事故に遭ってしまったら。

事故の事例色々1

事故の事例色々2

事故の事例色々3


「事故は誰でも起こしたくて起こす訳ではなく、ある日突然遭遇します。
このHPの掲示板には時折、事故の相談が寄せられます。
その多くが初めて事故に遭い、どう対処して良いものか解らず戸惑う方ばかりです。
ネットで事故の事を検索すると沢山HITしますがほとんどが車対象のものばかりですし・・・
誰に相談していいか解らずに困っている方の為に、あるいは、
まだ事故に遭った事の無い方が今後も遭わずに済むように、
また、皆様が不幸にも事故に遭ってしまった時、慌てずに対処出来るよう
また円滑な事故の解決の為に僅かでもお役に立てればと思い、
少しでも知識として知って頂きたく、このページを作りました。

また、これをお読み下さっている皆様の体験も随時募集しております。
掲示板にお寄せ下されば嬉しいです。
"どうか一件でもバイク事故が減りますようにとの願いを込めて"」

※著作権、肖像権などは放棄してません。無断転載は禁止します。
転載する場合、必ず掲示板に一言、もしくはココから転載した事を明記して下さい。



ここでは事故に遭った時、自分で出来る事、やるべき事を簡単に説明します。

1.事故発生直後

a:まず、自分の怪我の度合いを確認します。
少しでも意識を失ったと思える時、また、強く頭をぶつけた時などは
無闇に起きあがらない方が良いでしょう。
出来る限り安静を保ちながら、路外など安全な場所に避難します。
b:次に相手の怪我の確認。
特にバイク同士、歩行者の場合、自分より重篤な怪我の場合もあります。
相手も安全な場所に避難させたうえ、救急車を呼びます。
相手の怪我の度合いや状態によっては応急処置を。
(詳しくは日本赤十字社HPへ)
c:と同時に警察へも連絡します。
d:警察が到着して実況見分が終了するまでは事故現場の保全が望ましいですが
二次災害を起こす恐れがある場合はバイクを安全な場所に移動します。
この時、現場を、被害者・加害者双方共、事故発生の位置などを
第三者などに確認して貰った上で移動すると後々トラブルになり難いです。
事故現場は最大の「証拠」になりますので。
その時、事故現場に立ち会ってくれた第三者や目撃者などの連絡先も控えておくと良いでしょう。
後日お礼も言えますしね(笑)
そして忘れてはいけないのが、相手の連絡先、相手の保険会社なども聞いておきます。
出来る限り、普段連絡の取れる連絡先を聞いておきましょう。
e:保険会社に連絡。




2.病院にて治療

事故に遭ったら、必ず病院で診察を受けます。
「たいして痛くないので大丈夫」などと言わず受診しましょう。
事故直後は気持ちが張り詰めているので痛みを感じない場合も多いのです。
ヘルメットの傷、服の破れや汚れ個所をチェックし、その時は痛くない場所も念の為診て貰います。
頭を打った場合は必ず医師に伝え精密検査を受けましょう。

そして、ココで忘れてはいけない事があります。
事故であっても健康保険が使えます。
窓口で「初診から保険診療でお願いします」と保険証を提示して下さい。
「事故では保険は使えません」と言われるかも知れませんが嘘です。
事故などで受診した場合、治療費は「自由診療」になり、 病院によっては初診で10万円以上請求する所さえあります。
被害者・加害者に関わらず事故は余程の事が無い限り双方に過失があります。
特に貴方側に過失が多い場合は治療費は満額支払われないかも知れませんし、
万一満額支払われても、日々の通院などは貴方が治療費を立て替えをし、
その治療費が支払われるのは相当後の事になります。
出来る限り経済的負担を減らし、治療費を気にしないで満足な治療を受ける為にも
保険診療を受けましょう。
その時には必ず「第三者行為による届」を保険事務所や市役所などに提出して下さい。
詳しくはご加入の保険事務所など(国保の場合は市役所)にお問い合わせ下さい。
参考までにココにも載っています。(交通事故110番)

また、遠方で事故に遭った場合や通院に不便な病院に運ばれた場合、
初診時に「近くの病院で治療したい」旨伝え、
検査結果やX線写真を貰い、紹介状を書いて貰います。
もし貴方が大した怪我でなく自分で病院に行けるようなら
救急車を呼ばずに自分のかかりつけの病院にかかるのも良いでしょう。
忘れずに警察や保険会社に提出する為の「診断書」も書いて貰います。




3.事故証明の申請、保険会社との交渉。

警察へ行き、実況見分を元に事故証明を発行して貰います。

次にやるべき事は資料の収集・作成です。
自分の損害について出来るだけ詳しく揃えます。
★バイクの修理費などの見積もり。

カスタムパーツなどの値段なども調べておきます。
全損の場合、中古市場で同じ程度の車両が幾らするのか?なども詳しく調べます。


★ヘルメットやジャケット、ブーツ、グローブ、パンツなど

事故当時に身につけていたもの全て請求対象になります。
それらの定価や購入時期なども調べておきます。
「傷だけで、まだ使えるから」と言わず請求しましょう。
ご存知の通りヘルメット等、衝撃吸収剤を使っているものは一度でも大きな衝撃を受けると使えなくなります。


★ 治療費関係の損害


病院に支払った治療費や通院の為の交通費などの領収書は必ず保管してください。
その他、松葉杖などの器具購入費や怪我の為に購入した品なども必ず領収書を貰います。
またバイク通勤の場合、通勤に壊れたバイクは使えませんので
他の交通手段での通勤の交通費も請求出来ます。


★ 休業によって生じる損害

給料明細書などを半年分位用意しておきます。保管して無ければ職場に再発行をお願いしておきます。


★ 慰謝料

額の算出方法ですが、傷害事故の慰謝料算出は通院(入院)日数に基づいて算出されます。
何処も悪くないのに無闇に通院を長引かせるのは犯罪ですが、実際に治っていないのに「面倒だから」と通院しないのはイケマセン。
後々、後遺症傷害に悩まない為にも完治するまで通院しましょう。そして通院した日も記録しておいて下さい。



これらの資料と、事故発生時の実況見分などを基にしていよいよ保険会社との交渉が始まります。
過失割合などに関しては、その事故によって違って来ますが
大体の目安は事故関連の本などで知る事が出来ますし、
アンケートにお答え下さった方々の事例も参考にして下さい。

円滑な交渉の為のアドバイスを少し(^^;

★ 保険会社の担当者も人間です。

感情的にならずに、話をしましょう。
出来れば電話では無く、相手の勤務時間に自宅などに来て貰い話しを進めます。
(私は仲良くなって、逆に交渉のコツを教えて貰いました(爆)


★ 保険や事故の判例について勉強しましょう。

全くの無知ですと足元を見られます。


★ 保険会社へ提出する書類は出来るだけ速やかに提出しましょう。


★それと、事故の被害を最小限に抑える方法ですが、
言うまでも無く装備は重要です。
ヘルメット、ブーツ、グローブ、ジャケットなど全て「事故に遭った時の為に存在する」と思って下さい。
ですから機能性やファッション性も重要ですが、何より安全性が選ぶ最重要ポイントです。
「暑いから」とか「ちょっとそこまでだから」と言って軽装でバイクに乗るのはダメです。
自宅から数メートルの所で事故って亡くなる事故もある事を忘れないで下さい。


参考までに
交通事故関連のサイトや本を紹介しておきます。


本 
「交通事故被害者の損害賠償」著:第二東京弁護士会 清友会(新星出版社)
……過失割合などが図解されていて解り易いです。
慰謝料も表になっていて見易いです。



サイト

交通事故110番
交通事故電脳相談所
柳原三佳氏HP
これらには無料で相談出来る掲示板もあります。


交渉が捗らない場合などは…
交通事故紛争処理センターHP

専門家(バイク屋さん等)からの言葉

―YONEZOさん((有)ワイズ ファクトリー)より―


職業がら、事故の話は多いです。
でも、最近の事故は避けれる事故が多いような気がします。
同じ不注意なのですが、お互いがもう少し気を配っていれば避けれる気がします。

マシンの性能が上がり、乗り手のモラルが下がって・・・
バイクだけではない、車も同じ。

もう一度自分を見なおす必要があるのかな?
幼稚な運転が目立ちます。
事故は起こしたくないですね。


―A*imaさんより―


保険会社の担当は、バイクにうとい人が多くていつも交渉に手間取りますが
カスタムパーツ代は必ず査定に含めるようにしてます。
(ただし部品代だけだが。工賃はある程度妥協せざるを得ない)
ヘルメットやウェアはもちろん、(下着の)パンツでも穴開いてれば請求しますよ。
事故の査定は「現状復帰」が大原則。社外品でも純正パーツでもその辺は本来、不問なんです。
もっとも、保険屋はなんとでも言いますけどね。
旧車なんかだと、○イム○ンネルさんの広告なんかは(見積もり参考に)よく活用してます。
示談交渉のポイントは、まず明確な根拠に基づいた数字を出すことからです。
被害金額査定に過失割合は全く関係ないですし、
高い安いと言う感覚だけでモノを言っては話合いになりません。
これは、こちら側・相手側の両方に言えることですね。

次のページへ

[ホームへ戻る]


このページは のフリー素材を利用しています。