01/07/27 更新

[第20発へ]

第21回 読者への朝鮮状
 「ダメだ!!」今は面白いゲームがない、オレは心にズンと響くハードでロックなゲームはないのか!その時、異次元からの使者により、私の手元に異次元デパートなるチラシが届いた。その中には「全自動子守歌」(高周波によりどんなに夜泣きするガキでも2秒で分子まで分解)「ミトコンドリア」(かわいいけれど、かわいいだけだよ)などのオレ的に萌え萌えな物が数多くあった。  しかし、しかしだ、私が心のスキマうめたる物は「バイオ クリスマス」だけだ。このゲームは199x年荒廃しきったこの世の中にふれあいをとりもどすため、他人の家に侵入し子どもにプレゼントを置いてくるというゲームだ。ゾンビ化した子どもにプレゼントといえば鉛玉だよな。「バイオ クリスマス」
 「長いCMだったわね。マ○オ」「そうだね。ルイー○」そうだみんなもわかっているようにオレは正義の味方さ。時速5mで走れるし、ナトリウムも飲める。「おやっさん、出勤ですか?」「そうだ、ヤッちまえ」おやっさんはいい人だ。こんなテレコンワール○に、はまったオレを体力的に超えている。(ブルワー○ー)「ふっ」そうしてオレは旅立った。「ルイー○、こまっちゃう」……

まだだまだ終われない。(マ○オの一人言)
「ふっ」この謎がとけるかな。
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セッ氏22度(22+273K) 魂の叫び−肉体美編−
 「くだらんっ!!」俺はコントローラーをテレビに向かって投げつけた。YCEI(ヨーペー・コンピューター・以下略)が512ビットのニューハードを出すというので、3ヶ月分の小遣いを全てつぎこんだ俺がバカだった。対応ソフトはたった一つ、サウンドノベルRPGというわけのわからないニュージャンルのものだった。クソゲーだ。いや、ここは敢えて「ウンチゲー」と称してもいい。第一、旅立ちまでの話は何か関連があるのだろうか。これならまだ、ファミコンのセイント・セイヤとかいうゲームのほうが面白いじゃないか。そうだ!!昔のゲームをやってみよう。そうおもって旧型ハードを取り出した俺は、絶望してしまった。
 ああ、俺のプレステよ、なぜ心を開いてくれないんだ。FFZは嫌いか?バイオハザード2は嫌いなのか?いや、それは許すとしよう。しかし、なぜよりにもよって超兄貴しか起動してくれないんだ!!ああ、俺のネオジオよ、どうしてお前は重いんだ!!そして俺のスーファミよ、なぜかまぼこ板がささっているんだ!!
 ああ、世の中はワナでいっぱいだ。ワナ知識の豊富な俺にとっちゃあ、こんなことなど日常茶飯事。さあ、今週もいって見よう。あなたの家のゲームのワナ!!ウー、ワナっ!!「コーナーが違う!おしおきだ。タイガーアッパーカット担当編集者バージョン!!」ぐっ…、ぐほぉっっ…、ア…アイブーじゃなかったのか…。俺の命はここまでだった。
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23 宗教厳禁
 そして月日が流れた。その間、YCEIをつくったゾロアスター教の教祖Yペー(仮名)は世界躍進のチャンスをうかがっていた。そしてついに新ゲームを開発した…その名も、RPG風サウンドノベルシミュレーション「Yペー(仮名)といっしょ」であった。前回クソゲーといわれた汚名をはらすために日々努力をかさね、ついに発売日がおとずれたのであった。

…売れなかった…

 返品の山…うもれるYペー、あわてふためくたった1人の信者K村(仮名)…
 ここでYペーは目を覚ました。風呂の中だった「予知夢!?」夢にしてはリアルで、開発ゲームの内容もまったく同じだった…ま、まさか…
 その時である「パリーン」と風呂場の窓ガラスが割れた。入ってくる人影「こ、これは、セ○やソ○―が俺の才能にしっとして刺客をよこしたのか?(だれもしないって…)しかし1人でどうにかできるほどわしはあまくないぞい!」なんか言葉づかいがへんだった…Yペーは立ちあがった。自分ではそうしたつもりだった。しかし…のぼせていた。かれこれYぺーは720時間も風呂に入っていたのだ…。そのまま「くそっ!!しかし世界に少しでもゾロアスター教の信者がいるかぎり、再び我はよみがえる」などと超三流小説でも書かないようなセリフをのこして、倒れふし、そのままピクリとも動かなかった。刺客は立場がなかったそうな…。信者が復活の儀式をやったかはさだかではないが、この3日後、Yぺーは教団再建のため、せっせと布教していたという…
 拍手がわきおこる。「いや〜今回の映画も泣けますなぁ」などという声がきこえる。その映画館のすみで札束をにぎりしめ、にんまりと笑う影…
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第24話 愛と映画と突っ込みと…
 影にいた男はニヤリと笑い言った。「やつにはもう勝ちは無いな、秘密が漏れる前に始末しなくては…」男は部下に指示をした。「よし、やつはもう袋のねずみだ。俺はのんびりと映画でも見るか。」男はポップコーンをかって席に戻った。しかしそこには驚くべきことにポップコーンがあった…「二個目か!」そう、男は二個目のポップコーンを買っていたのだ。しかし男は2個目を買っていたと思っていたのだがそのポップコーンは対抗勢力の罠だった!対抗勢力の刺客は男の行動を分析しこれが一番確実な方法だと確信していたのである。しかし刺客にも盲点はあった…男は3個目を買ってきたのである。これにより某総帥は助かったり助からなかったり。世界の滅亡に一歩近づいたのである。世界滅亡まで後0.5秒

次回予告 マヨシュー!
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Sere 25 オレであるために
―前回までのあらすじ―
「0.5秒しかないんじゃもともたしとったら終わっちまうぞ」
「せわしないのぉ」
「で、前回まではどんな話だったんじゃ?」
「思い出せんのぉ」
「なぁにやっとんじゃ、もう時間がないぞ!」
「タイトルだけでも言っとけほらぁ!」
「前回…何だったかのぉ?」
「やっぱ無理じゃった…」
そして、ツェルブワールドは滅亡した…。

だが、そんな遠い世界の出来事など全く関係なかった…。男は平然と「オレ、帰るから」と言って刺客に別れを告げ、映画館を後にした。「捨てないで!!」と刺客の悲鳴が聞こえてきたような気がしたが、男の耳に詰まったポップコーンが2人の距離を遠ざけていた…。それは、永遠の別れであった。何故ならその直後、男は不意のアクシデントで命を落とすことになるのだから…。悲しい、悲しい出来事であった。
工事現場でバイトしてた外国人労働者ぺーさんことペドロは、「ギャランドゥ!!」と叫んだ瞬間に地上10階の足場から足を踏み外して落下、下を歩っていた男に激突してそのまま地面にめり込み、男は絶命したが何故かぺーさんは生きていた。「かぶって安心ヘルメット! ワハハハハ」「ちがうでしょ〜ミキコ〜!」 高笑いしていたペーさんを一喝したのは、近くの『まさるスーパー』店長、略してゴメスだった。「ノォォ、わたしミキコじゃありませ〜ん! 適当な名前で呼ばないでくださーい」「黙れミキコ! よりにもよって『かぶって安心ヘルメット』とは何事だコンチクショウ!!」「では私はどうして助かったのでぇすか?」「ハイヒールが派手!!」「ペドロずがぁぁぁぁん!!!」 ペドロはショックを受けてプリン化して東京湾に沈んでいった。
その頃、「そもそも工事現場にハイヒールで来るなよ」ともしその場にいたらツッコミを入れていたであろうフーミンは、家に引きこもってYCEIが発売したゲーム、『デスクリムゾンレーシング』をやっていた。ゲーム中の主人公レーサー越前は、車を運転中信号が赤になったにも関わらず、「せっかくだから赤を選ぶぜ」とはりきって交差点に突っ込み、大事故を引き起こして死亡し、ゲームオーバーになった。このゲーム、実は呪われている、通称Yペーの呪いがあるとのいわくつきで、ゲームオーバーになったら1週間以内に他人にプレイさせないと、神隠しにあうとの噂があった。そんなことを信じるフーミンではなく、誰にも貸さずに1週間が経過した。そして、テレビの中からヤツが出てきた…。フーミンは出来る限り丁寧に挨拶してみた。「誰だね君はコンチクショウ!!」「ボクはメロディーさ。そして君はノイズなのさ」「ふぉぉ〜〜!!」 フーミンはフーリエ変換されて消滅した。だが、メロディーは知らなかった。作者がまともにフーリエ変換を解けないことを…。「何故…、何故このボクまでもが消えなければならないんだ」 薄れゆく自らの存在をこの世につなぎ止めようと、メロディーは必死で考えた。そう、彼には絆が必要だったのだ。手当たり次第周りの女に告白してみたが誰も相手にしてはくれなかった。そもそもそんなことで絆が生まれるわけもなかった。そんな時、失意のメロディーに声をかける一人の少女が現れた。「永遠はあるんだよもん。ここにあるんだよもん」 そしてメロディーは少女と旅立った。そこは、永遠の世界。少女と暮らす日々、そんな幸せがずっと続くと思っていた。だが、メロディーは知らなかった。そこは永遠の世界などではなく、本当は少女に騙されてだよもん星に拉致されてきただけであることを。
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第26話 無題
〜そして月日は流れ〜
メロディーは、だよもん星になじんでいた。
「だよもんゲットだぜ!!!」
メロディーは今日も元気にモン○ターボールを投げていた。日課のだよもんの強奪にもなれてきたもんである。
「メロちゃん強くなったねだよもん。もう私じゃ勝てないだよもん…」
「はっはっは!!あたりまえだ…毎日学校で前の席のロギーの髪をイスに結んで鍛えてるからな!!」
「ダメだよもん…そんなことしちゃだよもん」
どうみてもラブコメのノリの二人を、樹の陰からじっと見つめる男がいた…ロギーである…
「ちくしょう…お嬢さん…なんであんなやつと…」
そう!!ロギーは少女にホの字なのである。それに彼にはメロディーに負けられない理由があった…

(ロギーの回想)
そう…あれは小学校の時…
「ただいま〜!!」
俺は楽しみにして残しておいた、腐りかけのバナナを食べようと戸棚の扉を開いた…だが…
「ない!!!!俺のバナナがない!!!!!いったい誰が??」
「ロギ〜〜〜!!メロディー君がきてるわよ!!」
まさか、まさか、まさぁぁぁぁかぁぁぁ!!!
「メロディー!!!貴様〜〜〜〜!!!!俺のバナナをどこにやった〜〜〜!!!」
「え??バナナって??」
「かくしても無駄だ〜〜〜!!!!!」
「知らないってば…ん??七海ちゃん??」
そこに立っていたのは、ロギーの妹の七海であった…その手には…なんと!俺のバナナがにぎられてるじゃないか!!!!と、いうことは犯人は…
「貴様!!妹をそそのかしやがったな!!!!」
「いやしらんって!!!」
「うそをつけ!!!」
「お兄ちゃん、やめて!!」
「断る!!!!」
「やめろって!!」
ぼかっ!!!俺はやつの一撃で気を失ってしまった…こともあろうに暴力手段とは…
まだあった…あれはバレンタインの時…
「メロディーさんもらってください…(ぽっ…)」
なんであいつだけもてる!!!俺は!!おれはぁぁぁぁぁぁ!!!!
「あの…ロギーさんですよね??」
おお??これは…もしや…
「あの…」
「あの…これ…」
「これ…メロディーさんに渡してください」
ずがーーーーん!!!!!
「くそっ!!こんなもの…こうやってこうやってこうしてくれるぅ!!!!」
まだまだある…あれは選挙の時…俺は大金をばらまいて生徒会長の座をつかみとろうとしていた…なのにあいつは…清く正しい選挙などとぬかしながら俺を抜かして得票数トップ!!まだまだまだあるぞ!!!!にくい…にくい…
(回想終了)

思い出したら腹が立ってきた!!
「くそ!!勝負だ!!!メロディー!!!!!ガンダムファイトを申し込む!!!」
「なに!!俺ガンダム持ってな…」
ぷちっ…
メロディーはふみつぶされてしまった。
「とどめだ!メロディー!!!はぁぁぁぁ…俺のこの手が腐って落ちる!!!!勝利がどこかで輝き叫ぶ!!!!くらえ!!!恨みと怒りと悲しみを!!!!!!」
しかし、あまりにも白熱しすぎたため…恨みは尊敬に、怒りは愛情に、そして悲しみは悦楽へと変化していた…もはや何が何だかサッパリだった…そしてメロディーは無に帰した…
ロギーは何か失ってしまったという感にとらわれていた。
「ちくしょう…メロディーが死んだのはおまえのせいだ!!!!!!」
ロギーは少女を指さして叫んだ。もはや意味不明である。
「あなたがわるいんだよもん。命にかえてもあなたを倒すだよもん」
「うるさい!!!いくぞ!!!!!俺のこの手が…」
…だがさっき腐って落ちていた…
「ロギー、ずがあぁぁぁぁぁぁん!!!!こうなったら…はあぁぁぁぁ」
みるみるうちにロギーの体はふくれていった…
「自爆してこの星ごと消してやる!!」
「まずいだよもん…ええい!!瞬間移動だよもん!!」
刹那ロギーと少女の姿は忽然と消えた…
「わりぃ界王様…ここしかなかっただよもん…」
どっかーん!!
ロギーと少女(あと界王様)はチリとなった…
……永遠はあるよ……
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