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     メッセージ

〈34〉罪を悔い改めて、主イエスを信じなさい


聖書
 54
イエスは群衆に対しても言われた、「あなた方は、雲が西に起るのを見るとすぐ、にわか雨がやって来る、という。果たしてその通りになる。55それから南風が吹くと、熱くなるだろう、と言う。果たしてその通りになる。56偽善者よ、あなた方は天地の模様を見分けることを知りながら、どうして今の時代を見分けることが出来ないのか。57また、あなた方は、正しいことを自分で判断しないのか。58たとえば、あなたを訴える人と一緒に役人のところへ行く時には、途中でその人と和解するように努めるがよい。そうしないと、その人はあなたを裁判官のとこのへ引っ張って行き、裁判官はあなたを獄吏に引き渡し、獄吏はあなたを獄に投げ込むであろう。59私は言っておく、最後の一レプタまでも支払ってしまうまでは、決してそこから出てくることはできない。
 13章
 1ちょうどその時、ある人々が来て、ピラトがガリラヤ人たちの血を流し、それを彼らの犠牲の血に混ぜたことを、イエスに知らせた。2そこでイエスは彼らに言われた、「それらのガリラヤ人がそのような災難に遭ったからと言って、他のすべてのガリラヤ人以上に罪が深かったと思うのか。3あなた方に言うが、そうではない。あなた方も悔い改めなければ、みな同じように滅びるであろう。4また、シロアムの塔がが倒れたために押し殺されたあの18人は、エルサレムの他の住人以上に罪の負債があったと思うか。5あなた方に言うが、そうではない。あなた方も悔い改めなければ、みな同じように滅びるであろう」。
ルカ12:54〜13:5



はじめに
 
★「相手は誰でもよかった。ただ、人を殺したくなった」と言って、無差別に殺人を犯す異常事件が多発しています。神はこのような時代に何を私たちに語ろうとしておられるのでしょうか。神の御心を探ってみたいと思います。

T.時を見分けることと今の時代
 A.時を見分けること

 
★天気予報は、いつの時代でも仕事と生活に欠かせないものです。そして、新約聖書時代のユダヤの人々も生活体験や言い伝えから、ある程度正確な天気予報が出来ました。
 ★しかし、聖書が言う意味、すなわち霊的意味で時を見分けることとなると話は違います。生来の罪のために、人々の霊の目におおいがかかっているために、今はどんな時代なのか、ただしく把握出来ていません。

 B.今の時代

 ★聖書が言う霊的意味での「今の時代」とはどういう時代でしょうか。それは、主イエスの第一回の降臨(最初のクリスマス)から、キリスト再臨(最後の審判と世の終わり)までの時代のことであり、聖書はこの時代を人々の罪に目を向ける時「邪悪な(曲がった・真理からそれた)時代」(使徒2:40)と呼び、神の救いのご計画に注目する時、「神の訪れの時」(ルカ19:44)、「救いの日」(Uコリント6:2)と呼んでいます。すなわち、唯一の救い主イエス・キリストを信じて救われるべき救いの日・救いの時代だと言っています。
 
★今の時代は「キリスト再臨の日に実現する新天新地で永遠至福の救いをキリスト信仰によって獲得する」か「キリストを拒否して永遠の裁きを受ける」かの二つに一つを選択すべき時なのです。

 C.主イエスの用いられた例話
 ★
あなたを訴える人と一緒に役人のところへ行く時には、途中でその人と和解するように努めるがよい。そうしないと、その人はあなたを裁判官のところへ引っ張って行き、裁判官はあなたを獄吏に引き渡し、獄吏はあなたを獄に投げ込むであろう。
(上記ルカ12:57,58)
 ★と言われる主イエスの例話は、「今の救いの日」「神の訪れの日」である今という時は、罪を悔い改めて、天下唯一の救い主イエス・キリストを信じて神と和解する、今と言うこの時しか出来ない悔い改めと救いの日であることを教えるたとえ話でもあります。

 
★今の時代を生きる私たちの人生は、ヨブ記の中のヨブのように、私たちを神の前に訴えるサタンと共に、神の裁きの日に向かって歩んでいるようなものです。
 ★人生の早い段階で唯一の救い主イエス・キリストを信じて救われることを主なる神は私たちすべての人々に願っておられます。

「神が私たちを通して勧めをなさるのであるから、私たちはキリストの使者なのである。そこで、キリストに代わって願う。神の和解を受けなさい。」 Uコリント5:18〜21

 ★救い主イエス・キリストを必要としない罪のない義しい人は一人もいないのに、世の人々は、義人であるかのような顔をして毎日を生きています。

U.偽善と悔い改め
 A.偽善について

 
★ギリシャ語の偽善者(ヒュポクリテース)は古典ギリシャ語では「演技する者・役者・俳優」の意味ですが、新約聖書時代のコイネー(「共通の」と言う意味)ギリシャ語では「偽善者」と言う悪い意味で使われています。
 ★主イエスがマタイ23章で「偽善な律法学者、パリサイ人たちよ」と激しく断罪しておられるように、偽善は聖書の中で指摘されている最も重い罪の一つです。主なる神は隠れたところをご覧になる方
(マタイ6:3〜6)であり、主の御前に隠し通せる罪は一つとしてありません。
 ★上記の聖書箇所で主イエスが語りかけておられる対象は、群衆すなわち一般人です。主は彼らに向って、「偽善者たちよ」と呼びかけておられます。偽善者はパリサイ人や律法学者たちばかりではなかったのです。自分の罪を知りながら、それを隠して悔い改めていない人々は、みな偽善者なのです。その偽善者には聖書が言う「今の時代を見分ける」ことは出来ないのです。
 ★それは、自分の心の隠された罪を認めず、正しいことを自分で判断しようとしない人々自身の責任なのです
(上記ルカ12:57)

 
B.悔い改めについて
 ★悔い改め(ギリシャ語「メタノエオー」)は、主イエスを敵の手に渡したイスカリオテのユダが「後悔した」(ギリシャ語「メタメロマイ」)のとは違って、神と罪とに対する態度・姿勢を180度方向変換させ、その後、神の子供・光の子として心身共にきよい生活を営み、良い行いの実を実らせる者となることです。これは人が自分ひとりで行う業ではなく、神のめぐみの御業です。
 ★これに対し、ユダを自殺に追い込んだ「後悔」(「メタメロマイ」
マタイ27:3)は、神と自分の人生に対する絶望であり、情緒的、感情的な心の動きで、人を滅びに向かわせる心の状態です。

 
C.主なる神は主イエスの十字架と復活にある唯一の救いの道にすべての人々を招いておられる
 ★主イエスの時代に起きたピラトによるガリラヤ人虐殺事件やシロアムの塔倒壊による大量死亡事故などによる被害者が、被害に遭わなかった人々より罪深かった訳ではなかったように、今の日本の社会で頻発している無差別殺人・通り魔事件の被害者も他の無事だった人々に比べて、被害者になるべき特別の理由があったわけではありません。
 ★今日、このように理不尽な無差別殺傷事件が頻発し、気の毒な被害者が出てくるのを主が黙認しておられるのは、
今と言う時に、手おくれになる前に、今地上に生きている間に自分の罪を悔い改めて、主イエスを信じて救われることを、私たちすべての者に求めておられるためなのです。

結び

 ★今は、新約聖書の時代から約2千年経過しており、聖書が預言している世の終わりの日が確実に近づいています。聖書が語る終末のしるしの数々が成就されつつあります。
 ★主イエスが語られた終わりの日のしるしについての預言
(マタイ24:3〜51)の中の一言は、現代の世相を的確に表現しています。

 
また不法がはびこるので、多くの人々の愛が冷えるであろう。マタイ24:12

 ★罪の支払う報酬としての永遠の滅びから救われる道は、主イエス・キリストの十字架と復活にあり、これを信じる者には誰でも、今すぐに与えられます(
あなたへのメッセージ「救いを求めるあなたへ」)。

 ★
「真理を行っている者は光(主なる神)に来る。その人の行いの、神にあってなされたということが、明らかにされるためである」(ヨハネ3:21)と主イエスは言われました。
 ★人生を真面目に生きようと、真理を謙虚に求め続ける者には、主はご自身を現わされます。
 ★聖書は真理の書であり、謙虚に、そして飢え渇いて読み続ける者に、主はその扉を開き、真理・道・いのち(ヨハネ14:6)であられる救い主イエス・キリストのもとに必ず導いてくださいます。

 
求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見つかります。叩きなさい。そうすれば開かれます。新改訳マタイ7:7

 
そういうわけですから、あなた方の罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて、神に立ち返りなさい。 使徒3:19



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キリスト紀元2008年 8月 1日公開

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