仙台のイカす甲虫達

- 爆発栄螺-


東京に出てきて早2年。「仙台に行きたい。仙台に遊びに行きたい。」と思いながらあっと言う間に時間が経ってしまった。今回、新橋から立川に職場が変わり、365日24時間稼働な仕事となった。まるっきり、休まずにずっと働けと言う訳ではない。盆、正月、土日祭日に休めないというだけで、平日に公休という感じだ。ちょつと遅いゴールデンウィークの代わりの休みということで仙台に行くことにした。網地島採集記のおがぞうさんとアポを取る。

おがぞうさん:「いや〜、仙台昆虫地理研究会に入ったっす。そこの児玉さんと虫採りに行くんす。」

爆発栄螺:「う゛ぇ、そうなの連れてって!」

おがぞうさん:「タマムシ屋になろうと思ってて、スギリンさんが仙台にタマムシの同定を頼まれて仙台に来るんで、その時来ない?」

ということで、そこでおがぞうさんと児玉さんは知り合ったそうだ。う〜む。世界は広いようで狭い。太平洋の水は大西洋の水と繋がっておるのだなぁ。
児玉さんは私が住んでた所と同じ山と言うか町内で、図書館で「宮城県のクワガタムシ分布」の筆者として知り、ファンレターを書いたことがある。*^^*
児玉さんはバリバリ正統派な虫屋さんで、私のようなへなちょこの偏りまくったクワガタ屋ではない。
いつも児玉さんは採集地をなんの惜しげもなく懇切丁寧に詳細を教えてくれるのだが、自分一人で実際に行ってみると採れたことが無い。(T.T)
児玉さんと私の視線とどこが違うか知りたかった。とても楽しみだ。
 

5月23日(火)曇りのち雨
 

まず最初に向かったのは昨日、自分とカミさんとで来た場所だ。ここはマグソコガネが採れると聞いていた。しかし、前の日に採ったのは黒いマグソコガネナンチャッテのみだった。児玉さんと来ると早速、児玉さんがタンポポの花の上にマグソコガネ♂を発見。頂戴した。児玉さんによると発生が遅いみたいだとのこと。その後追加は出来なかった。

川の上流を望む
 

川の下流を望む
 
 

採集したマグソクワガタの雄
 

クワガタと言うよりも超小型のコフキコガネ(^^; 
「幼虫の形態がクワガタだっ!」と言うことらしいので、きっとお尻が縦割れなんでしょう。(コガネは横割れ)
マグソクワガタ Nicagus japonicus Nagel,1928
 
 

次に向かったのは昔
ルリクワガタはどこじゃー
でルリクワガタを探しに行った山だ。
8年前と全く変わらない景色素晴らしい。
こんな素晴らしい所まで中野→新橋間の移動時間と変わらずに着けるんっす。
やっぱり仙台最高!

到着すると、おがぞうさんと児玉さんは長靴に履き替え、湿地帯に突入していった。
長靴を持たない超観光モードな私は湿地帯には入れないので新芽のウォッチング。
しばらくして、おがぞうさんと児玉さんが採ってきたのがこれ。
オオハンミョウモドキと言う名で、湿地帯に住む飛ばないムシだ。歩く姿が大きなアリといった感じだが、アリやハンミョウのように噛みつかれていたいようなキバは持っていない。家へ帰って見るまで、エリトラに模様が有る位にしか見えなかったのだが拡大して見てみると「彫金にダイヤモンド埋めてます。」と言った風情のゴージャスなムシだ。

オオハンミョウモドキのエリトラにはダイヤモンドを沢山埋めてるみたいな模様がある。
小さいけど派手なオオハンミョウモドキ Elaphrus, japonicus, S.Ueno, 1954.
 
 

次に同じ山でコブヤハズカミキリなどを摘みつつ山を登る。かなり大きなブナの倒木で、相当昔にFanlinさんと「ヒメオオいないっすかね??固すぎる。辛すぎる〜。」と言って削った倒木が健在だった。しかも程よい赤枯れしていた。ツヤハダクワガタが居そうだ。おがぞうさんは園芸 用 ミニ ツルハシ 「 ツル 次郎 」を採りに車へ戻って採って来てくれた。
このツル次郎は優れ物でBajaさんがWebで纏め買いをしてくれて、私もずっと使っている。「ツルハシで崖堀に行くべぇ〜。」が合い言葉にキタカブリを毎週のように採りに行ってた。
すぐにツヤハダクワガタの幼虫が出て来た。成虫を求めて3人交代で削るも死骸のエリトラが出てきただけで、あとは幼虫だけが出てきた。悪戯に幼虫を出し続けても仕方ないので、次は児玉さんが仕掛けたオサトラップを巡回に行くことにした。

オサトラップを仕掛けたのはオサムシ屋さんには有名な場所なのかも知れない。私の町名は聞いてはいたのだが、どこで採れるのか皆目見当が付かなかった。開発が恐ろしいスピードで進んでるエリアだ。山を削っては宅地化している。その場所からはやはり住宅地が見える田圃の中にトラップは仕掛けられてあった。順番に覗いていくと、コップのいくつかには酢漬けになったカエルがあった。ようやく1つのコップに「どう見てもオサで〜す。」みたいな甲虫が、、、、。ちょっと遠い所に居る児玉さんを呼ぶ。

爆発栄螺:「   な 何か入ってるっすよ?!!

ピンセットも無いので枯れ草で引き寄せ符節を摘んで引っ張り上げた。

爆発栄螺:「マークだ。」

児玉さん:「爆発さん、ここの持ってないでしょ?どーぞ。」

爆発栄螺:「いいんすか!ありがとうございますだ〜。」
 

カーデシア星人みたいなゴシックで渋いマークオサムシApotomopterus maacki aquatilis Bates,1883

真っ黒なこのオサムシのエリトラには衣類の縫い目のような模様がある。
 
 
 

こうして、仙台に居た時は通えども幻だった虫がお二人によりゲットすることが出来ました。ありがとうございました。このお礼は離島の普通種てんこ盛りセットでお返ししたいと思っております。また一緒に遊んで下さいまし〜。
 
 
 

 


くわ馬鹿06年上半期の目次へ戻る