
Haiku 1,000 days(一人千日句会/97年10月 )
096
硝子戸の内に迷ひし秋の蝿
10/31
095
道すがら月を漏らせし雲のきず
10/30
094
朝寒の背中にまつはる子供かな
10/29
093
遠目から白一輪の野菊なり
10/28
092
待宵の昔の窓に名を寄せむ
10/27
091
枕木の歩幅に秋を惜しみけり
10/26
090
人慕う蝗(いなご)の目玉や虚ろかな
10/25
089
しどけなし闇に絡まる破芭蕉(やればしょう)
10/24
088
火祭や雪見しときの思はるる
10/23
087
透けてなほ置かれてうれし熟柿(じゅくし)かな
10/22
086
啄木鳥の音残したる山の暮
10/21
085
小鳥来る枝を見遣りつ戸を閉ぢぬ
10/20
小鳥来る音うれしさよ板庇(蕪村)
084
さんざめく光と戯る案山子かな
10/19
083
秋晴に霰(あられ)を一句詠みたかり
10/18
082
秋の田に風紋残す神渡し
10/17
081
高空に不動の機影銀の点
10/16
080
蓑虫に飛行機雲よ秋の空
10/15
079
教室に雨後の残照入りおり
10/14
078
水いらず拾いし実なり栗の飯
10/13
077
子供らの声迷い込む栗林
10/12
076
花野微かに御輿(みこし)を一時見ておれり
10/11
075
遠き日の背伸びの記憶烏瓜
10/10
074
螳螂を泣きつつ追いし遠い秋
10/9
073
稲妻が起こして見せる鉄の塔
10/8
072
薄月が人を見ている秋の暮
10/7
071
園丁の白頭にある紅葉かな
10/6
070
墨染めの月夜に集うねこじゃらし
10/5
069
秋風に透け羽支えし揚げ羽かな
10/4
068
滝裏に真空天使の飛翔見ゆ
10/3
067
懐中の透明座標に触れる秋
10/2
066
鬼燈をひとり幾度も眺めやる
10/1
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