図書館員のコンピュータ基礎講座

人名(メラネシア)

【2015-11-19更新】

民族ごとに名前の習慣は異なりますが、伝統的には姓を持っていないことが多く、「~の父」または「~の母」(「~」は子の名)という呼び方をするテクノニミーの慣習も多く残っています。植民地化後は、欧米人と同様の名前を持つ人が多いという特徴があります。
個体差が大きいため、以下の特徴は参考とするのが良いでしょう。

パプアニューギニア

  • 言語・文字:英語(ラテン文字)、トク・ピシン(ラテン文字)、ヒリモツ語
  • 民族:メラネシア人、パプア人、ネグリト人、ミクロネシア人、ポリネシア人など
  • 宗教:ほとんどがキリスト教徒

特徴:「名+姓」の順に配列します。英語に基づく名前を持っている人も少なくありません。

例:Michael Somare (マイケル・ソマレ、1936-) || LC典拠:Somare, Michael, 1936-外部へのリンク

Michael Somare
  • フルネームはMichael Thomas Somare (マイケル・トーマス・ソマレ)
  • 父:Ludwig Somare Sana
  • 母:Kambe Somare
  • 妻:Veronica Somare

フィジー

  • 言語・文字:英語(ラテン文字)、フィジー語(ラテン文字)、フィジー・ヒンディー語(ラテン文字、デーヴァナーガリー文字)
  • 民族:フィジー系が約60%、インド系が約40%
  • 宗教:キリスト教徒が約50%、ヒンズー教徒が約40%、イスラム教徒が約10%

特徴:「名+姓」の順に配列します。

クリスチャン・ネームと伝統的な名の2つの名を持っている場合が多いです。

伝統的には姓を持っていませんでした。姓を持っている場合にも、父親の名 (伝統的な名)を姓として用いることが多く、家族全員が同じ姓ではないこともあります。また、姓を持っていても用いない場合もあります。

酋長の地位を継承した男性にはRatu (ラトゥ/ラツ)、女性にはAdi (アディ)という称号が名前の前に付くことがあります。

例:Kamisese Mara (カミセセ・マラ、1920-2004) || NDL典拠:Mara, Kamisese, 1920-2004外部へのリンク

Kamisese Mara
  • フルネームはRatu Sir Kamisese Kapaiwai Tuimacilai Uluilakeba Maraです。姓はMara (マラ)ではなくUluilakeba (ウルイラケンバ)であると言われています。
  • 父:Ratu Tevita Uluilakeba III
  • 母:Lusiana Qolikoro
  • 妻:Lala Mara (ララ・マラ):結婚前の名前はLitia Cakobau Lalabalavu Katoafutoga Tuisawau
  • 子:Ratu Alifereti Finau MaraRatu Tevita Kapaiwai Lutunauga Uluilakeba MaraAdi Koila Mara Nailatikau (アディ・コイラ・マラ・ナイラティカウ)

例:Josaia Voreqe Bainimarama (ジョサイア・ヴォレンゲ・バイニマラマ、1954-) || LC典拠:Bainimarama, J. V. (Josaia Voreqe)外部へのリンク

Josaia Voreqe Bainimarama
  • Frank Bainimarama (フランク・バイニマラマ)という通称でも知られています。
  • 妻:Maria Makitalena (マリア・マキタレナ)
  • 兄弟:Meli Bainimarama (メリ・バイニマラマ)、Timoci Bainimarama (ティモシ・バイニマラマ)
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CyberLibrarian : tips on computer for librarians, 1998-