寄せ集めデュアルバンド・トランスバーターの製作
それは掃除から始まった・・
12月24日 今年もあと一週間を切った。そこでシャックの掃除をしていると、次々と実験した基板の残骸やユニットが出てくる。・・・今年もよく石を飛ば
したなぁ、と郷愁にとらわれつつ、しばし眺める。hi
そこで、今まで作ったものの、日の目を見ていないユニットを組み合わせて、この際、もう一台TRVを作ってしまえ という事を考え始めた。デュアル用の
MIXER基板、町田方式PLL基板、ガラエポで作った逓倍基板、MMICアンプ基板、430M用としては甘いが1200Mならば使えそうなBPFの残
骸・・・放置しているうちに壊れて動かないものもあるのだが、動くものが大半なので、組み合わせれば、一応のトランスバーターになるはず。PAは小さめで
5G 1W 10G 200mW程度でいいや。今回1280M IFのトランスバーターで、デュアルバンド。MMICを多用したものになるかな??
さーて、あとの問題はこれを入れる箱かなぁ???・・・と、また妄想を考え出した。きっとこれで又ハマるのだが。hi
まずはユニットの動作確認を主に行った。さーて、明日の夜は壊れていたユニットを修理して、アルミ板にでも取り付けよう。そうそう、ミクサーの再調整を
して、430M IFのものを1200M IFに直さなくては。
12月25日 今日も仕事の後、夕方から「寄せ集めバーター」の製作を続けた。
>昨晩はユニットの動作確認を主に行いました。さーて、今日の夜は壊れていたユニット
>を修理して、アルミ板にでも取り付けましょう。そうそう、ミクサーの再調整をして、
>430M IFのものを1200M IFに直さなくては。
・・・と書いたのだが、まず局発逓倍の石を交換。町田PLL-LOの
作ってあったものと合体させて、洋白板で囲いを作って、一体化したユニットにまとめた。4480Mにて10dBm程度出るので、その先は追いかけないこと
にした。そして、MIXERユニットを4480M IF 1200M用に再調整。ミクサーロスが、5G 12dB 位と10G
20dBを確認した。やっぱりちと多い。まあ、ロスが大きいのでやめた物を再利用するので文句は言えないなぁ。hi
ここで、ケースをどうするか、とハタ と考え込んで止まってしまいました。仕上がりの大きさを決めて組むと、結構、窮屈になるのですが、 今回は軽
い・・・安物ケースにしようかねぇ。でも、調整のしやすさはマキ電機のケース・・。また、10Gでは受信ゲインが不足するのはわかっているので、これ用の
アンプを用意しなくてはならない。さーて、何を使うかなぁ・・。悩ましい・・。
写真は、逓倍とPLL-LOをまとめた局発ユニット。逓倍部にはガラエポ0.5mmを使ってeある。
正月はLNA作りから・・・
1月1日 新年が明けてしまった。年末にちゃんとした冬山にいけず、八ヶ岳でお茶を濁した(その割には、凍傷になったが・・)ので、なんとなく新年を迎え
た気がしない。
でも、今日は夕方になって製作初めに、以
前、基板を作って放置したあった5G-LNAを組み立ててみた。去年、テフロン基板で作ったものをハムフェアの白い基板に移し変えたもので、入力部には
エッジ・カップリングを使ってある。トナーで基板にて製作したのだが、エッチング液が死んでいたので、うまくギャップができず、やむなく、最後は刃物で
ギャップの部分を掃除した。
FETにはNE350184Cを使って、今回は基板が硬いのでスッポンポンの裏側は何も無い状態で作ってみた。ともかく最大ゲインで調整して、最後に
NFを見ればよいようなので、ゲインで追いかけて調整。テフロンで作ったものとほぼ同じ感じでスタブがついて、ゲインが一段で、16-17dBの間まで追
い込めた。
さーて、NFを測るのですが、測定環境をもう一度、確認しなくてはならないなぁ・・・今日はそろそろ晩飯でダメかなぁ。測ってみてのお楽しみ・・なんだ
けど。
・・・・結局、正月だけど、あまり夜は飲ま
ずに終わったので、NFも測定していじってみた。すると・・・NF
1.5dB程度を示している。ゲインが16dB 元のNFが10dB程度なので、真のNFは1.2-1.3程度かな。以前、この換算をするワークシートを
作ったのだが、どこかにいってしまった。
うーむ、まあまあ・・か。では、一つ思い切ったことを・・・。
ドレインへのラインをカッターで切って、チップ抵抗を入れてみた。これはRSGBハンドブックのマネシンボだ。ただ、元ネタは1206
を使っていたのだが、1608しか手持ちはない。これでLにすると整合がとりやすくなるのでは・・・という事で入れているだ。でも、あてずっぽうで入れて
みたが、悪くなるだけで、ハンダでつないで元に戻した。正確には元よりハンダでインダクタンスを持っているのかな???
これでNF1.5dBには戻りました。うーん、もう一歩はやっぱり難しいなぁ・・。
とにかく箱に押し込む・・・
1月5日 今日は、夜からアイスクライミング入門にでかけるので、朝からせっせとドリルを動かして、箱入れをした。
この中には・・・
町田PLL LO---ガラエポ基板の逓倍---デュアルバンド MIXER V.2----DUP BPF
・・・というのが下側に入り、5G/10Gが一つの端子でIN/OUTで出ています。
この先にサーキュレーターで送受を振り分
けて 送信用 MMIC
二段 /受信用 MMIC 二段 のアンプが入り、それぞれの基板上にデュプレクサーがつけてあって、それぞれに5G/10G入出力となっている。このま
までも送受で使えるのだが、受信はLNAを加え、送信はHPAを加えて、最後にリレーで切り替え・・・と考えた。
年末に荷物を出していたら、少し小さいけども、なんとか入るかな、というケースを押入れから発見。多分、支部大会かハムフェアのジャンクで買った奴だろ
う。これに入れることにして、現物をあわせてみた。なんとか10G 200mW 5G 800mWW程度のPAと、LNAを詰め込んで、収まりそうだ。
でも、いざ、組み込みだすと、足らないものが出てくる。10GはLNAをもう一つ作らないとダメ。また、IFの切り替え基板、スタンバイ回路も製作しな
いとダメ。BPFは測ってみないとわからないし・・・。でも、うまく入れば、今までのデュアルバンド Ver1と交代して、1200M
IFのデュアルバンダーとして実用的なものに仕上げたいと思う。もっとも、大きさの割りには箱が多いので、結構、重たくなりそうではある。hi
10G-LNAを作って完成
2月4日 今日は、昨日の入試の代休で、お休みだったので、先週、エッチングまでやっておいた10G二段LNAを組んで、「よせあつめデュアルバンド
TRV」に入れてみた。
LNAは、なにせ、寄せ集めでロスが多く、
ゲインが足らないので、二段で30dB目標とした。石にはNE3210S01を使用。いつもソースのスルーホールで苦労するだが、今回はいろいろやってみ
た中で一番良かった、1.6mmハトメを使った。1.5mmで孔をけて、少し広げてハトメを裏側から半田付け。そして、逆側の長い部分をニッパで切ってか
ら、できるだけ慣らすように削った。(あまり削り方が上手くない・・・汗)
これで、ドレインには200Ωを入れて5Vかけて、1.5V程度で最高ゲイン。電流が少し大目(20mA程度)だが、スタブ無しで二段で20dB以上のゲ
インがあり、スタブをつけたら30dBを軽く達成できた。これならば、まあまあだろう。
そこで、これを「よせあつめTRVに組み込みた。トータルゲインは少なめだが5G/10Gともに一応、プラスになったので、よし とする。出力は5G
450mW程度 10G 200mW弱とあわせて、まあまあの移動用機になった。(1200M IF)
ちなみにこの中身は・・・・
局発 町田
PLL-LO に ガラエポ0.5mmで作った2逓倍基板をセットしたもの。
ミクサー 5G/10Gデュアル用に実験したものの残り。10G用はハーモニクス型。
送受信のアンプ MMICを使った5G/10Gデュプレクサー内蔵型アンプとLNA
HPA 一号機に使っていた10G
HPA(1302-1601)と 以前に実験した1302-FLS09MEを使った5G PA
・・・という具合で、文字通りの「寄せ集め」です。よくこのケースに入ったものだ。hi
これでデュアルバンド一号機の10Gがトラ
ブルになってからやっていなかった移動をどこかでやりたいもの。でも、来週は残念ながら八ヶ岳の雪稜・岩登りに出かける予定なので、ダメなんだけ
ど・・・。平日の夜にどこかで使ってみようかなぁ・・
そうだ、まだ三脚用の固定板がついてないなぁ・・
下が、各バンドのスプリアス。まあまあかな??
5Ghz帯 10Ghz帯