Evangelion Genesis y:x 更新日誌(1998 年 11 月)

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11 月 29 日。
秋葉に出かけてデジカメを買った。 もともとの目的の、次の PC 用ケースに、と思っていたケースは売り切れていて 無くなっていた。みゅ。

買ったのは Panasonic の COOLSHOT II new という VGA 級パンフォーカスカメラ。 要するにメモ用のオモチャである。 全然期待してなかった露出補正も実は出来るようなので、予定よりは使い手がある ... かもしれない。Nikon Coolpix 600 にもかなり心惹かれるものがあったが、 重くて大きくてこのサイズでは銀塩で持っている Contax T2 とまともに競合してしまうのであった。

そんなとこで、とりあえず画質改善のための Wiener filter を WWW で探してみた ( COOLSHOT II ってば、ドコにもピントがあわないレンズとはよくいったものである) ... が、free では無いなあ。FFT のコードはあるので自分で書くしかないのか ...

しかしなんだな、覚悟のうちだったとはいえ、 やっぱりクオリティに関して手を抜いてはいけないな。なんか Coolpix 600 のが よかったように思える^_^;

ところで買いにいった PC ケースというのは、 幅 230 高さ 155 の SCSI ケースライクなデスクトップケースである。 このサイズをして normal な AT マザー、ライザーカード無し... に見えるが モノがなかったので詳細は確認できず。 高さ 345 で幅 190 の normal ATX 用ミニタワーというのも ついでに見ておきたかったけど、こちらも売れきれていた。高さ 340 台だと 電源は ATX マザーに(上でなく)相対するように置くことになり、 幅を 190 台におさめたケースというのはかなり貴重である。 もっとも AT マザー用だと 190x340 程度じゃふつーのケースで、 AT マザー用なら幅 150 を実現していただきたいところ。 うちの suezo のデスクトップケースは高さ 100, しかもライザ無しの AT マザー用なんだから、 5inch ベイを諦めればタワーだって幅 100 台を やってできないことはない筈だ ── というか、そういうマイクロタワーケースを 昔見たことがあるんだけど、非売品だった。

世のケース売場のケースの小さい方から順に売り切れになるあたり、 需要は供給よりも遥かに小さいケースを求めていると思うんだけど、 なんであんなにバカでっかいケースばっか売ってるんだろう。 大きいほうがケース内部に手が入れやすいとか言っても、 ケース内部に手を入れる日なんて ふつー年に何回もない。そんなコトより日常あのケースサイズのものが部屋に 鎮座ましますスペースファクタのほうがよっぽど問題だと思うんだけど。


11 月 27 日。
アニメ散見。
神経が摩耗しすぎか全般に TV 観てても面白くなかったんだけども ...

ポポロクロイス物語「男のロマン」
今期の首位を独走中、 王様など主人公達以外のキャラがきちんと立って、感情の描き込みも手厚い。安心して観ていられる。 今回の話、出だしの絵がおもいっきり違っていて不安になったものの、後半はマトモでほっとした。 城攻めは「男のロマ〜ン」だから、「知恵で取ってみよ」でいったん引き下がるのも許容できる。 ... ちと苦しいか。その場で口八丁の努力はしてみても良かったかも。
ヒュウのダンスの時に流れた「わたしぼっち」はテープに録音しなおしたけど、 ビデオの調子が今一つで音声トラックが部分的にモノラルになって崩れている ;_;

ガサラキ「火宅」
三島のこの本まだ読んだことねーだ ...
記号的なポポロクロイスの直後に観る関係で絵の描き込みがすごく多く見えるが、振り返ってみれば だんだんふつーの水準に落ちて来ているか。 いっこうに盛り上がってこないが、 盛り上げ時を心得ているサンライズだし、あんまり心配していない。 でも豪和の内情説明の展開、も少し説明をくどくしてくれても文句いわないけど。 平板にやや説明不足に進めるあたり、なんとなく『エイトロン』を思い起こさせる(高橋監督が そーゆー作風だってのは百も承知)。

EAT-MAN '98
同じ監督の『ポポロクロイス』と比較されて なんでこんなにアレなんだ ;_; と言われ続けている『イートマン』だけど、 ま、確かにポポロクロイスと比べられるとイマイチかもしれんけど、 面白かった。 ハードが単なる悪役にしては心理描写が丁寧で感情移入が楽、 そのままハードにのっかって観てたらラストかっこ良かった。

エイトロン
今回の EAT-MAN を録画したら『エイトロン』最終回のアバンタイトル部分が切れた。 フィアがでずっぱりの部分でちと悲しかったかも。 ついでに久しぶりに見直したら多少、解釈が変わった。 .... うむ、やっぱりイイぞ。これ。
"0.007%" と言われてシュウが喜んだ件、 シュウは DT が一つ欠けて(いてどうにもならなくなって)いる確率が "0.007%" だと思ったのだな。確かに喜べるな。まあ、そのためには洪水でもシュウ達が死なないことが 必要で、メイみたいに悟りきってはアカンのだけども。 クラスターの発言からして、実際に助かったのかどうかは微妙はトコなれど、 フィアがシュウからイルカのコトまでイメージとして聞いていた筈はないから、 身体を変化させる因子としてのDT が働いたと思うようにする訳ね。

バブルガムクライシス
前回の深海作業員の話が良かっただけに そういう構成を期待したんだけど、... ナイトセーバーズの描き込みを多くするとダレるのねぇ。

ジェネレイターガウル
前回が良かったんで観ようかと思ってたんだけど、 今回のは録りそこねた。ちょっとそれどころではなかった。

『彼氏彼女の事情』
Act:9.0「モラトリアムの贖罪」。
順調に今期順位は低下中、なれどここからがいっちゃん興味深いステージ。さて ...?
粗筋と称してこれまでの全 8 話をぜんぶ早送りでながしたところ、 アスペクト正してスロー再生で眺めた。Act:7.0 を見落としたのはかなり痛かったか。

さて Act:9.0. むぅ、やっぱり群衆の心理の描写、原作と一緒で作為が見えすぎ。
雪野が有馬を捕まえた件、だまして捕まえたことにすると有馬も「その程度の男」ってことに なることに気付かないあたりで既に彼女達に何の発言権もないと思うけど、 それ自体はわざとそーゆー風に描いてるようだ(椿あたりは理解している)から脇においとくとしても、 もうすこし個人個人の顔(個性; 価値観)と頭(才覚; 知性)が見えるように描いてくれないと なんか嫌われても別にショックでもなんでもないんだけどな。 痩せても枯れても学年 13 位を保持する奴に「男と遊んでるからわかんなくなるのよ」 つーてみても、13 位にも届かないような奴に言われても別にイタくないと思う。
この辺、前作の『エヴァ』のほうがよっぽど手加減なくて良かった。 ... 手加減しなすぎで物語としてはどーしよーもなくなってしまったけども。

徹底して原作と一緒、 原作、芝姫の設定がこの回と次々回以降で微妙に変わる (芝姫の中学時代、どれくらいイジワルとかイタズラとかをしていたかという点)、 芝姫の使い方がまだ決っていなかった揺らぎの一つだろうけど、 んなトコまで忠実に原作をコピーしなくてもいいんだけどなぁ、と思いつつ ──
有馬が芝姫と話しているところを雪野が目撃する所で、 現在ただいまの雪野の心理状態からして当然、有馬が雪野から離れて行く可能性を 恐れてもいいところ、原作ではコマ 1 つであっさり通りぬけたけど、 アニメではしっかりとタメを作ってきた、つうか、やっぱりコマ 1 つだけどヒキが長い。 「突き飛ばされた」の直後の微妙に有馬の表情を責める方(雪野の主観だわな)にかえてあるし。
もっとも、要所となるべき「宮沢がそんなことするはずないだろ」 のセリフのところをあっさり駆け抜けたので、考えすぎかな。

「それは、彼女が知的だからでしょう。
顔で女を選ぶようなバカじゃあ、有馬がないからだよね」

11 月 22 日。
霜島ケイ『まほろばの守人』(封殺鬼シリーズ [18]) 小学館キャンバス文庫
.... もう 18 巻にもなってたのだな。 霜島ケイのこのシリーズを読んでいると、学習とか勉強とか教育とかいったことについて 自分に腹が立って来る。将門の事件、遠野の事件、鬼無里の事件と大きな話が 3 つほどある訳だが、 将門の事件が終った時、シリーズのネタふりが一通り解決して、内容的にも 作者の興味のある問題がおおむねすんで、しばらくは駄作が続くだろう、と思った。 将門の事件の話も道具立てが大仰なわりには心理的な深みがなくて、 ラストに出て来た神島桐子の魅力つうかアクというか迫力でシメてしまったところがあり、 以前の霜島ケイの話からすれば面白かったけども、まあ、そんなものかと思った。 キャンバス文庫だからといって "桐子" が美少女のたぐいだとか思ってはいけないのであって、 そのへん上手いかな、とは思うものの。

で、驚いたのが遠野の話だった。 ありとあらゆる準備のもとに書かれたとおぼしき将門の話を 力量の(上限でなく)ベースラインとしてその上に練り上げて来た。 ... いや、ま、事件の出だしはちょっち強引かなーと思わないでもないし、 前巻や今巻、ちょっとネタの振り方が乱暴かなー、と思ふ ...
鬼無里の話に入って、 どこまでが史実資料なのか、資料に基づく推測なのか、はたまた単なるフィクションなのか 分からないまでに深いバックグラウンドと構想ってのはまあ将門の話からの傾向を 押し進めただけだからともかく、ゆっくりと主人公達の周囲の描き込みが充実してきた。 努力と力量がこれほどまでに滑らかに伸びているのを見る時、 同じ時の流れの中で自分の何かがどれほど変わったかを思うと悲観的にならざるを得ない。

「だが、秋川を継ぐのが彼女でなくても、私はかまわないんだ」
「な、に ...!?」
「『本家』を支えてゆくにふさわしい実力を持った人間なら、誰だろうとね」

『本家』神島、秋川、御影三家の間の冷たい愛情ともいうべき感情。 対外的には結束し、お互いには敵意むき出しにして対立するという構図はよくあるものとして、 しかし互いに足を引っ張り合うことだけはない。 相互には好意の片もなく、しかし必要な時に協力要請した時に それを断られるとは思わない(もちろん要請を出すようだと馬鹿にされかねないが)という関係からは 底流にある信頼関係が見て取れる。 互いに侮られぬよう、つねに気を張り詰め続ける関係は一見は非生産的だけど、 鍛え磨きあげるなら、このほうがいい。 relationship のありかたとして理想としたいものの一つだと思う。
世にある討論、議論などでは、こういう関係と、この関係から 「必要な時に正しく協力しあうことが可能だ」という条件が落ちたニセモノの区別が つかなくて的を外す人(喧嘩と議論の区別のつかない奴)が多くて困るんだよな。

ところで。封殺鬼シリーズで一番なんだかなーと思っているコトは、 トラウマをもたずんば人間にあらず、 という見事にワンパターンな人格形成過程になっていることである。 それに捕らわれているのが直に目に見える訳ではないあたり、 エヴァなんかよりはマシなんだけども。


11 月 21 日。
デジカメで適当なのがあったら買おうかと思って、 オープンしたばっかりのヨドバシカメラ町田店に寄る。 客寄せのためのオープンセールはかなり手厚く、 新宿より 3% ほど安くスタートしている。 ヨドバシを持ってして ここんとこ激戦区に成長しつつある町田ではそうせざるを得ないかとちらと思う。

が、店舗が小さいせいからかそもそもそういう気はないからか、 基本的に売れセンしかおいておらず、型落ち寸前の狙い筋はそもそも置いていなかった。 Canon PowerShot A5 でさえ置いておらず、A5 zoom のみ。 ホームページ用にどうかと思っていた Coolshot II は影も形もなかった。 新宿なら一応値段だけは出てるのに。

フィルムの購入に新宿くんだりまでいかずにすむようになった以外はあんまり 有難味は無いかもしれない。


11 月 20 日。
帰り道、ふと見上げれば西の空に夏の大三角が頼りなげに輝いていて、
「2 日で半年が過ぎてら」
などとしょーもないことをつぶやく。 1 年分の星空がじつは 1 日で 1 周していることを実感する機会は よほどの星好きでもそんなにない。 夜通し起きて空を眺めてればともかく、 太陽系のイベントは夕方の西空か明け方の東空に集中して長い時間続かないので、 んな無茶がそうそう必要になることはないのである。
ちなみに毎日それなりに気にしていれば、月の公転のほうはなんとなく分かる。 太陰暦が太陽暦より先に出現した理由がこれで実感できたりもする。

『彼氏彼女の事情』 Act:8.0「彼女の日常」、Act:0.5「桜の林の満開の下」。
まず先に画面を消して、音声トラックだけ聞いた。 従来セリフに頼るシーンが多く、 声だけ先にきいた時の印象を知りたかったからである。
で、まず最初に思ったこと。
Eva だ ..... "HUMAN WORK" ですな。鷺巣氏の音楽のせいか。 絵があってもどことなく Eva 的な演出が見えるけど、 声だけだとまた一段と凄かった。

「彼女の日常」
ぜんぜん動いてない絵だけど、荒い絵だけど、それなりに役にたっているらしい。 「構われたいの?」のところの絵は先に声だけ聞いていたところから想像していたより いい絵だった。 うーん、なんか感想がでてくるかと思ったけど、あんまり言うようなこともないなあ。 でも一度先に声だけ聞いてみるといかに朗読に頼っているかがよく分かる。

「桜の林の満開の下」
絵が落書き。こっちは音声トラックだけのほうが印象が良かった。 象徴画もたまにやるならいいんだけど、 こうも大量に使われると絵の解釈にまわる思考が邪魔。 素直に声だけに集中したほうがいい。
"って" というあたり、字の使い方は上手かったんだけども。

昨日、原作を読んでつらつらと思ったことだけど、 視点を一人称に集中させてもかまわない話は それなりに見ごたえのあるシナリオを作って来ている感じか。 二人称とか、群衆の描き方はボロボロなんだけど。

「宮沢、さっきから思ってたんだけど、もしかして、.... かまわれたいの?」
「う、うん、実は ...」

11 月 19 日。
『彼氏彼女の事情』 4 巻購入。
最近重版されたようで、地元の本屋にあった。 この巻の「たたかう女」のエピソードを眺めて『カレカノ』の名前を記憶することになった、 そういう巻だったんだけど、 .... じっくり読むとアラが見えるな。お芝居観てるみたい。 シカト作戦中のクラスメートの描き方あたりが特に。
ふつー人の意見にそんなに簡単に同調の和が広がってくもんじゃなかろ。 個人個人によって事件関与の深さの差、理解速度の差から冷静な反応には 個人毎に時間差があるのに。
事件のプレイヤーの一方としてクラス集団の動向は重要な意味がある。 ちょっともったいなかった。
「あなた詰めが甘いのよ。自分が主謀者だって隠しきれなかった。
ひとを陥れる時はもっと狡猾にやんなきゃあ。
私ならもっとうまくやるなあ」
現実にこう言うと仲直りどころか確実に絶交すると思うが、やっぱこの一言だろう。

『ブロンプトンがやってきた』1 ヶ月と 10 日目。
チェーンが切れた。
折り畳んだ状態から広げる時、ギアの状態その他の理由でか チェーンが外れることが稀にある。 外装変速をもたない割には その辺のママチャリ等と違って チェーンにテンションをかけるためのリアディレイラーみたいなのがついているが、 これが稼働範囲ぎりぎりの短いチェーン長になっていて、ものすごくはめ辛い( ママチャリのように一度外れると工具なしではハメようがないのよりはマシだけど)。
で、なんのめぐりあわせかやたらに手間取ったあげく、チェーンを捻った時に「ブチッ」 といってしまった。

呆然としながら良く見れば、チェーンジョイントの部分のプレートが外れたらしい。 一か所だけ他と違う部分があって、 「ああここで繋いでるな」というのは見て知っていたけど、 この部分の強度も一応他と同じだと思ってたんだけどなあ、 ピンが飛んだ訳でもなかったので 試しにチェーンの端同士を噛み合わせてプレートを素手で押し込んだら嵌ってしまった。

もちろん素手ではめるには多少堅かったけど、 通常のチェーンは専用のチェーン切りで 切り離し/接続 をしなければいけないことを思えば、素手で出来てしまうというあたり、 かなり強度に問題があるんじゃなかろうか。

.... しかし、なんていうか説明用にデジカメ欲しいぞ。


11 月 18 日。
って訳で本日未明、しし座流星群を観てきた。 観望は午前 3 時から 5 時、場所は神奈川県津久井湖近くの河原で、 メモはこちら。
全体には、ペルセ群よりはちょっとハデで多かったかな、程度。 全天計測でもHR 200 ( 1 時間あたり眼視個数) ないと思う。 ちょっち少なかったなあ .... と思えば、 ピークは 17 日 14 時(JST) 頃にあってこの時に 1000 個ほど観測された よーである。いいなあ ...
マスコミが騒ぐとコケるというジンクスは今回も破られず。 ちょっと心配はしてたんだよな。 マスコミが静かだった先月のジャコビニ流星群のほうはまっとうに 見えたらしいんだけども。

でもまあ、 とんでもないものも観れたし、変わったのも観れたし、変なのも観れたし、 けっこ満足だった。

出かける前に南の空を眺めれば、役所のライトアップは消えていた。 ちゃんと消してくれていたらしい。

ところで、流れ星が流れている間に 3 回お願いすると願いがかなう ── というが、実際には 0.3 秒程度なんでふつーは不可能である。 で、0.3 秒の流れ星を捉えて 3 回も言えるほどいつも必死に願ってることなら どんな願い事でも大抵かなうんではないかと思うけど、 しし座流星群みたいに痕がつく場合は 3 回なんて楽勝♪である。 これって反則かなぁ。
0.3 秒に 3 回も言えて、使いもんになりそうな願いごとといえば、

「金カネかね金カネかね ...」
とやるくらいしか思いつかんし :-)

『ジェネレイターガウル』
初話の論理があまりに雑だったので見てなかった。 評判上昇中ということで観た ... なるほど。いいかもしんない。
論理的に粗雑なのはあいかーらずで、でてくというんで徘徊するガウルとか、 これがガウルが一人で住んでるんなら筋的にもふつーだったんだけどねぇ、 三人で住んでたうちの一人が... ってゆうんじゃギャグにしかならんと思うぞっと。
が、まあ、何が描きたいのかは良く分かった。

「人に言えないことって、誰にでもあるもの」
ガウルの秘密をこの一言でかぶせてしまうナツメがいい味をだしている。

PS.
そら Gzip2 で探しても無いだろーな... bzip2 だもんな... ちゃんとソースも 95/NT バイナリもあるよん。


11 月 16 日。
明日にせまったしし座流星群(18 日午前 4 時前後、真東 高度約 60 度)。 東京は今夜から明日の昼にかけて雨、明後日の朝は晴れ、という微妙な条件。 東京〜名古屋あたりの太平洋岸以外は限りなくアウトに近く、
「でも、あの流星群がみえたら、またきっとどこかであえる気がするんです」
── なみの台風 17 号は四国を北上して、さらに勢力を落しながら、瀬戸内海を通過し、 明日の明け方には中国地方に上陸 ‥‥
「なんだあ、残念だけどあれじゃねー」
の世界である。ついでに親彗星はテンペル=タットル彗星で、 センチメンタルジャーニー第 3 話のスイフト=タットル彗星とは一人分名前が違うだけである。

晴れることが解っていれば宮島とはいわないまでも(そもそも宮島に観測できるような高台はない) 箱根か大月の高台に行くつもりだったが、 いやこれはちゃんと宮島行って、雨空を見上げろってか...?
さすがに 18 日の朝に東京に戻ってこれないといけないからなあ。

今、暮れてすぐ南に輝くのは木星、その左 40 度くらいのところにやや暗く輝くのが 土星で、今の時期、うちからでは土星(0 等)がぱっと見の眼視限界に近い。 木星の真下にある 1 等星のフォーマルハウトは視るつもりにならないと見えない。 市役所がライトアップなんぞしている影響で南空がぼろぼろである -_-;

流星はうまくすれば -2 等くらいまでは平気で流れて来るはずなので地元でも 見えないことはないが、薄曇ったらやはりアウトだろう...
いちおうフィルムは買っておいてあるけど、さて、動ける条件になるかどうか。 控え目にみて 300 カウントとしても 1 分間に 5 個流れる筈なのにぃ。

PS.
って、蘭間林さん復活してるじゃん、おっかえりぃ ^_^/


11 月 15 日。
写真関連のオフなんぞに出る。 そこで話題になったのが TK-80 前後のマイコンってあたりがヘン。 さすがに TK-80 くらいになるとほとんど知らん ...

『ポポロクロイス物語』。
今期アニメのトップに浮上。あの単純な造形でよくあんな複雑な感情を入れて来る。 邪気がなさすぎるあたりがやや嫌味に感じるが、対象が対象だから仕方ないか。

『ガサラキ』。
戦闘機を撃ち落とす TA, 話もちょっとノってきたか。緩急の付け方がまだ すこし緩めだっただけに、このシーンはよかった。最初 1 機外してるし :-)


11 月 13 日。
『カレカノ』に関してちょっと試してみたいことがあったんだけど、 今日のやつは録るのに失敗したのでテストは来週、っと。

fj.os.linux, fj.os.freebsd にまたがって えらく不毛なフレーム「どっちの開発組織が open か?」が起きている。 分かってる奴は分かってるようだし、そろそろ終焉という感じだが。 "FreeBSD" は OS + command, etc. の distribution だから、比べるとすれば それは "linux" ではなく TurboLinux, Debian, Slackware の類になるだろう ... などなど、そもそもの前提が狂っている点はいまは別に置き、 個人的な感覚で言うとすれば、 FreeBSD kernel では device driver は souce tree に組み込まれないとサポートされたことにならない、 という点にすこし窮屈さを感じる。 Linux だと device driver の多くは kernel patch という形で出、 その時点でほぼ「使える」扱いをうける。 コアチームの査読を受ける分、code freeze するころには FreeBSD のドライバの方が 完成度が高かったりするんだけども。

そう思うのはやっぱし FreeBSD がこの世に生まれる前から linux 使ってて、もちろんまだ linux も黎明期で、 そーゆー開発システムに慣れてしまってるってはあるんだけど、 でも、Netscape Communicator などをはじめとして 最近はどっちかってーと FreeBSD 的な方式が目につくのは、やっぱ管理がラクだからだろう。
ここんとこちょっとダラクしつつあり、FreeBSD とはいわんまでも、 多少は管理システムがカタチになってる Debian への移行を 考え始めたこのごろである。
うちの atropos は Slackware ベースではあるけど、 今や何がドコにあるのかさっぱり分からんようになってしまっていて、 探すのに時々 find / -type f -name "xxx" とかやっている^_^;

ちなみに、私が linux のが好きなのは、細かいコマンドが GNU ベースで、 ってことはつまりコマンドソースがわりと汎用に書かれていることにある。 システム毎にコマンドには些細な違いがあるんだけど、 んなことは気にせずドコにでも GNU command を install すればドコでも使い方は同じになる、 ってあたりがとても気に入っている。 BSD だとばかでっかい source tree ぜんぶ持ち運ばないといけないからねぇ (良くみれば、上に書いた linux と FreeBSD の差そのものだな)


11 月 12 日。
マシンの OS を一時的に換えていたので、こちらにはなかなかこれんかった (Internet 接続まわりの設定なんか本来の linux 以外ではやっとらん )
とりあえず一段落したので舞い戻った。この間、世は特に変わったこともないようである。 まずは良き哉。

ガイナックス脱税に査察が入ったニュース。 うーむ、脱税できるほど儲かっていたのだな、 と感心。おもわず拍手なんぞしたりする。 ああいうのって肝心の本家本元だけ赤字だったりするから。
1 回の儲けで 4 - 5 年食いつなぐタイプの職種だから、本来、1 年決算では ちょっと損なのは確かだが、ま、同情の余地はあんまりないわな。


11 月 9 日。
そろそろと『エイトロン』の感想が出回り始め、おもわず身悶えしている。 もう一度通しで観たいアニメのリスト入りをした。 再放送があるとは思えないが、あったらいいなあ。したら、保管対象にすると思う。

久しぶりに 12k bytes ほどの感想メールを書いた。たった 12k っつーのに なんだか疲れた。うみゅ。


11 月 7 日。
『オーフェン』
エイトロン見た後だっただけに、あまりの確率操作に目眩がした。 説得力皆無のロジック、もう無茶苦茶。勝手にしてくれ ...

『DT エイトロン』最終回 "HEAVEN'S FRIENDS"
陳腐な演出、シナリオで終らせるつもりは絶対にない、 といった覚悟、気合いの入った展開は展開で良かったんだけど、 をいをいちょおっとまてい、なんだあのラストは !? ここまできて物語の最初のイルカに戻るオチで終ったつもりか...?
── と見終って呆然とした。ただ、 確かにあの展開で全員救われるハッピーエンドということ自体が エイトロン的でなく、この「努力はしてみたけれど ...」 的な終り方のほうが「らしい」。 そういう意味、まだ私も悟り切った境地にないことは良く分かった。
がだな、時間が足りなくて風呂敷を包むのに慌てるくらいなら 前半の超スローペースは時間の配分ミスと言われても仕方ないぞ...

たとえば『999』の時代から綿々と続く、走り抜ける先から背後で壊れ落ちて行く橋、 ふつうはぎりぎりで大丈夫ということになっているんだけど、 ぎりぎりで「アウト」というあたりが いかにも、 演出を面白くするためだけに話(確率)を歪めたりしない『エイトロン』な展開。
フィア復活でヘリに乗せてデータニアに向かわせたのはいいけど シュウと合流「できない」ってあたりもそうだ ── エイトロンの予告、確かに本編の絵なんだが並べ方や抜き出し方が巧妙で 絶対にミスリードを意識して作られているのは分かってるけど、 前回の予告にあった シュウとフィアの再会のシーンが ここまでえげつない使い方をされるとは思わなかったが ...
突貫工事で突き進んだらそこら中で事故多発で、その事故の話が 箱船建造シーンの半分を占めるというのも素直〜な造りというか、 バカ正直というか ... 静かな BGM を後ろに流してるにもかかわらず、 単に騒がしいだけだったカレカノの体育祭準備のシーンと比べても 遜色ない忙しさの描写だった。 本気でみんな疲労困憊してるもんな。
パスワードをベルクが打ち込んで、...... しかし対消滅炉が動かんというオチもいかにもマーフィの法則でよろし。

そして、 ピンポイントで使って来た時間順序のシャッフル、予告もなんもなしに いきなり出て来てむしろちょっと混乱したけど、タダでは起きない姿勢は良い ... と言っておこう。

巨大な空間にヒモを渡してそれに人を引っかけるという物干しシステム、 発想がなんかいいぞ。すごく非人間的で :-) 確かにあれなら空間が無駄にならずに人を詰め込める ... が、 あれで洪水に耐えられる仕掛けになってる、ってあたりがさっぱりわからんけど。

しかしだ ... 地球の生き返る確率 0.007% と言われてなぜそこで喜べる、シュウ!
急所でシャッフルが入って箱船が海に飲み込まれた結果がはっきりしないから、 これだと epilogue としてもう一話ほしい。 現状ではせっかく抜け出して来たフィアが孤独のまま飢え死にしてしまう。 飛び立ったアモーロートのパイルが実は地球周回軌道に乗っていて、 洪水の動きがおさまったところで地球に戻って来て ... という展開を予想してたんだけど、ほんとに飛んでっちゃったんかい。
それに、海の底に住む方々とか、アンドロイドな方々は? おーい ... それと、無意味に意味不明だったのが ジェネシスの風船、 エイトロンの存在理由、 ナインツがシュウに語った言葉、 クラスター ... ほんとにまったく説明なしで終らせてやんの ...

26 話通して。
できうるかぎり作為を少なくしたシナリオは ほとんど清水の舞台から飛び降りたような実験色の強いものだと思う。 主人公シュウや切札のエイトロンが絶対に活躍できないところ、 一見、成長物語にみえてその実ラストまでほとんど変わるところのないところ。
そして、大局的に眺めてみれば、データニアやアモーロートの小競り合いは 物語の結論にほとんど何の影響も与えていない。 物語の根幹においてこれだけの主張を詰め込んで妥協しなかった度胸と、その成果に 敬意をあらわすものである。

「お前達、自分のやっていることの意味が分かっているのか?!」
「あんまり考えたことはないが、意味はあるのさ、きっとな」
この物語の結末で意味を確りと見出すのは難しい。 それと知った上でこその、このセリフ、ではある。 賛同できるかどうかはともかくとして。
11 月 6 日。
『彼氏彼女の事情』 Act:6.0「僕を変える君の声」。
ほとんどラジオドラマ。 前半はコミックをもとにしたプレゼンテーション、といった趣。
もはやそういう見方をしたほうがいいんだろうか。

ついにオープニングがついた。
1 秒に 2.5 回のコマの切替えはポケモンチェックの限度に近いが、 部分的にもう一段深く(5 回/s) するとテンポ的に もちょい盛り上がれる OP だなー、と思うところがあって 少し平板に感じる ── というのは手塚理の OP の観すぎかな。 この監督が白い絵を使うともう演出であっても手抜きに見えるのは EVA の責任としかいいようがない :-)
にしても CD の宣伝に使ってる絵のほうがよっぽど OP 向きのような気がする ...

自分ばっかり個性があってズルいよ、 所詮は僕は良くできてるという値打ちしかない ──、とか、 感情より理性が先にたつ、 感情を閉じ込めてるとか、(雪野に)ついてけなくなる気がして、とか、 有馬についていろいろ語れることはありそうだが、 いまんとこあんまり語る気がしないのは 自家中毒にしても それが思索の中に留まっていて現実と齟齬や衝突を起こしていないからだろう。 周囲の人間関係を考えても、有馬を否定する者がおらず、 有馬の悩みが顕在化するモデルを思い浮かばない。 かなり恵まれている環境にあると思う。

一つ言うなら、 「完璧」であればどのような個性をも演じることができるが、 実際に任意の個性を演じることはない、 という意味でそこには自分のポリシー、好みというものがある筈であり、 そこには個性がある。 心の中に抑えきれるような感情なら それはわざわざ表情に表現しなければならないような感情ではないし、 そんな細かいことを気にしても仕方ない。 実際、有馬が感情を優先した事例が目の前に幾つか転がってる訳だ。
前回さわやかに頬にキスしといて今さら慌てるなって ...

小ネタ編。
おひさしぶりです、冬月先生。お元気ですか?
有馬が学年一頭がいいって、まがりなりにも中間テスト 1 位はあんた(雪野)だろ? もっともトップグループは成績の数字と実力が比例しないから、 そういうことは考えるだけ無駄だが。
午後ティー、って "afternoon tea" のことか? 知ってるだけでもたいしたもんかもしれない。
右に '+o-' 表記、左にシャッター速度の分裂表示は Nikon のカメラだと思うが、AF なファインダーの Nikon は覗いたことはないのでドレだか分からんな。
原作者がピンクレディーを知ってるのはかまわんが、 TV の誘いを断るような雪野が知ってるはずはないぞ、 つーか生まれてないんちゃう?

「どうせまた、不可解な思索にふけっていたのだろう。
僕は生涯、この人の思考回路は読めないと思う。 それは好きだし可愛いなって思ってる ...」
ふ、深い。
11 月 5 日。
ろくごまるに 『夢をまどわす頑固者』(封仙娘娘追宝録 4)富士見ファンタジア文庫
なんぞ読む。 ここんとこしっかりとした話を造るようになってきていて、 最新刊『切れる女に手をだすな』を先日買って以来、 これならってんで過去に遡って全数を買うつもりでいる、これはそのうちの一つ ... なんだけど、やっぱ『切れる女に手をだすな』に比べるとイマイチかも。 1 作ごとに力が伸びてるので遡るとどうも ... ね。
宝貝(仙人の道具)を地上にばらまいてしまった新米仙人の和穂が 仙術を封じられて人間になってそれを回収していく話で、ってネタ割らんように 書くのは難しいので以下略。

封仙娘娘追宝録シリーズについて。
ここでどういう風に書くかを決めかねてるうちに fj.rec.novels で名があがってきて なんか先を越された気分になった。 このシリーズと ほぼ同じころに始まった秋田禎信のオーフェンの 1 作目『我が呼び声に応えよ獣』が 人間関係の描写に光るものがあったのに比べても、初期の 封仙娘娘追宝録シリーズは one idea story ... 出て来る宝貝の形質に 話の面白さを頼るところが多くて、もすこし様子みてから、 という感じだったんだけど、最近は宝貝の形質も単純なものとして 奥のある話にしてくるようになってきていて、そろそろかと思っていた。 話の中で龍華が宝貝の作り方で語る ──

「下手に飾った宝貝ほど下品な物はないからな。 要は宝貝制作者の発想が全てなんだ。
... とかなんとかいっても、宝貝を造り始めた最初の頃って、 物騒な物を造るんだな。私も色々作ったぞ」
を作者自身がそのまんま実践しているところがあって、 姿勢がよくわかる。
ともかく主人公の和穂が可愛いこともさりながら、 師匠の龍華やその友人の譲玄(これは作者の代理人かな) をはじめとした人々の和穂に対する愛情が読んでて気分がいい。
地の文は短い宣言的なセンテンスで出来、 そのわりには会話がコンテクストを大事にしていて 抜き書きが難しい、というか 3 行程度の抜き出しで 一つのシーンを切り取るのはどうにも無理で、 これが fj.rec.novels に先を越された理由。

ときどき風変わりな形容詞が出て来ていて、 fj.rec.novels での話からするに処女作のほうがもっと実験的だったらしいけど、 '丈' の字やら '言' の字の形の死体といった描写は 十分に面白い空気を作ってると思う。


11 月 3 日。
サブのディスクに入れてある FreeBSD を 2.2.7 へ移行。 MobileGear の PocketBSD の 2.2.7 移行と同時。 これで recompile して PocketBSD に移した時にあのうざったい library version 不一致の warning が出なくなる筈。ついでにやった nemacs の recompile は挫折 ;_;

FreeBSD の kernel reconfiguration の面倒さは linux からみると二昔前 (version 0.98 時代) のもので、 config.h を手で書き直す、それも device name しか書いてなくて、 どの device が何のカードに対応するのかほとんど何も書いてない。 別の場所に置いてあるハンドブックを参照しながら、ということなんだろうけど、 必要な device だけで config しようとすると 事故多発もむべなるかな、というほど config.h のコメントは不親切で、 実際「sc0 を消してはいけない」というのが FAQ に書かれている。
さすがに「今回は」sc0 を消すようなバカはしなかったけど、 かわりに EISA のコードを抜いて AHA17xx (EISA SCSI card) のコードを抜き忘れ、 EISA のコードが無いよと怒られた。
必要な説明や device 相互の dependency が自動的に設定される linux の make xconfig 一発とは比べものにならない。

あのうらやましい package/ports system が整備されてる FreeBSD とは思えんデキである。


11 月 2 日。
月のはじめのことわり(そーか?)として、
今期は小粒でどんぐりの背比べ、どれを見落しても後悔することはなさそう。

スレイヤーズ NEXT
終っちゃったい。 NEXT のラストステージは個人的には TRY のラストステージより好きだった ... ビデオ購入後、初めて保管対象にしたアニメで、 保管してあるのは今もって NEXT のラスト 4 話の他には エヴァ全話とセンチメンタルジャーニー計 9 話だけである。

ポポロクロイス
面白い、ような気がする。主人公達の精神年齢をかなり幼く設定してあって、 ときどき予想を外される。ふつーなら、嫉妬にちょっと眉をしかめるとこで 「にぱっ」とくるとは思わなんだ。3D CG で描いてもすぐに作れそうな絵は でも見てるとすぐに慣れた。

ガサラキ
OP, ED のセンスはなんとなくガンダム。 しかし 2 足歩行兵器 TA が走る時にガンダムと違って上体が揺れていない。 これなら酔わずにすむな :-)
あとはどういう風に話の主筋に「能」を埋め込むかだろう... 能(を使った部分)がまさに「能」であるだけの理由をもとめるものである。

ママは小学 4 年生
観るのは初めて。いにしえのサンライズなベタ髪はなっつかしー。 もちょい進まないと話はナンだったと思うので、感想は無し。

キートン
原作以上でも以下でもない。カレカノと違って確かにアニメになってるんだが 原作で十分な気がして、なぜか見る気がしない。不思議だ。

バブルガムクライシス
大運動会か...? 高校時代の運動服。同じ AIC だけど。 アウトロースター的なまじめな戦いモノかと思ったが、 それなりに話に幅がありそうでちょっち期待。

影技
時々「かっこいい」話なんだが、筋的に大ボケを かましてくれてがっくりくることもある。お説教はわりと ありがちで、もちっとキュオを活躍させてほしい...
世界設定のわりにはどことなく細かい展開が続く。ガサラキと違って上層部の 動きが描かれてないせいだろう。

エイトロン
先日の金曜の新聞には時間がでてなかったけど、 これくらいでヘコたれてはいけないんだろう。tv.yahoo のほうにはちゃんとでてた。
スーパーマンたるエイトロン、結局最後まであんまり働きそうにないし、 主人公のシュウも最後までモタつきそうで、ここまでひらたく引っ張るのも たいへんだろうな、と思うわりには面白かったかも。なんでだろ。

オーフェン
原作の人間ドラマ的なところを期待するも、おもいっきりスレイヤーズのマネに 走ってくれそうで期待筋から転落。あんなんアザリーじゃないやい。 絵はなんか無意味に綺麗。力のかけどこを間違ってるとしか思えん。


11 月 1 日。
ゆくかわの流れは絶えずしてしかももとの水にあらず、 淀みに浮かぶうたかたはかつきえかつむすびて久しくとどまりたるためしなし ──
来月で 2 周年ですか、速いというかなんというか。

どこぞの大学にでかけた帰りに神保町に寄る。神田は ただいま古本祭りの真最中、 ダーコーヴァのうちの 1 冊『ストームクイーン(上)』をはじめとして幾つか購入。
戦利品に ほくほくと帰り道につくも 肝心の i18n の本を買うのをきれいに忘れていた。みゅ。

今日から JR 東日本は自転車の車内持ち込みが無料になる。 それが理由という訳でもなかろうが、 道ばたで Brompton 1 台、PEUGEOT Pacific-18 を旧型現行型 各 1 台、 R&M Birdy を 1 台みつけた。折り畳み自転車おおあたりの日だった。

『ブロンプトンがやってきた』約 1 ヶ月目。
新車のうえに屋内保存してるってこともあるけど、 実用上は駐輪場でちょっと目立ちすぎるのが困りもん。 ユーラシアのミキストフレームの傾斜した細い 2 本パイプもそこそこ目立ったけど、 ブロンプトンはそれ以上で、 膝の高さに横一本棒の赤い太いフレームはかなりよく目立つ。 まかり間違っても鍵無しでほったらかしにする気になれない。
ちなみに今日発見したブロンプトンもほぼ同じ理由で見出した。ついでに後輪が内側に 折り畳んであったということもある。

玄関口に上げた時には下にダンボール紙を敷いていた。後輪を折り畳んだ時点で 自転車の後ろ側はリヤキャリアの周囲についている 4 つのプーリーが着地する。 なんだかんだいっても車重 12kg の半分以上が小さいプーリーにかかる訳で、 ダンボール紙に穴が開きそうになったので、今はダンボール紙の上にさらに板を置いて、 そのうえにプーリーが乗るようにしてある。下地には注意しよう、というところ。

あたりまえだが、折り畳む時はサドルを下げる。 ということは乗る時はサドルを上げてからということになる。 ふつー乗る時にはそんなに手間暇かけらんないので、 センチ単位での精密なシート高さの調整というものがまったく意味をなさないけど、 所詮はコミューター車ということか。 そういやロード車の Friday は折り畳む時にサドルを下げないな。
とはいえ、ハンドルが柔らかくて立ち漕ぎが辛いので、 できれば正しく合わせておきたいところ。 ま、マジックでシートピラーに印つけとけばいい話なんだけど。

変速でトップに切り替わらないという問題はワイヤの先のチェーンが ナットにあたるあたりを少ししごいて滑りをよくしたら実用上は問題がなくなった。 テンションをいじったわけではないんで抜本的解決とはいかないが、とりあえず困っていない。

やはりどうにもブレーキワイヤや変速ワイヤのアウタが弱い。 折り曲げ時の余裕のためアウタ固定箇所が少なく、 ワイヤをひっぱる力が逃げられずに(根本の屈曲が強くなって) アウタのエッジに力がかかるうえに折り曲げ動作で揺り動かされるためで、 アウタのほつれ、しわがすでに数か所に見られる。 サイドプルブレーキの調整はカンチやセンタープルに比べ一回り面倒いんで、 あんまり交換したくないんだけどな。
そうそう、後輪ブレーキの調整はセンターネジがリヤキャリアの間から 覗く格好になっていてダブルナットの締め感の合わせがちと辛かった。

登り坂など いろんな場面で気になるハンドルの柔らかさは、ハンドルポストではなく ハンドルパイプの柔らかさのような感じ。 ポストを握って力をかけてもびくともしないが ハンドルに体重を乗せるとギィと曲る感触がある。 このハンドルパイプは物凄く軽いんだけど、ヤワさがその代償というには ちと辛い。 以前にも触れたけどハンドルパイプ形状が悪くて手首が痛くなるし、 コックピット長(ハンドル-シート間距離)が私には約 10cm ほど短い (ちょうどロード車のステム突き出し分だな)し、 ハンドル高さも 7-8cm 高すぎることもあるし、そのうち交換しよう。


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