Evangelion Genesis y:x 更新日誌(2000 年 4 月)

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4 月 26 日。
サッカー、日本代表 vs 韓国戦。
A 代表のマジメな試合を見たのは久しぶりかもしんない。 なるほど中田頼りってな、そーゆーことか。韓国のプレスのわかりやすいこと、 腕ひっつかまれつつ平然と笑ってプレーしてる青い人がいればそれは中田だと。
しかしあいかわらず下手ねぇ ... > 日本

部屋の片づけをして、溜まってきた LinuxJapan 誌を物置になってる部屋へ押し込んだ。 毎月に送られてくる LJ 誌だが、じつはぜんぜん読んでなく、 付録の CDROM にみるものがなければ封さえ切ってなかったりする。 こんなことではいかんのだろうが、なにぶん情報としては遅く、資料としては浅く、 マニュアルとしては必要なことが書いてない。
もっとも CDROM の中の整理状態は割と良く、使いやすいので参照機会は多い。 来月は Vine 2.0 を期待、 資本関係にあった RedHat 6.2 という可能性もあるが、Vine のほうがいいなぁ。


4 月 25 日。
本が読みたいよー、マンガとかジュブナイルでなく、ちゃんとしたの。 ここんとこちゃんとした活字読む暇がなかったんで、どーも禁断症状気味。

先日秋葉でメモリを買った。うち 1 枚(64MB DIMM, 4770 円) が微妙に背が高くてマシンに入らんかった。 あんまり安いのは陥穽があると。ま、でも 128MB になったらいちおう静かにもどった。 でもスキャナの相方をさせるには 128MB では少し足りないかもしらん。

PS.
都合により 19, 20 日のぶんをまるごと消去。 レポートリンクサーチにかかる可能性があったため。 ついでに14 日の件に少し追加しておいた。


4 月 16 日。
TP340 のディスクを換装して linux をインストール ... しようとして インストーラが Debian slink (なんでいまごろ slink) も Vine 1.1 (だからなんでいまさら 1.1 ...) も Slackware 7.0 もローダがコケて(理由はぜんぶバラバラ)くださった。 あまりローダとじゃれてる暇は無かったので、いきなり最終手段、 ようするにディスクをひっこぬいて別のマシンにつなげる、ってのをやった。

.... 自業自得とはいえ、スペースファクタ最優先のマシンばっか組み立ててるから 臨時の IDE ケーブルの挿しにくいこと、向きがよくわからんであれこれしているうちに ついにカナメのコネクタ(2.5inch disk → 3.5inch 用コネクタ) が壊れた。
破損したコネクタをみつめつつ

「──。Note PC への linux インストールってむつかしいのねぇ」
と韜晦してみたところで物事が先に進んでくれたりはしないわけで、 けっきょく変換コネクタを買いにいくハメになった。 うーむ、(中に手をつっこみやすい) 治具専用のマシンが一つほしい。

買ってきたコネクタは 1300 円、帰る途中で覗いた店では 1030 円だった。買った店は 他の店より高かったら差額を 101% 返しますつうてたが、すでに戻る気力はなかった。 差額をかえしてもらえそうな状態になってるのを発見したのはこれで 3 度目だが、 かえしてもらわなかったのはこれが初めて。額が小さいのと徒歩だったから ...

ところで遅れに遅れた Vine 2.0 がようやく登場した。 気合いで今週半ばの LC2000 に間に合わせたってか、 ようやく日本の distribution も glibc2.1 時代。 Apr. 7 に登場してるはずの Debian potato が今月末に間に合えば来月の雑誌は Vine と potato の対決がみられるんだけども、 まにあわんのだろーな。

『CC さくら』第 2 部、第 2 話。「さくらと消えた友世の声」。
とうてい小学生とはおもえん合唱団。きれーな声でした。

「カラオケというのはねぇ ...」
「次、友世ちゃんの番だよっ」
... よくできた相方ですな。

PS.
さっきまで asahi-net の認証サーバがおっこちていた。


4 月 14 日。
fj.comp.lang.c, c++ にて malloc and free 論争とゆーものがハテしなくくっちゃべかられている。 手元のスプールでは 2 月半ばにはすでに議論が白熱してたからそれより前からということだ。 問いかけは簡単で、
「exit() 直前のように、明らかに無駄なところに free() をおくべきか?」
という問題だ。free() 必要派の宣うて曰く、
「free() を置いて資源解放が可能であることを 明示することは後々のコード再利用性を向上させる。 無用な free() を置くことが有害な場合はきわめて限定される」
不要要派の宣うて曰く、
「free() は資源再確保に有害でさえありえ、不要なところにはおくべきでない。 また、free() 可能なようにデータを設定することは データ構造を複雑化するだけだから、free() が置けるように設計することは トータルでコード再利用性の向上に繋がらない」
問題の力点がちがうために延々と紛糾してるかな。
たしかに free() を無害に置けるならば、free() を資源解放を明示するために置くことは そうコメントするよりも遙かに役にたつ。 しかし、free() 可能なようにデータ構造を組み上げることは それ自体が巨大な負荷となる場合が「多い」 ── single linked list で書けていたところを double linked list にしないといけなくなるなど。 そもそも常に free() 可能なようにデータ構造を組み上げることができるくらいなら、 C でかいた lisp 処理系に GC が実装されるはずはない。 個別 free() 可能にすることは GC を実装するに匹敵するコストとなることがあり、 そこで「... sigh. 素直に GC 使えよ」とのたまう一派がでてくることになる。 半ば以上 free() 派に対する嫌味だが、その背景を理解できない free() 派の理解力の ほうも問題ありすぎだろう ...

データ構造が単純だから free() 可能になっている、というケースもあれば データ構造が複雑にすぎて free() 可能な構造にしておかなければとても扱えない、 というケースも多いため「free() 可能なデータ構造」と 「free() のことを考えなくていいデータ構造」とをあつかう比率は 人の技量によらずさまざまだ。

個人的には free() そのものの有害論はともかく、 free() 不可能なデータ構造で話がすむならそれをもっけの幸いとすべきであって free() 可能なデータ構造に持ち上げてどうこうするのは愚の骨頂だと思う。 また、不要なことが自明な位置に無害な free() が置ける場合でも、 置いたりはしない。どうせ exit() 直前だからって free() せずにほっとかれているデータが あるにきまっている。free() があったからといって再利用の時に安心できるはずもないのだから、 下手をすれば有害になりえる free() を置くのはバカバカしい。

メモリリークが発見できるのはメモリリークが深刻な問題となるケースだけだ。 メモリリークをぜんぶ片づけてしまう exit() の直前あたりのメモリリークは発見できない。 そのコードの再利用によって exit() の前以外の場所で使われるようになった時にのみ、 そのメモリリークを発見することができる。

逆に言えば、free() によって後始末できることが明示されているコードが exit() の直前にきて free() が不要になった時に、 その free() は(効率以外の理由では)消去したりはせずに残しておく。 debug されてきれいな身体になっている大事な解放宣言なのだから。


4 月 13 日。
Buz のバタバタはマザーの VIA チップセットとの相性という説が浮上。 Buz under linux のページに堂々と「唯一の問題だ」などと書いてあった ;_;
キャプチャもプレイも 720x480 でできるのに、 オーヴァーレイだけ出来ないんでは Bt848A なカードが外せない。 スロットが空かないじゃん ...

池袋の古本市その他で手に入れた本、その 4 ── と書こうとして nemacs が落ちた。"─" を入力するのに「けいせん」と書いてたんだけど、 canna から atok + esecanna に入れ替えたら "─" を出す方法がわからなくなって、 「よこぼう」とかたたいてたら JIS X 0201 な '-' が入力されてしまって落ちた、 という仕掛け。

しかし商用アプリはダメだわ、不安定で。atok ってば 1 日に 1 回位のペースで落ちる。 で、atok にひきずられて esecanna も落ちる。atok と違って esecanna はまだ 自分の後始末をしないので、esecanna を立ち上げる前に /tmp の掃除をしないといけない。 変換品質は canna とは比べものにならないほどいい(canna と比べるのが間違ってる) けど、単語登録が esecanna からできないので 実質的な使い心地(ストレス)はにたようなものかもしんない。

話を戻して。その 4 としてはコリン=ウイルソン『迷宮の神』サンリオ、 を書くつもりだったが読み切ってない。『賢者の石』あたりより数段読み辛い ...


4 月 12 日。
IOmega Buz をちゃんと linux から使えるようにした。 スルー、MJPEG キャプチャともにとりあえずできる。 でもスルーは Bt848A のほうがきれいだな。 きれいつうか、Buz はスクリーン redraw が間に合ってない。 320x240 位でもバタバタする。
いま Buz は割り込みを Network card とシェアしてて、この共有を止めれば直るかなあ。 Bt848 も割り込みを共有してると画面が上下に大きくバタつくんだよな。
転送負荷が重いやつは割り込みのオーヴァーヘッドも減らさないといけないのは当然だけど、 Buz カードは内部に PCI ブリッジを持ってる関係でかマザーボードから割り込みの位置を うまく指定できてない。

池袋の古本市その他で手に入れた本、その 3:

ハル クレメント 『一千億の針』 創元文庫。
前巻の『二十億の針』とペアで一つのジュブナイルという感。 内容には語るほどのものはないが、前巻よかおもしろかった。ちと謎解きが卑怯かもしらんが ...
4 月 11 日。
池袋の古本市その他で手に入れた本、その 2:
P. J. ファーマー 『デイワールド』 ハヤカワ。
1 週間を 7 つにわけ、人々は自分が所属する曜日以外は 冷凍睡眠ですごすことになっている世界の話。 ファーマーでは『恋人たち』以外ではこれだけ読んでおきたかったのだが、 新刊で出てた時代には買い損ねた。 多重人格の主題のあたりはおいとくとして、 冷凍睡眠使った客観時間と主観時間の切り分けの描写が絵的。
「春は緑が爆発し、あっというまに終わってしまう! 夏は ... 夏は熱い閃光だ!
あまりにも多くの夏は、焼けつくような日ばかりで、 涼しい日などのにはお目にかかれもしないんだ!」

おしむらくは、せっかくの叫びがあんまり生きてないような気がちょっとする。 本題の多重人格な話にかかりっきりで ...


4 月 10 日。
池袋の古本市その他で手に入れた本:
P. アンソニィ、クラスターサーガ (全 3 巻)、 ハヤカワ。
非地球生物的宇宙人を表現するとすればこのへんが限度か、という匙加減と 妙な手抜きの無さがよく、たとえば 車輪をもつ生物が車輪をもつ乗物に乗って移動することを 四足動物の人間が馬という四足動物に乗って移動することと ただしく同一視した時におきる価値観の相対化という感覚が気に入っている。
もっとも、ここでわざわざ「四足動物の人間が馬という四足動物に乗って移動する」 ことを主人公が思い浮かべるあたりが作者の妥協で、 もうすこし突き放しても良いんではないかと思う。
1. 『キルリアンの戦士』
星間の移動にはものすごいエネルギー(費用)を必要とする。 あまりの費用のために星圏辺境では原始時代に遡りしてしまうほどで、 これを星圏退行現象と呼ぶ。アンドロメダはこのエネルギー問題を解決するため 天の川そのものをエネルギーとして消費すべく工作員を送り込んだ。 天の川では天の川全体の技術力向上をもってこれに対抗する。 ソル星圏では近隣星圏に(ナイフ星圏から伝えられたばかりの)オーラ転移技術を広めるべく さいはての(ってことはつまり原始人...)フリントが使者に発つ ──
視点が地球人なので非人間的種族の描写がふつー。 3 冊の中ではイマイチな部類に入る。

2. 『タローの乙女』
第一次エネルギー戦争から 1000 年。 強制オーラ転移を発明したアンドロメダは再び天の川に侵攻する。 誰がアンドロメダに乗っ取られているか否かが分からないのでは対抗しようがなく、 強制オーラ転移困難とされる高キルリアンオーラをもつエタミン星区はミンタカのメロディに 判別を任せることとする。 しかし、天の川主力艦隊の 1/3 を天の川に取り戻したところで ついにアンドロメダが行動に出た ──
各星圏の論理に基づく艦船がそれぞれとっても非地球的なのがよろし。

3. 『オーラの王者』
第二次エネルギー戦争からさらに 1000 年。 小さいがゆっくりと広がりつつある「宇宙アメーバ」と名付けれた系外星雲は 実はそれ自身が巨大な艦隊だということが発覚した。 高価な物質転送を惜しげもなく投入する 「宇宙アメーバ」に対抗すべく、天の川とアンドロメダは それぞれ自星圏の(かつて強大を誇っていた)古代種の知識の発掘に努める。 星圏退行現象をものともしなかった古代種ならばこそ 宇宙アメーバの技術力に対抗できると信じて ──
主筋は主筋のフリをしているだけで実際にはプシュケーがかわいければなんでもあり、 な話かもしれない :-)


4 月 9 日。
待ちに待った『CC さくら』第 2 部スタート。... だが使い回しばっかりやなぁ sigh.
4 月 5 日。
10 日に 1 回と化しているが、理由は前回とかわらず。 とはいえ 28,30,2,5 と隣の階層の更新は続いてるので言い訳にはならんかな。 19 日の BOF を前に宿題は片付けておかねばならず、細かい作業が続くぶんダウンしやすい。 mule が動き出し、Debian 移行のメドもたち、 linux/7k l10n の整備も完成期に入った。本家では 5mx 用 arlo が動きだし、 ここしばらくは順調な歩み。

さてそのいっぽうで世では有珠山が噴火したり首相が倒れたりしたわけで、なかなか忙しいことだ。 易しい火山だったとはいえ、ピタリと噴火をあてたのはたいしたものだ ── と この件は褒めるに値すると思うので一言書いておく。

『リヴァイアス』
ネーヤの表情がよかった。あんたもそれかいっ! とか言われそうだが、実際問題 この表情だけで保存対象になっておかしくないほど気合いの入った絵作りになっている。 .... しかして上書きしてしまった。うぐぅ。

『さくら大戦』
『逮捕しちゃうぞ』が再放送であったので、録るだけとって(見るヒマなくて)見ずに上書きしていたが、 今日は同じ枠で『さくら大戦』だった。TV 放送前の宣伝での OVA 版だろうって趣旨は 分かり切ってるからどーでもよいとして、オープニングのフラッシュが速い。 いつのまにかこちらの目が TV 東京規制にならされていたらしい。


4 月 4 日。
PC 周辺機器 3 題。
Harris Wireless LAN カード(2Mbps) のこと。
距離 10m、壁 3 枚だが、すこし安定しないな。日によってつながらないことがある。 同じ部屋にもちこむとつながるから電波の通りが悪いってことで、もう一枚買って 中継しないといけないかしらん。

Buz キャプチャカード。
SCSI カードとしては使ってるがキャプチャカードとしては まだ使ってない。ドライバがぜんぜん認識してくれへん ... という話はおいといて、このカードを挿してから明らかにサウンドカードの背景ノイズが増えた。 いままでの PC の中は電気的にけっこう綺麗な空間だったのですねぇ。

このたびスキャナをかうことになった。たぶん。はんぶん仕事なので決まりみたいなもんだろう。 「PC 用スキャナなんてオモチャだぞ」と脅されつつも、 EPSON の ES-2000 あたりを予定している。 ドラムスキャナほどの能力は期待しないが、 濃度比 3.3D というのは色調再現にはやや不満で、露出をきっちりあわせないと濁りそうだ。

地元では現物もサンプルデモもどこにもころがっておらず、 本当にオモチャしか置いてないので秋葉まで見にいかないといけないらしい。


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