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 2.こんぴら樽 3.夕立太平記 4.尼首二十万石 5.青嵐の馬 6.北斗の銃弾 7.影十手活殺帖 8.藩校早春賦 9.将軍の星 10.陣借り平助  |   
 
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   夏雲あがれ、ふたり道三、風魔、おねだり女房、海王、天空の陣風、みならい忍法帖−入門篇、みならい忍法帖−応用篇、家康死す、陣星翔ける  |   
 
風魔外伝、武者始め、天離り果つる国、松籟邸の隣人1、松籟邸の隣人2、松籟邸の隣人3  | 
      
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   ●「剣豪将軍義輝」● ★★  | 
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 2000年01-03月 1997/02/09  | 
  
   これまであまり手がつけられていない足利義輝が主人公。 
  ストーリィ構成には隆慶一郎氏と同傾向のものを感じます。それだけに豪快、奇想天外な要素が思う存分盛り込まれています。将軍義輝を思う存分に書き込んだと言えるでしょう。 
  隆氏の後継者をめざす一人としては、資格充分な力作と言えるのではないでしょうか。  | 
 
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   ●「こんぴら樽」● ★  | 
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   1998/08/30  | 
  
   表題作「こんぴら樽」は                     
  山手樹一郎的。          
  最後の「瘤取り作兵衛」は、隆慶一郎的。 こんぴら樽/一の人、自裁剣/蘭丸、叛く/瘤取り作兵衛  |          
 
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   ●「夕立太平記」● ★★  | 
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   2000年02月 1998/08/18  | 
  
   なんとも楽しい作品です。理屈なしに読んで楽しめる時代小説。 
  ストーリィは、父親を殺された勘五郎が松江藩と幕府の争いに巻き込まれ、松江藩を救うと共に仇を討つというもの。  | 
 
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   ●「尼首二十万石」● ★  | 
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   2000年07月 1998/08/01  | 
  
   面白かったです。すんなり楽しめるのがなによりのこと。 
  隆氏ほどの豪快さ・スケールの大きさはないのですけれど、その一方で、作品に明るさがある、それと少しばかりの爽快さがある、というのが宮本作品の魅力、持ち味ではないかと思います。 
  それと、面白いのは、有名人物が脇役で登場すること。伊勢新九郎(後の北条早雲)、織田信長、長谷川平蔵宣雄・宣以親子、宮本武蔵。なかなか興趣に溢れています。 尼首二十万石/最後の赤備え/袖簾/雨の大炊殿橋/黒い川/はては嵐の  | 
 
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   ●「青嵐の馬」● ★★  | 
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   2001年05月 
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   「尼首二十万石」に続いて読みました。面白さとしては、同作品と同じ評価。ただ、こちらは中篇3作だけにそれぞれじっくり楽しむことができます。 「白日の鹿」では、許婚の仇討をし遂げた後の勝子のいさぎよさが印象的。 白日の鹿/紅蓮の狼/青嵐の馬  | 
 
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   ●「北斗の銃弾」● ★  | 
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   2001年10月 1998/08/22  | 
  
   これまでの宮本作品に比べると、ひどくストーリィが込み入っているという印象。そのためか、              
  すんなり楽しむという風にはちょっとなりませんでした。  |      
 
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   ●「影十手活殺帖」● ★★  | 
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   2002年06月 1999/06/27  | 
  
   短編「尼首二十万石」に続く、鎌倉の駆込寺・東慶寺を守護する忍びの裔・和三郎らが活躍する連作短編集。 東慶寺に駆け込む女たちの身を案じ、役目を超えて気遣う寺役人・野村市助と、市助に成り代わって陰働きする門前餅菓子屋の倅・和三郎は、名コンビと言って良いでしょう。その二人に加えて公儀御庭番の娘・紀乃も引き続き登場します。 同じく東慶寺を題材とした作品に、隆慶一郎「駆込寺蔭始末」があります。駆込寺が題材だけにどちらも男女の愛欲が話の中心になるのは当然のことなのですが、隆作品と異なり、本作品には陰鬱さだけでなく、それに拮抗するような明るさがあります。 和三郎・紀乃の若い二人の爽やかさも魅力のひとつです。 血煙因縁坂/白浪反魂丹/冬霞妻敵討/忠臣徒名草/入聟菊之丞  | 
 
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   ●「藩校早春賦」● ★★  | 
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   2002年07月 1999/08/10  | 
  
   宮本昌孝作品というと、これまで隆慶一郎、山手樹一郎という先人を思い出すことが多かったのですが、この作品に関しては藤沢周平さんを偲ばされます。  | 
 
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   ●「将軍の星-義輝異聞-」● ★  | 
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 2003年05月 
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   「義輝異聞」と題する4篇と、足利将軍衰退の様を描く2篇+山本勘助もの1篇という           
  短篇集。 前髪公方/妄執の人/紅楓子の恋/義輝異聞 丹波の黒豆/義輝異聞 将軍の星/義輝異聞 遺恩/義輝異聞 三好検校  |   
 
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   ●「陣借り平助」● ★☆  | 
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 2004年04月 
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   “陣借り平助”の異名をとる魔羅賀平助と愛馬・丹楓を主人公とする連作短編。 
  時代設定は、信玄、謙信、信長等群雄割拠の頃。名だたる合戦で常に劣勢の陣に加わり武名を高めてきたが、仕官という野心を微塵ももたないというのが、主人公の人物設定。「陣借り」というのは、そうした臨時傭兵の立場を指すらしい。 その平助が一貫として豪勇ぶりを発揮するストーリィかというと、長編ではなく連作短編であること、平助一人の魅力というより戦国史上著名な人物との邂逅・心の触れ合いに面白味があるという点で、ちょっと物足りなさを感じます。 
  各篇の場面と出会う相手は下記のとおり。 陣借り平助/隠居の虎/勝鬨姫の槍 /落日の軍師/恐妻の人/モニカの恋/西南の首飾り  |  
 
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