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コメホカが、ミナコさん活動開始宣言ともいうべきインタビューを伺ったのが、ちょうど一年前。
そして、今年の1月には、待望のミナコさんのCD「ANTHOLOGY」について、MINAKO、金子さん、佐土井さんに
インタビューさせていただきました。
そして、99年! 金子さんとミナコさんの個人事務所「Goleden Kids」が本格始動し、
ファンクラブの創設や、MINAKOの「石井竜也”TRANSツアー”」への参加、
待望の「FUZZ JAZZ QUERTET featuring BIG HORNS BEE」ツアー全国開催、もちろん、
「FLASH LIGHT レーベルCD」2枚のリリースと、話題をまき続けてこられました。
そこで、コメホカでは「Goleden Kids」の99上半期の総決算ともいうべき、インタビューを敢行!
これを読めば、「Goleden Kids」のこれからも見える? 今回は話題も、超盛りだくさん!! 4回に渡って、お届けデス!!
インタビューPART.1
【金子さんの衣装、袖破れの真実】
【リキッドルームと、BHBは良い相性】
【「SHAKE & DANCE!!」本当の歌詞は分かるのか?】
【「FUZZ JAZZ セッション」から、「FUZZ JAZZカルテット」へ」】
【アルバム「HEAD ROOM」は「オムニバス映画」】
【「HEAD ROOM 」ジャケットはシブヤ系!】
インタビューPART.2
【史上最強の楽器車か?「石井屋ワンボックス」】
【箱も素敵なマダムミーナ「アニムバック」】
【マダム・ミーナのお店開店か!?】
【大緊張「TALKING BED'S 」ゲスト出演】
【「Golden Kids」ファンクラブイベント、やります!!】
インタビューPART.3
【「TRANS」ツアーを振り返って〜伝説の・・・】
【ホーンの役割】
【「TRANS」ツアーを振り返って〜階段オチ】
【ナイトキャップ「MEETS HATI」】
【金子さんのマウスピース】
【マチコさんと「ココナッツカップス」】
インタビューPART.4
【「石井屋」さんのいま】
【「FUZZ JAZZ QUERTET」のこれから】
【「REAL BLOOD」との出会い】
【「MINAKO」のこれから】
【99年下半期も、期待してます!!】
そして、こんなプレゼントもご用意
CHECK IT,NOW!!
コメホカ:「FUZZ JAZZ」ツアーお疲れ様でした。
このあいだのリキッドルームすごい盛り上がりでしたよね、最終日。びっくり、床、抜けるかと
思いました。
金 子:すごかったですね、なんかね。でも、舞台の上
からだとわかんないんですよ、ゆれてるのが。
ミナコ:みんな、そう言ってましたね。ゆれてたんです
ってね。
コメホカ:すごい振動で。本編が終わってアンコールの
時に、手拍子だけじゃなくてみんな足踏みしたり、凄い盛り上がりでした。
凄いと言えば・・・・金子さん、最後の方で、片方袖がとれていたのは(笑)。
どうしちゃったんですか。
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ミナコ:それは、ぜひ知っていただきたいですね(笑)
取れたんじゃないの。
金 子:いやー、暑くて、暑くて。
両方とりたかったんですけど。
ミナコ:いや、あれね、実はファスナーになってるん
ですよ、袖が。
コメホカ:えっ!そうなんですか。
ミナコ:そう。全員(袖が)はずせて。
実はあのスーツ、ここ(袖)からはずして、あえて下のTシャツを、例えばオレンジのTシャツなんかを
だしたりっていうデザインなんです。日本全国、みんな『金子さん、破れてる、破れてる。』って(笑)
コメホカ:(爆笑)
ミナコ:絶対、載せといてください。
あれは、ファスナーなんですよ、って。
コメホカ:(笑)破れているわけじゃないんですね。デザインですね。
ミナコ:みんな、破れてるってね。
今回("Golden Kids"の)会報にね、書こうと思ってたんですよ。もう、アンケートにも、
『金子さんのわきの下が破れているのが気になってしょうがない』って。
金 子:他のみんなはそんなに、
手を上げる人が少なかったんでしょ。ちょうどファスナーが(わきの下からぐるりと)こうなってるから、
やっぱりすき間があいちゃうんだよね。中が白いTシャツだから、目立って、目立って。
ミナコ:そうなんですよ。だから、ほんとアンケートに多くて。
コメホカ:会報、そこだけ太文字で
『あれは衣装の破れではありませんって』(笑)
金 子:デザインへの注文は「○○○(服飾ブランド
名)」に言ってくれって。
ミナコ:ほんとはアンコールとかで片袖とかはずして
出てって言ってたんですけど、やっぱりみんなイヤみたいで。還暦のちゃんちゃんこみたいになっちゃうし。
コメホカ:あ、なるほど。(笑)
ミナコ:両方はずすとちょっとまた変なんですよ。
片腕くらいだったらいいんじゃないって、バラバラにはずしてって言ってたんですけど。
みんな、『金子さんのわきの下』『金子さんのわきの下』って。
なんか、わきの下ばっかり見てたんだなって。
コメホカ:(笑)だって、金子さん、
リキッドルームのライブで逆立ちするんですもん。あれでバレましたよ。
金 子:確かに気になるかもね、下からこうやって見て
たら。破れてるって。
ミナコ:破れてると思うと。人ってそういうの気になる
とずーっとそこばっかり見ちゃうんだよね。不思議なもんでこれが。
コメホカ:初っぱなから、レアな話題に行ってしまいま
した(笑)が、ツアー全般のことをお聞きたいと思います。
今回、全国、久しぶりにまわられて、各地の盛り上がりは、如何でしたでしょう?
金 子:5月28日のマンダラから、徐々につくりながら
っていうか、毎回変わっちゃってもいいからという感じで、ツアーっていうつもりでも無かったですよ、
ほんとは。ツアーっていったら、ひとつのメニューをずーっと、同じふうに全国のみなさんに見てもらう
っていうことだけど。
最初は名古屋と神戸と東京だけでやろうとしてたんですよ。で、小屋のブッキングの人、
みんな知り合いと同じなので、『やってくださいよー』とか(言われた)。
『じゃあ、東京ではぼちぼちやろうとしているんで、行きますよ』と言ってたのが、
だんだんイベンターさんに『やりましょうよ』とか言われて、ツアーみたいな本数になっちゃった。
毎回、全然ムードが違ったかもしれない。曲も実際作り変えたりとか、作ったり削ったり・・・。
コメホカ:たしか過去に、BHBという形で仙台などに、
行かれたのは、初めてですよね。
金 子:そうなんですよ。新潟はあるんですよ。イベントも含めると
3回くらい行ってるのかな。札幌も1回行ってるのかな? 神戸は初めてでしょ、仙台初めてでしょ、っていう
感じだった。どのステージも必死でしたよ、自分らの中では。
ミナコ:必死だったね、曲を追うのに。
金 子:あれはあれで、絶対おもしろいものが出来てる
と思う。最後にやったリキッドとも違う内容のものだったし。
ただ、やっぱり「リキッド」はすごかったですね。
コメホカ:すごかったです。
金 子:リキッドは、ちょっと大きな小屋だったので。
クラブイベントかやったりとか、ダンス小屋っていうイメージがすごく強いんで。
それになんか、BHBには相性がいい小屋っていうか、リキッドでやるといつも盛り上がってた感じがしてて。
過去には、いろんなハプニングもあったりとか。てっぺいちゃんが出てきたりとかね、CHARさんと一緒にやったりとか。
コメホカ:そうですね。
金 子:あそこではいろいろ楽しい思いをしているって
いう、それもあって『絶対、盛り上げたる』って。
コメホカ:リキッド、PAもいいですよね。
ミナコ:みんな言いますね。
コメホカ:大きすぎてもウワァーンっていう反響音みた
いなのするじゃないですか。だから、いまいちピシッって聞こえないことがあるんですけど、
あそこはほんとに、良い。
金 子:リキッドは、もともと小屋に入ってるシステム
はいいし、今回リキッドでは、いつもレコーディングを一緒にやっているエンジニアがミキサーやってくれたんですよ。
みんな『音がよかった』って言ってましたね。
コメホカ:ほんとそう思いました。
ミナコ:そういうとこまで聞いてくるんだ。
金 子:みんな、ミュージシャンが『音、よかった』って言うんだもん。
そうとうよかったんだろうなって思って。
金 子:なんかね、普通はドラムの音から決めてったり
するのね、次ベース、ギター。じゃ、リズムだけでやってみよう。でも、(今回の)ミキサーは最初に
ホーンの音から(笑)、『サックスからやろう』って言って。まずサックスとかトランペットとか
トロンボーンとか決めて、それから。『いいの?これで』そんなことする人、初めて見た。
コメホカ:今回のツアーで、やっぱり、印象が
残っているのが、『ボーカル、金子隆博』っていうのですが(笑)非常にかっこよくて・・
ミナコ:(笑)
金 子:いえ、いえ。
コメホカ:『SHAKE & DANCE!!』がかかると、かーっと血がのぼっちゃうんです。
金 子:ありがとうございます。歌は、ほん
とボーカリスト探しているんですよ、ずーと。ずーと探しているんですけど。
コメホカ:いらないですよ、もう(笑)
ファンのみんな、歌ってる歌詞が気になるらしくてですね(笑)自己流の解釈歌詞が、流通
しているんです。(コメホカ的歌詞例を見せる)聴きこんで、でも、どうしても、わからない
ところがあって、できれば今日、聞いて帰りたいな、と(笑)すごい図々しいお願いなんです
けど。あっているかどうか、添削していただければ。
金 子:(金子さん、歌詞カードをながめる)
ずいぶん間違ってますね。ハハハ(笑)
コメホカ:アルバムに、歌詞カード入れて、
欲しかったです。
ミナコ:あれって、入れなかったんでしょ?
コメホカ:わざとですか?
金 子:いや。はずかしいから。
コメホカ:(笑)もう、みんな気になっ
ちゃって、気になっちゃって。
ミナコ:(事務所にも)きてたね、たくさん
ね。でも違ってた。
金 子:メーリングリストでも、みんな、
書いてるよね。ハハ、全然違う。(ひとりウケている)
ミナコ:例えば、アルバム、何千枚売れたら
詩を教えるとかそういうのにしない?
コメホカ:(爆笑)
ミナコ:みんな、買ってくれ、って。そした
ら出すよ、ってね(笑)
コメホカ:やっぱりかなり違ってましたかー。
ミナコ:そういうふうになってくると、
おもしろくなって、教えたくなくなってくるね。
コメホカ:(爆笑)しまったぁ。この話題、
するんじゃなかった。裏目にでたかー、みたいな(笑)
金 子:違うところだけ、こうやって○しと
けばいいか?ダメ?
コメホカ:(笑)それは・・。そうする
と、みんな、そこしか聴かなくなりますよ。
ミナコ:でも、きっと(みんな)同じところ
がわからないと思う。
コメホカ:空耳アワー化してるから。
金 子:(笑)
コメホカ:そう思うと、そう聞こえる。
どうしても前後の関係でこう言ってるんじゃないかとか、先入観とか。類推してね。
金 子:おもしろいね。
コメホカ:どのへんが違うか、添削を
お願いします。
金 子:(歌詞の紙を持って)・・・
ヒント、ヒント入り。細かいところは、まぁ。クイズにでもしてみてください。
大した歌詞じゃないんですけどね、遊びなんです。
コメホカ:ありがとうございます。(という事で、
コメホカ:ボーカルの話に、戻るんですけど、
ボーカルと言えば、メキメキおじさん、今回復活して嬉しかったです。
金 子:下神もずっと歌ってなかったん
で、『声、出ねえよー』って最初、言ってたけど。出てるよ、十分、みたいな。
コメホカ:(笑)でも、なんかね、振りと
か間違えてたから、ちょっと久しぶりって感じで、忘れてらっしゃったのかな。
金 子:ドミンゴスが入って、ちょっと変え
たところもある。一応、アレンジも、リズムセクションも、ムードも多分違うし、ホーンの
フレーズも変えたし。アレンジ違い、で、曲名は『メキメキ'99』としました。
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コメホカ:年末のライブの時は「FUZZ JAZZ セッション」、今回は「カルテット」。
変わっていったのは、何か意味が?なぜ、カルテットに変わったんでしょう?。
金 子:もともと「FUZZ JAZZ」っていう言葉がおもし
ろいのでっていうので。
「FUZZ JAZZ」っていう名前で何かしたい。コンセプト名でもいいし、ジャンル名でもいいし、
みんなが思う「FUZZ JAZZ」っていうものをお題に、何か、曲とか作ったり遊んでみよう、と。
「FUZYで JAZY」なセッションっていう感じで。
「FUZZ」、いわゆるギターの歪んだ音を「FUZZ」って言うんだけど、「NOIZY」で「NOIZY JAZZ」って言ったら、
もっとわかりやすいかな、ぐしゃぐしゃしてる「JAZZ」っていう、漠然としたものの中で、
曲とかおもしろいものやってみよう、「セッション」しようというのが最初にあって。
ホーンセクションだけだと、音楽ってできないじゃない?
やっぱりリズムセクションもいてね、だから、今までは「BHBバンド」っていう感じだったのを、
逆にサウンドのコンセプトを「JAZZ」「FUZZ」って決めたから、それをそのままバンドのコンセプトに
しちゃえ、バンド名にしちゃえ、って思った。
コメホカ:へー
金 子:で、ベースの沢田とか、ウッドベース、ベビー
ベース使ってちょっとジャズっぽい、すごいうまい人だし。ドラムの成田さんも、
どっちかっていうとソウルなドラマーなんだけど、いろんなものができる人で、年も僕より15も
上なんですけど。キーボードの伊藤さんも、なんでもできる人だし。
みんなは「JUZZ」よりなんだけど、コンダがどっちかっていうと「FUZZ」寄り、ひとりギターを
ガーッとかき鳴らすみたいな。そのムードが、「FUZZ JAZZ」っていうメンバーが集まった感じ
ですね。佐土井は、サウンドプロデユーサ的立場ですから、ギター/ベース/ドラム/キーボードを
「FUZZ JAZZカルテット」にして、DJとホーン5人で、「FUZZ JAZZ QUERTET featuring BIG HORNS BEE」に
しようという感じですね。
コメホカ:佐土井さんは「カルテット」に数えちゃいけ
ないんですねー。
金 子:(笑)まあ、そんな固く考えないで、『ピチカ
ートファイブ』だって、二人なんだから。
コメホカ:(爆笑)
金 子:「FUZZ JAZZクインテット」にすれば5人に
なるけど、「カルテット」は語呂がいいでしょ(笑)
昔「モダンジャズカルテット」っていうバンドがいたんですよ。
コメホカ:ええ「MJQ」ですね。
金 子:そうそう「MJQ」。「FUZZ JAZZカルテット」だ
と「FJQ」だから、語呂いいなーなんて(笑)
コメホカ:おー、いいですね。(しばし考え)「MJQ」
ってリーダーの名をとって「ミルト・ジャクソン カルテット」=「MJQ」とも言いますよね。
(同じように)「FLASH金子 JAZZ QUERTET」でも「FJQ」ですね!!
金 子:オー!JAZZ 詳しいですね!
コメホカ:(照れながら)JAZZは、昔からかじってたんで
(すんげぇ嬉いっす!)
コメホカ:『HEAD ROOM 』、聴きたおしてます。
金 子:どうですか。おもしろいですか?
コメホカ:・・・、おもしろいですね。
(さすがに図々しい「コメホカ」も、ご本人に感想を述べるのはドキドキもの)
こちらに来る前に、ちょっと話してたんですが、映画音楽っぽいっていうか。
まず最初が、カウントベイシーみたいなビックバンドっていう感じで、グレンミラー物語とか
ベニーグッドマン物語とか、ああいう感じの雰囲気を彷佛させる感じがあって。
それから、ちょっと小粋なフランス映画っぽい感じだったり、無声映画の
バックについてるようなチャールストンっぽい感じだったり。
それぞれが、なんとなく、勝手に映画を想像するみたいな、オムニバス映画
を見ているような、そういう楽しみ方をしているんですが。
金 子:(うなづきながら)まさにそのとおりですね。
ミナコ:ね。
金 子:ひとつひとつ、映画を想像しながらっていうか
。
コメホカ:ああ、よかった。(笑)
(先生の前での口頭試問に100点貰ったような気分)
金 子:この映画って決めたわけではないんですが。例
えば007みたいなスパイ系の音楽のこういうシーンとか、女の人が一人で黄昏れているシーンとか、
カーチェイスしているシーンとか。
ミナコ:だから、今回(のライブ)もね、もっとお金かけ
られれば、映像とか流せたらおもしろいね、って言ってたんですよ。
コメホカ:そうですよ!
金 子:おもしろいんだけどね。
ミナコ:ねー。後ろでそういうシーンがあると、より一
層音楽がね、映像と・・
コメホカ:じゃあ、ミナコさん出ていただいて、女スパ
イの役とか(笑)
ミナコ:そうなると、また米米に逆戻りしそう。私はい
いんですけど(笑)
コメホカ:(笑)部屋から部屋、すっと抜けると場面が
変わったりというよう
な・・・。
ミナコ:一人何役もやるんですね。そのうち、女ねず
み小僧まででてきたりして。
コメホカ:(爆笑)
(うわぁー、懐かしいぃ!白ねずみ〜シュークリサイタル2登場キャラ〜でしょうか?)
ミナコ:全然違うよね。音楽ぶちこわし(笑)
金 子:確かに、映像はつけやすいかもしれないですね。
「THEME FROM ELECTRIC SOUL MAN」っていうやつは、去年のシティボーイズ(『音楽真空管P』)の
劇伴で使ってて。坂口修っていうのが(『HEAD ROOM 』の)帯に文を書いてくれた人なんだけど、この人
はピチカートの小西さんと仲がいい人で、アナログ盤のウルトラ収集家で。フランス、イタリアの
サウンドトラックや、劇伴みたいなものは日本で一番、いや、世界で一番って言っても過言
じゃないくらい、むちゃくちゃ詳しい。
だから、シティボーイズの時、劇の幕間で作る音楽も、彼がこんな感じのこんな感じの、って
たくさん持って来て。普通、ディレクターさんでやる人もイメージでつくれて10曲くらいなんだけど、
その人100曲持ってきちゃったんだよ。
このイメージでっていうのが普通は1個に1曲じゃない?このイメージでって、(1個に)10曲
くらい持ってくるから。その10曲が全部同じ方向性だったり、とんでもない凄い人だよね。それで結構一緒に話しながら、おもしろいなこの人って思って。そこから今回随分ヒントを
得てる感じはありますね。
コメホカ:ほお。
金 子:ちょっとジャズっぽい感じとか。今年のシティ
ボーイズも1曲だけ出来たんですけど、今年のは、パリの、いわゆるヌーベルバーグぐらいの
ライトなジャズをテーマにやってましてね。すごいいい感じ。吹いてるのフッシー(小林太)
ですよ、今年のシティボーイズで。トランペットが全面的にフューチャリングされてたんですけど。
ちょうどフッシーに「ジャズなの出そうよ、出そうよ」って、言ってるんですけど。
今回の『夏への儀式』っていう99年のシティボーイズの劇伴で、トランペットとビブラフォンを
フューチャリングしたいですっていうんで、「だったら、いいトランペットいまっせ」みたいな
(笑)
コメホカ:へー、これは聴きたいですね。
金 子:ジャズやっている時のフッシーの姿、見て
みたいなと思ってるんですけど。ジャズやってもらいたいですよね。
コメホカ:ええ、ええ
(音楽の話を始めると、金子さんぐっと熱くなりますねぇ、なんか嬉しいなあ)
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コメホカ:あのー、下世話なことを聞くんですが・・・
『HEAD ROOM 』のジャケット
なんですが(笑)、あの裸の女の人はいったいどういうつもりで?(うわっ、言って
もうた!!)
金 子:あの女は誰だ?と。
コメホカ:気になって、気になって、夜も寝ないで、昼
寝してるんです(く、くだらん)
金 子:ちょっとなんか、エロですかね(笑)
ミナコ:エロジャケですよ、エロジャケ(笑) なにも黒い
タイツはかなくてもね(一同爆笑)
コメホカ:何かの狙いで、パルプマガジンとかから、
取ってきた画像なんでしょうか。
金 子:これは、ピチカートの小西さんとかといつもや
っている、シンドウさんっていう、カバーリングのジャケットを一手に引受けている方が、もうシ
ブヤ系っていったらシンドウさんが、ジャンル名じゃなくて、シンドウさんがやってるのは全部
シブヤ系って言われるくらいの、アートディレクターの方がいるんですよ。これも、これも、
って感じ。ドミンゴスの新しいやつもそうだし。僕は、ドミンゴスのアルバムを作ってた時に、
その人と知り合って。で、ちょっと話しをして、「インディーズなんだけど。」って言って音
聞かせたら、「ああ、いいよ」ってやってくれて。「ジャズミュージシャンがやってない感じが
いいですね。」って。すごい音楽が好きな人で。3曲くらい聴かせて、聴き終わった後に
「これだったら、女性の裸ですか?」って言われて。(笑)
コメホカ:(爆笑)そ、それ、どういう関連ですか?
金 子:「あ、それでいいんじゃないですか。それでい
いと思います。」とか言って。「間違ってません」って。
コメホカ:(笑)そうなんですか。
金 子:例えば、僕らが小学生くらいの時って「ム
ードミュージック集」みたい
のを、お父さんとかお母さんが持ってたじゃない?
コメホカ:ええ。ありました、ありました。
金 子:なんかこう、ワイングラスがあって、赤ワイン
が入って、サックスが横にあってとか、なぜか女の人がドレスを着て立ってたっていう、脱いで
なかったと思いますけど。ムードミュージックやインストゥルメンタルもの、ポール・モーリアも
そうだろうし、そういうのってなぜか、赤ワイン、ブランデーグラス、女性、っていう雰囲気。
コメホカ:ええ、ええ、うちにもありました。
金 子:それこそ、パリの女優たちがパーンと脱いじゃ
ったりしたじゃない。ブリジット・バルドーとか。隠しているのかわかんない、パーンとしている
のがかっこいい時代が合ったじゃない、60年代とか80年代とか。見せた、見せないの状態じゃなく、
アートの匂いがするっていうか。小悪魔的なっていうのがね。
コメホカ:それがこのジャケットの・・・・
そんな、すごい方のデザインとはつゆ知らず。シブヤ系だったんですね、シンドウさん
、すいませーん(笑)
ミナコ:シブヤ系だったんですよ、実は。
コメホカ:やられました。深夜のアダルト番組「TONIG
HT」(テレビ朝日系、オープニングテーマは、BHB『BLOWZ JOB』だ!)にでてくるようなモデル
さん?とか言ってたんですけど(笑)