ROMチューンに必要な物

● ROMライター

私が使っているのは 秋月電子のキットで「AKI-80 Gold Kit」です。これはほとんどバラバラのキットなんすが、9000円で買えます。電源は付属してないので別に用意しなければなりません。15V200mA程度の電源が必要です。私は市販のACアダプターを2000円くらいで購入しました。このキットの組立は電子工作をやった事のある人で説明書をじっくりと読む気になる人なら問題無く完成する筈ですが、自信が無い人は完成品を買った方がいいでしょう。ちなみに秋月ではエキスパート向けのキットとして 販売しているようです。

<2014.11.30追記>
現在は Eitec CO.LTD製の SmertWriter1 というROMライターを使ってます。このROMライタはWindowsマシンで動きます。シリアルRS232S接続ですが、シリアルポートが無いPCの場合はUSB/RS232Cの変換ケーブルで対応可能です。Windows7 32bitマシンでの動作を確認してますが、64bit環境での動作は無理かもしれません。
</2014.11.30追記>

<99.07.26 追記>
秋月のキットの組立は簡単ではありません。ナメてかかると必ず失敗します。説明書は解読困難な書き方になってますし、元々電子工作のエキスパートで回路図を読める人を対象に書かれている感じです。電子工作に慣れてない人が解読するのはとても困難だと思います。

秋月のキットを買って、組立に失敗した、爆発した、テストのやり方が解からない、テストでエラーが出る、組立出来ないので組み立てて欲しい、組み立てて動いたものの短期間で壊れた、失敗を繰り返して2個分のマイコンキットとROMライタキットを買ってしまった、ソフトが動かない、付属FDのソフトが壊れてた、などの話はもう嫌になるほど聞かされました。絶対的な自信が有る人以外は買わないようにしましょう。組立失敗の可能性、動作の遅さ、ケースや電源の確保、手間、信頼性、などを考えると秋月のキットを買うメリットはほとんど有りません。秋月の場合、15Vの電源が必要な事から、車内で使うにはDAコンバータでAC-100Vを作ってからACアダプタで15Vに落とす事になります。EITECならそのままシガライタから電源が取れます。

EITECなどの完成品のキットを買っても4万円くらいです。ソフトとケーブルとA/Cアダプタも付いてますし、12V電源コードを作るかオプションのコードを買えばシガライタソケットから電源が取れます。その性能差や12V電源で使える事、高速動作、信頼性、などを考えれば4万円は安いと思う。こちらを買う事を強くお勧めします。秋月のキットを失敗して2個分買えば18000円+送料や書留め代、それにケースと電源の価格、組立の手間、それらの事を良く考えましょう。そもそも、これから組立に必要な半田ゴテや道具を買おうなんて人は、秋月のキットを買うのは絶対に止めた方が良いですよ。
</99.07.26 追記>

● ROMライターを制御できるパソコン

ROMライターによって違うかもしれませんが、基本的にPC98かDOS/Vが必要。MACでは残念ながらROMライターは制御できません。しかし、MACでAKI-80を制御するソフトを作ってしまった人もいるらしい。ROMライタとMACの接続は丸ピンのモデムポート←→D-Sub25ピンのケーブルで可能らしいですがこれはレアケースでしょう。DOSが動けばOKなので、現役を引退した386マシンなどでもOKです。98NXでROMライタが動くかどうかは知りません。ちなみに私はPanasonicのLet's Noteを使ってます。

● ROMイレーサー

私が使ってるのはサンハヤトのROMイレーサー「RE-908」です。1万円くらいで買えます。いろいろな方法でROMの消去を試みましたが結局専用のROMイレーサーを使わないと消えなかった。日光浴で消えるとか電撃殺虫機で消えるとか言う噂は全部嘘です。(やってみたけど駄目だった(笑)) 専用のイレーサーを使うと20分で確実に消えます。悪あがきしないで専用品を買いましょう。(^^; で、実験 の結果ROMに焼き込んだデータはちょっとやそっとでは消えない事が判明しましたのでROMに遮光シールを貼るなどのように気を使う必要はあんまし無いみたい 。5月の直射日光を3日間当てても1バイトたりとも消えませんでしたから...(^^;;;;

● 追加基盤

私は GRIDの基盤を買いました。18000円です。人の話しによれば無印の製品で5000円くらいで買える基盤もあるみたい。しかしGRIDの物はしっかりしているし小型なのでお勧めできます。基盤だけで買うならば自分で基盤をECUにインストールしなければなりません。自信が無い人は取り付けも頼んだ方が良いかも。半田吸取機と半田ゴテと気合があれば自分でも出来ますが。GRIDで追加基板を購入した場合、ECUを送ると5000円で追加基板の取付もやってくれます。半田に慣れてる人なら問題ありませんが、自信がない人や道具を持ってない人ならばやってもらった方が良さそうですね。

<98.6.29追記>
GRIDの基板は初期不良が非常に多いので運悪く動かなかった人はGRIDに文句言えばすぐに直してくれます。
</98.6.29追記>

# 上記はNA6CEの場合です。NA8C Sr1の場合は追加基板は必要ありません。

● ROMに書き込むデータ&生ROM

基盤を買っただけでは基盤に突き刺すROMのデータが無いので動きません。チューンドROMでもいいしノーマルタイプのROMでもいいから何か手に入れて下さい(NA6CEの場合です。NA8Cは必要ありません) 。GRIDで買うとノーマルタイプROMが8000円です。チューンドROMはGRIDの場合は36000円かな?詳しくはGRIDのホームページも見て下さい。このROMをベースにしてマップを書き換えたりレブリミット を変更したりして遊ぶわけです。気を付けて欲しいのはテク○ムのROMです。テク○ムのROMはプロテクトがかかっていて書きかえる事が出来ません。それどころか読み出しても意味不明のデータが出てくるようにスクランブルがかかってたりもします。これを買ってしまうと自分でいじれませんのでご注意を。松田速度のECUのROMを読み出してみた事が有りますがこれの中身はテク○ムでした。生ROMは28ピンの256Kbitの物。「27C256-70Ns」です。ちなみに秋月電子で買うと1個600円、10個で5000円です。

# NA8Cの場合はノーマルECUからそのままROMを読み出せますのでデータ購入の必要は有りません。ECUのコネクタがグレーのモノは32ピンのROMが載ってますのでそれを読み出すには32ピンに対応したROMライターが必要です。

● バイナリファイル編集用ソフト (98.6.29改定)

ROMから読み出したデータはバイナリファイルとしてパソコン上で扱うわけですが、これを書き換えたりするにはバイナリファイルを読み込んで編集するソフトが必要です。ベクターあたりに落ちている普通のバイナリ編集ソフトでも可能です。ROMチューン専用ソフトで有名なのは「Map Walker」ですね。このMapWlkerはNiftyのFCARライブラリにPC98用が落ちてるらしいんですが、私はNiftyの会員ではないので詳しくは知りません。ちなみに私がマップを書く時はEXCEL97+VBのMacroで編集してます。これはRYOさんのHPに落ちてる奴を独自に改良したものです。現在ではEXCEL上からレブリミットの変更も可能になりました。近日中に基本噴射量の変更も可能にする予定です。マップ以外の部分をいじる時はベクターで拾ってきたWin95で動くバイナリエディッタでやってます。

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