管理委員会から菱田嗣久への質問と、その回答

※このページは、管理委員会が菱田嗣久に出した質問状の内容と、質問への回答をまとめた物です。


●第二回質問状と回答


※質問文中の赤字部分第一回質問状に対して菱田嗣久が返答してきた内容です。
質問日 1998年7月10日
回答日 1998年10月27日

質問1-1
先般、「前回の質問状に対する回答」 と称する文書(以下、回答書)を頂戴致しましたが、 質問に対しての明確な回答がなされていませんので再度お尋ね致します。

「全ての支出に領収書はありますか。(98/5/18質問)」 回答書では「あります。ただし、一部は寺西氏に預けてあります」とありますが、 本件について、

「領収書が存在する」とのことですが、原本及び写しを提出してください。

回答1-1
領収書原票はお貸しいたしますので、コピーしてください。
現在に至るも、領収書は一部を除いて提出されていない。
後に、菱田嗣久は領収書は「無いものもある」と主張を翻した。

菱田嗣久が受け取ったまま、実行委員会に渡していないN旅行から"第35回日本SF大会"宛てに発行された額面407万円の領収書の原本も提出されていない。

質問1-2
一部は寺西氏に預けた」とのことですが、寺西氏に確認致しましたところ、「菱田嗣久から領収書は一度ももらったことはありません」とのことでした。

この点につきましては、明らかに貴殿の回答と矛盾致しますので以下の点についてお伺い致します。

(1)
寺西氏に渡したとすることが事実であるならば、領収書の控えが存在するはずですが、控えを提出してください。

(2)
どのような領収書をいつ、どこで、どのように渡しましたか。経緯を詳細にご説明ください。
回答1-2

(1)について
96年2月頃に芦屋、船頭町に寺西氏宛郵送した分について1は寺西氏が原票を所持しているはずですので、お確かめ下さい。
この分につきましてのコピーはありません。

(2)について
(回答せず)
(1)について菱田嗣久の言うような領収書が送られてきた事実はない。


質問2-1
「請求書、請求明細間では以下の同一項目において日付や金額が異なっています。 その理由についてお答え願います。(98/5/18質問)」

回答書に書かれた件について、私及び関係者に確認しましたところ、貴殿の主張する事実は確認できませんでした。 この点につきまして明らかに矛盾しておりますので、不明な点を再度お伺い致します。

大会のオープニングアニメーションを作成した「トイメディアデザイン」の森山氏、および今大会発起人代表、寺西氏と、当方の制作費について話し合ったところ(別個)当方の制作経費は150〜200万円程度であるとの確認を得ています。』 の部分について森山氏、寺西氏によれば「上記の様なことはなく、オープニングアニメについて菱田嗣久及び プロトタイプと称する組織に制作を依頼した事実もありません」とのことでした。

(1)
制作(経)費が具体的に何を示すか、金額等を含めてご説明ください。

(2)
話し合った経緯について、日時、立会い者等を含め当方が確認できる様にご説明ください。
回答2-1

(1)について
制作費50万、機材費40万、打合経費5万、雑費その他5万など。

(2)について
定例会議席上において、トイメディアデザイン社・森山氏、(仮)K氏及び(仮)T氏からの懇願で請負を決定。 トイメディアデザイン社において、菱田、森山間にて双方の持出金額を確認。
(1)について菱田嗣久の主張するような経費について領収書等の根拠は示されなかった。

(2)について菱田嗣久の言うような事実は無い。


質問2-2
その際、これらの回収については
「本大会の記録ビデオまたはCDを作製、販売することから得る」
「その売り上げは3等分して分配する」
「売り上げは経費を満額回収するにいたらないことは自明である。
 その代償として記録ビデオの中にトイメディアデザインおよび
 アクティブピン(アクティブスタジオ)のCFや商品を挿入する」
「オープニングアニメーションの権利を3者が1/3ずつ持ち合う」
「発売は年内でとする」
という取り決めを菱田・森山・林田・(仮)N氏の各氏間で確認しました。この交渉に当たったのは、主として菱田です。

の部分について私を含め、森山氏、寺西氏、(仮)N氏氏に確認したところ 上記の主張に該当する事実はありません。

(1)
上記の貴殿が交渉したとする件について、日時、場所、立会い者等を含めて経緯を説明してください。
(1)について
林田氏とは、同氏が私のアパート(小倉北区浅野町)に泊まった時に、森山氏とは、前述にあるとおり、および電話にて、寺西氏とは、大会事務所(小倉北区浅野町)および私に対する支払の清算方法を話し合った席上(**ホテル名****喫茶店名**及び駅前の喫茶店)にて。(仮)N氏とは、大会事務所(小倉北区浅野町)および電話にて。
トイメディアデザイン社は菱田嗣久の主張を否定。森山氏はコメント、および陳述書を提出して下さっている。

菱田嗣久の言うような経費については、支払の合意があった事実は無く、菱田嗣久が仮に製作をしていたとしても、受け取るべき根拠も権利も無い。

(2)
CFとは具体的に何を指すのでしょうか。詳細にご説明ください。
(2)について
コマーシャルフィルム(ビデオ)です。

(3)
ビデオもしくはCDを制作したのですか。
(3)について
当方のパートについてはアップしました。

(4)
制作費用が回収できないことが明らかな製品を多額の経費をかけて製作した理由は何ですか。
(4)について
森山氏、寺西氏を含めて、そちらが製作を強行したのですから、それを私に問われても困ります。 また、金銭的にペイしない作品をあえて制作することは、特にアマチュア活動においては往々にしてありますことはご存知のとおりです。

(5)
オープニングアニメーションの権利とは具体的に何を指しますか。3者とは具体的に誰を指しますか。
(5)について
原著作権についてはトイメディアデザイン社または森山氏個人にあると思いますが、森山氏と委員会の責任者である寺西氏の間で委譲などがおこなわれたようですね。当方には連絡がありません。

当方が権利の1/3を所有していたのは、本来製作物の販売において得られるはずの利益を分配されるべき当然の権利を保有したものです。

これについてはそちら様が約束を違えて作品を制作、発売せず、それによる当方の制作費は寺西氏の負担としてすでに領収しましたので、現在は放棄しています。

(6)
発売を年内とした根拠を教えてください。
(6)について
(仮)N氏および森山氏とも確認をとっていますが、冬のコミックマーケットが発売日の目標でした。

(7)
私、(仮)N氏の名前が新たに出ていますが、何故ですか。
(7)について
前述のとおり。

(8)
制作経費とは何の制作経費ですか。積算根拠を詳細に項目別に分け、具体的にと証明できる資料の原本を提出してください。
(8)について
前述2-1(1)およびCF制作費として、企画20万、撮影40万,編集20万,機材10万,雑費その他5万。


質問2-3
当方はCFを制作し、早急の発売を催促しましたが、発売は約束どおりなされませんでした。』の部分についてCFが何を指すかは不明ですが、少なくとも名前が出されている私、森山氏、寺西氏、(仮)N氏氏宛には、CFと称する制作物が送られた事実はありません。また、発売そのものを許可した事実もありません。

(1)
制作したCFとはどのようなものですか。現物を提出してください。
(1)について
当方のトイメディアデザイン社において、当方の**M氏**が同社森山氏に見せていますので、ご確認ください。
その際、**M氏**は森山氏に、発売時期について念を押しています。
トイメディアデザイン社は菱田嗣久の主張を否定。森山氏はコメント、および陳述書を提出して下さっている。

菱田嗣久の言うような経費については、支払の合意があった事実は無く、菱田嗣久が仮に製作をしていたとしても、受け取るべき根拠も権利も無い。

(2)
発売できるとした作品はどのようなものですか。
(2)について
オープニングアニメーション本編、同メイキング、大会ドキュメント、トイメディアデザイン社3Dソフトウェア体験版またはシェアウェア、弊社(当時アクティブピン、アクティブスタジオ)コマーシャル、など。

(3)
発売を催促した経緯について、日時、相手についてご説明ください。
(4)
制作費用が回収できないことが明らかな製品を多額の経費をかけて製作した理由は何です82ェか。
(3),(4)について
前述のとおり。


質問2-4
その後、森山氏が本権利を大会委員会に委譲するなどの推移がありましたが、結果として全額未回収となりましたので、これはその未回収額を請求、回収したものです。
10月末の段階ではまだ発売に望みがありましたので、請求額を当方の広告支出と相殺し、100万円としました。しかし、12月の段階では、もうまったく絶望でしたので、広告制作費を除く満額である200万円を計上いたしました。
』の部分について上記の件について該当する事実は無く、根拠が不明ですのでお伺いします。

(1)
各々請求額について、根拠、明細等を証明できる資料を提出してください。
(2)
広告支出及び広告制作費の根拠をご説明ください。
(1),(2)について
前述のとおり。
菱田嗣久が作成したと主張する作品については、資料も作品も提出されておらず、この請求の根拠は一切示されていない。

(3)
12月の段階、とは具体的にいつのことですか。
(3)について
質問の意味が不明です。

(4)
発売が絶望と判断した根拠は何ですか。
(4)について
前述のとおり。

(5)
オープニングアニメの制作について、貴殿が行った作業を教えてください。
(5)について
質問の意味が不明ですが、製作コーディネイターということでしょうか?それとも、大会全般の総指揮を執った(せざるを得なかった、押し付けられた)ということでしょうか?


質問3
今大会発起人代表であり、本大会の遂行に際し、菱田に対して未払い負債を持つ寺西氏との話し合いによるものです。同氏が現時点で完済不能であることから、菱田に支払うべき残金をいったんN旅行北九州支店から経費項目を変えて支払ったわけです。』の部分について、寺西氏によれば、本件において「話合いをした事実はありません」とのことでした。貴殿の主張は上記回答と矛盾致しますのでお伺い致します。

(1)
話合いをした経緯についてご説明ください。
(1)について
前述のとおり。
菱田嗣久は回答文中「同氏が大会に返済する」というように、「大会に対しての寺西個人」という構図を用いて説明を行っているが、現在、裁判で菱田嗣久が主張する内容と矛盾する。

菱田嗣久は大会当時「大会の会計と寺西個人の会計は別」という立場で振舞っていたが、裁判開始後に突然「大会の会計と寺西個人の会計が同じ」であるという主張を展開しはじめ、今に至っている。

また、寺西個人と菱田嗣久が水増し等の不正を行う事で合意した事実はない。

(2)
現時点、とは具体的にいつですか。
(2)について
大会終了時。

(3)
N旅行から経費項目を変えた理由は何故ですか。
(3)について
大会のメンタルな部分に関して配慮したからです。

(4)
経費項目を変えた事実を私や寺西氏、(仮)N氏他に知らせなかったのは何故ですか。
(4)について
寺西氏とは前述のとおり話し合いにおいて了承を得ています。
林田氏および(仮)N氏には報告の義務はありませんし、寺西氏との話し合いでは、同氏が大会に返済してゆく際には釈明が必要なら、同氏から説明するとなっていました。

(5)
経費項目の他にも存在しない項目や、水増しされた金額もあります。このような手段をとった理由は何ですか。
(5)について
具体的にどこかご提示ください。


質問4
菱田嗣久が行った助成金横領行為についてお伺いします。
(1)
北九州コンベンションビューローより支給された助成金を意図的に貴殿の個人口座に振りこませたのは何故ですか。
(2)
助成金の振りこみの報告を誰にもしなかったのは何故ですか。
(1)について
意図的にもなにも、(仮)N氏が何も準備をしなかった、および、その行動がきわめて緩慢であったため、期限に間に合わなくなったからです。結果、こちらですべて整備するしかありませんでした。くわしくは(仮)N氏にお確かめ下さい。
(2)について
寺西氏には何度も電話しましたが、一方的に切られてばかりで、報告のしようがありません。他の人には同氏から返済の件と関連して説明すべきであることは前述のとおりです。
(1)について
菱田嗣久は(仮)N氏に対して、この助成金が支給された場合の振込先として大会名義の銀行口座を利用すると伝えている。
(2)について
菱田嗣久はこのような重大な事柄について、その他の通信手段(手紙や電子メール、FAXなど)では伝えようとはしなかった。


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