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【新 春 対 談・2012 】
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トップページ/Hot Spot/Menu/最新のアップロード/ 担当 : 里中 響子 /大川 慶三郎 |
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「新年、明けまして、おめでとうございます! 里中響子です!今年もよろしくお願いします!」 里中響子が両手をそろえ、頭を下げた。津田真と大川慶三郎もそれに合わせ、深く頭を下げた。
「ええ...」響子が、顔を上げた。「マグニチュード・9.0という... “史上最大級の巨大地震=2011年・東北地方太平洋沖地震・・・巨大津波災害・・・レベル7=原 発/炉心溶融事故”...のあった2011年が終わり、明けて2012年となりました。今年は、復興の元年と なります。 その年にあって...“日本の社会状況/国際世界の状況/地球・人類文明の状況”...も、まさに 巨大津波に襲われたように、輻輳的(ふくそうてき)な衝撃にさらされています。まさに、“文明社会は・・・舵を 失い・・・21世紀・大艱難の大海原”へ、不安な船出をしていく様相です。私たちは、どのように、“確かな 舵”を切っていったらいいのでしょうか...」
響子が、両手を結び、横を見た。 「ええ、津田・編集長...」響子が言った。「2012年が明けましたが... “日本の政治状況・・・日本の社会の状況”...もまさに、深刻な状態です。何よりも優先されるのは、 東日本大震災・被災地の復興ですが...〔国民/主権者〕が直面している大課題は、そればかりではあり ません。私たちは、どの方向へ、歩き出したらいいのでしょうか?」 「はい...」津田が唇を結び、頭を下げた。「ええ...明けまして、おめでとうございます... そうですねえ...“未曾有の・・・過酷災害”...の中で...“日本の官僚組織/行政機構の・・・脆弱 性/動脈硬化/多臓器不全が・・・表面化/顕在化した”...という状態でしょう。また、立法府/政治 においても同様の状況です。加えて...マスメディア/文化面においても、陳腐化は深刻です...」 「そうした...」響子が言った。「諸々の多臓器不全の疾病(しっぺい)が... “過酷災害”に直面して、1つにまとまり、復興に向かうのではなく...逆に作用し、さらに被災民を苦し めているということでしょうか?」 「その通りです。ただし、逆に作用したわけではありません... 逆転満塁ホームランは、日頃の鍛錬のない選手には、本来、無理なのだということです。そして、しばし ば耳にはしていましたが、官僚や政治家が...“国家・国民のことを考えてはいない”...というのは、本 当のことだったのですねえ。“血を吐くような被災民の声”を無視し...さらに多くの命が失われていく中 で、“自分たちの都合”...を押し通そうとしてきたわけです」 響子が、うなづいた。 「しかし...そうした不埒(ふらち)も、もここまででしょう... そもそも...“国家の青写真/50年・100年後の国家展望”...を持っていないわけですから、勝手 な言い訳も、長続きはしません。国家の将来展望が描けず、ただ、ごねている状況です。今年は、〔主権者 /国民〕と、既得権勢力との対決が、決定的になるでしょう...」 「はい、」響子が、うなづいた。「大川さん...一言...」 「そうですな...」大川が、両手を組み合わせた。「国際社会も、ご存知のように、大混乱の兆しです... 文明構造的な課題も...今年は国際社会の中で、本格的な議論が始まって来るのではないでしょうか。 そうした意味においても、今年は、“大変革元年”になりそうですねえ...」 「はい...」響子が、固く唇を結んだ。「...ええ... “持続可能な経済成長” ...という論文/スローガンが、国際社会の中で標榜された頃/それは何年 ほど前になるのでしょうか...その折、私は、違和感と、非常に強い危惧を感じました... 社会体制/世界構造に既得権を持つ...産業界/資本主義/市場経済が、こぞってその...“都合の よい・・・甘いネーミング・・・甘い予測にとびついた”...というわけです。したがって、その当時から、大 きな違和感があり、非常に危険な隘路(あいろ: 狭くて通行困難な道)だったわけです。 そんな隘路に踏み込まなければ、現在のグローバル化の大混乱も、避けられたわけです。残念ですわ。 その当時、すでに機は熟していたのです。そうした文明折り返しの機会は、これまでに何度かありました。 “ローマクラブの提言(成長の限界 人類の危機レポート/1972年)”や...最近では“京都議定書”の締結の時も、 そうした好機/チャンスだったはずです。でも、その都度、“欲望の原理”が“人類の英知”を踏みにじってき たわけです」 「うーむ...」津田が、大きくうなづいた。「ただ... 単純に...“文明の折り返しが・・・先に延ばされてきた”...わけですねえ。そして、状況は、深刻度 を増してきたわけですか、」 「そういうことですなあ...」大川が、顎ヒゲをなでた。「“核戦略・・・軍事戦略”においても、そうです... ベルリンの壁が崩壊し、ソビエト連邦が分裂し、東西冷戦構造が氷解して...“平和の配当”があると期 待されたわけです。しかし、そうはならなかった。相変わらず、“戦争ゴッコ”で、武器や戦略兵器をもてあそ んでいるわけです。一緒ですなあ...」 「ともかく...」響子が言った。「私たちとしては、“包括的な1つの解決策”を提唱しているわけです... その“文明の折り返し/反グローバル化”が、急務になってきたと思われます...その具体策として、 〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕の、全国展開/世界展開への歩み出しです。この〔人間の巣の パラダイム〕の中で、かつて存在した...“郷愁の時代へ・・・文明を折り返していく”...ということです わ」 「まあ...」津田が言った。「くり返しの提唱ですが...これまでの“新春対談”というものを、ここに並べて みましょう」 「そうですね、」響子が、うなづいた。「お願いします...」 「はい、」津田が、うなづいた。
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【新春対談・2011】
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新春対談/2010
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