このコーナーでは、過去にたらのホームページでベスト5に輝いた作品の感想を載せています。感想は、あくまでも個人的な意見ですので そりゃ違うでぇとか 何いっとるんや!という気持ちが沸きおこってきても どうかお許し下さいませ。正直な賛否両論のメールをお待ちしてまーす。




【1997年1月〜4月までに見た作品の感想です】
   

たらの感想です

   
「あなたが寝てる間に」

 天涯孤独だったルーシーが 幸せをつかむ事が出来て良かった!!まさにハッピーエンドでした。ルーシーが地下鉄の改札で 想いを寄せていた彼には、気の毒だけど 彼は、倒れてくれて本当に良かった。映画の中に優しい空気が流れている。ただのラブ・ロマンスだけど とても心が明るくなる女性向き映画でした。どうしても 明るいロマンスには弱いたらでございました。 



   
「ニュー・シネマ・パラダイス」

 トトとアルフレードが どんどん友情を深めていくのがよく分かりました。アルフレードは、年の離れたトトに映画技師の仕事と人生についても教えていくのですが、私としては、「一見、華やかに見える映画館“シネマパラダイス”だけれど裏方である映画技師の仕事は、地味で大変な仕事だ、人生だっていいいことばかりじゃない、辛いことだってたくさんある、だからこそ映画に酔いしれて明るく生きていきたいと人々が映画館に集まってくるんだ」そう教えたかったのではないかと思いました。アルフレードは、いつもトトを友として気遣い、彼が道から外れぬよう、彼が自分ではどうにも出来ない状態の中で苦しまないよう、そしてどんなに彼との別れが辛くても 男として立ち直って生きてゆける様に導いてやります。そんな包み込むような人への思いやりを感じました。そして トトがとうに忘れていたあの約束・・・なんて素敵なんだろうと感動しました。



「エグゼクティブ・デシジョン」

 “デシジョン”は、最初“デンジョン”かと思ってました。それは、どうでもいいのですが デシジョンとは 決定とか決心という意味だそうです。まさにエグゼクティブ・デシジョンが下されるのか?と最後の最後まで ドキドキしました。スティーブン・セーガルもこんな役やるんだ?でも映画が終わるまで信じられませんでした。飛行機は、ただ飛んでるだけでも堕ちそうで恐いのに テロリストだの 神経ガスだの おまけに撃墜されるかもしれないなんて2重、3重の恐ろしさが身体をざわざわさせます。爆弾のタイマを解除するシーンでは 自分の鼻息も抑えながら見ていました。面白かった。スカッとする一本です。



「ユージュアル・サスペクツ」

 一度目に見た時は、どういう事だ?二度目に見た時は、最初から犯人が分かる(当たり前)けど そういう事か!と気付く事に また別なおもしろさがありました。今のところ二回ですが また見たいと思っています。また違う発見が きっと、あると思うから。ポスターの「見破りますか?騙されますか?」のコピーの通り、一度見ただけで見破る人もいるでしょうが こういう映画は、一度騙された方が面白いような気がします。題名は、「いつもの容疑者たち」とか「ありふれた容疑者たち」と訳せるようです。面通しに集められた5人のことなんでしょうね。妙な面通しでした・・・ふふふ。



「12モンキーズ」

 さるがたくさん、出てくる話ではありません。時間を行ったり来たりする種類の映画は大好きですが 時々、頭がこんがらがって わけが分からなくなる時があります(私が頭悪いだけかも知れません)丁度、鏡と鏡を合わせて 鏡の中の鏡を見ようとする時のように どっちが先でどっちが後か分からなくなる。過去にも自分がいて 未来にも自分がいて 自分が生まれる瞬間を見る自分がいたり その反対もあったり・・・そんなバカな・・。そろそろ本題に入りましょう。ジェイムズ・コールの頭の中に浮かぶ映像が何度も出てきてあら?あの人だって この人より後に出てきたはずで この人の記憶の中にあるはずがない。2人いて 1人はその時代を生きてて もう1人は、未来から戻って来てて、その人には、その時代の自分もいて・・・やっぱり ぐちゃぐちゃ。でも、これが面白いのです。科学者だけは、全てを知っていて結局、人類を救おうなんて思っていなかったんじゃないか?って気がしました。






   

えるだーの感想です

「戦火の勇気」

 実際に起きた湾岸戦争を取り入れて殉職した名誉勲章候補者でパイロット女性大尉についての内容が胸を打った。



「エグゼクティブ・デシジョン」

 文句なしのアクション!ただ いつものスティーブン・セガールとはちょっと違う。



「白い嵐」

 前半はスローだけど後半に全てを詰め込んだって感じでイッキに盛り上がりを見せる。実話だと思うと胸の痛くなる映画だった。



「ミッション:インポッシブル」

 始めから最後まで見せ場がたっぷりで1時間50分があっという間に過ぎた。



「レオン完全版」

 「レオン」を見ていたので 飽きるかなと思ったがそうでもなかった。追加されたシーンによってレオンとマチルダの絆がどのようにして深まっていったかが よく分かりラストの感動も増す。






   

あべべの感想です

   
「ウェールズの山」

 イギリスを舞台にした作品は なんとなくじめじめして暗い印象を持っていましたが、これは別!!村人達の純粋な心が見ている方にも伝わってきます。とってもコミカルで なんとな、くうれしくなってしまいます。実際にあった話だけにリアリティがあり 思わずウエールズ地方にファノンガルーの山を見に行きたくなりました。



「最高のルームメイト」

 私は、おじいちゃんと暮らしたことがないので とても羨ましかったあんな風に自分のポリシーを守り続けるおじいちゃんって すっごくかっこいいと思います。心がやさしくなる映画だと思います。自分のおじいちゃんも大事にしたいと感じました。頑固じいちゃん 万歳!!


「ユージュアル・サスペクツ」

 話しが前後して 最初、ちょっと分かりにくかったけど分かってからは面白すぎましたどこからどこまでが本当の話しなのか・・・・。その後、どうなるのか?本当は、何者なのか?ナゾが残る 作品です。


「ブラザーマクマレン」

 とってもさわやかな気分になる作品でした。出てくれる3人兄弟が自分の信じている道と現実の間で揺れている感じがとても出ていました。これでいいんだと思わせられる内容でした。出ている俳優の人達は、あまり知りませんが いい味、出してました。          


「ため息つかせて」

 見終わってから 女の友情もいいもんだなあとしみじみ思いました。色々、迷いながらも一人でいきている女はやっぱりかっこいい!!みんなそれぞれ男に裏切られてボロボロでも自分の事や立ち直り方をよく知っている。あんな強い大人の女になりたいです。バカな男は、かまってたら時間がもったいないです。





【1997年5月〜8月までに見た作品の感想です】
   

たらの感想です

   
「スモーク」

 吸わない私でも ふっとタバコが吸いたくなるような気になりました。このタバコ屋に漂う下町の雰囲気が 何とも言えず いいんですよね。郷愁と言えばいいのでしょうか、辛くなったときに自分を優しく包んでくれる場所という気がします。叩けばほこりの出そうなタバコ屋の主人役にハーベイ・カイテルが ぴったりでした。オーギーの撮ったあの写真は、一枚づつに写っているのは、静です。それが毎日撮り続けたアルバムになると まさに動となります。パラパラめくるポールに言う「それじゃ、早すぎる。ゆっくり、見なくちゃ分からんよ。」だとか ジミーに言う「人生、何が起こるか分からない。分かると思った時は、わかってない」だとか 「信じる者が1人でもいれば それは、真実の物語になる」だとか 彼の言葉のひとつひとつ全てに何か意味があるように思います。オーギーは、知恵遅れのジミーを 店で雇ってあげたり 一儲けしようと密輸したキュウバ産のタバコを台なしにされても 最後には、許してしまう人情の人なんですよね。この映画には 人の心の傷を癒してくれるような 優しさがあります。あのタバコ屋に行けば あたしでさえ 喜んで迎えてくれそうな暖かさがあります。きっと、そこに来る皆、そしてオーギーは、人の弱さや、生きることが容易ではないことも 知っていて それでも生きて 人と関わり合っていくことの大切さを教えてくれているように思います。いい映画でした。



「クロッシングガード」

 車社会の今、もしかしたら 自分だって、交通事故で人を傷つけてしまうかもしれない。この作品を通して、被害者の側と加害者の側のどちらの気持ちもよくわかり、切なくなりました。ジョンが初めてフレディにあったとき、「おれは、あの事故の時、俺も死にたかった。でも、生きてる。許してくれと頼めるほど軽い罪じゃない。あれから この日をずっと待った」と言うのですが、殺したいと思って殺したのではない時、生きることは、死よりも辛いことかもしれません。まして、命を奪った相手がまだ幼い子供であれば なおのことです。ジョンのためらい傷の話し、彼は、苦しんでいたのです。そして、最愛の娘を失った父親は、娘をひき殺した相手を恨み 復讐することだけを考えていました。そうすることでしか 彼は生きて来れなかったのでしょう。クライマックスで この二人が娘の墓の前で一緒に涙するシーンでは、絶え切れず涙が流れました。回りの人には、理解してもらえない気持ちなのかも知れません。当事者同士にしか 分からないのかもしれません。ただ、分かるのは、どちらも 心に傷を残すということでした。



「デッドマン・ウォーキング」

 “死刑”に対して、考えさせられました。育った環境や境遇によって 心がゆがみ犯罪を犯してしまう人がたくさん、いると思います。けれど 死刑を宣告されるほどの犯罪を 犯すも犯さないも全て自分の選択なのだと思います。人の命を奪ったら、命には、命で償うしかないという気もします。命は、何にも代えがたい かけがえのないものだと思うのです。  この作品に関しては、ついつい、死刑囚のマシューを助けて 上げたいと思ってしまいました。それは、映画だからなのかもしれません。自分が殺された恋人たち本人や その親の身になれば 犯人の死によってしか 報われないだろうと思うので。シスターヘレンは、薄々、彼がやったのではないかと 思いながらも あそこまで信じようとすること、簡単に出来ることではないです。そこまで 彼のために祈ったシスターヘレンがいたからこそ マシューは、最期の瞬間に人間として悔い改めることが出来たのでしょうね。スーザン・サランドンは、すっぴんなのに ものすごく素敵でした。いい演技の前に 化粧なんて必要ないんですね。それにしても ショーン・ペンのあの頭は、なんだったのでしょうか?刑務所にいて あんなに持ち上げるのは、大変でしょうね。頭だけが ちょっと 納得いきませんでしたねぇ。



「晩秋」

 人は、必ず老います。避けては通れません。老いていく自分をどう受け入れるか そして自分の両親や夫のそれを どう見守ってあげられるかを 考えさせられました。人は、老いたからと言って全て人任せでは、いけないのですね。逆に、自分の老後を桜花しなくてはいけません。息子の父親に対する愛、母親の押し付けがましいとも思われる亭主の日課 これもこの母にとっては、愛の形なのかもしれません。「Dad」の原題通り、これは、お父さんの物語なのです。ジャック・レモンの演技に喜んだり、淋しくなったり こんな風に死を迎えられたらというより、自分の親に対して有意義な老後を送って欲しいと思わずにいられませんでした。素敵な作品でした。



「男が女を愛するとき」

 この作品、3年前にも1度 見たのですが その時は、どうして ここまで夫を避けるのかとアリスの気持ちがよく分かりませんでした。それでロマコメの女王メグ・ライアンには、ふさわしくないとか 全然おもしろくないと勝手な感想を持っていました。でも、自分もいろんな経験をし 年を重ね 改めて見てみると なんと涙、ボロボロでした。
 よく考えてみると 自分の身近な所に起こっている話だと 気付きました。“起こっている”と書くほどの事件ではなく 夫婦の間、男と女の間では よくある話だと・・・。実は、とても共感出来る話だったのです。愛し過ぎて 相手の事を想い過ぎて 何でもしてあげたくなる。マイケルも その気持ちが強すぎて 裏目にでてしまう。相手にとっては、それが重荷になったり、逆に自分の存在を否定されているという気持ちになったりもする。マイケルは破局の原因はお酒にあると思っていたために 彼女からお酒を離そうとします。だからアリスがお酒を飲まずにいられなかった原因が 諸悪の根源だと気付くまでに かなりの時間がかかってしまいました。でも その時間をかけて やっとハッピーエンドになるのもやはり、愛の力なんですよね。スルメのように 噛めば噛むほど味の出る作品でした。






   

えるだーの感想です

「ベトナム戦争もの13作品」

詳しい内容はをご覧下さい。




「タイムアクセル12:01」

 今日という日が毎日繰り返される。でも何度も繰り返される「今日」はすこしづつ 変化していく・・・。ストーリー良し、テンポ良し、実に良かった。この作品を知らない人が多いみたい。



「いまを生きる」

 今までにいなかったタイプの先生の出現に最初は戸惑う生徒達だが 心の声に耳を傾けてくれる先生に次第に心を開いていき 出逢いや別れや厳しい環境(世界)の中で「自分」を見つけだしていく。こんな先生や仲間がいたら 本当にイイですよね。



「オールウェイズ」

 お互いに相手を想い、とても愛しているのに一度も「愛している」と言葉にした事がなく、伝えられず聴くこともできずに 別れが訪れる。こんなふうに 突然に愛する人との永遠の別れが訪れたら・・・。哀しすぎますよね。



「ビッグ」

 純粋な心を持つ大人の少年の、その純粋さに触れた回りの人達が忘れていた心を取り戻していく。演じているトム・ハンクスが本当に体は、見た目は35歳の大人、でも実際は12歳の子供、に見えてしまった。






   

あべべの感想です

   
「バードケージ」

 「映画は楽しいのが 一番!」というあべべには ピッタリでした。ロビン・ウィリアムズの恋人役のネイサン・レインの女になりきった あのセリフ、あのしぐさに もう くぎづけになってしまいました。内容は、ゲイに対する差別なんていう深刻な問題も含まれているけど 観ている人を辛い気持ちにさせない、主役二人がすごいと思います。アルバート(ネイサン・レイン)のすっかり、母親になりきっているところなんて 「いるいる!あんなオバサン」って感じです。息子があんなにまでも ゲイを隠そうとしなくてもいいのに・・・、と 一生懸命 男になりきろとしているアルバートを見て ちょっと、かわいそうになってしまいました。男言葉の練習するところも おかしいんだけど。ジーン・ハックマンの女装も見れたし、久しぶりに大笑い出来ました。



   
「パリのレストラン」

 レストランに来る常連客と 皆に黙って閉店する夜に料理をふるまるシェフと奥さんのお話しでした。閉店の理由は、シェフの一番大事な鼻。臭いをかげなければシェフじゃないのです。常連客の人間模様も様々で、からまった糸みたいだけどシェフが心をこめたおいしい食べ物で 一瞬でも忘れられるのかもしれません。シェフと奥さんが一番素敵です。私も結婚して夫の浮気がわかった時 あんな風に許せるかなと思ってしまいました。切ないけれど 最後は、しんみり ハッピーエンドでよかったです。


「グッバイ・ガール」

 コメディを見たいなーと思い 適当に探してパッケージがよさそうだったので借りました。全部見終わってから リチャード・ドレイファスだったんだと気付きました。子役の子がおしゃまでかわいい!リチャード・ドレイファスは、自由だけど 結構、知的な役を上手に こなしていました。主役のマーシャ・メイスンが捨てられて 恋をするのがこわいという気持ちがとても良く分かります。私にとっては、とてもさわやかな終わり方で コメディの棚にあるより、ラブストーリーの棚に置いたほうがいいと思える映画でした。


「最高の恋人」

 かつて夫婦だった二人のラブストーリーです。あまり、期待しないで見たら これが案外おもしろかったです。夫だったマット・ディロンには、もう恋人がいます。奥さんだったアナベラ・シオラには、不倫中の大学教授がいます。お互いに気になりながらも 意地を張っている所は、なんか分かるなぁ・・・と思います。アナベラ・シオラは、大学に通いたいという希望と その他、もろもろの理由があって 別れたのだけど 別れる前の出来事を もっと教えて欲しいような気がしました。たとえ、ケンカして別れて 他に恋人が出来ても 本当に好きな人だったら自分には、ウソはつけないものだなと思いました。合う合わないは あるけれど 好きって気持ちが一番大事なんですね。          


「めぐり逢い」

 ほぼ、同時期ぐらいに 旧作とリメイク版を 見ました。なぜ、リメイク版を選んだかと言うと アネット・ベニングが とてもきれいだからです。でも、笑うと かわいくて 個人的にとても好きな顔でした。彼女の作品を他に見たことがなかったので なんてきれいな人だろうと思ってしまいました。内容は、ほとんど旧作と同じでちょっと現代的に作り替えてるぐらいなんだけど、リメイク版を先に見たので感動は大きかったです。船を下りる時に 誰にも気付かれないために 迎えに来ているお互いの恋人と抱き合う所がコミカルで おもしろかったです。それとアネット・ベニングがウォーレン・ビューティのおばさんのピアノで歌う所が とてもきれいで印象的でした。




【1997年1月〜12月までに見た作品の感想です】
   

たらの感想です

「スモーク」

 




「エアフォース・ワン」

 




「愛が微笑む時」

 バスの運転手が面白い。事故を起こしたのも おっちょこちょいだけれど 死んでからも 4人を迎えに来るのを忘れてしまい、ある意味では人間味があるのかもしれませんが、現実の運転手さんには いちゃつく車に見とれないで下さいねと言っておきたい。
 この作品、とても良かったです。とくに ベニーとジュリアの願いを叶える所、良かったです。(トミーの前から4人が姿を隠す別れのシーンでも 涙がでちゃったんですけどね)始めはいやいや手伝っていたトミーが 次第に自分から皆の望みをかなえてあげようと気持ちがどんどん優しくなっていくのが 分かりました。それも そうですよね、みんなの願いは ただ自分の欲を満たすものでは無く、死ぬ前にやり残してしまった事を一つだけなのですから。最後に残ったジュリアだけ 望みが叶わないのかと思ったら 別な方法で満足してこの世を去ることが出来て 話の持っていきかたが 憎らしい程、うまいなと思いました。見終わった後で すっきり出来る作品でした。



「リービング・ラスベガス」

 まず、「なんで、この男は、こんなになるまで 酒を飲むのだ?」と疑問に思いました。しかも 半端な飲み方じゃないし。退職金だって 結構もらっていたから 昔は真面目に働いていた様なのに一体何があったの?・・・。でも そんな疑問は どっかへ吹っ飛んでしまった。とにかく 彼は、辛いのでしょう。原因が何であれ、彼は死にたい程心が病んでいるのですよね。死を求めながらも 彼は孤独を恐れていました。「一人にしないでくれ」という言葉は、私の心の奥底を震わせました。だって、誰かにそばにいて欲しいという気持ちは みんなが求めて止まない物じゃないですか?誰だって独りぼっちにはなりたくない。華やかなラスベガスを 死に場所に選んだのも淋しさを紛らさすためだったんじゃないかなと思います。でも ラスベガスのきらびやかさが 彼をもっとうら悲しく映し出していたようでした。
 そして、娼婦役に挑戦したエリザベス・シューは、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』の時のイメージをかなぐり捨てて 体当たりの演技でした。女優さんとは いろんな顔を持っているんですね。彼女が彼との約束を破って、「病院へ行って!」と言ってしまう所、それが当たり前です。愛する人には、1分だって長く一緒に居てもらいたいと思うはずですよね。でも それは愛する側の気持ちで愛される側の気持ちとは違う。愛してしまったら その人の自殺行為でさえも黙って受け入れなければいけないのかと思うと 本当に切なくなりました。



「トーチソング・トリロジー」

 トーチソングは、悲しい恋の歌という意味だそうです。主人公のアーノルドはしょっぱなから 一人語りで 笑わせてくれます(本人は そんなつもりはないのでしょうけど)。明るさの裏にたくさんの悲しみを背負って生きているよう人でした。ゲイの人は女になりたいのではなくて 男の人と愛しあいたいだけなのですね。アーノルドは 天然の女以上に女心をもっています。泊まりに来た彼が目を覚ます前に身支度をきちんとします(目やにのついた顔なんて絶対、見せないだろうなぁ)。そんないじらしいアーノルドを見てると 幸せになって欲しいと願わずにはいられません。そして やっと最愛の彼をみつけたのに ゲイを人間と思っていない人間にあんな目にあわされて・・・映画だけど 腹立たしくなります。人種差別もそうですが 人の生き方や在り方をどうして非難するのか、しかも暴力まで。大事なのは自分の生き方を自分がどう思うかだと思います。気に入らないからと言って 人を傷つけていいはずがない。そんな苦しみを乗り越えたかのようにみえたアーノルドでしたが 彼の心は深く傷つき 母親に今まで自分が思っていたこと 自分が苦しんでいること 全てをぶちまけるシーンでは 涙が出てしまいました。とっても 笑えるんだけれど やっぱりトーチソングだから 切なさが時々胸をキュンとさせました。



「あなたが寝てる間に」

 




「ニュー・シネマ・パラダイス」

 




「コン・エアー」

 




「エイリアン」

 今更という感じもしますが 12月にひさしぶりにTVで『エイリアン2』をみました。やっぱり、面白い。今は、実在しない生命体や宇宙人が出演する(?)作品は、たくさんありますが 何年も前に作った『エイリアン』が全くひけをとりませんよね。それに この部類の作品は、ばからしいか、その出演者(宇宙人とかの)以外の構成のよさで おもしろい作品に仕上がっているかのどちらかでしたが この作品は エイリアン抜きでは語れないし リプリは、3作にわたって 大活躍ですが 間違いなくエイリアンが主役だと思っています。エイリアンは作り物だと分かっているのに こわい!こわい!こわい! 「あぁ、もうすぐ出てくるぞォ」と思う時なんて 『13日の金曜日』のジェイソンが出てきそうな時より ずっと、恐いんだから。だからって、私は、エイリアン本人のファンではありません。だから、リプリが 必ずエイリアンをたった一人でやっつけちゃった時には、万歳したくなります。『エイリアン』『エイリアン2』はTVで、『エイリアン3』は映画館へ走りました。もう、何度見たかわかりません。『3』では、リプリにショッキングな事が起りますが 今年公開の『エイリアン4』では何やら復活を遂げるとか?・・・。公開が待ち遠しいです。



「ボルケーノ」

 






   

えるだーの感想です





「スター・ウォーズ」

 いろんな人が 今更・・とか 変えなかった方が良かったとか ここを変えて なぜあそこを変えなかったのかと色々な評価があるようです。前に劇場やビデオで見て良かったと思った作品なら期待するのも無理ないと思うが 私としては、前回は見えない部分は想像で楽しめたし、今回は「そうか!ジョージ・ルーカスは、本当はこんな風に作りたかったのか?!」と新しい楽しみ方も出来た。前回は前回で 今回は今回でそれぞれに十分、満足出来る作品だと思う。良いものは良いのだから こだわりを捨てて 素直な気持ちで あの大作を、感動を、もう一度・・いえ 何度でも味わいましょう!!



「ブレイブハート」

 昨年のベスト5の1位に入った作品だったが あれから4回(本当に好きな人ならもっと何度も見るのだろうけど)見た。決して楽しい内容ではないが 胸を熱くする映画だと思う。やっぱり、何度見ても泣けて 主人公と一緒になって哀しくなったり怒りが込み上げてきたりする。この後、どうなるか物語の先が分かっているのに そして、分かってしまっているから映像よりなんテンポも早く感情が込み上げてきて 見終わった後は目が腫れてしまっている。泣けるストーリーではないのだろうが ついつい映画の中に入ってしまう。



「ベトナム戦争もの13作品」

 前回のベスト1の作品だった。本当ならこんなに辛い内容は見るのも苦しいっていうのが 普通なんだろうが 私は、画面や俳優を通して「私たちはこんな風に戦ったきたんだよ。こんな過ちは二度とくりかえしてはいけないよ。私たちの事をいつまでも忘れないで」って送っているメッセージをちゃんと、しっかりと受け止めたい。

詳しい内容はをご覧下さい。



「陽のあたる教室」

 レンタル開始されて すぐ見たのに なぜか その時のベストには入らなかった作品でした。一回目、見たときはすぐに理解できなかったけど 二回目に見た時には 大分、理解出来て でもまだ完全には理解出来ていないのかも。また何回か見たいと思っている。



「シンドラーのリスト」

 最後の最後にシンドラーが見せる表情がなんとも切なくて泣けた。命をかけてユダヤ人を 救おうとするシンドラーの姿にはとても感動した。



「バック・ビート」

 出演者の人達が 本人にちゃんと似せていて違和感なく見られた。スチュアート・サトクリフとジョン・レノンの友情や スチュアートとアストリッドの愛が上手に語られていた。スチュアートの死をジョンが知った時や ジョンが『ラブミー・テンダー』を歌うシーンには泣けた。1時間40分では 全てを語り尽くせないだろうけど でも 良かった。



「すべてをあなたに」

 すっごく楽しくて 一緒に歌ったり踊ったりしたくなるような ノリのよい作品だった。使われている曲は全てオリジナルで それもまた なかなか良かった。



「父の祈りを」

 周りがなんと言おうと、どうしようもない我が子であろうと、いつでも味方になってくれる父親。 母親とは違う、力強い大きな愛を痛い程感じる映画だった。



「誤診」

 家族の誰かが病気になって入院した時、免許を持っている医者の言葉を全て信じて任せるのではなく自分になりにある程度の病気に対する知識を得る事や、治療法に疑問を持ったら恐れずに直接、医者と話をする事が 大事なんだと思った。自信を持って治療にあたっている医者に対して知識不足の家族が口出しすると衝突も起きたりするけれど 医者や病院が 絶対に正しいとは、間違わないとは、限らない。そう強く訴えかける作品でした。



「デーヴ」

 ケビン・クラインが一人二役を演じていて 同じ顔なのに全くの別人で 役者はやっぱりすごいなと思った。シガニー・ウィーバーもきりっとした女性を演じていて 今まで見た作品の中では一番良かったと思った。






   

あべべの感想です

「評決のとき」

 とても深い映画だったと思います。無罪の判決が出されたときには、涙もボロボロ、息も荒くなってしまいました。サンドラ・ブロックがとても素敵な女の人を演じていて『スピード』の時よりも良かったと思います。日本人には 本当に本当に深い所までは 多分分からないことがおおいのかもしれないけれど 親が子を愛する気持ちは きっとどこの国でも同じだと思います。サミュエル・L・ジャクソンと一緒に思わず白人を憎んでしまいました。全く同じではないにしても 似たような事件は、きっとアメリカのどこかで 今でもあるのでしょう。早く差別がなくなって欲しいと心から思います。私たちも外国へ行くと よく「イエロー・ピープル」とさげすまれると聞きます。他人事ではないですよね。



「バードケージ」

 




「イル・ポスティーノ」

 何よりも風景がきれいでした。そして 主役のマリオの心もきれいでした。だからこそ パブロ・ネルーダに強烈に感化され最後には殺されてしまったのですね。女の人の口説き方を教えてもらおうとしたり 詩を考えてもらったり 純粋で何も知らないマリオがとてもコミカルでちょっと悲しく感じました。最後にマリオがパブロの為に自然の音を録音している場面は、全てがきれいで すでに立派な詩人だと思わされました。マリオを演じたマッシモ・トロイージが 直後に亡くなってしまった事も 順位に影響しているのかも。



「マッド・ラブ」

 クリス・オドネルの優しい優しい視線にやられました。共演のドリュウ・バリモアが可愛いと思いました。まるで 自分の波乱の人生を重ね合わせているみたいで演技ではなく 本当のドリュウ・バリモアを見ているようでした。恋に落ちると 周りが見えなくなり 相手のために全てを捧げるという事をクリス・オドネルの目からとても伝わって来ました。自分も一緒にクリス・オドネルに連れていかれたようで 離れ離れになるシーンは、ボロボロ泣いてしまいました。



「パリのレストラン」

 




「ヤング・イン・ハート」

 以前、2位になった『最高のルームメイト』よりも 似たような内容だけど 『ヤング・イン・ハート』の方が好きです。おじいちゃんが最後 死なないからです。息子とも分かりあえて楽しい最後で終われたから ほっとしました。家族っていいですね。老人が出てくると大体最後死んでしまうけれど そうではないところが嬉しいです。あんなファンキーじいちゃんがいたらいいなぁと思います。いくつになっても 人生これからなんですね。とりあえず 自分のおじいちゃんを大事にしたいです。



「愛が微笑む時」

 とても心が暖まる映画でした。子供の頃の役の子が とても可愛い。あんなゴーストだったら いつもそばにいてもらうのもいいですね。バスの運転手がとても憎たらしくて笑えました。でも 皆のあんな死に方は、ぜったい やだ!!・・が 自分の息子に会えた時が良かったです。最後に キーラ・セジウックも昔の恋人に会えたら一番良かったのに・・・。案外、自分のそばにも ゴーストの一人や二人いたりして。



「ウェールズの山」

 




「サークル・オブ・フレンズ」

 さわやかな映画でした。私は、主人公の女の子を初めて見ましたが 最初は、あまり可愛くないと思っていたのが恋をするにつれて 段々と笑顔が素敵で可愛いと思うようになりました。自分のコンプレックスを無理に隠そうとせず自分の事を「クジラみたいに大きい」と言いながら、それでも 一生懸命追い続ける姿にとても魅力を感じました。しっかりと自分を持っている女の子だと思います。相手役はまたしてもクリス・オドネル。最後には、彼が夢中になってしまうのです。



「マイ・フレンド・フォー・エバー」

 ちょっと、ずるいこの映画。なぜなら病気モノと子供モノには、とても弱いからです。個人的には、母親役のアナベラ・シオラが とても良かったです。最高の恋人の時よりも 抑えた演技で 長い髪よりショート・カットの方が ずっと素敵でした。私もショート・カットにしたくなりました。内容は、もう特に言う事は ないと思います。大体、この子は死ぬんだな・・・って 見ててもわかりますよね。でも、子供にとっては、大冒険。一度だけでも 経験できて良かったなって思います。別れは 辛いけれど二人は会えて幸せだったはずです。






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