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男体山。荒涼とした風景。 登山日:2024年3月30日 天気:快晴 コース: 総タイム 6時間17分
レポート: 今回は予てから行ってみたかった栃木県足尾の沢入山・中倉山です。 足尾銅山の鉱毒により今だに草木が生育しにくい荒涼とした光景。それはそれで痛ましいですが、そのために独特で抜群の展望を得られます。 4時過ぎに自宅を出発。日光宇都宮道路を経由して7時頃には銅親水公園駐車場に到着。準備をしていると続々と登山者の車が到着してきます。皆さん登山の上級者のようなベテランぞろいで、自分が不釣り合いな山に来たような気がしてしまいます。 事前に調べた情報によると中倉山登山口までの道路は工事のため日によっては歩行も進入禁止に。そのため登りはバリエーションルートの尾根上の道を進むことにします。 まずはゲートを越えて進みます。 川を渡ります。さすがに上流のほうで、川の水の透明感がすがすがしい。ほとんど植生が育たない異様な風景でもあります。 道路からはずれてバリエーションルートに突入。ルートは尾根上を進むのでわかりやすいといえばそうですが、広くなってくるとよくわからなくなります。 踏み跡はうっすらとしかないし、両側が切れ落ちる痩せ尾根だったり、急な斜面はずるずると滑って登りにくいし、岩は脆くてすぐに落石を起こすし。普通の登山道のありがたさがわかります。 でも、植生があまり育たないので展望は抜群。右は庚申山。 ふと見下ろすと道路が見え、事前情報で仕入れた進入禁止の立て札と、その先の道路にはブルーシートが。これは今日は中倉山登山口側には下山できないな、今歩いているルートを下るしかないのか、と怖くなってきます。 この後のことですが、中倉山山頂で登山者に聞いたところ、やはり進入禁止になっていて、その人は道路のしたの川沿いまで降り、かなり苦労して登山口にいったとのこと。そのルートにしようとも思いましたが、結局は、きつくても登りで状況がわかったのでピストンにすることにしました。 岩と男体山。 岩の上にはケルンのようなものが。岩は脆そうに見えます。これを登ったのか、人工的なものでなく自然にできたのか。 手前の社山に隠れがちですが、男体山。独特の景観。 展望は雄大。 雪もまだまだ残ってます。 こちらの登山道も雪が出てきました。 そして中倉山山頂に到着。 登っているときは中倉山までで終わりにしようかなとも思っていたのですが、到着してみるとやはりその先の沢入山まで行こうという気持ちが出てきました。 沢入山に向けて再スタート。 沢入山。なかなかかっこいい。 波平ピーク。山頂標にはしっかり波平の頭が描かれてます。 日光白根山が見えてきました。。まだまだ雪が多そう。 雪も深くなって、踏み抜く個所では膝付近まで埋もれることも。雪がないところを歩くと急斜面の笹で滑ります。雪のほうがまだ楽。 沢入山到着! ここまできてやっとはっきり姿を現してくれた皇海山。 こちらは日光白根山。 男体山。 さて、下り始めます。相変わらず雄大な景色。 道を見失って引き返したり探したり、急斜面でズルズルと滑って転んだり、ちょっと触れた落石が際限なく落ちて行ったり、切れ立った痩せ尾根にびくついたり、いろいろしながら下山し、やっとのことで道路に出てきました! ほっと一息。 植生を回復しようとする活動で、至る所で植生が行わていました。 しっかり緑に育ってほしいものです。しかしこれまでも育たなかったのは、いまだに鉱毒が地中に残っているということなのでしょうか。恐ろしいです。 そして銅親水公園駐車場にゴール! 景観は足尾の鉱毒によって生み出されたものではありますが、抜群で独特の展望を楽しめました。 でもバリエーションルートのため、これまでに経験したことのない登山の厳しさでした。もう登山道以外は控えたいです。 体力・筋力面では、今回は久しぶりの本格登山のボリュームでしたが、これまで頻繁に低山に登っていたおかげか問題なし。今年もハードな登山もこなしていけそうです。 帰りは日光宇都宮道路の清滝IC付近にある日光和の代温泉 やしおの湯に寄りました。湯温は適温。ちょっとヌルヌル感がある泉質を楽しみました。 見かけた草花:
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