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同人イベント報告

2010年8月29日(日) 男の娘☆9

イベント主催団体モノリスによって、ハイライフプラザいたばしの2階で開催された「男の娘」に関係する表現なら何でもOKのイベントです。二部構成で、第一部が同人誌即売会&コスプレ、第二部が懇親会(別途料金)で、どちらの部にもステージショーがありました。

実は私は開催地である板橋在住でして、会場までたった数駅というベストロケーションでした。それにもかかわらず、いつもの遅刻パターンで、12:00開場に対して13:30にのんびり来場しましたよ。最近ではこの世界にも知り合いが増えてきて、何人かの人とは事前に、☆9でお会いしましょうとかなり曖昧な約束をしたりしていました。みなさん大抵は真面目に開場時刻に合わせて来ていたようで、私が見当たらないというので心配してくれた人も何人かいました。心配かけてごめんなさい。単に時間にルーズなだけです。

同人誌即売会

参加サークルのみなさんは、だいたいお馴染みの顔ぶれでした。私のことを覚えていただいている作家さんとは少し立ち話をして、そうでない作家さんには前回買ったものについてひとこと感想を述べて、初めてのサークルではただ買うだけという感じで、端から順に回っていきました。前回に比べると、参加人数が多くて混雑していたため、特にステージやコスプレ・スペースに面した場所のサークルはあまり回れませんでした。

ステージイベント1 〜雨代エイシア〜

前回の☆8に参加した際に、壇上でキーボード演奏を披露し、他のライブ・ステージでは天使番号9587こと、平井みどりさんらとともに場を盛り上げながら、ライブ中ずっと踊り狂って、転げ回って、疲れ知らずのスタミナを誇る一人の人物がいました。この性別不詳の生命体の正体を知ったのは、2010年5月に開催されたミニライブ『ぷちオトコノコ音楽祭in都内』で、それがこのモノリスの秘蔵っ子、エイシアさんでした。それ以来、ちょっと気になるパフォーマーとして常時警戒中です。

キーボードにエレキギターにダンスにと、迫力あるマルチパフォーマー振りを発揮し、ボーカロイドのレン君の歌に合わせて演奏するなどユニークなパフォーマンスが痛快です。『男の娘☆Convention』や『夕張まんがまつり』など、モノリス主催のイベントには常連らしいです。その堂々たるパフォーマンス振りに敬意と尊敬の念を込めて、persona non feminea(場内で最も女性らしくない人物)の称号を捧げたいと思います。あるいはpoikatyttöとか(楽屋落ち)。

一芸大会

毎回恒例の一芸大会もなかなか盛況で、様々な芸風の猛者たちのパフォーマンスに盛り上がったり、下がったりしながら最後まで愉快に続きました。

まずは結城あゆむさんと高城鬼怒香師匠ともう一人若い子によるイベントの告知がありました。2010年11月28日(日)に女装男子と男装女子のイベント『異装祭』が結城さんの主催で初開催されるとのことです。結城さんは青いロリータ・ファッション、師匠は真希波っぽいロリータ・ファッション(?)、若い子はリオ君の衣装でした。私も師匠のサークル・ブースで同人誌を買った際に、主催の結城さんから是非いらしてくださいと誘われて、是非行きますと約束したので律儀に参加するつもりです。(先方は覚えていないと思うぞ。)

異装祭の告知

その後、いよいよ一芸パフォーマンスが始まりました。以下、出演者リストです:

  1. コージさん
  2. 不文律子さん
  3. コウさん&ヒロさん
  4. 萌野つくしさん
  5. 水無月七海さん
  6. 首なしライダー???さん
  7. ???シエルさん
  8. カヤマ・ミルテさん
  9. Nanoさん(キャーッ!!! 素敵〜! 大ファンなの〜☆)
  10. アイザワ・アキさん
  11. しろうさん
  12. 長門さん

名前は耳で聞いただけなので不正確かもしれません。漢字が不明の名前はカタカナで書いてあります。よく聞き取れなかったところは「???」にしてあります。出演者中、5人くらいは面識のある人で、この世界にも知人が増えたなあと変なところで感慨に浸りました。(ちなみに他の世界にはあまり出入りしていませんよ。) 写真の撮影許可、公開許可が出演者ごとに違っていて、許可の人も細かい条件があったりして覚え切れませんでした。公開許可であることが明確な人だけ、個人が特定できないように縮小して掲載したつもりです。

一番手のコージさんは、『とある科学の超電磁砲<レールガン>』の美琴(かな?)のコスプレでダンスを披露してくれました。スマートでバネのある軽やかな動きで、楽しげに踊る様子が爽やかでした。

一芸:ダンス

浴衣姿で季節感たっぷりの不文律子さんの演目『硫黄島からのマクロス他』は、なかなかコメントしにくいのですが、まあ一言で言えばシュールでした。「マクロスをSFではなく、現代の戦争に置き換えてみたらどうなるのか?」という実験だったようで、冒頭に旧日本軍の決死隊に手向ける言葉らしき台詞(『硫黄島からの手紙』かな?)が流れた後、背後に銃声と砲声の轟くなかで『愛・おぼえていますか』を歌いました。相変わらずの調子で、声量も音程もおぼつかない感じで、つまづきながら懸命に歌っていました。ちょっと銃声と砲声の音量が大きかったようで、その轟音に場内ドン引きでしたよ。歌の後に流れた台詞「結局あの歌は何だったのかしら?」というのが正直な感想でした。しかし、このままでは終わりませんでした。続いて☆8でも歌った『気が付けばメイド』を歌い出すと会場の雰囲気もガラッと変わり、観衆もホッと胸をなでおろして、しばし耳を傾けていました。さすが持ち歌だけあって、前回よりも上達していました。なかなかノリの良い曲調で、☆8で初めて聴いたときには、こんな歌もあるのかと感心したものですが、作詞・作曲ともにご本人によるものだそうです。

一芸:不文律子さん

外部リンク:YouTube 不文律子「硫黄島からのマクロス」

外部リンク:不文律子さんのブログ

コウさんとヒロさんは東方Projectのアレンジ曲『ケロHdestiny』に合わせて“踊ってみて”くれました。その元気な動きっぷりには、東方厨の私も大満足でした。

一芸:東方ダンス

萌野つくしさんは、前回の☆8同様、独自のペースで独特の雰囲気を醸し出していました。今回は抽選会と称して、目隠しでカゴの中のゴムボールを選び取って、ボールの色によって豪華旅行券が当たるというものでした。で、観客の中から挑戦者を募りますが、案の定、誰も手を挙げませんでしたよ。私もちょっと勇気が足りませんでした。ごめんなさい。結局、司会進行役の男性が名乗りを上げてくれました。司会も大変ですね。演目のトリックは、要するに目隠し中にボールを入れ替えて、全部はずれにしてしまうというものです。もう始める前から予測の付いていた予定調和の中でひょうひょうと進んで行きました。司会の方が目隠しで何も見えないながらも、実況を続けたお陰で場が持っていたような気もします。司会のお兄さんの好感度アップです。萌野さんには、これからも一芸大会の迷物として、この芸風で続けていって欲しいものです。あ、お燐ちゃんの格好が可愛かったです。

一芸:つくしさん

外部リンク:自動追尾型絶対領域

水無月七海さんは、始めのうちは緊張で頭が真っ白になっていらしたようで、自己紹介の途中で言葉が吹っ飛んでしまったようです。そのときの照れ方がなんとも可愛らしかったという、とんだ萌やしっ子です。いざ歌い出すと最初の緊張もどこへやら、とてものびのびと楽しげに歌っていらっしゃって、聴いていてとても気持ちが良かったです。目で見て可愛く、耳で聞いて心地良く、明るく健康的な魅力がありました。

一芸:七海さん

首なしライダーさんはフルフェイス・ヘルメットで顔が完全に隠れていたため、一見すると女装に見えなかったのですが、良く見れば胸にふくらみがあって、ヘルメットの後ろからは長い髪が垂れており、後で調べたら女性キャラでした(勉強不足ですみません)。歌を歌いましたが、声は男声でした。

シエルさんは見事なヨーヨー技を披露してくれました。撮影条件は失敗したところは撮影不可という難しいもので、私はタイミングがつかめず、結局一枚も撮れませんでした。(失敗ばかりという意味ではありませんよ。)

ミルテさんは、なんとも華やかな衣装(プリキュアかな?)でのダンスでした。だいぶ踊り慣れていらっしゃるようで、のびのびとしたダイナミックな動きで観客の目を楽しませていました。

アニソン・ライブ界のスーパーアイドルNanoさん(キャーッ!!!)は、☆8でもシェリル・ノームの衣装で華麗な歌を披露してくれましたが、今回も素晴らしいステージで場内は大いに盛り上がりました。あの綺麗で可愛い容姿にあの爆発的な歌唱力とくれば鬼に金棒です。場内にも固定ファンが大勢いたようです。私も大々々ファンです!!! 歌詞を覚え切れていないとのことで、なにやら黒いかまぼこ板のような装置(以前このように言って笑われたことがあります)を見ながら、舞台を下りて会場狭しと愛嬌を振り撒き、サービスたっぷりの最強パフォーマンス振りでした。もう文句なしに素晴らしかったです。これだけで入場料の元が取れました。第二部の料理が足りなくても文句は言いません。後述のフローライトエンジェルも絶品です! 完全に贔屓記事です。ごめんなさい。

アキさんは以前、動画投稿サイトで過去のイベントで踊っている様子を拝見したことがあります。今回そのダンスを生で見ることが出来て嬉しかったです。一瞬も止まることなくめまぐるしく動き続ける様子がとても素晴らしかったです。体の隅々までよく動いていて、技術も独自性も高く、見ていて気持ちが良かったです。見る者にまばたきを許さない超絶舞踏です。

アキさんの舞踏

外部リンク:YouTube 【踊ってみた】アイマス・ゲンキトリッパー@女装同人「男の娘☆9」

歌やダンスの多い中で、しろうさんは伝統的なかくし芸、皿回しで勝負です。何度か失敗した後、遂に回ったときには場内拍手喝采でした。東方Projectの十六夜咲夜の衣装で、短めのスカートから伸びる細く美しい生足が、天上に向かって伸びる皿回しの棒と好対照を為していました。いつもより余計に回せたかな?

しろうさんの皿回し

最後の長門さんは、緊張というか話慣れていらっしゃらないようで、前口上で言葉に詰まってフリーズ状態に陥ってしまいました。歌は完全に男声でしたが、低音が響いてなかなかのセクシー・ボイスでした。

ステージ脇では、前回でも好評だったアニメ顔チェリスさんが、歌に合わせてヲタ芸やエアギターなどで盛り上げていました。演目ごとにツボを押さえたサポート振りが素敵でした。

ステージイベント2 〜天使病〜

☆8での初演に引き続き、天使番号9587さんによるソロパフォーマンスユニット『天使病』による物語(ステージ)の第2話が披露されました。歌と語り(と衣装)で物語を綴っていく表現形式が素晴らしいです。独特の裏声になんとも奇妙な神聖さがあります。かつて天籍を追われた身(堕天使番号41669)として、私もこのパフォーマンスには大変興味を持っています。☆8ではあまりよく鑑賞せずに後悔し、『ぷちオトコノコ音楽祭in都内』での再演も大遅刻して見逃した経緯があるので、今回はきちんと聴くぞという意気込みがありました。といいながら、またコスプレ撮影に精を出してしまって、あまりしっかりとは聴けませんでした。奇しくも前述の『異装祭』と同じ2010年11月28日(日)のAni-FES♪ -Vol.12-で再演するとのことなので、是非観に行くと約束しました。Nanoさんも出演されるでしょうから絶対行くよ。

天使病の物語

☆8のレポートで命名の造語センスをほめましたが、これはご本人ではなく、彼が慕う先輩的存在の方によるもののようです。さすがは先輩格、天使のヒエラルキーが違いますね。

外部リンク:天使病

第一部でのコスプレ撮影

イベント参加の最大の目的が、綺麗で可愛い男の娘たちの撮影です。しかし、今回は前回☆8よりも撮影人数が少なくなってしまいました。イベント内の出し物が豊富で盛り沢山なので、それらを観覧していると必然的に撮影に割ける時間が減ってしまうという、嬉しいくも厳しい状況でした。まあ、遅刻しなければ前半には十分時間があったと思いますけどね。知り合いのコスプレイヤーさんも二人ほど、第一部終盤の帰り際を捕まえてやっと撮らせてもらったりして、けっこうドタバタしました。

前回☆8で撮った写真を持参して、被写体ご本人を見つける度に渡して回りました。コスプレ・コミュニティ・サイトなどで見つけて画像ファイルを送った人を除いて、撮影した全員分を持って行きましたが、結局半分くらい残ってしまいました。当日に来ていなかった人もいるし、来場していても衣装が違っているため気付かなかった人もいたと思います。写真を渡すとだいたい喜んでくれました。でも、緊張と混雑が相まって、写真を渡すのが精一杯で、再度撮影をお願いする余裕がなかったのも今回の撮影枚数の少なさの原因の一つです。

落書きコーナー

毎回、ホワイトボードが2机、落書きコーナーとして解放されます。今回は私も自作の「女装の詩」を書き書きしてやるぞ、とやる気満々だったのですが、なんかイベントが盛り沢山で書きに行く暇がありませんでしたよ。なので、ここに掲載しておきます。お気に召したら自由にご引用ください。

Chiuj viroj chiam povas esti
Teneretaj per sin ine vesti
スカート スースー そのうち慣れる
お化粧下手でも いつかこなれる
理想へ続く まっすぐなレール
女装をすれば 優しくなれる
Chiuj viroj povas esti
Mildaj per sin ine vesti

落書き中の男の娘

男の娘☆フォトコンテスト

今回の新しい企画として男の娘をテーマとした写真コンテストがありました。男の娘写真家(自称)である私もこっそり出品しておりましたよ。参加者が気に入った写真の下に付箋紙でコメントを貼り付けるようになっていたのですが、私の作品には1枚もコメントが付きませんでした。被写体になっていただいた方には本当に申し訳ない限りです。私の写真が下手っぴなのです。ほとんどの出品者がデジタル一眼レフで参加していたなかで、私は知る人ぞ知るLOMO LC-A+という癖の強いフィルムカメラを使っていたので、画質に決定的な差がありました。私自身はもちろん出品した写真に心底惚れ込んでいるのですが、世間一般とは好みが違うようです。

男の娘☆フォトコンテスト

実は今回、二種類の写真を応募していました。一つはキャラクター・コスプレ姿でポーズをとる静止画的な写真で、もう一つは普段から女装で生活している(と思われる)方の活き活きとした動きの瞬間を切り取った躍動的な写真です。これら二つの写真は完全に正反対、好対照を為すものです。

キャラクター・コスプレ写真は、一芸大会でお皿を回していたしろうさんによる東方Projectの魂魄妖夢のコスプレ姿を撮ったものでした。Diana F+という旧式カメラの復刻機で撮ったもので、幻想郷っぽいレトロな仕上がりはご本人にも気に入っていただけたのですが、入選しませんでした。しろうさんについては、彼をモデルに素晴らしい写真を撮り続けているカメコのぽて郎さんの撮影した十六夜咲夜姿のセクシー美麗写真が出品されていました。この写真になら負けて悔いなしです。

フォトコンテスト:入選写真 フォトコンテスト:熱唱1 フォトコンテスト:熱唱2 フォトコンテスト:魂魄妖夢

一方、動的写真のほうは、ステージでも大活躍のNanoさんのライブでの熱唱の様子を撮ったもので、こちらはどうにか入選しました。本当は歌いながら爆発的なエネルギーを発散している姿の写真を出品したのですが、おまけに付けた可愛い踊りの写真のほうが展示されてしまい、『男の娘熱唱中……』という題名とちぐはぐになってしまいました。応募の際に作品についてちょっと説明が足りませんでしたね。手続きとかレギュレーションとかは苦手なもので。結局、展示された写真にはコメントも付かず、Nanoさんには大変申し訳ないことをしていましました。というわけで、『男の娘☆フォトコンテスト反省の詩』を作りました。

Kiam oni shatas foton,
Laudon al la fotitino!
Se ne gajnas ghi baloton,
La fotist' al gilotino!

(直訳)
皆が写真を気に入れば、
賞賛はモデルに!
もし票が集まらなければ、
写真家は断頭台へ!

イベントの当日、コンテストの結果に凹みながらも、懲りずに男の娘を撮影していたら、私のカメラを見かけたスタッフの方(レモンさん?)から落選した妖夢の写真をほめていただきました。私の写真は万人向けではありませんが、一人でもほめてくれる人がいて、本当に嬉しかったです。

参加者の投票による優秀賞とスタッフによる特別賞があるとのことでしたが、特に発表はなかったと思います。結果はどうなったのでしょうかね。

第一部と第二部の間

前回は規則を知らずにコスプレの人たちに混ざって2階ロビーで待機しましたが、今回はきちんと1階会議室で待機しました。つまり、また私服だったわけです。私服組は少なくて会議室には椅子が沢山あったので、全員座ってのんびりと待つことが出来ました。男女非は半々くらいか、男性が若干多いくらいだったと思います。数が苦手なので人数は覚えていません。サークルの作家さんでは女性作家さんが圧倒的に多かったですが、男性作家さんは女装が多いので2階ロビーにいたのでした。隣に座った非女装の男性作家さんとお喋りをして、☆8の写真を見せびらかしながら時間を潰しました。

第二部

豪華ディナー

前回のレポートで料理があっと言う間に食い尽くされたことを報告しましたが、もはや恒例となりつつあるようで、今回も瞬殺でした。主催者側は前回の教訓を生かして料理の量を増やしていて、よく頑張っていたと思います。しかも料金据置にもかかわらず、前回の弁当屋のパーティー出前セットではなく、ホテルのディナーのような豪華さです。でも参加人数がかなり増えていたため、結局足りませんでした。乾杯と同時に女性の姿をした飢えた野獣どもが料理に群がり、あっと言う間に片付いてしまいました。私はなかなか料理にありつけず、ようやく一口大のサンドイッチ2個と揚げ物を少々食べただけでした。たぶん私があの場でいちばんお淑やかだったぞ!(笑)

空になった料理皿を写真に撮ってこのページで紹介しようと思ったのですが、記録係の人がやはりそれを撮っていて、これは公式サイトで紹介する気だなと思い、私のほうは撮るのをやめました。(フィルムなので無駄撮りは避けるのです。) 案の定、公式サイトで料理皿の末路が紹介されていましたね。あのイナゴの大群が通り過ぎた後のような、料理の欠片もなく綺麗にさらわれた料理皿はヤラセではなく本当ですよ。みんな食い意地がはってるよ! まあ、コスプレイヤーやサークル参加の人たちは昼食抜きの人も多かったようなので仕方ありませんね。私は会場が近所なのでお昼を取ってから来ましたから、料理にありつけなくてもお腹はなんとか持ちました。

抽選会

第二部のチケットの半券が抽選会の応募券になっていて、あらかじめ所定の箱に入れておくと、スタッフが箱からくじ引きのように半券を引いて、豪華なものから普通のものまでいろいろな景品がもらえるようになっていました。前回までのジャンケン大会が、いろいろと出し物が増えてジャンケンをしている時間もないので、この抽選会に変わったのでしょう。参加者たちが歓談したり撮影を楽しんでいる片隅で、あまり盛り上がることもなく、淡々と進んでいました。番号を呼ばれたら景品を取りに行くのですが、中にはお楽しみに夢中で、自分の番号を呼ばれても気付かなかった人もいたようです。ちなみに私は何も当たりませんでした。荷物が増えなくてよかったよ。ふん!

歓談

だいぶ顔見知りも増えて、今回知り合った人も加えると、前回に比べて人と話をする時間が多かったと思います。まあ、あまり大した話はしませんでしたけどね。話をした分、撮影に割く時間が減りましたので、一長一短です。何人かからは、女装が似合いそうだと勧められたりして、ちょっとその気になったりもしましたよ。

堂々とさらしていらっしゃったので目撃した方も多かったと思いますが、アニメ顔チェリスさんがマスクを外して正体を明かしていらっしゃいました。あ、やっぱり男の人だったのですね。第一部ではサークル参加もされていて、売り子のときも時々素顔を出していらしたようです。よその場所では絶対に正体をさらさないのではないかという印象がありますが、リラックスして正体をさらせるのも男の娘☆Conventionならではなのかな、と半ば勝手な想像をしつつ、このイベントの居心地の良さを実感した次第です。

外部リンク:YouTube アニメ顔チェリスのヲタ芸パフォーマンス(1)〜宇宙刑事ギャバンOP

男の娘雑誌の編集長対談(または第二部でのコスプレ撮影)

今を時めく二大男の娘雑誌『オトコノコ倶楽部』と『わぁい!』の編集長のお二人を招いた対談がありました。イベント主催の三森氏と男の娘研究家(?)の姫野さんが同席し、そして一芸大会でお燐ちゃんにもてあそばれながらも見事にその場をまとめた素敵な司会のお兄さんが進行役でした。

私も両誌を創刊号からもらさず買って保存版扱いにしています。これら男の娘専門誌の先駆けとも言うべき素晴らしい雑誌の編集長から直接、製作現場の裏話や雑誌に込めた想いなどが聞けるのですがら本当に貴重なまたとない機会です。このような場を設定したモノリスの手腕には頭が下がります。板橋区大山(事務局所在地)には足を向けて寝られません(向けてますけどね)。

男の娘誌編集長対談

……などと書いておきながら、実際にはこの対談中は写真撮影に専念していて、お話は何一つ聞いていませんでした。確かに男の娘誌も大切ですが、目の前に本物の男の娘がいるのに、それを無視して対談を聴講するなんて本末転倒です。というわけで、ほとんどの人が真面目に対談に耳を傾ける中、対談コーナーから死角になっている会場入り口付近で遊んでいる男の娘たちの写真を撮っていたのです。これまであまり撮影できていなかったので、ここぞとばかりに撮りまくりました。大半は対談聴講中だったので、人数は少なかったですが、可愛い娘が撮れました。

対談の様子を報告できなくて申し訳ありませんが、たぶん両誌の次の号では『男の娘☆9』特集が組まれて対談内容も掲載されると思いますので、そちらをご覧ください。はい、宣伝しましたよー。

外部リンク:YouTube アニメ顔チェリスのヲタ芸パフォーマンス(2)〜ジェットマン+メタルダー

ライブ1 〜フローライトエンジェル(Fluörite Angel)〜

このイベントのためだけに結成された時限ユニットで、Nanoさん(蛍石天使番号167)とエイシアさん(蛍石天使番号XXY)のお二人がアイドルマスターの曲を次から次へと歌って、踊って、場内は大興奮でした。この性別を越えた美女と野獣の取り合わせは、この上もなく素晴らしい光景でした。強烈なパワーに溢れた二人の芸達者が互い打ち消し合うことなく、パワー倍増のパフォーマンス振りで大いに盛り上がりました。こんなに素晴らしいライブを観ることが出来る男の娘文化ってとっても素敵なの〜☆ Kiitos paljon, Fluoriittiset Enkelit!(どうもありがとう、フローライトエンジェル!)

フローライトエンジェル1

ちなみに、そもそもの馴れ初め(笑)は、2010年5月15日(日)に東京・浅草でひっそりと催された『ぷちオトコノコ音楽祭in都内』というライブ・イベントで、Nanoさんの熱唱を目の当たりにしたエイシアさんから「やらないか?」と誘ったとのことです。実はこの『ぷちオトコノコ音楽祭in都内』には私も同席していて、あのNanoさんの可愛らしい外見とパワー溢れる熱唱とのギャップに大変な衝撃を受けたのですが、エイシアさんも同じ衝撃を感じ取っていたというわけですね。さすが野生の嗅覚は鋭いです。

フローライトエンジェル2

別ページ『フローライトエンジェルに捧げる詩』も是非ご覧ください。

ライブ2 〜Sarah_SYO-ZYU(さら・しょうじゅ)〜

フローライトエンジェルだけでも素晴らしすぎて、ライブ後は脱力状態だったというのに、さらに追い討ちをかけるように絶品ライブが続きました。Sarah_SYO-ZYUさんのライブは、姿も綺麗、声も綺麗、舞台装飾まで綺麗で、ただただ呆然と見とれるばかりでした。声色は優しい女性的な男声といった感じで、完全に女声でないところがかえってセクシーに聞こえました。舞台に花を飾ったり、大きなスクリーンに映像を映したりと、独自の演出を施していました。下の写真はそのライブの様子です。本当は場内の照明が落とされ、暗い中に舞台が明るく浮き上がっていたのですが、超高感度フィルムを使ったのが仇となってやけに明るく写ってしまい、実際の演出の美しさを表現しきれていないのが残念です。

Sarah_SYO-ZYUさんのライブ

ライブの後にもお写真を撮らせていただきましたが、愛想がよくて礼儀正しくて、とても素敵な方でした。たぶん地毛だと思うのですが、長いサラサラヘアが美しかったです。

外部リンク:Sarah_SYO-ZYUのサラシナニッキ

エンディング

しめくくりはスタッフのアオイさん(?)による歌でした。ちょっと照れながらも、子供のように無邪気に楽しげに歌う姿がとっても可愛らしかったです。小柄で本当に女の子みたかったですけど、実際どっちだったのでしょうか?

記念の詩

このすばらしいイベントの開催を記念し、思い出として残すために拙い詩を作りました。参加したみなさんがこのイベントでの出来事を思い出すよすがとなれば幸いです。別ページ『男の娘☆9に捧げる詩 』をご覧ください。

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執筆者紹介:姫楼しん
男の娘写真家(自称)、男の娘詩人(自称)。堕天使番号41669。男の娘文化の発信地、男の娘の聖地、女装特区・板橋在住。


作成者:姫楼しん(きろうしん)/公開日:2010-10-11/更新日:2010-11-03
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Farita de Sin kiro el Japanio / Aperis en 11 okt. 2010 / Shanghita en 3 nov. 2010
Chefpagho: Konkelspiro