型軽水炉(BWR)
2005.12.08
110万kw
停止中
2号機
改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)
2021年度以降
138.5万kw
計画中

<東京電力>
 
原子炉型式
営業運転開始
定格出力
備考
1号機
改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)
未定
138.5万kw
建設中(中断)
2号機
改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)
未定
138.5万kw
計画中



<東通村と東通原発の概要>
 東通村は下北半島の北東部に位置する村で、面積は294平方キロメートルで東京23区の半分弱の大きさ、人口は約7千人。南北方向に細長く32kmある。1889(明治22)年に12の村落による「東通村」が発足したが、各集落を結ぶ道路が未整備で村役場庁舎は西隣の田名部町(現在のむつ市)に置かれるという全国的にも珍しい村であった。1988(昭和63年)東通村発足100周年を記念し、村役場の庁舎を村の中央よりやや北側の砂子又(すなごまた)地区に設ける。現在の村役場庁舎は、直角三角形の建物とお椀を伏せたような形状の建物が並びその奇抜な意匠に目を魅かれる(右写真)。
 冬の厳しさはもちろんのこと春から秋にかけて冷涼な北東の風(やませ)が吹く。村の大部分が山林・原野で荒涼とした丘陵地が続く。村と県が原子力発電所の誘致を議会で採択したのは1965(昭和40)年。しかし村内に漁業関係者をはじめとして反対意見が少なからずあったこともあり、なかなか実現化しなかった。
 その後、青森県知事の斡旋があって交渉は進み、1995年までに周辺の漁協すべてと補償協定書を締結。1999年3月には起工、2005年12月には営業運転を開始した。この原発は他の原発に比べても敷地面積が広い。もとは「再処理工場」を造る構想もあったといわれる。
 2011年3月11日の東日本大震災の際には唯一稼働中である東北電力1号機は定期点検中であり、また外部電源の供給がストップしたものの非常用ディーゼル発電機が働き、大きな影響はなかった。東京電力1号機は2011年1月に着工したばかりであったが、震災により工事は中断。再開の目途は立っていない。
以上「wikipedia」などより



<PR施設>
 原子力発電所に程近い所にPR施設の「トントゥビレッジ」がある。「トントゥ」とは、赤いトンガリ帽子をかぶったフィンランドの伝説の妖精のことだそうだ。なぜ「トントゥ」かと言うと「東通」を「トントウ」と読むことも出来るからだとか(絶句)。本数は少ないがバス便もある。

<交通>
●JR大湊線「下北」駅下車。下北交通バスで「むつターミナル(田名部)」へ
●「むつターミナル」より「泊車庫」行き、「トントウビレッジ前」下車、バス停よりすぐ
(1日に平日6便、土曜5便、日・祝日4便、所要56分)

※「泊」から「野辺地」行きのバスを使うと「六ケ所原燃PRセンター」へ行くことができるが、バス本数は僅少なので1日で両方を訪ねるのは難しいかと思われる。

※JR大湊線の最寄駅は「近川」。「トントウビレッジ」は東へ10kmほどであるがバス便は無いし、駅にタクシーも常駐していないと思われる。

下北交通のページへリンク


<東通原発PR施設「トントゥビレッジ」訪問記>
旅行日 2011.10.27

↑むつ市の中心、田名部(たなぶ)にあるバスターミナルからバスに揺られて1時間弱、荒涼とした地をひたすら走った先で、いきなり正面に先の尖った奇抜な形の建物が目に入る。
↑これが東通原子力発電所のPR施設「トントゥビレッジ」である。東北電力東京電力両方が共同で運営にあたっている。さて、この巨大な空間の中に何が詰まっているのだろう。
↑この背高な建物、実は3階建てなのである。1階に展示コーナー、2階に入り口と受付があり、その上が大きな空間となって、建物の最上部分が3階で展望台になっている。
↑これが「トントゥ」の正体。フィンランド語で「小人」のことで、赤いトンガリ帽子をかぶった森に住む妖精だとか。
↑煙とバカは高い所へ昇る。とりあえずエレベータで最上階(といっても3階)に上がる。東側を見ると原子力発電所建屋と太平洋。
↑発電所の建屋をアップで。青いのはただの模様で、周囲の環境に配慮した配色とか。原発は青色とか緑色とかがお好き。
↑展望階にある原発の模型。これは250分の1の模型だとか。原子炉建屋とかタービン建屋はすっかりお馴染みの用語となってしまいましたね。
↑同じく展望階。なぜか北海道から九州まで日本全国の原発のパンフレットがある。原発のことなら何でも知りたい私は大量にお持ち帰り。
↑エレベータで1階の展示コーナーへ。原発のPR施設でありながら原発の展示物はほんのちょっと。パネル左下の紙で覆った部分が気になります。
↑おなじく1階の映像コーナーは「使用禁止」。節電のための休止しているのか、3.11以後流すのは不適当なビデオのため見れないのかは不明。
↑ここから原発とは全く関係なくなる。「トントゥ」のような小人の伝説はヨーロッパ各地にあるらしい。いろいろな国の小人の人形を集めたコーナー。
↑「トントゥライド」というこの施設で一番の呼び物の乗物らしいが、故障のため運転休止中。別に興味はないがせっかく来たのだから乗りたかった。
↑「ツリーハウスひろば」。要するに子どもの遊び場。
↑「トントゥ」の食卓の様子を再現(?)したらしい。
↑「エデュトープ」。自然の生態系をミニチュア化した小公園。こんな施設がなくとも、豊かな自然に恵まれた土地柄なのですが。
↑2階に戻ってロビーを見渡します。「ミニ水族館」と称した水槽が2基ありますがどちらもカラ。
↑「3月11日の停電で魚たちは全て死にました」。悲しすぎる・・・。
↑必ずあるといっていい「記念スタンプ」。いい歳した大人が押すのはちょっと恥ずかしい。
↑「トントゥビレッジ」と赤い文字の入った記念品のボールペン。
↑ここから田名部には戻らず南へ進み「泊」へ。原発の燃料や廃棄物関連の施設の集中する「六ケ所村」を通って野辺地と向かいます。



幌延深地層研究センター(北海道)のページへ
六ケ所村(青森)のページへ
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