字水は箱の中にちらばっている1つのえのぐをとりだしていった。
「そうです! これはえのぐです。先祖から代々伝わるえのぐなんです(なんだ、そりゃ)。私の家宝だったんです。だから見られたくなかったんです。でも、あなたにしつこくされるので、仕方がなくもやしたんです!」(家宝を、それくらいのことで燃やすなよ(笑))
「そうだったのか……」(あなたも、そう簡単に納得しないよーに)
ピンじろうは大変な感ちがいをしていたことを知った。てっきり、事件に感するものだとばかり思っていたのだ。
しかし、それはえのぐだった……。
「字水さんに悪いことをしてしまった……」
ピンじろうは家に帰っても、まだそのことをくやんでいた。(いや、別にピンじろうは悪くないと思うが)
「しかし……」
ピンじろうは考えはじめた。
「もえて灰になった所にも、本当にえのぐがはいっていたのだろうか。何か別のものがはいっていたのではないだろうか」
ピンじろうは、やはり字水があやしいと、再び考えはじえMた。
「例えば、あの灰になった所には……」
しかし、ピンじろうはそこで考えをとめた。
「いや! やはり字水は犯人ではない! ダイヤのときも、田中殺人事件も、全て私が字水につきそっていた。字水が2人でもいなきゃ、こんなことはできるわけはない!」
ピンじろうはそこで顔が青ざめた。
「字水が2人いたら、この犯罪は可能だ……。1人が私とつきそっていて、もう1人がその間に犯罪をおかす……。もしかしたら字水は、ふたごで生まれたのではないだろうか。それなら、この犯罪は可能だ」
ピンじろうは家をとびだした。
「よし! 市役所へ行き、調べてもらうぞ!」
――ふたごの字水――
やっと市役所が見えてきた。
ピンじろうは市役所にたどりつくと、役員(?)にたのみ、字水の戸せき書(?)をさがしてもらった。(すごいぞ、ピンじろう。彼の依頼を断ることは、誰にもできないんだな、きっと)
「少々、お待ちください」
役買はピンじろうにそういうと、奥の部屋へ入っていった。
5分……10分……15分……
だいぶ、さがすのにとまどっているらしい。ピンじろうは、まだかまだかとイライラしていた。
「みつかりましたよ、便さん!」
やっと、役員が奥の部屋から顔をだした。
「はい、どうぞ!」
ピンじろうは戸せき書に目をとおした。
「おやっ!?」
<ふたご>(ここホントに、これくらいのでかい文字で書いてあります(笑))
ピンじろうは目をこすって、もう一度よくみた。
<ふたご>(戸籍に「双子」とは書かれていないと思うが……)
(やはり、字水はふたごだった!)
ピンじろうは市役所をでると、とてつもない速さでつっ走った。(とてつもない速さって……(苦笑))
(これで、字水が犯人ということははっきりしてきたぞ! あっ! そういえば、ピーマンとにんじんを出した時も、字水はピーマンばかり食べていた。あれもやはり、ふたごの性格のちがいなんだ!)(あれはやはり、伏線だったよーだ)
ピンじろうは字水の家へとびこんだ。そして、字水に次々と質問した。
「字水君。君はふたごか……」
「はい」
字水はすなおに答えた。
ピンじろうは少しとまどった。字水は犯罪がばれないように、うそをつくかと思ったからだ。
(次回、驚愕の新展開!)