泌尿器科医・木村明の日記


コンサル棒屋⑧:元金返済額と減価償却費

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病院めぐり 木村泌尿器皮膚科.臨泌,67,719,2013.

オフィスウロロジー2015


500万円を5年ローンで借りると、毎年100万円元金返済しなければなりません。

元金返済は経費とは見なされません。(利子は経費です。)

500万円の機械を買えば、この機械は6年後には50万円の価値しかなると見なされて、

5年間、毎年、減価償却費として90万円を経費に計上できます。

つまり借金した金で機械を買えば、元金返済額に匹敵する額が減価償却費として経費に計上できます。

しかし、借金を運転資金に充てると、税金をしっかり払った後の、税引き後利益から元金返済しなければなりません。

私は東京三菱から3000万円を無担保で貸してもらえましたが、条件がありました。

診療報酬の振込先を東京三菱の口座にすること。

ですから、振り込まれた診療報酬から最初に引かれるのは、ローン返済(元金+利子)。

レセプトを担保に取られている、とも言えます。

税金を払うのは翌年。でも、ローンを自動引き落としされた口座には、税金を払うお金は残っていません。

現代の日本は、儲かっていない人から、暮らしていけないほど税金を取り立てることはありません。

利益(=収入ー経費)が黒、だから税金を取られるんです。

運転資金は自己資金で賄いましょう。

自己資金が少ない人は、人件費を抑えて(父ちゃん母ちゃんクリニックで)スタートしましょう。
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