Haiku 1,000 days(一人千日句会/97年9月 )


        065  名月や何時から瓦の海の下  9/30


        064  高いびき夢の羽衣吹き上げよ  9/29


        063  乱菊の思いのかけら持ち下りぬ  9/28


        062  真四角の空き地を泳ぐ萱の群れ  9/27


        061  秋の陽や木の葉まとわる水位標  9/26


        060  秋雨の沖を見つめる濡れ睫  9/25


        059  庭先に宿りし花を山と読む  9/24


        058  破れ茣蓙に並べて嬉しい赤まんま  9/23


        057  酸醤の赤き重さに目を覚ます  9/22


        056  秋の夜は雲の陰影狩りに出る  9/21


        055  山凪ぎて白く零(こぼ)れる萩の顔  9/20


        054  名月や櫂の乱した水のうへ  9/19

            名月や煙這ひゆく水のうへ(服部嵐雪)


        053  湯冷ましを両手で揺らす秋の夜  9/18


        052  雨上がりテールランプの花盛り  9/17


        051  満天の星蒸す下の雨乞い岩  9/16

            (JR生瀬駅から徒歩30分、旧福知山線の廃線沿いから武庫川の「高座岩」を見て)


        050  廃線の枕木覆う秋の草  9/15


        049  廃線の汽笛聞こえる散歩道  9/14


        048  月影が蝶の道追う線路跡  9/13


        047  月影のまどろみ近き屋形船  9/12


        046  半月の残りはいずこ池の中  9/11


        045  見慣れし旅の雲見慣れし庭の菊花  9/10


        044  朝のかぜ蛍の袋から夜露  9/9


        043  グランドにぽそぽそ騒ぐきのこ同盟  9/8


        042  蛇の目蝶しぶい衣の虫の僧  9/7


        041  孫抱え時空を歩む濡れ地蔵  9/6
              (宝塚市中山寺奥之院にある「我孫子地蔵」を訪ねて)
  
        040  小綿雲流れる向こうに何座住む  9/5


        039  サバンナに帰って咲けよアルテミス  9/4


        038  湯の花や後の人生どないしょう  9/3


        037  山鳩の二人は密かに首傾げ  9/2


        036  茜雲あおざめていく蜥蜴(とかげ) 9/1




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