CoffeeBreak(46)
作成日:2002/03/31

ROBODEX2002(その1)

約1年半ぶりに開催されたROBODEXに、性懲りも無く、また行ってきました ので、そのレポートを2回(たぶん)に分けて行います。

開場時のようす

朝、09:40頃に会場となっているパシフィコ横浜の展示ホールBに到着した のだけど、凄い人の列にまずビックリ。
やはり、ここ1週間くらいで次々と発表された新しいロボットの話題に惹かれ たのと、最終日ということもあって人の山。
多少は覚悟していたのだけど、まさかここまでとは。

午前10時の開場で、中に入れたのは10:30頃だったので、ただ会場内に入る だけで30分近くかかったことになります(ほとんど、この時点では入場制限 なんてのも無かったにもかかわらず、です)。
並んでいる人は、小学生から頭が真っ白になられたご夫婦まで、ホントに幅広い 年齢の方が来られていました(若干、女性より男性が多いかな程度ですね)。
とりあえず入場ゲートは、こんな感じです。

開場の様子

とりあえずの感想

会場を後にしたのは2時前でしたが、その頃には当日券売り場にも人の列ができていて、その時点で1時間半待ちとのことでした(入場制限)。
前回も入場制限をしていたので、このあたり、主催者側も何か考えて欲しいなぁ。
2時間近く待って入場して、会場内でも夏の江の島海水浴場で泳ぐような状態では、何をしに行ってるのか分からないものなぁ。
会場内(ブレ気味なのは、立ち止まれないため)
一つの案としては、玩具系を分離するとか。今回は、ROBODEX2000とかロボフェスタ神奈川で出品していたLEGO Mindstormがありませんでしたが、やはり客層や集客目的が違うのは明らかなんですね。

ただ、オモチャを見にきた子供が、ASIMOやその他のロボットを見て、少しでもロボット工学に興味を持ったり、ロボット社会について考えたり...やっぱ甘いかなぁ...

今回、SONYやテムザック系等で新しいロボットが発表/展示されましたが、正直なところ、やはり前回ほどのインパクトは感じられませんでした。
もはやASIMOとSDR-4Xが合体したようなロボットが出てきても、そんなにインパクトは与えられないでしょう。
では何ならいいのか...難しいですねぇ。

エンターテイメント系はコスト面と簡易的な学習機能がまだまだ不満ですが、実用化のレベルと言えるんでしょう。もちろん、まだまだレベルアップは可能でしょうが、もはや微調整のように思えます。
ASIMOのような汎用ロボットは、どこに価値を認めるかが難しそうです。
人の代わりに空に打ち上げたり、原子炉の解体をしたり、船の引き上げを行ったり(これは、ちょっと重量が気にかかる)...
ちょっと人の目には触れない、非日常的な空間ですねぇ。
では、日常には入ってこれないのか...やはり問題は人を認識するためのセンサでしょうか。
視覚だけではなく、聴覚、温度、赤外線などを使って、自分の周りをリアルタイムにモデル化して空間を認識し、操縦者にそれを伝える...
うーん、まだ「ちょっとだけできるかもしれない」レベルですか。
もしかしたら、義手・義足ならイケるかも。
自立型...果たして、来るんでしょうか?
アトムを生み出す前に、哲学的な論争も必要なんでしょうね、たぶん。

会場周辺のようす

ちなみに、展示ホール隣の国立大ホールでは、 「スターチャイルド ・フェスティバル2002春」というアニメ系の催しが行われていて、 そちらの一種異様な雰囲気(こちらも人が多いのだけど、モバイルやら GBAに一心不乱なので、妙に静かな高校生から二十歳前後の人達)と 好対照なのでした。
もっとも、前回、初めて来た時は、こっちのオタク系の催しになると 思ってたので、予想が外れてビックリしたんだけどね。


ロボット関連の展示会レポート

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