2021.02.02

広島県が計画している全市民一斉PCR検査にはいろいろと異論もあるようなので、去年の東京圏での解析を利用して、同じ条件で、ただし、5月8日に一瞬だけ(0.1日)全感染者(感染させ得る者)をゼロにしてみた。実際には何日かかけて検査するのだが、一回限りという意味では同じである。待機期間(ここでは3日間としている)中の陰性者が次々と感染能力者(I(t))になっていくので、この一斉検査の効果としては、一斉検査によって、感染能力者数を 40%に減らす(60%減)という計算になった。下図の I(t) calc(0) から I(t) calc(1) への変化である。(ΔQ(t) は新規陽性者数である。)その後の振る舞いは当然比例計算である。勿論、感染者数が10人程度になると、もはや微分方程式では記述できなくなって、消滅の確率が高くなるから 、それを狙うという意味はあるだろうし、もう一回やれば、根絶できるだろうが、PCR検査はやはり重点的・定期的にやる方が良いようにも思える。 勿論、無症状での感染状況を把握して対策を考えるという意味はある。

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