「直美さん、子供は俺にまかせて、ヤツを追って!」
「でも…任せて大丈夫?」
「こっちは心配ないから。直美さんの方がこの辺、詳しいだろう?それにいざとなれば格闘技術にも長けているし、俺が行くよりいいだろう?」
「わかったわ」
直美さんは近くにいた、ひき逃げ犯の仲間からジェットスキーをひったくると犯人を追いかけていった。
へぇ、カッコイイ直美さん。
ジェットスキーを見事に操ってる…って、そんな事を考えてる場合じゃないんだ。
「おい、大丈夫か?」
「……」
小学校低学年くらいの子供が頭から血を流して気を失っている。でも息はあるみたいで、とりあえずホッとしたが……。
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