聖書に関するQ&A

  Q5 酒やたばこについて聖書は何と教えていますか?
  Q6 偶像礼拝・先祖崇拝・占い・まじない・魔術などについ
  Q7 なぜ、人を殺してはいけないのですか?


 Q.4 万人救済論とは何か、これについて聖書は何と言っているか?

 A.
万人救済論とは人の信仰や行いにかかわりなくすべての人が最終的に神に救われるという考えです。つまり、仏教徒もイスラム教徒もキリスト教徒も皆同様に救われるとする思想です。その中には死後の懲罰的苦難を通して救われるとする思想やそうではなくすべての人々は今すでに救われているのだとし、人に必要なのはそれを自覚することだとする思想もあります。
 ★これらの思想は聖書の教えの一部を強調し、他の教えを無視するゆがんだ聖書解釈から生まれたもので、正統的キリスト教界からは異端思想と見なされています。すなわち、神の愛と善意を強調し、悪人を裁く神の正義ときよさを無視することによって生まれた神に対する不敬虔にして不遜な思想であるといえます。
 ★分かりやすく、内容的にも優れた聖書語句解説書で日本でも名の知られた聖書学者のウィリアム・バークレイ(William Barclay 1907〜1978)は、聖書の奇跡物語を合理主義的に解釈する現代(近代)主義者として有名ですが、この彼が万人救済主義者であることはあまり知られていないと思われます。彼の実例が示すように、万人救済論と現代(近代)主義とは共に合理主義から派生した主義思想で聖書にとっては異質の教理であることをすべてのキリスト者は認識して置く必要があります。A page quoted from William Barclay : A Spiritual Autobiography,pg 65〜67


 
Q.5 酒やたばこについて聖書は何と教えていますか?

 A.主イエスはガリラヤのカナという町の婚礼の時に、水を上等のぶどう酒に変えるという最初の奇跡を行っておられます
(ヨハネ2:1〜11)。ぶどう酒とそれを飲む習慣が悪いことなら、主が水をわざわざぶどう酒に変えることはなさらなかったでしょう。ただし、旧新両約聖書とも、強い酒と大酒で酔うことは放蕩の罪に当たる事として禁止しています(エペソ5:18;箴言23:20,21)。キリスト者は聖霊に満たされて、聖霊に酔うことができるので、酒の力を借りる必要がありません(エペソ5:18)
 ★たばこについての教えは聖書にありませんが、百薬の長と言われる酒が適当に用いられるなら、薬にもなるのに対して、たばこは百害あって一利もありません。自分の健康を害するばかりか、周囲の人々に害を及ぼします。長年喫煙している人の肺臓は煙突の中のように真っ黒くなっていると言われています。人間は煙突として造られたのではありません。
 ★「神の国は飲食ではない」
(ローマ14:17)とはいえ、飲食の自由によって、人をつまずかせてはならないというのが聖書の基本的教えです(ローマ14章)


 Q.6
偶像礼拝・先祖崇拝・占い・まじない・魔術などについて聖書は何と言っていますか?

 A.
聖書はこれらの行為を明確に禁止しています。偶像礼拝については十戒の一戒二戒で明確に禁止しています。偶像礼拝はサタン(神と人の敵・悪魔)を礼拝する行為だからです
(1コリント10:19、20;マタイ4:8〜10)。また、占い・まじない・魔術を行なう者は、悪霊の活動に協力する者だからです。「あなたがたのうちに占いをする者、卜者、易者、魔法使い、呪文を唱える者、口寄せ、かんなぎ、死人に問うことをする者があってはならない。主はすべてこれらの事をする者を憎まれるからである。」(申命記18:10〜14)とあり、これらの行為は神の御前に死罪に当たります(レビ20:27)。これらの行為を行う者はサタンの支配下に自分を売り渡すことになり、サタンの呪縛をより激しく受けることになり、自らの滅びを招きます。暗黒世界の手を借りると、悪の世界とのぬきさしならない関係に堕ち込み、ヤミの力に縛られるように、これらの悪霊の働きにかかわりをもつ者は自分の霊魂を悪霊の強力な支配下に置くことになるのです。
 ★第五戒に「父母を敬え。」とありますから、先祖を敬うことは正しいことですが、敬うことと礼拝することとは別です。日本人の多くの先祖たちは今、神の律法や良心にそむく自らの罪のため黄泉(よみ・地獄へ行く人々の霊魂が集められるところ)に落とされて苦しんでおり、子孫がこんな苦しいところに来ないように、キリストを信じて救われることを願っています
(ルカ16:19〜31)。先祖を敬うなら彼らの願うように罪を悔い改めキリストを信じて救われることが肝要です。 
 ★主イエス・キリストは、罪の力とサタンのこれらの強力な呪縛から私たちを解き放ち、自由を与えるために十字架にかかり、死後三日目に復活されました。「真理はあなたがたに自由を得させるであろう。・・・すべて罪を犯す者は罪の奴隷である。・・・御子キリストがあなたがたに自由を得させるならば、あなたがたは、本当に自由な者となるのである。」
(ヨハネ8:32〜36)


 Q.7 なぜ、人を殺してはいけないのですか?

 
A.進化論が学校やテレビの科学番組で当然のこととして教えられている現在、猿が人間の先祖であることが事実なら、猿を殺すことと人間を殺すこととどこに違いがあるというのでしょう。
 ★羊や牛ならクローンを造っていいが「人間のクローンはダメ」と世の人々が考えるのは、人間と猿や羊との間に超えることのできない何かがあると、本能的に感じ取っているからではないでしょうか。
現代人の大多数は頭では進化論を信じながら心ではそれを否定しているのです。
 ★聖書は、動物たちと違って、人は神に似た者に造られたと言っています。動物たちが神を礼拝しているのを誰も見たことがありませんが、人は何か自分を超えた超自然的存在を恐れ、拝む性質をもっています。天地の造り主であるまことの神を信じて御心を行って生きる時、真に人間らしく生きることが出来るように造られているからです。
 ★ですから、人を殺すことは相手と国家に対する犯罪行為であるばかりでなく、命の創造者であり主権者である主なる神に対する犯罪です。たとえ、警察の追及の手を逃れることができたとしても、神の裁きの手を逃れることはできません。この世では死刑に、来るべき世では永遠の裁きに値する犯罪です。しかし、イエス・キリストの十字架の聖なる血潮には殺人犯の罪をきよめる力があるのです。殺人犯が、自分の罪を悔い改めて主イエスを信じるなら、地上にありながら神の子供に生まれ変わり、地獄に落とされることなく、天国の住人の一人となれるのです(ルカ23:39〜43)
 神の法律(律法)・十戒(下)の第六戒「あなたは殺してはならない」は、心の中で隣人を無視すること、憎むこと、馬鹿にすることをも殺人に等しい罪とみなしています(マタイ5:21,22)



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キリスト紀元2003年 8月 30日公開


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