<傍聴者は見た!24日のプレゼントの中身♪笑♪>

H14年12月24日、松戸市議会にて


 ・・・今日は議会の最終日。定刻の10時を15分程過ぎて、本会議が始まった。傍聴席で見ていた我々を心地良い睡魔に誘うかのような退屈極まりない討論の後、採決。そして案の定無事に全議案が可否決され、やれやれやっとこれで閉会かと思った矢先の事である。トイレの為か、沢間議員が席を外したのを見計らったかのように、すかさず吉岡五郎議員が挙手。「先の沢間議員の一般質問に対する答弁の経緯に関する議会内発言調査委員会の設置」を求めた。これがあの俗に言う‘百条委員会’である。


 −−−そもそも事の起こりは、10日ほど前の12月11日の本会議まで遡る。沢間議員が川井松戸市長に対し『市長に就任してから何回札幌に行ったか?』等のいくつかの質問をした時の事。これに川井市長は『財界展望(月刊誌)にあるような事実は一切ない』と答弁したのみで、以下の質問には正確に答えなかったのだ。そしてここから更にビックリ仰天。なんと川井市長は沢間議員批判を始めたのだ!議会のそれも一般質問時間中に!!

具体的には、沢間議員は川井市長が選挙の際に土屋亮平氏から選挙事務所を提供され、過剰な好待遇で扱われているなどといった虚偽の事実(と市長は言っている)を流布し、これが川井市長の名誉を毀損したから近く沢間議員を相手取って訴訟を起こすと言うのである!
加えて、沢間議員が既に起している裁判、健康福祉会館『ふれあい22』の固定資産税が違法なので損害賠償を請求するとあるが、川井市長が言うには、この提訴に際して沢間議員が川井市長に
『1000万円を出せば訴えない。今後は健康福祉会館の問題から手を引く。』と、某氏を介して伝えたというのである!!
しかも「沢間議員はその1000万円を別の裁判での慰謝料の支払いにあてるつもりだったことも判明している」と続け、沢間議員を激しく非難。極めつけには、答弁の最後に語意を強めて
『沢間議員、あなたは市議会議員として私に質問をする資格はない』とのたまった。

 議会の一般質問中の答弁の中で、こんなやりとりがあったのはおそらく前例を見ないだろう。肝心の質問にははっきりと答えず、かわりに
『あなたを訴える』と公の場で発表し、挙句の果てには『あなたは議員として質問する資格がない』とまで突っぱねる。

・・・そんなこんなでこの一連の発言と経緯究明に関しての委員会が、クリスマス・イブのこの日に設置されたと言うワケである。

 しかし、沢間議員はこの市長の言った事が名誉毀損にあたるとして逆に18日に既に提訴していたのだ!それも民事&刑事の両方で!!

市長の一連の発言は議事録に残る上に、公の場での出来事である。翌日の千葉日報にも大きく「市議会議員が市長に1000万円要求」との見出しで出てしまった。これは沢間議員本人の名誉を傷つけるだけでなく、彼に期待して1票入れた有権者に対しても(沢間議員は今期トップ当選した)その質問をする権利を奪おうとする行為であり、市民をも愚弄していることになる。
そしてこの事は24日、つまり議会最終日に記者会見で沢間議員本人から公表された。以下が、沢間議員の主張である。

『11日に川井市長が答弁中に言った事こそが、
@全くの事実無根である上に、
A肝心の質問にはキチンと答えず、
Bそれどころか議会(質問)と関係のない個人的な問題を取り上げ発言し、
Cまして「あなたには議員の資格はない」等と、
議員の質問する権利を踏みにじり、ひいては有権者の意思までも貶めるものである』
としている。

 
又、沢間議員は記者会見で「議会開催中は混乱を避ける為にも最終日まで待ったが、それまでの期間にも川井市長から何の謝罪もなく、提訴に踏み切った」と述べた。
 そしてこれが沢間議員の名誉を傷つけ、刑法第230条「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した人は、その事実の有無に関わらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する」に該当する事は明らかであると、記者団に述べたのである。

・・・これをこの日まで知らなかった市長、そして議会では「百条委員会」を設置したのだが、この先どうなる事やら……もしかしたら、大波乱の予感かも。

傍聴者記す

関連文書

平成14年12月12日付 千葉日報ホームページより
【松戸市長が議会で答弁 提訴直前に第三者を介して「市議が1000万円要求」】


告訴状 松戸警察署長殿 平成14年12月18日

訴状 千葉地方裁判所松戸支部御中 平成14年12月18日

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