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| 幻日・幻月 | → Next Page: 環天頂アーク |
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それを私は「一度も見たことがなかった」のです。
しかし、いったんその木を意識し、その木の名を呼ぶことができたとたんに、
いたるところで見かけるようになりました。
(R.Williams, “ノンデザイナーズ・デザインブック”より)
| topics | (22度の)幻日・幻月、 120度の幻日、 90度の幻日 |
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[写真1]・幻日
(上下にうっすらと内暈も見える)
“幻日”は“げんじつ”と読みます。 英語では parhelion (複数形は parhelia) といい、他にも mock sun (紛いものの太陽)、sun dog (太陽の犬) などの俗名があるようです。 “幻月”は“げんげつ”です (英語では paraselene, 複数形 paraselenae)。 内暈を作り出すような六角柱の氷の結晶のうち、 高さの低いもの、すなわち六角形の板のような氷の結晶が、 水平に近い角度で浮いている(?)ときに、太陽 (もちろん、幻月の場合は月、 以下、特にことわりのない場合は幻日のほうで話を進めます) と同じ高度で、 22度ほど離れた左右に見られます。 内暈と同時に見え、内暈の左右が明るくなって尾を引いているように見えたり、 単独で虹のかけらが浮いているように見えたり、 雲の中に白く明るいスポットが見えたりします。 氷の結晶の方向が水平に揃っていればいるほど、幻日は小さく、明るくなります。
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光の経路は基本的に内暈と同じで、図1 のような結晶の、 例えば A の面から入って一つおいた隣の C の面から出ていく、というものです。 よって、太陽高度が低いときは、幻日の内側の端と内暈の内側の端は一致します。 太陽高度が高くなると、眼に届く光は水平な六角形の板を斜めに通ることになり、 図2のような断面を通ることになります (図3 が上と横から見た場合の光の経路の例です)。 すると、Aの面とCの面のなす角度が図1の場合よりも小さくなって、 最小偏角 (主虹の項参照) も変わってきます。 その結果、太陽高度が高くなるにつれて、 幻日は内暈よりも外側に現れるようになります。 形も、長方形にちかい形、 もしくは尾を引いて三角形のように見えていたものが、 はっきりと平行四辺形になっていきます。 詳しくはわかりませんが、太陽高度が高い場合は色も分離しにくく、 白い場合が多いようです。 太陽高度が60度より高い場合には、幻日は見られません。
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| [図1]・六角柱の氷の結晶の底面 | [図2]・六角柱の氷の結晶を斜めに切った断面^^; |
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| [図3]・光の経路の例 |
太陽の上下の、内暈の近くに現れる明るい部分を幻日と称する場合もあるようですが、 これらは タンジェントアーク など他の現象のことを指していると思われます。 その他、後述のような 120度の幻日や、 9度のハロに対応する幻日なども現れることがあるようなので、 「五つの太陽が現れた」「七つの太陽〜」「九つ〜」 といったいい伝えが世界各地にあるようです。
(last update: 2004/1/17 (誤植修正^^;))太陽と同じ高度で、 方位角にして120度のところに現れる明るい光点が、 120度の幻日です。 とても稀な現象です。 22度の幻日 と同じく六角形の板のような氷の結晶によって見られる現象で、 結晶の上面から入った光が、図1の B, C で反射して下面から出ていく、もしくは A から入った光が C, E で反射して B から出ていく、といった場合に対応します。
22度の幻日 と同じく六角形の板のような氷の結晶によって見られる現象で、 図1の A から入った光が、C, E で反射して 再び A から出ていくとすると、 太陽と同じ高度で、 方位角にして90度のところに幻日が現れることになります。 しかし、きちんとした観測報告がなく、 実際に見られるものかどうかは確認されていないようです。
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