その12  笛吹の川風を受けながら
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 山梨市駅→石和宿甲府柳町宿→甲府駅

旅行日 '00年6月24日
所要 約8時間


 目前を流れる川は笛吹川。梅雨も真っ盛りということで流水も真ッ茶となっている。向こうに見えるのは笛吹橋と石和の温泉街。かつては小さな湯脈が一箇所あるだけだったが、昭和36年に大量の温水が湧出してからというものの新興の温泉郷として賑わうことになる。関東の近くという地の利も生かし大形ホテルが林立するまでになったが私のような旅行者には全く縁がない。
 さて肝心の旧甲州街道だが、明治40年(1907年)の大水害で笛吹川は大きく流路を変え、その道筋はこの辺り、1.5km程にわたって断たれてしまった。




 ヒャリーコヒャラリロ♪ヒャリーコヒャラレロ♪(←関係無し) 笛吹川河畔に建つのは笛吹権三郎の像である。




 石和宿。本陣跡は駐車場となり(しかもなんとも寂びれている)、薄汚れた建物の前に立つ碑と説明版のみがかつての姿を伝えている。




 まもなく甲府の街というところまで来た。街道右側に建つ鳥居をくぐり中央本線の踏切を渡ると酒折(さかおり)宮である。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の帰途立ち寄った地であり、連歌の事始の地であるとのことであり、結構、名の知られた神社であるのだが境内は狭い。



 JR身延線のガードをくぐり、鉤の手(かぎのて)と呼ばれるクランク上の曲がり路を過ぎた所から甲府の街は始まる。ここから西の棒端まで3kmにも及ぼうかという長さである。町は東から、城屋町、和田平町、下一条町、上一条町、また鉤の手があって金ノ手町、工(たくみ)町、八日町、柳町、片羽町、西青沼町と計十町があった。  






 甲府柳町の宿。かつてはこの角に本陣と脇本陣とが並んで建っていた。かつての賑わいも何処へやら、今ではどうということの無い街並みで、古くからの商店は今では見向きもされないのであろうか。どちらかかと言うと町外れとの感がする。翌日の総選挙で落選した元建設大臣の中尾栄一の選挙事務所もこのすぐ先にありました。甲州道中は甲府の街で何回か複雑に折れ曲がり、進路をさらに西に進める。




 本日の最後の一枚。今夜の夕食。



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