太陽柱 sun pillar
沈む夕日、もしくは昇る朝日の上に、光の柱が現れることがあります。
太陽柱 (sun pillar) と呼ばれる現象です。
よく見ると、太陽の下にも柱が伸びている場合があります。
ダイヤモンドダストの舞うようなところでは、
地平線より下、景色の手前にも柱が見えることもあります。
また、太陽が沈んでしまってもしばらく、
柱だけが上に伸びて見えることもあります。
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図1: 太陽柱の見える仕組み:
ちょっとずつ違う傾きの氷の結晶で
反射した光がちょうど目に届く |
内暈や幻日
は氷の結晶による屈折が原因の現象ですが、
太陽柱は氷の結晶による太陽光の反射が原因です。
よって、色は分離せず、太陽と同じ色で見えます。
幻日や環天頂アーク
の原因となる六角形の薄い平らな氷の結晶と、
タンジェントアーク
の原因となる六角柱の長い軸を水平にした氷の結晶との両方が、
太陽柱の原因となります。
静かな水面のように、氷の結晶の反射する面がまるっきり水平であると、
太陽の下の、地平線を軸にした反対側に、
太陽の姿がそのまま映るだけです (この場合、映日
と呼ばれます)。
水平でない、揺らいだものが混ざっていると、いろいろな位置に、
太陽の光をちょうどよい方向 (人の目に映る方向)
に反射する結晶があることになります (図1)。
この場合、揺らぎが全くランダムだとすると、太陽の上や下で、
結晶がちょうどよい方向を向く確率が高くなります。
よって、太陽の上下に光の柱が伸びるのです。
ここまで、全て太陽で説明しましたが、もちろん、
月の場合にも見られることがあり、月柱と呼ばれます。
そしてなんと、
金星でも見られた
(この場合は「金星柱」でしょうね) とか…。
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名称: 太陽柱 (月柱)、サンピラー (ムーンピラー)
name: sun pillar (moon pillar)
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氷晶の形状: 六角柱(平板)
姿勢: 底面/上面を水平に
光路: →[底面/上面]→
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関連項目
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