小説工房 / フィクションの小屋 |
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トップページ/Hot Spot/Menu/最新のアップロード/Community Space 担当 : 中西 卓 |
現在公表している小説は、次の5作品です
(1) 人間の座標 約173Kバイト (2) 普遍時間 約125Kバイト (3) 超越の領域 約274Kバイト (4) 人間原理空間 約430Kバイト (5) 唯 心 約140kバイト
アップロードの記録
No.1 | 人間の座標 | 1998.12. 8 |
No.2 | 普遍時間 | 1998.12.19 |
No.3 | 超越の領域 | 1999. 1.11 |
No.4 | 人間原理空間 | 1999. 2.11 |
No.5 | 唯心 | 2000. 7.18 |
No.6 |
以下に、私が書き上げてきた作品が、年代順に並んでいます...
荒川源流 (短編集)
枯葉 (一)、(二)
霧雨の中のイチョウ
夏の陽射し
夜のスケッチ
荒川源流
占領軍
夕日
小猫のお話
冬の雨
五月のある午後
この短編集は、1977年に、私が自費出版したものです。今で言うフリー
ターをやりながら、試行錯誤をしていた時代です。しかし、ともかく形のある
ものとして残しておきたかったので、1000冊を自費出版しました。18才か
ら28才までに結晶化した作品です。1000冊のうち、大半はまだ自分の手
元にあります。
<グループ・A>
人 間 の 座 標
(2006.9.28/文章のスタイルを整え、挿絵を入れて、リニューアル)
この作品は、大震災で荒廃した東京のビルのジャングルが舞台です。
状況は、ベトナム戦争の内戦。この作品を書いていた当時、すでにベトナ
ム戦争は終結していましたが、資本主義と共産主義の冷戦構造の真只中
でした。核戦略体制が世界を支配し、人類及び地球生命圏の絶滅が懸念
されていました。しかし、“人間の座標”という題名のように、この作品には
もう一つ別の側面があります。
ところで、最初のこの中編作品を書き上げるのに、数年かかっています。
ともかく、短編小説で文章は書けるようになったのですが、どの方向に向か
っていいか分からず、大変苦労した作品です。したがって、上記の短編集
“荒川源流”以後の、私の小説の原点となった作品です。
( この作品は、1980年代に、茨城県新治郡出島村で執筆しました。)
(約125Kバイト)
普 遍 時 間
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(2006.9.24/文章のスタイルを整え、挿絵を入れて、リニューアル)
この作品の題名は、“正法眼蔵”の有時(うじ)からとっています。有時の
現代訳が普遍的時間となっていて、それを普遍時間と縮めました。主人公
は、科学実験用原子炉“富楼那 (ふるな)”で、放射線被曝した患者です。
この作品を執筆していた当時、まだインターネットという言葉は耳にして
いませんでした。まして、World Wide Webなど、その概念も知りません
でした。私が時々読んでいたサイエンス誌に載っていたのは、パソコンの
画面で使われているスプレッドシートの論文などでした。ただ、たまたま “I
NS”という概念を拾ったので、それは作品の中で使ってみました。ここで
は、インターネットや、WWWという言葉はあえて使わず、当時書き上げた
言葉のままにしておきます。
時代背景としては、人類の火星基地建設という時代ですので、今よりも
う少し未来ということになります。以後、『超越の領域』、『人間原理空間』
と、小説の時代背景は未来へ向かってジャンプいきます。
これらの私の作品は、未来推計が現在の宇宙開発等よりも早め早めに
描かれています。これは現在の閉塞的人類文明に対する、危機感からき
たものです。また、当時は、宇宙開発と宇宙でのイノベーションに、人口爆
発する地球の未来を託していました。
( この作品は、1980年代に、茨城県新治郡出島村で執筆しました。)
( 約 274 Kバイト )
超 越 の 領 域
![]()
この作品の舞台は、地球を周回する月軌道上の重力バランスポイント/
L5にある宇宙天文台です。現在、宇宙望遠鏡“ハッブル”が機動していま
すが、この作品を執筆していた当時、まだハッブルの名称はなく、宇宙望
遠鏡も存在しませんでした。そこで、科学論文雑誌サイエンスにあった“カ
セグレン式のリッチー・クレチャン型”という型式名でのみ書きました。しか
し、そのうちに実物がスペース・シャトルで打ち上げられ、“ハッブル”と命
名された次第です。そこで、Nifty Serveにこの作品を載せた時、リッチー・
クレチャン型”の“ハッブル”としました。しかしこの作品の中では、すでに宇
宙工業時代が胎動を始めていて、次の宇宙望遠鏡の主鏡は、宇宙空間で
制作が進んでいます。
この作品でアイリーン中原が、“11次元構造における超重力理論”を検
討している風景がありますが、これが今話題の“M理論”でしょうか。M理
論は“超ひも理論”を超える究極的な統一理論として騒がれています。当
時(10年以上も前でしょうか...)、私には“11次元構造における超重力
理論”の意味が分かっていませんでした(今もそうですが)。サイエンス誌
(現在の、“日経サイエンス”)で論文を読みながらも、半信半疑だったのを
覚えています。しかし、私は半信半疑ながらも、確度の高い未来風景とい
うことで、わざわざこのスケッチを入れたのを記憶しています。
(追記/全文公表 ) (1998.1.11)
現在、日本も参加している国際宇宙ステーション計画が進行しています。この国際宇宙ステーションと、当小説の舞台となっている“L5宇宙天文
台”は、非常によく似た風景のようです。ただし、“L5宇宙天文台”はもう少
し時代設定が未来になっています。また、規模もかなり大きく、システムも
数段進化しています。
この“L5宇宙天文台”の光学望遠鏡は、上記のように宇宙望遠鏡の“ハ
ッブル”を参照しました。一方、大型赤外線望遠鏡“べガ”の方は、1980
年代の赤外線天文衛星“IRAS”を参考にして描きました。
また、数千人規模の宇宙コンミューンや、L5宇宙天文台において、人間
関係や男女関係に多少錯綜した風景が描かれています。これは、地球表
面を離れた宇宙社会における、人間心理学や社会心理学を推計し、それ
を具現化したものです。
(この作品が一応完成したのは、埼玉県草加市でした。)
<グループ・B>
( 約 430 Kバイト) 人 間 原 理 空 間
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この作品名が、私の第1ホームページの題名となった“人間原理空間”
です。また、これまでに私の書いた小説の中で、最も長い作品です。
時代は、“超越の領域”よりも更に進み、宇宙文明時代の安定期に入っ
ています。しかし、そこに、人類文明の思いも及ばなかった進化の形態が
発現してきます。人類文明の情緒を超え、システム論的な生命進化が顕在
化して来るストーリーイです。この流れが、人類文明を大きく押し流していく
ことになります。しかし、その先には、はたして何があるのでしょうか...
(この作品が一応完成したのは、埼玉県草加市でした。)
追加 /全文公表 (1999.2.11)
第1ホームページのタイトルとなった、中篇小説“人間原理空間”を公表
します。この作品は、“超越の領域”の数ヶ月後から執筆を開始していま
す。完成まで、おそらく1年間ほどかかったと思います。したがって、この
“人間原理空間”も、今から10年ほど前の作品ということになります。
そもそも、この“人間原理空間”とは何か...このあたりの説明は、小説
としてさっと読み下すにはかなり難しい部分です。しかし、理論空想科学小
説としては、面白い所です。人類文明の未来風景を想像する、叩き台の1
つになれれば幸いです。また、表現はかなり難解なものとなっていますが、
言葉は私なりに十分に吟味してあります。
My Workstation で現在、“36億年の彼”というニュー・パラダイムの考
察を展開しています。しかし、この概念はすでに、この作品の中でかなり熟
成されているものです。地球ガイア・システム、グローバル・ブレイン、ガイ
ア・フィールド等の概念です。これらは今後、私のライフワークの1つになる
と考えています。ホームページの展開とあわせ、ご期待ください。
第1ホームページ/ My Workstation の高杉光一は、この作品の主人
公から借用しました。また、My Asisstant Desk の折原マチコは、主人
公のコンピューター秘書“マチコ”から借用しました。
(約140kバイト)
唯 心
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この作品は、時代は現在です。主人公が、少年時代に預けられて育っ
た、曹洞宗の寺に帰省ります。中国における禅宗の六祖/慧能の話が出
てきます。
ずっと SF小説を書いてきましたので、ここで一息つくと言うことで、現代
風の落ち着いたものにしました。上記の人間原理空間を完成させたあと、
半年ぐらい後に書き上げました。いずれにしても、三十代最後の頃の作品
だと思います。
(この作品が一応完成したのは、埼玉県草加市でした。)
追加/全文公表 (2000.7.18)
2000年7月19日に、ホームページにアップロードするに当り、もう一度
推敲をしました。
推敲 (2007.6.24)
2007年6月24日に全文を推敲し、MSPゴシック体とし、文節も整え
て、読みやすくしました。
林冠の超世界
この作品は、シリーズで何作か書こうと考えています。
(1)異世界からのメッセンジャーは、その第一作です。
時代は現代。場所は、熱帯アマゾンの密林の林冠。主人公はそこで、こ
の生命圏そのものの情報系空間と接触します。この、DNAシステムが爆
発する生命圏の情報系とは、どのようなものなのでしょうか...
(この作品が完成したのは、埼玉県草加市でした。ここから、勤務先であ
る東京都の荒川区民会館へ通勤していましたが、その時に書き上げた唯
一の作品です。仕事にも慣れ、比較的時間に余裕が持てたので書くことの
できた作品です。)
私の作品は、見た風景の描写ではなく、空間そのものをイメージから創
出していますので、大変な労力と時間がかかります。
(ホームページへのアップロードは、もうしばらくお待ちください)