97年02月 重賞予想


red 中山牝馬ステークス(G3) 中山 芝 1800m

苦手の牝馬限定戦。しかもハンデ戦では当たる気がしない。

◎クロカミ
 エイシンバーリンの逃げを見ながらレースを進める筈だ。他の有力馬(重ハンデ馬)が差し追い込みタイプで自力勝負できないだけに、岡部JKの仕掛け処がこのレースの全てを決める。エイシンバーリンを楽に逃げさせず、それでいながら差し有利にならない流れを作れるのが岡部JKだ。坂上での抜け出しをはかる。

○フジノヤマザクラ
 バレンタインSでは牡馬との壮絶な叩き合いに敗れはしたが、一瞬抜け出しかかる脚を見せた。中山の方が良いタイプ。この馬の乗り方をモノにしている吉田JKに期待したい。

▲ハートステイジ
 ハンデ52キロは、同じく5歳で重賞2着の経験があるフジノヤマザクラと同じ斤量であり、それだけハンディキャッパーに評価されているということか。と言っても軽量であることには変りないが(笑)。現在は準オープンクラスの身だが、芝の中距離では底を見せていない。正月開催時ほどではないがやや時計の掛かる馬場も向いている。

△エイシンバーリン
 岡部JKに可愛がってもらって2着か。

×グロリーシャルマン
 左回り向きだが、府中牝馬Sで3着したように能力はある。気の悪ささえ出さなければ…

×スプリングバーベナ
 展開が向きそうにないが、鞍上は好調だ。

その他の馬たち…
 ショウリノメガミは武豊JKと手が合わない上に使い込んで良くないタイプ。フェアダンスは京都金杯のレース振り(早めに動いたものの失速)が気に入らなかった。調子落ちなのかもしれない。

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blue フェブラリーステークス(G1) 東京 ダート1600m

いよいよ中央でもダートのG1が始まる。ここ数年芝よりもダートの方が好きになっているので非常に楽しみである。(ダートのレースは、芝のレースほど展開の紛れが無く予想しやすいことも、好きになった理由の一つなんだけど。)しかし、スタートして100m近く芝コースを走るのに、「ダート」のG1にしてしまうとはね〜 

◎ストーンステッパー
 ガーネットSの予想の繰り返しになるが、好位に楽につけられるスピードと抜け出す脚の速さがストーンステッパーの「売り」である。最も安心して見ていられる、現代競馬の王道を行くタイプだ。

○ユーコーマイケル
 この馬の場合はスムースに流れに乗れるかどうかが全てだ。状態も前走以上であり、東京向きの末脚が炸裂することを期待したい。

▲シンコウウインディ
 いつの間にかにダート重賞を2勝。G1ウイナーに必要な運というものを持っていると言える。ただ気性に難があるだけに、岡部JKへの乗り替りはマイナスだろう。好走はしても勝ち切れないような気がする。四位JKのように腕っ節の強い騎手が、嫌がっても無理矢理にでも走らせるくらいに追った方が、勝つ可能性は高いのではないか。

△トーヨーシアトル
 前走の平安Sは終始外を回るレース運び。『優駿』誌上の対談で松永昌騎手がトーヨーシアトル馬込みを嫌うと言っているように、どうしても外を回らざるを得ないのだろう。先行タイプならばそれほどロスも無いが、差し馬だと5・6頭分外を回ることになるだろう。

×ビッグショウリ
 昨年の1番人気馬だが、今年はJRA所属のなかではアイオーユーに次いで人気がない。昨年は人気を背負っていただけにホクトベガを自ら潰しに行って自ら潰れた4着だったが、内容としては2着だったアイオーユーと同等(もしくはそれ以上)と評価して良いものだった。前走ではズブさを見せており、距離延長は歓迎だろう。

その他の馬は…
 バトルラインは追って味が無いタイプ。捲くりぎみに進出して早めに先頭に立つのがこの馬の勝ちパターンで、これが決まれば後続を千切る派手な勝ち方になるので人気になりやすい。先行すると思うが、そうなる今回は強力な差し脚を持った馬達の絶好の目標になるだろう。差しに回るようなことになれば論外じゃないかな。

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blue ダイヤモンドステークス(G3) 東京 芝3200m

◎ビッグシンボル
 900万クラスからオープンまで3連勝。いま最も充実している一頭だ。有力馬に差し馬が多く、その先行力は大きな武器となるはずだ。

○ハギノリアルキング
 リアルシャダイ産駒はダートは走らないので東京大賞典の結果は度外視できる。天皇賞春でライスシャワーの3着があるように3000m超の実績は1番だろう。あとはハンデとの戦いとなる。

▲シロキタクロス
 京都金杯はぎこちない追い込みだったにも関わらず3着まで追い込んできた。スムースな左回りに変わること、休養明け2戦目と上昇の余地が残されている。

△サージュウェルズ
 とにかくスタミナはある。ジリジリ伸びる末脚も東京コース向きだろう。

×ユウセンショウ
 前走は太め残りで掛かりぎみに先行してしまった。得意の東京コースで。

その他の馬たち…
 シグナスヒーローは速い脚が一瞬しか使えないので東京は不向きだ。

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blue 共同通信杯4歳ステークス(G3) 東京 芝1800m

◎メジロブライト
 暮れのラジオたんぱ杯3歳Sでは、馬群を割ってブレーブテンダーを差し切った。速い脚が長く使えるタイプだ。鞍上も目下絶好調の松永幹。管理する浅見国師が今月限りで引退ということもあり、陣営としても此処では負けられないだろう。

○ゴッドスピード
 G3を既に2勝。府中1800mを先行して勝った点は、素直に評価すべきだろう。府中の1600mと1800mはフロックでは勝てないというのが持論(常識かもしれんが)。

▲エリモダンディー
 小柄な馬体、鋭い末脚。同じく大久保正師が管理していたナリタタイシンを彷彿とさせる。鋭い末脚を武器とするだけに、テン乗りの河北騎手が巧く乗りこなせるのかが一番の問題。

△クレバーフォーマー
 芝未経験のダート連勝馬が芝のレースに出てきたら、とにかく押さえることにしている。4歳春までは結構妙味がある。

×ファンネルマーク
 若竹賞で先に抜け出したサニーブライアンを内から差し切ったように能力は高いのだが、ひいらぎ賞のような大凡走もあるアテにしづらいタイプ。

×セイリューオー
 朝日杯3歳Sは良いところが全く無かったが、ジュニアカップの内容を見る限り決して「終わった」わけではないようだ。

その他の馬たち…
 前走で大外に振られたペイストリーシェフの巻き返しと、兄の超得意距離でフジヤマゲンスイが気になるところ。軸が人気馬だけに、馬券はオッズを見て、妙味があるものを買いたい。

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blue 東京新聞杯(G3) 東京 芝1600m

ヒシアケボノ回避で、非常に寂しいメンバー構成になった。しかも逃げ馬も不在で、上がりの競馬になるのは間違い無いだろう。

◎ベストタイアップ
 昨春は同厩のジェニュインとの兼ね合いで適正の無い長距離路線を使われてきたが、今年はマイル路線を進むことになった。中山金杯を連覇しているが、体型やレース振りから1600m〜1800mに最も適正があるとみている。安田記念につながる内容を期待している。

○ユノペンタゴン
 昨秋の復帰以降中長距離路線を使われてきたが、洛陽Sの内容を見る限りベストはマイルだろう。持ち時計が無いだけに、比較的ペースが落ち着きそうな点も、この馬の末脚を生かすには良いだろう。

△オフサイドトラップ
 相変わらず詰めが甘いが、今回は54キロで出走できる。流れに乗れれば連対はできそうなのだが…

その他の馬は…
 ツクバシンフォニーもベストタイアップに劣らないポテンシャルを持っていると思うが、まだ5歳馬ということで先々のローテーションのことを考えると、今回は試走の意味合いが大きいだろう。今回は様子を見たい。

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