「…あたし、そろそろ帰るわ。今日は楽しかった。今日の事はきっと忘れない…それじゃぁ、これ」
「なんだこれ?」
美鈴がバックの中から茜色の封筒を取り出した。
それを受け取る俺。
何かと思い中を覗いて見る
中には…万札が数枚!
「これはどういう事だよ」
俺は封筒の中身と美鈴の顔を交互に見比べた。
「一日つき合ってもらったんだから当然でしょう?」
もしかして、謝礼のつもり?
美鈴の奴、俺をホストやヒモと勘違いしてるのか?
他の利用する為に近づく連中と同じだと思ってるのか?
どういうつもりにしろ、俺は少なからずショックを受けた。
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