甲州道中を歩く
その7
小さな宿場町
上野原駅→上野原宿→鶴川宿→野田尻宿→犬目宿→鳥沢駅
旅行日 '98年11月28日
小仏峠を越えて笹子峠まで、山梨県の郡内と呼ばれる地域には、なぜか小さな宿場が多く、宿間の距離も短い。東海道や中山道ほどの交通量もなく、また山間の地で農産物を作れる平地も少なかった。貧しい村々が役務を分担した結果であろう。
写真は、右下流れる川は鶴川。橋を渡ると鶴川宿。
鶴川宿から先、旧甲州道は中央高速道と何度か交叉する。1時間ほど歩くと野田尻宿。500mほど家並が続く。
上野原から犬目宿の間は、中央高速道のルートに近い。道路の改良も進んでおり、なかなか昔の姿をとどめている所は無い。それでも旧宿に入ると落ち着いた佇まいを楽しむことができる。左写真のような案内板が整備されているのもうれしい。
甲州街道では姿をとどめている一里塚の数は少ない。どころか碑のひとつ、標識のひとつも無い所がほとんどなのだか、犬目宿の西には恋塚の一里塚が残っている。
恋塚の一里塚をもう少し西に行くと、進行方向の左手、南の方角に富士山を見ることができる。甲州街道も甲府を過ぎれば富士山はいくらでも眺めることができるのだが、この付近できれいな姿を見られる場所は少ない。
小仏峠の頁
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