このコーナーでは、過去にたらのホームページでベスト5に輝いた作品の感想を載せています。感想は、あくまでも個人的な意見ですので そりゃ違うでぇとか 何いっとるんや!という気持ちが沸きおこってきても どうかお許し下さいませ。正直な賛否両論のメールをお待ちしてまーす。




【1998年1月〜12月までに見た作品の感想です】
   
たらの感想です
「プライベート・ライアン」





「男たちの挽歌1&2」

 日本のやくざ映画が根っこになっているという香港ノワールの代表作です。
 義理と人情のはざまで苦しむホーの姿、何をおいても弟の身を案じる兄の姿に胸打たれました。そして、ホーと固い友情で結ばれたマークの友を思う心に感動しました。そして、もう一人、ホーの弟キットは、子供の頃から兄ホーを一番に尊敬し慕っていただけに、兄を恨むようになり、刑事として辛くあたる所は、とても切なかった。それと『男たちの挽歌2』での驚くような結末には、涙があふれ、身体が震えました。
 自分の命をかけてでも友や家族の仇を討って筋を通す男達が 本当にカッコ良かった。特に銃撃戦の前に必ず流れる あのテーマ曲がなんともいい具合に耳に響いてきて 男たちを引き立てていました。主役3人を演じたティ・ロン、チョウ・ユンファ、レスリー・チャン、そしてタクシー会社のケンさんを演じたケネス・ツァンがそれぞれのキャラクターの持ち味をうまく出していたと思います。やたらバンバン撃ちまくる(かなり、うるさいです)荒々しさが印象的ですが全体を通して感じるのは、男の優しさと情でした。その情が心に沁みました。



「アルマゲドン」





「君さえいれば/金枝玉葉」

 ラブ・コメは、観ていて心がうきうきして気持ちがぱーっと明るくなる栄養剤のようなもの。この作品もそんな一本でした。私の香港映画に対する拒絶反応を取り払ってくれた記念すべき作品でもありました。
 サムが自分が男でありながら男のウィンに惹かれる事に苦悩し 最後に出した結論、その時口にした言葉と表情が実に良かった。良かったと思えるのも 観客は、ウィンが女だと知っているからなのでしょうけどね。そしてアニタ・ユンの男と女の演じ分けがみごとでした。特にラストの彼女は、とてもキュートでした。この作品の中のレスリーに対して 話したいことは、たくさんあるのですが かなり長くなるのでそれは、また別の機会にします。
 今年公開の『ぼくらはいつも恋してる!金枝玉葉2』が楽しみです。



「リーサル・ウェポン4」





「フルモンティ」

 



「この森で、天使はバスを降りた」

 



「トゥー・デイズ」

 タイトル通りある町での2日間を10人を通して描いた作品なんですが その10人の俳優が個性派揃いで 殺しあり、お色気あり、しかも笑いありで楽しめました。美しい顔立ちのジェームズ・スペイダーは、冷酷な殺し屋役がよく似合っていました。もう一人の年期の入った殺し屋がダニー・アイエロ(『レオン』で殺しの請負をしていた人です)だったのですが、この人がヘア・スタイル(!)といい、人質に説教するところといい、とってもコミカルでおかしかった。



「金玉満堂/決戦!炎の料理人」

 私にとって 観ると元気の出る作品の中の一本です。最初から最後まで笑いっぱなしでした。突然、『伊豆の踊り子』のワンシーンが出てきたり、サンのハニー(彼が勝手に決めてるだけですが)が山口百恵だとか 日本人の私達には結構ウケがいいかも・・。満漢全席の対決や出てくる料理も趣向を凝らしており、見せ場も用意されていて さすが本場で作られた作品だけありました。
 それにしても アニタ・ユンの変貌ぶりとあの歌は凄かった・・・捨て身(?)の演技が光ってました。エンドロールが入る前に打ち上げ??になってしまい意表をつかれ、また大笑いしました。



「大英雄」

 私が思うに香港の痛快娯楽時代劇の傑作です。ですが、ストーリーは はちゃめちゃで とてもバカらしいです。でもお腹をかかえて笑い転げました。香港の有名な役者さん達がたくさん出演していて みんな自分の殻をぶちやぶってます。と、いうか・・、ど〜しちゃったの?って言いたくなる程イメージをかなぐり捨ててます。一年半もかけて作り、大作になるはずだったのに わけのわからんものになってしまった作品『楽園の瑕/東邪西毒』でたまったストレスを発散させていたのかなとも思います(言い過ぎかな・・)。特に水島裕(声優の)の様な声を出す悪党役のトニー・レオンと仙人になりたいレオン・カーフェイがおかしかった。ふと、日本で同じ位有名な人達の中に彼らの役を演じられる人が何人いるだろうと思いました。




   
えるだーの感想です
「リアリティ・バイツ」

 



「トーチソングトリロジー」

 



「ゴッドファーザー」

 



「グローリー」

 



「ガンジー」

 



「キリング・フィールド」

 



「フルモンティ」

 



「陰謀のセオリー」

 



「恋愛小説家」

 メルビンのような あれほど潔癖症で毒舌だと困っちゃうけどキャロルが心魅かれるのは 分かるような気がする。見掛け通りの嫌なヤツなら恋愛小説を書けないだろうし 愛の言葉だってすごく良いんだよ、うっとりしちゃうくらい。あと、何事にもストレートで自然でいるキャロルがとても良かったな。



「ワグ・ザ・ドッグ ウワサの真相」

 ロバート・デ・ニーロとダスティン・ホフマンの二人が出ているという事もすごいけど 内容もすごいなと思った。なさそうでありそうな・・・あったら こんな感じなのかなと ちょっと怖い気もしもした。この二人が出ている作品で 個人的には、『恋におちて』と『クレイマー・クレイマー』が好きです。



「タイタニック」

 タイタニック関連の作品を観たのは、これが初めてでした。氷山がぶつかってから ローズが救助されるまで 実際にこのような事があったのかと思うと・・・哀しいですね。




   
あべべの感想です
「タイタニック」

 



「フルモンティ」

 



「ブラス!」

 



「ロザンナのために」

 ジャン・レノのラブラブものは、初めて観ました。さぞ、カッコイイ事でしょう・・と、とても期待していました。良い意味で裏切られた感じです。奥さんのロザンナは、いつ死ぬかも分からない病気。そんなロザンナのただ一つの願いのために マルチェロは、どんな事だってします。マルチェロは、家業もそっちのけで願いを叶える為に走り回ります。それが とっても笑える。
 平気で死体を遺棄したり、警察を騙す。だけど 憎めないのです。それも すべて愛するロザンナの為だから。最後は、私もマルチェロに騙されました。そして、ロザンナにも。真面目なラブストーリーかと思っていたらラブコメディでした。ジャン・レノの事をさらに好きになりました。



「ムトゥ踊るマハラジャ」

 一人で映画館に観に行きましたが オープニングから倒れました。冒頭から「スーパースターラジニ」主役のラジニカーントの事です。なにもかもがわざとらしくて あるわけねぇ〜だろ!って突っ込みたくなる場面ばかりでしたが 分かりやすいストーリー、ド迫力の踊り、相手役のミーナのあまりの可愛さに打ちのめされました。日本で言うと ちょっとポッチャリ系だけど あれ位のほうが可愛くて セクシーです。本場インドでは、掛け声や口笛などを吹きコンサート状態との事です。映画館でそうやって観られたら楽しいだろうなぁと思います。ただし、インド映画に限り。これからはまりそうです。



「マルセリーノ・パーネ・ヴィーノ」

 とっても可愛らしい映画でした。回りの修道僧たちも 一人一人が良かったです。修道院で育てられた捨て子のマルセリーノは、とても純粋な男の子に成長します。いたづらもするし、遊んでくれる僧も沢山います。でも、少しは外の世界も見たい。そして、ママにも会いたい。外に飛びだして行ったものの また修道院に戻ってきてしまいます。修道僧全員が彼のママなのです。最後、マルセリーノを助けようと僧、全員が命を張ります。その間に彼は、消えてしまう。キリスト様と一緒に。一体どこに行ったんでしょう?きっと、マルセリーノは、天使だったんだと思います。せつないけど 少しあったかい気持ちになりました。



「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」

 



「コーリャ愛のプラハ」

 



「陽だまりの庭で」

 



「ファースト・ワイフ・クラブ」

 





【1998年1月〜4月までに見た作品の感想です】
   

たらの感想です

「この森で、天使はバスを降りた」





「ピース・メーカー」





「コーリャ愛のプラハ」

 コーリャというのは、ロシアのかわいい男の子の名前です。この子が 本当に愛らしい。特にロウカが田舎の楽団で演奏している横で バイオリンを引いている姿は、この上もないです。ロウカが五人分のチケットを買って映画を観せてくれた時の あの笑った顔もすごく可愛かったなぁ・・。始めは、言葉も通じなかった二人が 次第に心を通わせていくのが よく伝わってきました。あの列車の中で はぐれてしまい ロウカがコーリャの名前を叫んだシーンは、じーんときました。ロウカがあの年で 彼女との間に子供を作ったのも コーリャとの日々があったからこそなんでしょうね。



「サークル・オブ・フレンズ」

 これは、ライターの一人、あべべに教えてもらった作品でした。まず びっくりしたのは、ベニー役のミニー・ドライバーの豊満な胸でした(笑)。まさに 青春真っ只中のベニーとジャックの初々しさが良かった。3人娘は、それぞれ 個性的で 特にイブは、面白かったです。両親を失った暗い陰りも見せず 強く生きている彼女ですが 聖職のお手伝をしている割には 年頃のせいか Hに興味深々。ゲームをしてイブが負けた時にエイダンが言った罰に対してのイブのセリフは、バカウケでした(ここで そのセリフは書けないです)。
 友情、愛情が交差し、人が人を傷つける。ナンを見てると かわいそうな人だと思いました。自分で自分をみじめにしているのですから。愛の見返りを 期待するのは、間違いですね。



「バラ色の選択」

 マイケル・J・フォックスの作品らしくラストまで明るい作品でした。たまには、こんな笑える映画を見て 気分転換するのもいいですね。頭を使わず 肩ひじ張らず とてもリラックスして見られました。私もホテルで働いた経験があります。そして客として宿泊した時の事を思い出しながら 見ると とてもおもしろかったです。人は、見掛けでは分からないという事が ラストでハッピーエンドをもたらし、すっきりした気分でエンドロールを見られました。







   

えるだーの感想です

   
「トーチソングトリロジー」

 アーノルドの男の人への愛や別れて傷ついたり色んな感情や考え方は 女として生まれてきた自分と何も変わらなくて それ以上にもっと女らしく けなげでいじらしく思いました。恋愛相手は絶対に異性でなければいけないなんてことはないのに自分の生き方や考えと違うからと偏見の目で見たり差別したりするなんてとんでもないと思います。彼らの方がよほど普通で人間らしく一生懸命生きていると思いました。



   
「グローリー」

 黒人部隊となる奴隷生活を送っていた人達と白人将校が心を通わせた力を合わせ命を掛けて戦いに臨む姿にはとても感動しました。ラストでは言葉にならないものがあります。



「秘密の絆」

 まだ高校生のダグとパメラが お互いに好意を持ちながらも 家族間の問題やもめごとに巻き込まれて少しづつ すれ違っていく様子は 切なかったです。なかなか濃い内容の作品でした。



   
「陰謀のセオリー」

 陰謀説を語ったアリスにつきまとったりクレイジーとしか思えない言動を取るジェリーだけど全然冗談でも狂っているでもなく 彼は真剣そのものなのだということが見ていると ひしひしと伝わってきて ジェリーが2つの告白をするシーンでは思わず泣けてしまいました。なんとなく笑えてしまうようなシーンとかもあるのだけど でも彼は至って必死で真剣です。観るときは それを忘れずに。



「ラブ・アンド・ウォー」

 アーネストとアグネスの言動は 気持ちは分かるけど でもやっぱり「なぜ?」と思ってしまうシーンが2つあります。今、思い出すだけでも 切なくて涙がでそうになります。元気で明るいサンドラ・ブロックも良いけど 今回のいつもと違うサンドラ・ブロックもとても良かった。






   

あべべの感想です

   
「タイタニック」

 お金をかければ 良いというわけではありませんが それなりのものは やはり見ごたえがあるものです。これに対し専門的な人たちは、賛否両論かもしれませんが 私は楽しければそれで良いです。レオナルド・ディカプリオは 今迄何とも思っていませんでしたが 一気にファンになりました。なぜなら また目にやられました。ケイト・ウィンスレットのヌードを描く時の あの目、たまりません。内容等は、もう語る事は、ないです。ただ ジェームズ・キャメロン監督の思惑通り 私もタイタニックの事件に少なからず興味を持ちました。映画をきっかけにして 歴史的な事に目を向けるのは、悪くないですよね。もっと色々な事を学びたいと思います。アカデミーにレオナルド・ディカプリオが呼ばれなかった事は、ちょっと不満です。次回に期待します。次回って『仮面の男』?



   
「フルモンティ」

 とにかく おもしろかったです。笑いあり、ちょっと涙ありで 観た後は爽快感でいっぱいでした。失業中の本人達は 大真面目でストリップの練習に取り組むのですが その姿がとても滑稽で でも少し切ない気持ちになりました。個人的には おデブさんのデイブが好きです。奥さんを愛しているから 奥さんがいつも友達と連れ立って見に行く街で人気のストリップのグループに対抗しようとするのだけど 自分の体形を気にして仲間を抜けてしまう所など とてもいじらしい感じがしました。サランラップを お腹に巻きながら こっそりチョコバーを食べる所も可愛かったです。
 何より 気持ちがいいのは 映画のラストです。皆で 思いきって前を隠している帽子を取って投げる その瞬間で終わるのがとても快感です。



   
「コーリャ愛のプラハ」

 何よりも 子供がかわいい、コーリャの愛らしさには、主人公のロウカじゃなくても 思わず抱きしめたくなるでしょう。主人公のロウカも渋くてとても素敵です。舞台背景等は、なかなか私にとっては、遠い世界の事なので 理解するのにちょっと 苦労もしましたが 内容は 大人の男と子供のふれ愛ということで とても好きなジャンルでした。
 ただ コーリャの母親があんな可愛い子をいとも簡単に置いてけぼりに出来るのか・・・?と ちょっと疑問でした。それだけ 男の人に夢中だったのか 私には分からない。国境を越える難しさなのか・・・。とにかく、あんな可愛い子を私だったら手放したりしないし、主人公のロウカも別れ際は 切なかった事でしょう。



「この森で、天使はバスを降りた」

 宣伝等で 主人公の女の子は、刑務所にはいたけれど おとなしいタイプを想像していました。ところが 映画を見始めたら ちょっと世の中をあきらめたような 投げやりに見えたので刑務所を出たとき これからどうなるのか 不安になりました。彼女がどのような苦しみを背負って殺人を犯したのか あまり多くは語られてはいませんが 観ているだけで よく伝わってきます。ジョニーBと心を通わせる大平原のシーンが 涙が出ました。傷を持った者同士が分かりあえる感動的なシーンです。唯一、彼女が誰かに甘えられる大事な時間だったのでしょうか?彼女の純粋な心が 街の人々に笑顔と希望を与え明るい最後で良かったです。



「クルックリン」

 ほのぼの下町の物語でとても良かったです。兄弟の多い家族の話で騒々しいのに 全体的に穏やかな感じが漂っていました。女の子を軸に話は展開していきます。お父さんは、仕事はうまくいかないけれども 子供想いのとても優しい人です。お母さんとお父さんが喧嘩をして 家を出たとき お父さんが娘にどうやったら仲直りが出来るのかアドバイスをしてもらうところが 一番印象的でした。あんな親子って素敵ですね。最後 お母さんが死んでしまってから娘が黒人のシンボルでもあるアフロヘアにして まるでお母さんのように弟の髪を切って上げていたのが とてもいじらしく頼もしかったです。






【1998年5月〜8月までに見た作品の感想です】
   

たらの感想です

「リーサル・ウェポン4」





   
「フルモンティ」

 “フルモンティ”とは、男のストリップの事。この作品は それを演じる事になった事情や悩み、そして彼らの努力を映し出しています。でも 決してド根性モノではなくて オモシロおかしく見せてくれるんです。あちらこちらに用意されていたユーモアに笑わされて 見ていても全く飽きませんでした。ガスとネイサンの間で交わされる父親より大人びた息子と 息子より子供染みた父親の会話が なんともおかしかったし、太めのデーブ(なんてピッタリな名前なんでしょ)と奥さんジーンの互いを思う優しい姿も良かった。ラストでかかった“帽子を取らないで〜”の歌が 絶妙のタイミングで入り、最後まで笑わせてくれました。



「陽だまりの庭で」

 おませな女の子フィリピーヌがとても可愛らしかった。彼女の父親は、命請いの為に人を売ろうとして最期に男が下げ あっけなく 画面から消えていきました。おじいちゃんは、孫を預かるなんて 考えられなかったけれど 結局は、孫を迎えに来て 一緒に暮し始める優しい人。おじいちゃんが息子の死を目の当たりにした時、そしてフィリピーヌが父親の死を知った時など 二人とも本当に辛く哀しい思いをしているのに おじいちゃんのついた嘘のせいで 事態が思わぬ方向へ進み、これが やたら面白い。おじいちゃんがレジスタンスから依頼された爆破を自分でやっちゃう所「結構、簡単だな」という台詞も笑えます。悲しんでいる暇なんか無い程、おかしい。陽だまりの様に ぽかぽか暖かく 心が和む作品でした。そして、過去に私が見たフランス映画(と、言っても あまりフランス映画は、見ないのですが)では、一番分かりやすかったです。



「フェイス/オフ」

 あれだけ骨格の違う男同士の顔をよく取っ換えられるわけがない。そう思いながらも どんどん作品に引き込まれてしまい、最後には そんな事、どうでもよくなってしまいました。とにかく 面白かったので 細かい事にはこだわらず 素直に作品を楽しむ気持ちになりました。文句を付けるとすれば、ただ一つだけ、奥さんのイヴが夫の顔をかぶった悪党と夫婦の営みを交わしても 何の疑いも持たなかった事。これは、いただけません。二か月ご無沙汰だったからと言ってもねぇ・・。でも それ以外は、全部許しちゃう・・こんな、体格も顔つきも髪の生え具合さえも違う俳優を選んだことだって。でも一つだけ共通点を発見しました。この二人のキャスティングは、胸毛の濃さで決まったのではないでしょうか(そんな事 有るわけないか?)。それはさておき アクションシーンを時折 スローモーションにしたのは、効果抜群(監督の得意技だそうです)、特にトロイが拳銃を両手に持って弾倉を捨てるシーンは、ニコラス・ケイジが悪党の役なのにとってもカッコ良かった。彼は、本当に上手い役者ですね。彼の悪党振りは、素晴らしかった。ラスト近くのシーンでは、目頭が熱くなったりもして ただのアクションにとどまらない良い作品だったと思います。



「フェイク」

 きっと、実話でなければ 見ることもなかったと思います。なぜなら、食わず嫌いの私は、マファイアものというだけで その類いの作品を遠ざけて来たからです。でも この作品に出会ってマフィアものも悪くないと感じました。血よりも濃い絆で結ばれた男達の中に潜入したFBI捜査官ジョン・ピストーネ(ドニー・ブラスコ)、6か月間かと思ったら、なんと6年間も。これには、びっくりです。ただ、作品の中では、季節の移ろいも年月が変わったという感覚も あまり伝わらなかったのが残念でした。マフィアを挙げたい反面、身内同様に自分を扱ってくれたレフティの身を案じるドニーの心境がよく感じとれました。現在でも彼の首に50万ドルの賞金が掛けられている事実に 彼のやったことの偉大さが伺えますが、彼にとっては、レフティを失った事が避けられない事だったと受け入れる迄にかなりの時間がかかるだろうなと思いました。そして改めて実話だと思うと 潜入最中のドニーの心境は測りしれません。







   

えるだーの感想です

   
「リアリティ・バイツ」

 ウィノナ・ライダーとイーサン・ホークが出ている作品を何作か観たことはあっても 今迄は気にならない存在だった2人。でも 今回は、魅了されました。ウィノナ・ライダーはこの上なく可愛かったし イーサン・ホークはとても魅力的だった。ジャニーヌ・ギャロファロは「好きと言えなくて」とは全然違う。どこかで見たことあるなと思ったけど なかなか思い出せなかったくらい別人(だと思うんだけど)。ストーリーもすごく良かった。青春モノは、苦手だけど これは他の作品と全然違い、私にとって特別なお気に入りの作品です。



   
「ゴッドファーザー」

 マフィアやヤクザ映画は苦手で テレビで放送されても真剣に観たことがなかったんだけど 初めてマフィア物の「フェイク」をレンタルして観たら なんだか他のも観たくなって 今までテーマ曲しか記憶になかったゴッドファーザー3作を一気に観てしまいました。Part2とPart3も良かったけど 1作目が一番心に残りました。敵対する相手、家族や仲間の小さな失敗や裏切りにも情け容赦なく殺してしまうところは、やっぱり観ていて怖かったけど なんて言ったらいいのかな・・なんかこう、グッとくるものがあって 良かった。もう一度観たいなと思った作品でした。



   
「ガンジー」

 感動しました。でも哀しかったです。皆がガンジーのように考え行動し生きられたら どんなにいいでしょうね。・・・今更、今頃と思われるかもしれませんね。ガンジー役のベン・キングスレーの出演作品で「シンドラーのリスト」がありますが この時は、主演ではなかったけど印象に強く残った人でした。「ガンジー」でも また素晴らしかったです。「死と処女」の時の あの人とは思えない、思いたくないです。



   
「キリング・フィールド」

 観終わった後に感想は?と聞かれても なんて言ったら良いのか分からない、そんな感じです。お互いに命をかけてでも 助け合う姿への感動、内乱による無差別な殺しへの怒り 思い出すと涙が出ます。



   
「フルモンティ」

 女性のストリップ(もちろん男性のだって)は、見たことがない。だからと言うわけではありませんが 大いに興味を(ストリップだけじゃありませんよ)持って観ました。で どうだったかと言うと全然文句無しです。ダンスの練習の時にかけていた曲、ついつい体がリズムをとってしまうあの曲が耳から離れなくなってしまいました。中でも忘れられない彼、ガイ役のヒューゴ・スピーアから目が離せませんでした。






   

あべべの感想です

   
「ブラス!」

 これは、小さな炭坑の町の冴えないおじさん達が登場する実際にあった話です。炭坑の閉鎖でバンドなんかやっている場合ではない状態なのに おじさん達の中で指揮者のダニーだけが「音楽が皆に希望を与える」と信じ情熱を注ぎます。皆が結束し直すまでに様々な困難がありますが、ダニーが肺の病気で倒れたことによって、全英選手権出場に向け本格的に取り組む様になります。一人一人は、冴えないおじさんでも 楽器を持つとめちゃめちゃカッコイイ!言う事なしです。最後のダニーのスピーチも泣けてしまいました。出演している人、皆が いい味を出していたと思います。笑える所もあるけど とっても切ない映画でした。ダニー役のピート・ポスルスウェイトが本当に良かった。日本のがんこ親父に通じるものがあります。



   
「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」

 二人の対照的なおじいさんが出てきます。昔は船乗りだったという一人は、とても元気で いつも一人ぼっちのくせに淋しくないと強がっているおじいさん。もう 一人は、おとなしくて とても紳士的なおじいさん。この二人が出会い、友情を育むお話です。
 元気なおじいさんが おとなしいおじいさんを少しづつ変えていきます。二人は憎まれ口をたたきながらも お互いになくてはならない存在になっていきます。二人がいつもこいでいる自転車がとても可愛かったです。最後は、少し悲しい結末だけど 年老いても こんな友達がいたら楽しいだろうなと思いました。ウェイトレス役のサンドラ・ブロックの抑えた演技がとても優しく素敵でした。



   
「ファースト・ワイフ・クラブ」

 豪華メンバーが揃ったドタバタコメディでした。何が良かったかと言うと見終わった後でスカッとした事です。自分を裏切った夫をギャフン!と言わせた後に自立の道を歩んでいく。ギャフンと言わせる方法は現実には出来ない方法かもしれないけど 例え 自分が人に裏切られたとしても あんな風に前向きに明るく生きて行きたいです。一番、素敵だと思ったのは、彼女達の友情です。再会したのは何十年ぶりだけど 言いたい事を言い合える友人がいるというのは とてもうらやましい事です。とにかく、パワフルなおばさん達で すごくカッコ良かったです。



   
「陽だまりの庭で」

 テーマは おじいちゃんと孫です。私が一番弱いテーマです。最初、息子が目の前で殺された時、おじいちゃんは茫然としていたけれど 普通もっと悲しむんじゃないかなぁと思っていました。話が進むにつれ 考えも変わりました。表わせない位にとてつもなく悲しかったんですね。それは息子が生きていると思い込んでしまうくらい・・。死んだのだと分かっていながらも 息子は生きていると思いたいという気持ちが痛い程、分かりました。でも 悲しいばかりではなく 逆にほほえましい場面の方が多かったです。フィリピーヌを取り戻すため 学校へ忍び込む所や一緒に爆弾をしかける所など 最初はうるさいだけの孫だったのに かわいくてしょうがないおじいちゃんの気持ちが伝わってきました。反対に 嘘と分かってからも おじいちゃんと一緒になって行動を共にするフィリピーヌもいじらしかったです。嘘に気付いてからのフィリピーヌの顔が大人びて見えるのが印象的でした。



「GO NOW」

 障害を持つ男性が主人公で実際にあった話と聞いていたので暗い映画なのかと思いましたが そうでもありませんでした。
 もし、自分が彼と同じ病気になったら、そして 自分の好きな人が病気になったら・・など、色々考えさせられました。これは、ただお互い支え続けるだけのきれいな映画では、ありません。サッカーの遠征中に彼は浮気をするし、彼が病気になってから看護に疲れた彼女も前の彼と浮気をします。そういう汚い所も全て受け入れて 最後にはハッピー・エンドになる所がとても良いと思います。人を愛すると 一人では弱くても二人だと強くなれるんですね。











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