■美鈴編■
4日目【7月24日】


 
 
「…あたし、そろそろ帰るわ。今日は楽しかった。今日の事はきっと忘れない…それじゃぁ、これ」
「なんだこれ?」

 美鈴がバックの中から茜色の封筒を取り出した。
 それを受け取る俺。
 何かと思い中を覗いて見る

 中には…万札が数枚!

「これはどういう事だよ」

 俺は封筒の中身と美鈴の顔を交互に見比べた。

「一日つき合ってもらったんだから当然でしょう?」

 もしかして、謝礼のつもり?
 美鈴の奴、俺をホストやヒモと勘違いしてるのか?
 他の利用する為に近づく連中と同じだと思ってるのか?
 どういうつもりにしろ、俺は少なからずショックを受けた。



《どうする?》

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