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COP16 (メキシコ/11月) / 文明の折り返し・宣言!
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プロローグ | 新春のあいさつ 津田 真 星野 支折 | 2010. 1. 1 |
No.1 | 〔1〕 国民は・・・どんな国家を望んでいるか! | 2010. 1. 1 |
「明けまして、おめでとうございます! 《 My Weekly Journal》/編集長/津田 新です! 今年は、私が 《新春対談》 を担当することになりました。激動の年の、“世界の流れ/文明 の指針===日本丸の舵取り/国家の指針”を、《当ホームページ》として、しっかりと提示 して置きたいと思います」
「まず、国際政治の動向ですが... “グローバル経済”に片足を取られ...過去の遺物/“戦争ゴッコ”に、もう一方の足を取ら れ...国際政治が、著しく力を低下させています。 経済原理での富の追求が...欲望原理による物欲の追求が...本来の人間性/理想主義 を、完璧に駆逐しているようです。世界リーダーが、再び覚醒するには、さらに貴重な時間の浪 費が必要なのでしょうか。しかし、もうその時間的余裕は、ないと思います...」
「一方、国内政治においても... 政治全般が、著しく、“幼稚化・・・/玩具化・・/無力化・・・・”しています。さらに、こうした 状況下で...政治は本来の使命である、“国家の将来展望=国家の青写真”を、提示するこ とを怠り続けています。文明存亡の激動の時代に、こんなことが通用するはずもありません。 こうした中...私たちの提唱している、“文明の折り返し/反グローバル化”・・・〔人間の 巣のパラダイム〕は、“貴重な・・・成功している思想体系”だと考えています。 “CO2の排出権取引”よりも...はるかにコトの本質に近く...“地球温暖化対策”において も、王道であり、かつ、“万能型・防護力”となると考えています。この防護力が、文明の存続を維 持して行くと思われます...」
「私たちは... 〔人間の巣のパラダイム〕が...客観的に見て...次の時代、“文明の第3ステージ/意識 ・情報革命”の時代の...“社会的基盤/存在の器”となって行く可能性が、高いと見ています。 それから、このパラダイムには...いわゆる、失敗のリスクがありません。生態系への回帰/ 協調だからです。また、人口爆発に対しては、“人口適正化の動因”を内包しています。つまり、 安定した自給自足型社会では...自省的・人口減少を、強力に促進します... この社会的ベクトルは...大自然から乖離の方向にあった人類文明の...逆のベクトル/ 生態系の治癒力/ホメオスタシス(恒常性)として働くと思われます。具体的には、“生態系への 軟着陸のプロセス/新・ルネッサンス運動の器”、となると考えられます...」
「時代が急迫し...緊急事態の中... すでに存在する...〔人間の巣のパラダイム・・・この軌道レール〕の上に...満員電車を 走らせて行くのが、最善の策と考えますが、どうでしょうか? COP15(気候変動枠組み条約・・・第15回締約国会議/コペンハーゲン)に続く、COP16(2010年11月・・・メキシ コで開催予定)では...“持続可能な・・・経済成長”に見切りをつけ...“文明の折り返し/反グ ローバル化”・・・〔人間の巣のパラダイム〕へ...レールのポイントを切り替えることを、提唱し ます!」
「決断が早いほど...文明の折り返しに...緩やかなカーブを描くことができます。 《2010年/新春のあいさつ》に際し...“COP16 ・・・ 文明の折り返し・宣言!”を、強 く提唱します。メキシコ/11月開催予定ですが...2010年の年頭から検討に入り...準備を 進めて欲しいと思います...」
「明けまして、おめでとうございます! 《文芸・担当》の、星野 支折です! 激動の2010年が始まりました。今年もよろしくお願いします。昨年は、“2009/総選挙”で、 歴史的・政権交代がありました。でも、国民から見れば、“維新・始動” にはほど遠い状況です。 “民主党・マニフェスト”も、“1つ1つが・・・非常に甘かった”のは明白だと思います...」
「ええ...“民主党・マニフェスト”もさることながら... 自民党・長期政権の国家戦略の甘さが...国家・大混乱を招きました。こうした政党政治の 現状/軟弱さが...建国以来と言われる、未曾有の社会混乱を引き起こしています。 問題点は...津田・編集長も指摘した通り...きわめて明白です。つまり、政治が、“国家 の将来展望=国家の青写真”を、提示でない点にあります。“明確・・・/盤石・・・/・・・国民支 持の国家戦略”が不在のままに...政治は、ひたすら官僚的発想で...右往左往しているよう に思われます...」
「さあ、2010年...国民は、どのように行動したらいいのでしょうか... 私たちはこれまで、様々な考察を重ね、それを提唱して来ているわけですが...ここで、あら ためて、簡潔に整理し、行動指針として置きたいと思います。それは... “維新・始動/第1弾”...〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕の建設と、“自給自足・ 農業社会”の展開です。そして... “維新・始動/第2弾”...“公共放送・NHKの総括/奪還・・・再編成”ということです。また、 “政治面/キイワード”...“国家の将来展望=国家の青写真”の提示になります。時間 のばしの言い訳は、もう通用しません...」
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「編集長...」支折が、肩を引き、津田の方を見た。「“2009/総選挙”の時は... “土砂災害が頻発”する中で...政治もマスコミも、あえて“日本の社会インフラの再構築” という...緊急かつ、根本テーマを回避しました... 今年も、梅雨・台風のシーズンになれば、再び、社会インフラの脆弱性が露呈され、犠牲者を 出し、やり場のない悲劇をくり返すのでしょうか...政治は、一体、何をやっているのでしょうか」 津田が、無言でうなづいた。 「夏のその時期には... また、参議院選挙があるわけですが...選挙を単なる椅子取りゲームと考えているのでしょ うか?」 「うーむ...」津田が、口をなかば開き、日の丸を眺めた。「誰のための、政治かと言うことです ねえ...政権交替があったわけですが、あらためて眺めてみても、政治全体の水が淀んでいま すねえ...」
「ところで、編集長... 私たちは、【日本版・ニューディール政策/新・日本列島改造】を、提唱していますね...」 「“大公共事業”による...」津田が言った。「〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕の、全国 展開ですね、」 「はい... そうした“大公共事業”に...子供手当/・・・年間数兆円を、支出した方がいいのではないで しょうか。そうすれば、日本のインフラ整備は、急速に進むのではないでしょうか...?」 「その通りですねえ... 確かに、年間/・・・数兆円を投入して行けば...〔人間の巣〕の全国展開は、大いに進むで しょう。自給自足・農業整備は、農業関係予算から別枠で支出できます。まあ、これも、農家の個 別補償を当ててもいいわけですがね、」 「はい、」 「客観的に見ても... 納得のできないような予算が色々あるわけですが、それをそっくり、【日本版・ニューディール 政策/新・日本列島改造】に投入した方が、よほど有意義なように思いますねえ。そうなれば、 まさに、“維新・始動”になるわけですが...」 「はい... “大公共事業”で...即...大量の雇用を生み出し、恒久的/コンパクトな住環境整備が進 み、農業基盤整備が進み...その後は、“自給自足型・農業社会”として、安定化して行けばい いわけですわ...その段階で、新しい日本を再構築して行けばいいのですわ」 「建設国債/数兆円の真水に加え.. 都市整備や、医療、福祉、教育などの膨大な関連予算が、〔人間の巣〕に投入可能でしょう。 それに、子供手当なども、ここに投入した方が、はるかに将来世代のためにも役立つはずです。 総予算としては、膨大に膨れ上がって行くはずです...ただし、既得権構造は、崩れます...」 「はい...」支折が、うなづいた。「最後には...国民の納得する方向へ動いて行くのではない でしょうか...?」 「そうですね。そのためには、国民も直接行動に出る時でしょう」
「ええと...」支折が言った。「話は変わりますが... 金融破綻で、資本主義は大きく後退し始めています。市場主義/グローバル経済も、“地球 温暖化”という、別次元の価値観の津波によって、凌駕されつつあるようですね。 では、世界規模での競争社会は終息し...本当に、“新しいパラダイムの時代”が、やって 来るのでしょうか...?」 「必ず...」津田が、強くうなづいた。「やって来ますねえ... いいですか...逆に言えば、“このまま・・・人類文明の歩みが止まる!”ということは、あり得 ないわけです。この【人間原理空間・ストーリイ】は、私たちの想定以上の、ダイナミズムを内包 しているようですねえ...」 「はい...」支折が、髪を押さえた。 「ただし... 資本主義のダイナミズムのエンジンを失えば...これまでのような、スピード感のある技術革 新は、ないのかも知れません。まあ、価値観が異なってくれば、その必要性も無くなるのかも知 れませんが...」 「それに代わる=エンジンは、編集長...“人間の好奇心”ということに、なるのでしょうか?」 「うーむ...」津田が、口に手を当てた。「そうですねえ... 間違いなく、その“純粋な好奇心”は残って行くでしょう。ただ、それだけかと言うと、それはど うでしょうか。まず、私たちは、“21世紀/大艱難の時代”を、乗り切って行かなければならな いということです。当面、地球環境復元という価値観が、新たな推進力として働くでしょうね...」 「はい、」
「ええ...」支折が、モニターに目を落とした。「私たちが... 本来の人間性に目覚め...“スローフード/スローライフ”を取り戻し...〔人間の巣〕による 安定した自給自足生活を確立すれば...巨大資本や資本の原理は、必要のないものになりま すわ... 昔から、巨万の富/欲望の支配を受けない人々は存在していました。今、人類文明は、新・ル ネッサンスともいえる、新しい感覚のステージへ移行しつつあるようです... 技術革新面のステージでも...“文明の第1ステージ/農耕・文明の曙”に続く、“文明の第2 ステージ/エネルギー・産業革命”を経て...今...“文明の第3ステージ/意識・情報革命”の 時代に、突入しつつあるようです... 編集長...時代が、まさに、大きく変わりつつありますね...?」 「そうですねえ... “地球温暖化”を乗り越えて行くには... もはや、文明スタイルを大転換するしかないように思 います... 私たちの提唱する〔人間の巣〕は...世界中どこでも可能な...孤立/分散型の開放系シ ステムです。つまりこれは、細胞/単細胞生物のように、それだけで新陳代謝して存続して行く ことが可能なシステムです。その上に、“万能型・防護力”は、種の安定化に寄与します」 「はい... 生態系に見られる、“巣”と同様の展開/機能になるわけですね...そして、別の側面として、 これらはインターネット情報を共有することにもなります...さあ、その先は...私たちの子孫 が、考えることになるのだと思います... “2010年/新春対談”は、ここまでとします。2010年が、有意義な年になることを、祈って います...」
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