その10 甲州道中最難所
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笹子駅→黒野田宿<笹子峠>飼駒宿→甲斐大和駅

旅行日 '98年4月28日
所要 約7時間


 笹子峠の標高は1096m。ちょっとした山登りである。笹子峠の入り口。一部はハイキングコースとなっているが度重なる災害のためかつての甲州道中が旧態をとどめている部分は少ないとのこと。ハイキングコースの他は舗装されたヘアピンカーブの道をひたすら歩いていかなければならない。まだ4月だというのに異常に暑い。夜の天気予報によるとこの日は最高気温が甲府で30度にもなったと言う。



 登り始めて40分ほどして杉の巨木に出くわす。矢立の杉と呼ばれるもの。中が空洞になっており下から見上げると天まで見通せる。左のヘンな写真は杉の木の内部より上部を写したもの。
 筆記用具の(と言っても今では博物館にでも行かないと見られないが)矢立(やたて)のような筒形をしているからこのような名がついたのかと思ったがさにあらず。その昔、源頼朝が射た矢がこの杉の木にささったからこの名が付いたとのこと。





 舗装された道をずっと歩くと全長200mほどの向こう側の出口まで見通せる短いトンネルに突き当たる。もちろん江戸時代にこんなトンネルがあったはずは無く、これはようやくクルマが世に出回ってきた昭和10年代に自動車通行のために作られたもの。




 真の笹子峠はこの直上。藪を掻き分け5分ほど登った所。標高1096m、笹子峠の頂上である。かつての五街道のうちの最高所だと言うのに今では訪ねる人も少ないのであろう。申し訳なさげに小さな標識が掲げてあるのみだった。




 甲州街道峠道の標識。情報は無かったのだがこれがホントの甲州街道の旧道か?最近整備された道なのか?と思って歩き始めた。杉林の管理用の道を整備しなおしたものらしいが途中には崩落個所有り。無事な歩行は保証できません。





 1時間と何十分か下ってゆき、ようやく下界が見えてくる。久々に見る集落。笹子峠の西側の宿駒飼宿である。写真の中ほど突き上げ屋根の民家が目を奪います。詳しいご紹介は次のページで。





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