新日本プロレス旗揚げ〜異種格闘技路線

1972年(昭和47年)

 1.26 東京・京王プラザホテルにて新日本プロレス設立を発表。
 3. 6 東京・大田区体育館で旗揚げ興行。猪木はメインでカール・ゴッチと 対戦。リバース・スープレックスでフォール負けを喫す。
10. 4 東京蔵前国技館でカール・ゴッチをリングアウトで破り、実力世界一のベルト、世界ヘビー王座を獲得。この試合は東京12チャンネルで放映され、話題を呼ぶ。
10.10 大阪府立体育会館にて、カール・ゴッチに敗れ、世界ヘビー王座陥落。


1973年(昭和48年)

 2. 8 東京・京王プラザホテルにて坂口征二と合同記者会見を行い、新日本と日本プロレスが合併し日本プロレス興行会社となることを発表。
 3.30 大木金太郎らが、坂口の単独行動を非難。合併はなくなり、坂口ら3選手が新日本に移籍。
 4. 6 坂口の入団を期にNET(テレビ朝日)が「ワールドプロレスリング」の放映を開始(金曜夜8時)。宇都宮市体育館で行われた猪木&柴田対ジャン・ウイルキンス&マヌエル・ソトが放送される。
11. 5 タイガー・ジェット・シンが新宿伊勢丹前で猪木を路上で襲撃する事件が発生。
12.10 東京体育館でジョニー・パワーズを破り、NWF世界ヘビー級王座を獲得。IWGP以前の新日プロの看板となったタイトルである。


1974年(昭和49年)

 3.19 国際プロレスのエースだったストロング小林の挑戦を受け、NWF王座初防衛。力道山対木村政彦以来の大物日本人対決は「昭和巖流島の決闘」として大反響を呼ぶ。
 5. 8 東京体育館にて、復活させた第1回ワールドリーグの優勝決定戦で坂口征二、キラー・カール・クラップとの巴戦を制し優勝。
 6.26 大阪府立体育会館にて、タイガー・ジェット・シンと対戦、アームブリーカーで腕を折る。
 8.16 米ロサンゼルスで坂口征二と組み、K・V・ヘス、K・V・ショッツ組を破り、NWA認定北米タッグ王座を獲得。
12.15 初のブラジル遠征、アンドレ・ザ・ジャイアントと対戦。


1975年(昭和50年)

 5.16 東京・日大講堂にて、第2回ワールドリーグ決勝トーナメントで、ストロング小林、キラー・カール・クラップに勝利し連覇。
 6. 9 東京・羽田空港にて、猪木の代理人がモハメド・アリに挑戦状を渡す。
 6.26 東京・蔵前国技館にて、2月にNWF本部の要請を不服として返上し、タイガー・ジェット・シンに奪われていたNWF世界ヘビー級王座に挑戦、勝利し第16代王者に返り咲く。
 8. 1 米ロサンゼルスにて、坂口と組み、ジェリー・ブラウン、バディ・ロバーツ組とNWA認定北米タッグ王座防衛戦。1−1から無効試合となり、王座はコミッション預かりとなる。
 9.19 千葉公演体育館にて、左ヒザの負傷から1ヶ月振りに復帰。黒のロングタイツで登場。ジャック・ルージョーに勝利。
10. 2 大阪府立体育会館にて、坂口征二と組み、NWA認定北米タッグ王座決定戦。ジェリー・ブラウン、バディ・ロバーツ組に勝利し王座返り咲き。
12.11 東京蔵前国技館にてビル・ロビンソンとプロレス史上に残る名勝負。同日に日本武道館で力道山十三回忌追善特別試合が開催されていた。
12.15 米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンに初登場。フランク・モンティに8分43秒、バックドロップからの体固めで勝利。


1976年(昭和51年)

 2. 6 柔道のミュンヘン五輪金メダリスト、ウイリエム・ルスカと初の異種格闘技戦を行い、バックドロップ3連発でKO勝ち。
 6.26 日本武道館でプロボクシング世界王者モハメド・アリと対戦し、引き分け。世界中の注目を集める
12.12 パキスタンのカラチにて同国の英雄アクラム・ペールワンの腕を折り勝利。ペールワン(No1)の称号を得る。


1977年(昭和52年)

 1. 7 埼玉・越谷市体育館にてスタン・ハンセンと初対決。11分17秒、反則勝ち。
 8. 2 日本武道館でプロ空手世界スーパーヘビー級王者ザ・モンスターマンと異種格闘技戦史上屈指の名勝負。


1978年(昭和53年)

 5.30 大阪府立体育会館にて、タイガー・ジェット・シン対上田馬之助戦のレフェリーを務める。
 9.19 大阪府立体育会館にて、第1回MSGシリーズ優勝戦。アンドレ・ザ・ジャイアントに16分32秒、リングアウトで勝利し優勝。
11.26 初の欧州遠征「欧州世界戦シリーズ」に参戦。西ドイツ・シュツットガルトにて、ローラン・ボックと世界選手権シリーズ決勝戦4分10Rで対戦。10R判定で敗れる。
12.16 蔵前国技館にて、プレ日本選手権優勝決定戦でヒロ・マツダを23分6秒、卍固めで破り優勝。
12.18 米ニューヨークMSGにて、WWWF認定格闘技世界ヘビー級王者に認定される。テキサス・レッドに勝利し初防衛。


1979年(昭和54年)

 1.26 ウガンダ共和国のアミン大統領との異種格闘技戦を発表。(アミン王朝の崩壊で実現せず)
 6. 7 蔵前国技館にて、第2回MSGシリーズ優勝戦。スタン・ハンセンに9分3秒、体固めで勝利し連覇。
 8.26 新日、全日、国際3団体によるオールスター戦が開催。猪木は馬場と8年振りのタッグを結成、ブッチャー、シン組に勝利。試合後馬場にシングルでの対戦を申し入れたが、そのまま立ち消えに。
11.30 徳島市体育館にて、WWFヘビー級王座選手権でボブ・バックランドに4度目の挑戦。18分16秒、バックドロップからの体固めで勝利し日本人初、第9代王者となる。
12. 6 蔵前国技館にて、ボブ・バックランドとWWFヘビー級王座防衛戦。タイガー・ジェット・シンの乱入により混乱の中、王座防衛となるが、結果をよしとせず、王座を返上。


1980年(昭和55年)

 2. 8 東京体育館にて、スタン・ハンセンとNWFヘビー級王座防衛戦。17分12秒、リングアウトで敗れ28度目の防衛に失敗。
 2.27 蔵前国技館にて、極真空手のウイリー・ウイリアムスとの対戦で異種格闘技路線に一応の終止符を打つ。
 4. 3 蔵前国技館にて、スタン・ハンセンのNWFヘビー級王座に挑戦。12分55秒、体固めで勝利し第18代王者に返り咲き。
 4.13 メキシコシティーにて、タイガー・ジェット・シンを破り、UWA世界ヘビー級王座獲得。
 6. 4 愛知県体育館にて、第3回MSG決勝リーグで、アンドレ・ザ・ジャイアントをボディースラムで投げ捨てる。ロシモフから改名後のアンドレを投げたのは、ハリー・レイス、ローラン・ボックに次ぐ3人目で日本人初。(当時)
 6. 5 蔵前国技館にて、第3回MSGシリーズ優勝戦。スタン・ハンセンに7分49秒、反則で勝利し3連覇。
10.24 沖縄県立奥武山体育館にて、UWA世界ヘビー級王座防衛戦。タイガー・ジェット・シンに反則負けで王座転落。
12.10 大阪府立体育会館にて、ボブ・バックランドとのタッグで、スタン・ハンセン、ハルク・ホーガン組に勝利し、第1回MSGタッグリーグに優勝。
12.13 IWGP構想を正式に発表。二階堂進日本プロレスコミッショナーが委員長、ビンス・マクマホンWWF代表、マイク・ラーベル氏が副会長に就任。