Evangelion Genesis y:x 更新日誌(1998 年 10 月)

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10 月 30 日。
電話(回線)の修理の続き。この難しさは本質的に という点につきる。で、いろいろ苦労した結果として、断線でなくてどーも電話機自体が 壊れてるような ... ;_;

『彼氏彼女の事情』 Act:5.0「日々の迷宮」、Act:5.5「彼の野望」。
ううーん、いいテンポやん。月野、花野の二人がいなくてもちゃんと話になってるし。
両話ともにひたすら雪野がかわいい話だった。 物語の表層を包んだラブコメの「コメ」は わりとどーでもよくて、「ラブ」のほうの「不安」 が描かれてる訳だけど、原作者も監督もこっちよりの人だしな。
テンポのかわりに感情描写密度が引き替えになってるんで、 ふつーは従来通りにもちょいやってくれても私はモンク言わないけど。 今日のは感情の動きが単純だったからこれでも良いというだけで。

あいかわらず絵はガイナックスとは思えないほど安っぽい。 けど、そろそろそういうのが味だと思えないこともないような気分になってきた。 前回はスカート、今回は髪の毛ですか。
あ、でも時々有馬のデッサンが狂うのだけはなんとかしてほしいかもしれない。

5 話「日々の迷宮」
夕方、空の教室で寝込むところから起き出したところに有馬がいる ── くらいかと思ったんだけど、有馬も忙しいし、思いだし夢の展開は綺麗。 今までコマが漫画的で原作の影がちらついていけないんだけど、 屋上シーンの間の取り方などのあたり、ようやくアニメになってきたな。よかったよかった。

体育祭は文化祭にくらべれば事前の準備が単純だと思うんだけど、 体育祭でこれだと文化祭はどういうことになるんだろ。

5.5 話「彼の野望」
えーと、雪野のせっかくの設定、雪野の(心理描写だけでなく)行動描写の上で もうちょいしっかりと活かして欲しい。 雪野の設定が言葉上のものだけになるのはこのへんからかな?
「有馬がこないよぉ..」という不安の表情描写、時間の流れの描写だけでなくて、 身体の微細な状態変化(姿勢、態度、振る舞い、顔色 etc)で描くくらいはやってほしいと思った。 絵が簡単で抽象的だから、どうにも無意識の行動に現われた心理の間接的な描写がものたりない。 逆に、有馬の「友達とおもってないよ」発言のところ、 せっかく有馬の態度だけで描けてるところなんだから、 わざわざ文字で「COOL」といれるとかえってうざったくてしらけた。

「いない .... 時間も場所もあってるよねぇ ...?」
── じゃ、明日 1 時に ──
「なにかあったのかな ..... 私、楽しみにしてたんだけどな」

10 月 26 日。
パソコンのマニュアルを信じる人はいないと思うけど、 家電のたぐいのマニュアルはまあ、信じて信じられないこともないと思っていた。

電話(回線)の修理の 3 日目のこと。
うちの電話(NTT ハウディ ホームテレホン SX-II M type) の使えん動作発見。
PB 回線/DP 回線どちらかで固定して使う奴で今は PB 用にしてあるんだけど、 これ、電源が落ちると(停電になると)局給電に切り替わると同時に DP 回線専用になる(設定が PB 用でも!)。
停電チェックしていてどうも発信ができないと思ったら ... もちろんマニュアルにそんなこと一言も書いてない。 うちの TA のアナログポートはぜんぶ PB 専用だってば。 みゅぅ、変なとこにバグがある。

電話のマニュアル程度でも、抜けがあるという話。


10 月 25 日。
Video CD 版の『トップを狙え!』5 話、6 話を観た。けっこ感動した。
DVD と対比のために用意した VCD のサンプルなんだけど、 んー、やっぱ DVD のがいいかぁ。

デジタルカメラ Canon A5 zoom の出荷開始で A5 が続落、ただいま 5 万ちょうどあたり。 SANYO X100 も出荷が始まって初価は 6 万弱。 そろそろ買えるかな?

今日は、そんなところ。


10 月 24 日。
1 週間ぶりか .... かなり、疲れてるかな。いろいろと。
18 日ごろ切れた電話回線を直す暇がなく、いまもって臨時に線を引き回してあるってのが 基本的要因なれど、ホームページの維持そのものがかなり。 維持するだけならシンジじゃないけど、 止めろと言われない限りはべつにどーってことないと思ってたんだけどね。

ちなみにλ:5 は 1 週間もほったらかしにした結果、何度目かの全面書き変えとあいなりし mOm

あにめ散見 ...
『魔術士オーフェン』
実は今期、『ガサラキ』、『バブルガムクライシス』に並ぶ期待筋だったけど脱落寸前まで後退。
原作にあった設定、微妙な対人距離が崩壊している。 たしかに話として悪くはないし、金環食は綺麗だったし、天人の説明の回としても うまくいってると思うけど、 脚本家の思想のレベルで変なので、この先あまり期待する気になれそうもない。
人形をあんなに機械的にするとあとで困りそうだし、 「覗き」のシーンは魔術の限界を説明する貴重なシーンのはずなのに、 逆に設定をぶちこわしにしている。 あの小声だと音声がクリーオウのところまで届いていない。 '魔術の限界' は『オーフェン』において割と面白い役を担うのにぃ。

それと ── オーフェンの回想の囁き声、まさかアザリーというんじゃあるまいな。 ティッシなら許すけど、アザリーがオーフェンにあんな殊勝な心がけを持つものか。

ついで:
金環食の時、月本体を透かして太陽の縁が見えているというぱっと見には嘘八百な絵だったけど、 本物の日食でも太陽の縁が月本体を透かして見えているような気が確かにする。 強烈な明暗差の残像と錯覚なんだろうけども。

『耳をすませば』
これが『彼氏彼女の事情』 4 話目と同じ日ってあたり偶然とは思えんけど、偶然なんだろうな。
ジブリ的フルモーションと庵野監督の紙芝居、 『耳』のロケしてるとしか思えない聖蹟桜ケ丘の写実的表現に対比しての 『カレカノ』の川崎の記号的表現法、 日常的スローテンポとイベントだけ並べた展開法、 感情の置き方はおなじなのに告白の向きは正反対。
『耳をすませば』は保存録画した。 ま、つまり『彼氏彼女の事情』より評価が上ということだったりもする。

『彼氏彼女の事情』4 話目。
ぜんぶ観るのに 40 分近くかかった。あーつまり、あまりに恥ずいために 時々停止ボタン押してしまって呼吸を整える必要があったため。 後半 10 分くらいはリモコンを遠くに放りだしておいた(でないとビデオが傷みそうだ)。

展開された論理は、分かりやすく納得しやすいものだった。 たぶん原作の論理そのまんまなんだろうけど、やや演出が窮屈だったかな、ほとんど絵が要らない。 あいかわらずアニメする必要がほとんどないような翻案。

ことごとく雪野が作戦遂行に失敗したのは本質的には雪野自身に作戦中断権限があったためで、 たとえば電話作戦なら有馬に一度電話が繋がると 雪野側からは電話が切れなくなるようにフックボタンをテープで止めてしまうとか、 そういう方向に頭を使うべきだったと思う:-)
もっとも電話作戦の場合は電話を放り投げるとかいろいろ中断方法があるので 穴をぜんぶ塞ぐのはしんどいと思うけど、その辺は逃避している者の強みで極めて熱心にやれるはず。

逃避しているのなら、逃避ルートを塞ぐことも逃避の一つとして非常に熱心になれるもんである。 そして、ぜんぶ塞ぎきった暁には問題は解決しているという仕掛け。 もっとも、たいていの場合は最後の穴と自覚していると絶対に塞ごうとしないもんなので、 多少の工夫が要る。たとえば「未必の故意」のような確率事象。
.... だから、逃避回避の方法を詳しく研究することに逃避してどないすんねん。

この話、視点を有馬側にひっくりかえすと笑える。 不可解な行動をとり続ける雪野、きわめつけは返事を催促したところ 涙をためて逃げ出した ..... このリアクションの解釈には困っただろうな。

基本的に少女漫画だなあ、と思うのは 3 話との対比。4 話で雪野が喋るまでにえんえんと 躊躇させておいて、3 話で有馬に語らせるのにはほとんど抵抗させなかった。
勧善懲悪的時代劇、たとえば『遠山の金さん』で、ものすごく怪しい遊び人の金次に 自分の悩み、内情をぼろぼろと喋るのと相通じるものを感じる。

「おねーちゃんのことだもん、
なんかきっと自分で墓穴掘って、 自分で墓穴落ちて、 自分で墓穴の中のたうってるんでしょ、
しょうがないな、もう」
「花野! 私のこと見抜くのやめなよねっ!」

10 月 21 日。
24 日に書いてるけど整理の都合上、放送日の 21 日のに置く。

『世紀末の歌』の第 2 回、「パンドラの箱」
ストーリーはおもいっきりありがちなんだけど、造り込みは 1 回より丁寧やった。 前回と違って教授の語りがほとんど自分のものとして語られてるのがよろし。
個人的には、結局手術費用は誰が払ったのかが知りたい。 もしかしてほとんど結婚詐欺 ^_^?

「あ、亘さんにこんなこと言ってもしょうがなかったわね」
きっつぅ〜
10 月 17 日。
恐いものみたさで『プレイベートアクトレス』を観る。 演技の難しいこと『ガラスの仮面』を上回るが、榎本じゃな .... サスペンス色を強める方向性など苦労はしているけど、基本的なところで能ナシだった。 ウォーキングも出来ず、首も座らんような素人に PA の演技やらせるなよなぁ ... それこそ PA が欲しかったり。

背中の傷オチは展開として危険(別んとこつっこんできたらどうするつもり?)だし、 そういうオチを保険にまわして 私ならトラウマオチにもっていく。思い出すのも恐くて泣きだした、背中の件を ぼそっとしゃべったところでひんむかせたら... という形。 榎本の演技に期待するより良いと思うけど :-)

「知ってたよ」オチでまとめた原作のほうが品が良い感じで、 主役の演技を見なかったふりをするにしても原作のが綺麗かな。 「ちょっと借りたよ」でまとめたあたり、 榎本をたてねばならない、という演出への強烈な圧力をかなり感じる。

この設定だと、演技力上そんなに困難を感じない、 名品『アガサのお茶会』や知臣君との初顔あわせな話が困難。うーむ、なんてもったいない。
名品『ルノアール』を演れとはいわんけどさ ...


10 月 16 日。
ちょっとドルが落ち着いたと思ったら、その瞬間に利下げかい。ったくよぉ、 って当然か ... ま、それはともかくλ:5 が出来たので公開はたぶん週明け。

ふ。キミタチ、修行が足りないよ(誰に向かって喋っとるん?)。 <font size=>による日記のむやみなフォント拡大に対抗するために、うちのネスケは この数字に対応する拡大率が減らしてある。 デフォルト設定がイエローペーパーな紙面だとすれば、 なんでもクオリティペーパーにしてしまう設定と言えよう。 おかげで他人のネスケで自分のページを眺めると、 妙にバランスが悪かったりするが .... ^_^;; まさか最大の size=7 が size=3 の 1.5 倍にもなってないとはユメにも思うまい ;-) しかし伏せ字が多すぎてさすがになに言うとるのか、よくわからへん ...

『彼氏彼女の事情』3 話目。
U. K. ル=グイン『影との戦い』岩波同時代ライブラリー、でも読むことを勧めるよ、有馬君。
わりと古典的な問題意識だから、その辺の本をひもといても類似例はあるだろう。 精神的余裕度の大きい優等生なんだし、高校生なら読んでいてもいい。

有馬の confession は本当は 3 話におくほど急ぐべきではない。 この時点で語らせるなら吃るなど、すこし躊躇する描写が欲しいと思う。 「逃げる」→「告白」の切替えが、 整理が終った訳でもない、あわててとりつくろう現段階で 100% スムースにいくというのは人間ではない。語りの内容は ── 最初から知ってると感動もなにもないな。

有馬の拒絶の演技、演出は原作をひとつ上回った。 こういうのばっかり上手なんだからなあ、ったく。 ギャグも自己嫌悪の独白も単純に原作からコピーしてるだけだってのに。
逆に「ごめんね」。子供をあやすような表情のどこがいつもの有馬君やねん。 確かに原作もそれに近い描き方をしてるけど、さ。

しょうもないところでしょうもない演出の遊びが相変わらずある。 そんなことより、ばさっとバラをだしたりしまったりのところ、 もうすこし麗しい薔薇にして頂けると「猫」にみえるんだけど、 現状だととあんまり修行がいらなさそう。

些細な点だが、原作から興味深い変更があったので記す。
原作:

「オイ、ありま、何か宮沢さんの気に障るよーな事したのかよー」
「なんか、いよ〜にケンアクだぞ」
「あやまっとけよなー」
アニメ:
「ありま、おまえ、なんかしたのかー、」
「しかし、彼女でも機嫌の悪い日あるんだなあ、」
「あの宮沢さんも人の子という訳かあ」
雪野のシカト作戦にたいするものへのクラスメートの評価として、 原作は論理を(現状認識から)一歩とばして対策を提言する段階になっている。 この裏にはもちろん原因は有馬に決まっているという認識と、 雪野の態度があるていど意識的なものである(謝れば直るだろう)という評価がある。
アニメはクラスメートのセリフは現状認識にとどまり、内容も 雪野は人間とは思ってなかった ^_^; という人物評価だけと 論理の足元を固めるものになっている。
原作の論理展開では不安に思うあたり、庵野監督のしつこい気風が良くあらわれていると思う。 まあでも、直接は語られていない部分の豊かさという点で原作の論理のほうが個人的には好みかも。

逆に、半ばであった雪野の反省(本気で人と付き合ってこなかった自分はどうすればいいかわからない) をラストでの有馬への説得の論理へ変換していく流れはアニメが遥かに流麗で丁寧で好感がもてた。 このへん、原作ではさっぱり分からんかった ^_^;

ところで。 優等生を{演じる|する}のに理由が必要と思うあたり、原作者の修行が足りない。 もうすこし先で優等生のメリットがでてくるんだから、それだけあれば十分だという発想が この時点ではなかったんだろーな。 ほんとは上記のような些細な論理の埋め合わせだけでなく、こういうところこそ しっかりと繋いでほしいと思う。成績優秀者とは思えないほど思考が薄い。

この先の展開としても 話に深さが足りなくなってくるとレギュラーメンバーが増えるという根性無しなシナリオがちとナンで、 その辺の上手な処理をオリジナルでもなんでもいいから望むものである。


10 月 15 日。
家のコミックリストをサーチしていたら、カレカノ 1 巻を持っていたことに気付く。 「うぞ」 と思ったが、確かに所定の場所にあった。うーむ、2 年も前のこととて、すっかり忘れていた。

『世紀末の歌』の初回、「世界の果てで愛を唱う少女」を観る。
30 分番組なら、20 分もあれば見られる。 80 分番組だと、なかなか 40 分以内に見終るのは難しいなあ。 時間の確保がむつかしー

またもやコミュニティを小さく切り離すという構造、野島伸司って好きなのね、こういう造り。 「愛」についての語りは おおむね古き良き時代の論理つーかファンタジィで、 複数人に語らせるなら、もちょい多様性が欲しいかな。 そういうトコを観る話なのかどうかはよく分からないけど。

展開はお約束、幽霊を実写で出すと どーにも安っぽい造りになるというあたり、あんまり工夫がない。 シーンと音楽の切替えがどことなくゲームの唐突な切替えを彷彿とさせる。

教授がなんだかんだいって面倒見がいい。 学長選挙で金をあまり使っていそうになくてけっこ良い奴だが、 いまんとこ第三者的なので当事者に立った時の話が楽しみ。

「先生。.... 人間はなぜ瞬きをするか知ってますか?
時には人の過ちに目をつぶってやるためです」
── あんたにだけは言われたくないぞ、とか思わないでもなかったが、ま、いいや。

『ブロンプトンがやってきた』八日目。
前から思っていたことだが、 普通ならリヤを流すほどの高速急ターンでもしっかりとタイヤが地に食いつく。
前輪を回転中心としてリヤが滑って流れるんでなく、 後輪を回転軸として前輪が切れこんで回るという感じになる。 ハンドルを大きくきってもふっとばされにくい。 切れの良いスキーを履いてるみたいでターンがなんとなく楽し :-)


10 月 14 日。
ここんとこ λ:5 を 2 日に 1 遍くらいのペースで 骨格レベルで 10k くらい書き直していて、 没率は 8 割に達しようとしている。 イベントのタイミングを 1 時間早くしてみたり遅くしてみたり、 局所的にはうまくいっても話全体を通して筋がピーン‥と鳴り響くところまでいかない。 うーむ。

遠方より友きたる、またうれしからずや ──
1 年半ぶりに某からメール。挨拶しておく。

朝やってる『スレイヤーズ NEXT』の再放送が昨日あたりから佳境に入った。 今期、いちばん気にいっているアニメである。
『彼氏彼女の事情』とか、面白いかなあ? カレカノ原作は(雪野筋のヤマにあたる) 4 巻だけ入手するつもりでいるけど、 熱狂するほどでは ──。 BBS の語りを眺めていて、エヴァん時もハタから眺めてるとこんな風に見えてたんかなー とつい思ってしまう。
カレカノ原作も主筋は典型的な LaLa 系のラブコメだし、 5 巻以降は副筋に見るべき点がないような、 というか 4 巻あたりで話を終えるべきだったんではないかなあ。 カレカノに LaLa のエースはらせてるあたり、 LaLa も凋落したもんである。

ちなみに『スレイヤーズ NEXT』と『彼氏彼女の事情』の関係は、というと、 『スレイヤーズ NEXT』の ED が入る前に『彼氏彼女の事情』 の CM がある、というだけである :-) この CM, 本編よりよっぽど庵野色のあるものに仕上がっていて、 こういう感じでやってくれるのかと実は期待していた。

『ブロンプトンがやってきた』七日目。
リアブレーキが効かなくなる ^_^;; ワイヤのブレーキ側末端で止まっている金具の締めつけが弱かったかな。 ちょっと滑ってる。

サドルが微妙に前屈みだったのでサドルの傾きの調整 ── は あまりに微妙で面倒で、今は逆に 1 度〜 2 度くらい後ろに傾きすぎている。
ユーラシアにつけた Tranz-X のシートピラーは調整がラクだったなあ。 やはしメンテが楽というのは部品の選択基準としてそれなりに意味を持つと思う。


10 月 13 日。
『ブロンプトンがやってきた』六日目。
自転車屋さんからリアサスゴムの代わりが届く。 Birdy 用の緑(ハードタイプ)である。ちょいちょいと交換する。 うーむ、形は Brompton 用と Birdy 用でちょっと違うのだが、 しっかり代りに使えている。ガタもない。
で、乗り心地がどうかわったかというと、..... かわりばえしなかった ^_^; まあ、クッションになるべき方向をネジで締めつけてんだから、サス動作としては弱いわな。
赤い車体に緑のリアサスは、アクセントになってるとゆーか、色バランスが悪いというか。 ノーマルな固さ(つまり緑より柔らかい)の赤でもよかったんだけど、 ってずーずーしいか。やっぱ。

内装変速の調整。ついてきたマニュアルみながら調整、というほどのこともないが、 ローと 2 速の切替えはスムースにいくようになる。 が、2 速からトップに切り替わらない(逆は OK)。 シフトワイヤが緩む方向なので、ハブ側がワイヤを引っ張る力が弱いということらしい。
けど、これの調整法はマニュアルに載ってない。 滑りをよくするのに注油するくらいしかないかな?

あたりまえのことだけど、折り畳み自転車って 折り畳めば玄関口に入る。ユーラシアも斜めにすれば入らないこともないし、 大雨の時はいれてたんだけど、後輪を畳んだだけでひょいと入るというのは風雨を 気にしなくてよくて気が楽。 すでに後輪を畳むだけなら、スタンドを立てるのと同じくらいの時間で 同じくらいの動作で出来るようになりつつある。 もっとも、これはブロンプトンのスタンドがやたらに固いせいもあるんだけど。


10 月 11 日。
『こどちゃ』と『大運動会』の感想のページを SS 階層へ移動と同時に 感想ページ をつくる。
日誌へのリンクリストの一元管理が目標だけど、置場所、名前にはまだ少し試行錯誤が ... もうないといいなあ。

『ブロンプトンがやってきた』四日目。
今日あたり ちょっとどこかに持ち運んでみようかと思い、 その前にとちょいと本屋まで自転車で出かけ .... タイヤがパンク。

「... をいをい」
実際にはバルブが緩んで空気が抜けただけらしかった。 それはともかくとして、この自転車、タイヤから空気がぬけると 猛烈に重くなる。 ふつーリムが傷むのを覚悟でなら、そっと乗れないこともないのだけど、 この自転車、一時的にでもタイヤを膨らませないとどうしようもない。 なるほど空気入れが常備されている訳である .... この時は外してたけど;_;

コミューターとして使う場合、歩道と車道の段差は ブロンプトンにとってちょっと問題になるかも。 切り欠いて斜めになっているところはともかく、直角な段差、やや高い段差、 ともにこの自転車で「えい」とばかりに乗り上げるのは、勇気がいって結局 一回もためしてない ...

『彼氏彼女の事情』2 話目。
1 話目よりは調子が落ちて、むしろ見やすくなった感じ。
原作に忠実なのもいいけど、原作のほうの癖がそのまま残っているのもなんだかなー。 原作は主筋のラブコメ展開を作るためにこの辺を急いだところがあるけど、 どっちかってーと副筋の心理劇のほうを描きたいんじゃないのかな。
したら、2 重思考者の雪野が切れる過程はもうすこしゆっくりつくってやらんと、 なんの保険もかけずに切れさせるのでは雪野はタダの人、 15 年にわたる年期のいった見栄の風格がない。

有馬について。
「きずつけてるとは思わなかったんだ」
ってのはちょっと間抜け。 せめて
「そういうつもりじゃなかったんだ/きずつけるつもりはなかったんだ」
ってやるともうすこしふつーの人的反省の弁。 優等生なら、
「確かにそういう風に思われてもしかたないね」
くらいはやっていただきたい。 会話をはたで聞いててあんまり才覚感じない ....

展開上の要点になってるラストの有馬の独白も現時点では要らないと思う。 雪野の前で冗談めかして言ったやつだけあればよく、煩い。 付き合いの浅い有馬の指向性はまだ明示しなくていい。 2 話に限っていえば監督のアクはかわいいもので、 演出の切れ味と原作のロジック抜けが目についた回だった。

しかし、原作は本誌で読んだだけなんで けっこ忘れている。有馬が雪野を「宮沢」と呼び捨てにするのは この回からだったのだな。かなり早い。

「たああっ!」
── 体育「10」

「なにもそんな力のかぎり逃げるこたないだろう ‥‥!
待てっつってんだろう、このやろうっ」
── 同じく体育「10」

原作のシナリオが良いんで引用したいセリフは多かったが、 ま、ここだろう。 このあと、尺取虫オチまでは良かった。音楽も安い造りなわりには花マル。
10 月 10 日。
Evangelion 0:13 ("Do you love me?", "Love is destructive"),
Evangelion 0:14 ("Take care of yourself", "I need you")
を立て続けに見る。 やっぱ好きだわ、このアニメ。 こうして並べてみれば題名の対応がついていることも分かる。 さらに 25 話のほうは内容も綺麗に対応している。
26 話の方は .... "Take care of yourself" はラストで崩れるのと、 "I need you" は 3 回、論理が捻れてるけど。 あーあ、部分部分の流れは綺麗なのに。細部にはやっぱりバグが多数あって、 片目は閉じてないと気になって仕方がないけど。

もっとも今も感動してやる気はない。 当時、この物語の提示した論理に門前払いをくわせたのとは 今の形は若干、違うが本質はあまりかわっていない。
23, 24, 25 話と連なるなり方は悪くない。
25, 26 の繋がりも悪くはない。
ただ、23, 24, 25, 26 と並ぶ時、25 話を中心として大きな論理のよじれがあり、 これは看過しがたいルール違反と思う。終末では

「あんたバカぁ?」
「それは、あんたのコトだろうが」
という物語の構図と、 物語自体と視聴者の対立構図そのものが同じ構造を持った会話になっている。 物語の論理を
「それは、あんたのコトだろうが」
というタイプの逃げを許容しない形で追うとするならば、 監督が掲げてみせた回答("Take care of yourself", "I need you")をわらうことによって 回避に入ることはできない。 もちろん、内容自体は何もない。みごとに自己言及の禁止に引っかかるから。 この問題、スタンスを適当に固定して、 物語が語ろうとした一部を忘れることにしないと何も語ることができない。 このあとに生まれた『ナデシコ』が同じ論理を展開しながらも 基本的には物語の枠(メタ物語まで導入したとはいえ) に収まっている行儀の良さがあるのとは違う。

『ブロンプトンがやってきた』三日目。
けっきょく続ける奴 ...
ユーラシアのほう、そこら中ボロボロでどうメンテしていいか分からへん。
で、ブロンプトンにつきあっている。

ブレーキシューの交換。
近くで買ってきた 1 組 200 円のもの。 2 組 WO 用を買ったつもりだったが、片方は HE 用だった。みゅ。 後輪用だけ交換する。10 年振りくらいのサイドプルブレーキの調整とあいなった。 音鳴りがちょっと残ってるけど、だいぶマシになった。

ライトのとりつけ。
反射板を外すと取り付けて下さいといわんばかりの折板に穴ふたつ。 ここにとりあえず単三 4 本用のヘッドライトを螺止めする。 ただ首の角度は調整できないので、板を曲げるしかない。 今はまだちょっと首が上を向いている。

サドルポストのクイックレバーの締めつけの調整。
やっぱ単にネジがゆるいだけであった。わはは。

カギの取り付け。
車輪をロックするタイプは、この自転車の場合カギがかかったままひょいと 持って帰られるのは明らか。で、ワイヤータイプを用意。 サドルの下に留める金具をつけるが、 ここにつけるとサドルはいちばん下まで下がらない。 他の場所 ── フレームは太すぎてはまらない。 が、まあ、折り畳む時はサドルはいちばん下まで 下がるわけではなく、ちょっと浮くのでいちおう隙間がある。 この部分に取りつけた。

内装変速装置のワイヤの調整は ... よく分からんのでまた今度にしよう。 どうもワイヤが伸びてるような感じがあって、 ときどきギアが外れるという恐ろしい事態が何度かあったんだけども。


10 月 9 日。
ちょうど 1 ヶ月ぶりにユーラシア帰還。
某高校脇の通りに放置されていた。 名前を自分のものと確認し、警察に言っておいてから回収する。 ここを通るのも 1 ヶ月ぶり (自転車に乗ってないとまず通らない道、ブロンプトンを入手したから通った) で、いつから放置されていたかは分からない。
同型のミキストフレームをもつ自転車は半径 2km ほどの中に 5 台ほど、 同色(メタリックライトグリーン)のランドナーは半径 2km ほどの中に 2 台ほど、 と私にとってはきわめて分かりやすい自転車だったことも幸いした。 ちなみに同色同型の自転車が、半径 30km 内にもう 1 台あることは知っている。 そっちのほうがメンテが良いってあたりが情けないが ...

帰ってきたそばからフレーム各部を採寸しておく。 盗難にあって、自転車を注文する際にサイズに関して難渋した経験からである。 持って帰ってブロンプトンと並べると、サドルの高さはミリ単位でぴったり同じ、 自転車のサイズを体が覚えているということで、これなら採寸は意味があるだろう。

しかし、ここしばらくほったらかしだったのか、あちこちボロボロ ;_;

『ブロンプトンがやってきた』翌日。
陽の下で初めて眺めるブロンプトンは ....

「けっこ安っぽい塗装だな」
ペンキを塗ったような縞や、すこしダレがある。ロゴマークの "BROMPTON" や 英国々旗マークはシールだ(ってユーラシアもシールだったかな)。 塗装も柔らかく、厚みを感じるわりには心もとない。 フレームは真っ当なクロモリ鋼なのにラグも使わず溶接しっぱなし、 その溶接痕もイマイチ美しくない。 主フレームの取り回し、後車輪まわりの流れは綺麗なのに仕上げで損をしている気がする。 ついでにリアサスのゴムに亀裂が入っているのを発見。長さ 3cm ほど。 深さは恐くて調べる気が起きない。 ... 交換ものだな。

さて、今日は結果的に計 5km ほど乗ったのだが、昨日の感触からよりはやや疲れる。

以下は単なる調整不足の可能性のある点。

ってところで『ブロンプトンがやってきた』は今日で一時お仕舞い。 ブロンプトンより前にユーラシアのメンテせなならん ...


10 月 8 日。

『ブロンプトンがやってきた』 当日。
帰って来て郵便箱を覗いても不在通知票が入ってなかったので ちとがっくりするも、無事、夜、宅急便にて着。

箱を開けると、折り畳まれた状態で入っていた。 宅急便で自転車を送ってくる場合は、ハンドル、ペダル、前車輪あたりは 取り外されて送られてくるそうだが、そのへんはさすがに折り畳み自転車。 数分の試行錯誤ののち、無事に組み立て終了。
予想より折り畳みの大きさは大きく、組み上がりは小さい。 たぶん数字でみればあってるんだろうけど、感覚の問題として。 Birdy にしなくてよかった。折り畳みサイズの問題で後悔するところだった。
さて、

この時点での注意点はこれくらいか。 ちなみにリアサス止めのピンがはまりそうになくて、 「別にいいか。英国製にはついてないし、とりあえずは大丈夫だろ」 と思って完成したところで(ふつうの自転車と同じように)持ち上げて運ぼうとしたら、 後輪が持ち上がらずにひきずってしまった。 なるほどフィンガーピンは必須である^_^; このピン、見掛けよりけっこう粘りがあり、無理矢理ひろげてはめても大丈夫だった。 そういう風に使うものらしい。
組み上がってしまえば調整するところはサドルの高さくらいしかない。 高さを合わせて駅までライトを買いに出かける。 この自転車、前照灯がつくべきところに反射板がついていて、 対行車のライトを受けて反射させる分にはよくできているが、 近所にはけっこう悪路が残っているのでライトに付け替えておかないと夜間は恐い。

小径車だけあってハンドルは軽い。両手離しで乗れないこともないが、 軸がぶれた時に一気に倒れそうで運用上は両手離しは出来ない。 漕ぎだしでのハンドルの不安定は車道を横断する時などで かなり問題で、ハンドルポストがかなり柔らかく、 抑え込んでも逃げようとするため、超々低速でのブレは止めようがない。 ハタからみていてこれはかなり恐かろう。 高速時もハンドルから手を離すことはできないが、これはそういうものだと思っていれば 予定よりは不満が少なかった(けっこ安定している)。 確かに道路の凸凹、たとえばマンホールの蓋などの凸凹をよく吸い上げる。 タイヤから空気が抜けているのかとおもうほどだが、シートもハンドルも柔らかく、 どこかが痛くなるような当たり方はしない。

内装 3 段のギアは予想通りかなり反応が鈍い。 トルクを掛けているとギアチェンジしないという内装変速装置のおかげで、 チェンジしたのかどうか分かるのもレバーを切替えて、 その後でペダルを踏み込んだ時点になる訳で、これで 1 呼吸遅れるのに、 さらにもう半呼吸くらい遅れるような感じがある。 このへんはやっぱり外装変速のほうがいいな、とあらためて思う。

ギア比の設定。ほぼ不満がない。トップもローももうすこし広くてもいいけど、 たとえばギア比を一律 18% 軽くするとか、重くするとか(こちらのオプションは存在しない)、 今からしてくれるといっても受ける必要はなさそうだ。
そういう意味、なるほどギア比は "絶妙" である。 起伏を吸い上げるために巡行用の 2 速はやや軽く、トップは自転車の利用限界の 30km/h あたりに設定され、ローは自転車が倒れないレベルに。
ハンドルポストの柔らかさから、トップギアはこれ以上重くてもしかたがない。 横浜郊外の丘陵地帯の坂もシッティングのままで登れる。 びたっと地面を這いのぼるような登り心地は面白かった。 これ以上の急坂への対応は体重を乗せるハンドルポストの強化が要るだろう。
要は、この自転車の駆動系の制限はハンドルポストの柔らかさで ほぼぜんぶ決まるようなところがある。

やや懸念していたギヤ間隔も、確かに広いが 脚の負荷として問題になるようなことはなさそうだ。 かなり広いので常用時に変速するようなことはせず、 はっきりと登坂車線の時にのみローにいれる、平地高速走行の時にのみトップにいれる、 という使い方になって、どっちにしても切替える時に「気合い」が入るから。
ああ、ギアチェンジワークの楽しみよさようなら ‥‥ :-)

ブレーキ。やはりまったく使いものにならない。 重いレバーを少し引くと、かすかにシューがリムにあたった感覚がある。 そこからさらに引くとブレーキアーチがぐにっと曲っていくような感じに 柔らかくじわっとレバーは閉じていく。 これで速度は確かに落ちるが、止まる様子はぜんぜんない。 ふだんの速度コントロールには柔らかいアクションはむしろ都合がいいかもしれないが、 これではブレーキの役を果たさない、特に急ブレーキが必要な時に。

シートピラー。クイックレバーの効きが甘い。立ちあがってペダルを踏み込んだりする時に サドルの向きがずれる、ということが 2 回ほどあった。 実際、運転しながらサドルの向きが変えられる。

フリーのラチェット。 クランクが空回りしているところから踏み込んでフリーにあたって駆動しはじめる感触が かなり硬い。おもいきり踏み込むと金属盤の上で足をふみならしているようだが、 新車のラチェットってそういうもんか?

総合として。コミューターとしての使い心地はまあまあ。懸念していた登坂能力に不満は無く、 乗り心地も問題無い ── ブロンプトンで不快に思うようなところはおそらく ユーラシアでも注意の要ったところだけだろう。
ライトをつけたら重負荷テスト (荷物括りつけての悪路を含む中距離 10 km と登坂 40 度くらい)でもすることにしよう。


10 月 7 日。
モノな話 2 題。
「デジタルカメラ買いたいんだけど、どういうのがいいの?」
と申す者ありけり。Canon A5, Nikon 600, SANYO X100 などと即答しそうになった。 そりゃ私が欲しいと思っているデジタルカメラであって、勧めるものとは違うやろ、 と内心で突っ込んだ。 目的も聞かずに SVGA 級を薦める訳にもいかない。 よく聞けば母艦側で PC-card が使えないということなので、選択はちょっと難しそうだ。

しかしそもそもフルカラープリンタもホームページも持ってなかったと思うんだが、 どうやって使うんだろう? と不思議に思っている裏で、 適当に使えるのを買わせて、時々借りればホームページに写真が載せられるなあ ── などとちょっち思っていたりもした。Photo CD ではターンアラウンドタイムが悪すぎて、 出来上がってくるころには載せるタイミングを外している。

『ブロンプトンがやってきた』 前日。
明日からしばらく、この題の話が続く予定。 第一印象の話から 予定しているライト、リヤ籠の取り付け、ブレーキの交換の話など。 どれくらいかといえば、調整その他に 1 週間くらいかかるだろうから、それくらい。
つまり 9/9 にユーラシアを盗られて から 1 ヶ月ぶりに手に入れる自転車はブロンプトンという訳。
先日みかけた MTB にしなかったあたり、根性無しのレベルが上がっていることを多少、自覚しないでもない。 つまり 11 月から JR 東日本での自転車持ち込みが無料になるという話があって、 輪行ほどでなくても帰り道は電車がいいな、という思考が働いている。

Brompton というのは、折り畳み自転車の一つで、私が実際に手にするのは、 台湾製日本向けの T3. ようするに購入にあたって個人輸入みたいな変わったことはしなかった。
素の折り畳み自転車としては R&M の Birdy , その流れの PEUGEOT Pacific-18 のほうがバランスが取れていると思うし、 全体の素性も Birdy のほうが良さそうと思わないでもない。 ただ Brompton でさえ折り畳み時に大きすぎるように思う人間に 一回り大きい Birdy の折り畳みサイズはちと気になった。 まったくもって

「ブロンプトンはその必要がない時でも所有者が折り畳もうとする唯一の自転車である」
by The Birdy Red Compared with the Brompton ...
だと思う。

ブロンプトンも、その辺で売られている BS のワンタッチピクニカ などとちがい、 ホイールベースが 1m を越えるふつーの自転車サイズであること、 ギアがけっこうトップ寄り(3 speed 46" - 62" - 82"; ギア比込みでのタイヤの等価径が 82inch, クランクを 70rpm で回すと 27km/h ほど出る計算)になっているあたり、 フレームがマトモならけっこう真面目な自転車である。 もっとも、 ハンドルが高すぎる(地面から 1015mm; ママチャリとロードの中間くらい)のと タイヤが小さいことによるステアリングの不安定さのおかげで実際には 30km/h 出すのは大変だろうけども。

実際、使用感を見て回るとさすがにトップ寄りにすぎるようで、 The Brompton Folding Bicycle FAQ には 18% reduction option (38" - 51" - 67") を使うべきだ、などとあった。
ま、ユーラシアが 50" - 85" くらいだったから、そのままでいいかな、と。 それにしても脚がつりそうなくらい超ワイドなギアレシオだ ...

手にしたら めたぼろに書くような気がするので期待に満ち溢れている間に一応ほめておく。 さっぱり止まらないブレーキやチャチなリアサス止めなど、いろいろ問題も聞くんでねぇ ...


10 月 6 日。
決して Internet から遠いとこにいた訳ではないのだけど、 ここんとこつい日誌を書く時間を使って他人の日記を見て回っているので、 書こうとする前に眠くなって気力が尽きて、
「.... 明日にしよ」
となる、というのを 2 日ほどやった。 なんでかってーと今月はプロバイダ費用ほぼロハだから ^_^;
ま、そーゆー休み方が続くのもちとナンなんで、回ったとこから話二つ。

ここんとこゆっくりと、しかし着実に充実しつつある ワタルさん家 の雑な記。10/4 の項の「その人」が誰であるかはともかく、 個人的には パパンダさん家 のとこで、完全に日記とデータベースが一体化しているのが凄いと思っている。 もっとも、cgi を通さないと見にいけず、 wget などのオートローダの敵ともいえる形式は全部とおして読むのが辛い。 手もとに持って来ないと grep とか使えないし、 WWW 上に置いたままでは遅すぎてデータベースとしては使いものにならない。
そのへんの限りない妥協がうちでもやってるような日記への項目別リンク集だけど、 これはこれで項あたりのロード量を増やすのでイマイチといえばイマイチかもしれない。

つらつらと回っているうちにたどり着いた 「にんじろうのお部屋」 に、 批評、感想フリー宣言 というものがあった。法的にはまったく無意味である (フリーでないって、そりゃ言論の自由への挑戦)けど、 度胸の座りかたは感動した。 そこにある話『14 歳』は、1 話系(EVA を 1 話からちょっとかえてなぞる)の一つで、 基本的にはチルドレンでないシンジの目を通しての チルドレンとしての綾波、アスカの心理を主題にしたような感じ。 主人公に近しい傍観者を一人置いて、そこから眺め渡す 1 話系というのは 作者のアニメ本編への感想を埋め込みやすく、 実際、ほぼ作者の感想になっているんだと思う。 そーゆー意味、わりと腰をすえやすい構造ではある。
ちなみに内容についていえば、 琴線の張りめぐらし方は 1 話系としてかなり上手な部類に入ると思う。
メゾン EVA の『26 からのストーリー』 がアスカがチルドレンでないケースをシンジの目を通して描いたものなら、 もうひとつ、レイがチルドレンでないケースというのもどこかにありそうだが 寡聞にして知らない、っつーか、さすがにありえないかな。


10 月 3 日。
明後日に仲秋の名月をひかえて、空には十三月が輝き、その隣に木星。 明日あたりに最接近のような雰囲気で、明後日はそれなりに豪華な名月になりそうだ、 .... と 2 日も前から期待してもしょうがないかもしんまい。

『魔術士オーフェン』初回。
一つのシーンをカメラ 2 台で延々と追い続けるシーンの多いこと多いこと。 この、演出のスローテンポさはそれなりに新鮮だった。 内容は、あまりにも説明のくどい話だったが ...
個人的にアザリーが好みなので、人間のアザリーが出て来るようなら見るかも。


10 月 2 日。
自転車を見に近所の MTB 屋の前を通る。 閉店まぎわだったので大した話はしなかったが、 カーボンフレームの出物があって、つい手を出しそうになった。 というか、なんか、買ってしまうような予感がある。 えーい MTB なんて趣味じゃないのに、 舗装率 80% 台のこの街中で MTB なんて転がすのに重いだけだってば ...
メンテが出来んとサスペンションも 一世を風靡しつつある V ブレーキも要らんとほざく奴にカーボンが扱えるかという問題もあり。 非金属フレームなんざ眼中になかったから、手入れの仕方なんか知らんぞ ...

近くの日記を見て思うこと。
「そのキャラクターでなければならない理由」ねぇ。 y:25.7 にそんなもんカケラもないなぁ ^_^; y:25.6 と違って固有名詞が出て来てるから言い逃れできんし。
ただ、忘れちゃいけないのは、そのキャラクターでなければならない理由こそ 希薄であっても、 そのキャラクターを使うことによって文面に直接には書かずにすむ、 さまざまなバックグラウンドが付いて来て、そしてそれが話に深みを与えてくれる、 ...... 場合がたぶんあるんではないかと ^_^;;
y:25.x は果して書いた側のイメージ通りに読まれているのかどうかさっぱり分からんけど、 表現を削りきってしまっていても耐えられる(と思う)のは、 これが y:x の一部を成すからだろう。 「キャラクターを使うことによって文面に直接には書かずにすむ」 ってな、一応、そういうつもり。

まあ、確かに二次創作を{読む、書く}時は 「その物語(の二次創作)でなければならない理由」が あるといいなと思う

"Evangelion" という物語自体はやっぱりなんだかんだいってもけっこう好きで、 『ナデシコ』やら『アウトロースター』やら、それなりな出来のアニメも もうビデオ屋に並んでるけど、EVA と違って借りて観たいとは別に思わない。 0:13 借りるのにすでに 2 回、空振りくらってるけど、また機会があったら それ目的で覗きにいくと思う。

『彼氏彼女の事情』初回。
いきなり OP なしの ED が実写 + 井上陽水、次回予告も実写。 OP で "Under construction" をやってくれたロストユニバースの上をいく。 来週以降だいじょうぶなんでしょーかねぇ ...

中身はまあ、原作をよくトレースしていたんじゃないかな、とは思う。 最初の 8 分観るだけでもかなり疲れた押しの強い出来は 原作の最初のほうをよくあらわしていた。 もっとも、アニメへの翻案は素直で素朴で、 なんでアニメなんだかよくわからん出来だった(ほとんど音付きの漫画だったな)けど。

絵は、あいかわらず妙なとこまで拘っていた。 机に向かってお勉強しているところで指先がきちんと(フルアニメに見える...) 筆記動作していて、むしろ気持ち悪かった。
文字の使い方もやっぱり庵野監督で、 内省に入る手前ですっと抜いて来る表示時間は絶妙である。 しかし初回から使いすぎではなかろーか。

ま、なんにしても、有馬という人間をどう表現するか、がこの物語での焦点だから 評価はまだ先の話。


10 月 1 日。
『トライガン』最終回。
死力を尽くした戦いということ。
片方(たいてい善玉)が全力を尽くし、もう一方(たいてい悪玉)が相手をナメきっての戦い、 というパターンの一つだけど、やっぱり両側が死力を尽くしたほうが見ていて面白いと思う。 アキハバラ電脳組だって、 王子様が本音を吐き出すようになってから(それが間違ってるにせよ)がやっぱりキモだったし。 影技でも、「お互い死力を尽くして戦った」ことになってるけど、 どーみても「お前の力はそんなものか?!」と語るかわりに全力をたたき込めば終ったはずで、 ぜんぜん死力を尽くしてない。

両側の力をバランスさせるのに、「油断」を使う手抜きが多すぎると思う。

トライガンでのアクションそのものは、糸によるリモートコントロールをはじめとして なかなか頭が回っていてそれなりに興味深かった。 ところどころ変なバグが残っていて水を差されるんだけども。 しかし、この出来なら今期のエースは電脳組か lain ということになるんだろうな。

「レム、僕は君を信じ続ける。
そして、これからは、自分の言葉を捜してみるよ」

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