平成9年度に、ここの恋ヶ窪谷で、古代の道の発掘調査が行われ、古代の武蔵国府と上野国府を結ぶ駅路で「東山道武蔵路」と呼ばれる道です。ここから南のJR中央線の南の台地上にある旧国鉄中央学園跡地などから検出された遺構の調査により、側溝を伴った幅12メートルの道路で、路面が踏み固められた道跡が出土していましたが、ここの道跡は、丸太で枠を作り木杭でおさえ、葦や木の枝を敷き、石を並べ、さらに赤土と黒土を交互に積み重ねた構造をしていました。
これは、湧水が多い谷の湿地に対応するためと考えられ、古代の土木技術の貴重な資料であり、当時の谷の自然条件を示しています。
国分寺市教育委員会の文化財課で許可を頂き説明板の東山道武蔵路の図を掲載させてもらいました。
上の図は恋ヶ窪の谷地を通る東山道武蔵路の図です。
左の図は湿地帯を通る東山道武蔵路の発掘された断面図です。
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