作成:1999/09/11
更新:1999/09/28

読書録

1999年9月分


作者名 野口 悠紀雄のぐち ゆきお
作品名 「超」整理法3 とりあえず捨てる技術
出版社 中央公論社中公新書
版数1999年6月25日発行
ISBNISBN4-12-101482-0
ベストセラー待望の第3弾
    バッファーで捨てる。
    これぞ情報洪水を乗
    り切る究極の知恵!

 タイトル通り、帯通り。
 「超」整理法、続「超」整理法−時間編−に続く作品。
 最初の1冊目は確か平成5年頃に出たんだけど、直ぐ買ったけど全く実践せずでしたが、内容的には結構面白かったです。確かこの本が出たときは作者は一橋大学の教授だったのでは?
 2冊目は記憶無し(^^;;)。このシリーズ以外にもアスキーだとか講談社だとか別の会社からも何冊出していて、何冊かは読んでいますがやはり最初の「超」整理法に勝るものは無かったように思う。
 時代も進歩したし、野口さんもパソコン通信からインターネットへと移行しているんだけどねえ。
 ところで、いつもパソコンのデータを有効利用する時に使われる、grepだけど、確かにコマンド時代は本当に便利だったんだけど、私的にはWindowsになってからはあまり役に立っていません。会社で郵便番号検索だとか社員検索に使っている位でして、grep代わりになるWindowsのまともな検索ユーティリティーが欲しいです(一応あるみたいだけど、いくつか使った範囲では使いづらいです)。

 そうそう、行ったこと無いのですが野口さんのHPあります。


作者名 歌野 晶午うたの しょうご
作品名 ブードゥー・チャイルド
出版社 角川書店新本格ミステリー書き下ろしシリーズ
版数平成10年7月31日 初版発行
ISBNISBN4-04-873123-8
汝ら、
神に背きて
現れし
者たちよ


島田荘司氏推薦奇想はいま、進化をめざす

二階堂黎人氏推薦
21世紀の名探偵はこれだ

 ひゃあー面白い。なんで今までほおって置いたんだ!と思うくらいにはまり一気に読んでしまいました。歌野さんの作品は他の新本格の人程は好きじゃなかったんだけど、この作品で評価が代わるかもしれないって位面白かったです。
 しかし、余計なのは角川の帯を作った人。表(上記)はともかく裏は不要。
 シリーズ化できれば、お願いしたいです。


作者名 芦辺 拓あしべ たく
作品名 十三番目の陪審員
出版社 角川書店新本格ミステリー書き下ろしシリーズ
版数平成10年8月30日 初版発行
ISBNISBN4-04-873126-2
裁判
そのものが
完全犯罪
だった!


日本の
リーガル・
ミステリーを
変える傑作

 いやはや、上のブードゥーに続きこれもまた面白くて一気に読んでしまいました。
 しかし、これまた帯の出来が悪い。

森江春策シリーズの6冊目。
 「殺人喜劇の13人」
 「歴史街道殺人事件」
 「時の誘拐」
 「地底獣国の殺人」(ロストワールドの殺人)
 「探偵宣言 森江春策の事件簿」(短編)  本作品

 現在次作品を読んでいるところ。
作者名 笠井 潔かさい きよし
作品名 三匹の猿 私立探偵飛鳥井の事件簿
出版社 講談社講談社文庫
版数1999年8月15日 第1刷発行
ISBNISBN4-06-264653-6
現代本格
ミステリの
知的巨人・
笠井潔が挑んだ一人称
私立探偵小説−
本格ファンも
ハードボイルド
ファンも、
これは決して
読み逃せない

綾辻行人

 なんでまたこんなに面白いの。ということで、数年ぶりに「ミステリファン」になった私を再発見しています。
 これもシリーズもので、近々この飛鳥井シリーズの短編もでるとかで楽しみ。ハードボイルド風、社会派風のフーダニットもの本格推理小説だけど、決着は甘い。


著者名新世紀「謎」倶楽部しんせいき・ミステリー・クラブ
作品名堕天使殺人事件
出版社 角川書店新本格ミステリー書き下ろしシリーズ
版数平成11年9月10日 初版発行
ISBNISBN4-04-87380-7
前代未聞の快作の登場!

現代を代表する11人のミステリー作家による、
リレー形式の「長編本格推理小説」

    今年度ミステリー界の話題を独占する
    800枚書き下ろし!

 ふみぃ・・。
 いやはやこれは豪華布陣によるリレー小説。
 面白いんだけど、かなり違和感のある作品であるのは仕方ないか。

作者は、以下の通り。
 二階堂黎人、柴田よしき、北森鴻、篠田真由美、村瀬継弥、歌野晶午、西澤保彦、小森健太朗、谺 健二、愛川 晶、芦辺 拓

 続編作れそうなので2年に1作位お願いします。
作者名竹本 健治たけもと けんじ
作品名入神
出版社南雲堂コミック
装幀京極夏彦 with Fisco
版数1999年9月28日 1刷
ISBNISBN4-523-51402-X
本格囲碁コミック
竹本健治、21年ぶりの再デビュー

作家囲碁棋士漫画家
綾辻行人氏 梅沢由香里氏 喜国雅彦氏推薦! 

 本来ここにはコミックは出さないつもりだったんだけど。例外と言うことで。
 帯通りの結構珍しい囲碁マンガ(今は週間少年ジャンプの「ヒカルの碁」があるが)。
 マンガは他のミステリ作家(島田荘司、綾辻行人、二階堂黎人等)が描いているってことなだけど、どの絵がそうなのかはわかんないです。でもタッチがページによってかなり変わってきていたりしていて微笑ましいです(笑)。


作者名 芦辺 拓あしべ たく
作品名 不思議の国のアリバイ
出版社 青樹社
版数1999年9月10日 第1刷発行
ISBNISBN4-7913-1168-X
夢と希望に溢れ、欺瞞と虚飾に彩られたキネマの世界
そんなワンダーランドを舞台に繰り広げられる殺人劇に
素人探偵・森江春策が挑む長編本格ミステリー!


 森江春策シリーズの7冊目(1-6は上記参照)。前作に比べると地味な作品だけど、地名の謎というのはなかなかそそるものがあります。
 芦辺拓さんて1958年生まれで同志社だったんだからもしかしたら大学ですれ違っていたとしても不思議じゃないんだけどね。
 因みにタイトル通り「アリバイ」崩し?というか「アリバイ」証明の作品になっている。実は、「歴史街道殺人事件」でのアリバイを作る方法で
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とショックを受けて、この人のファンになった私であった。いやああのアリバイ作りは勉強になります(危ない)。


作者名 二階堂 黎人にかいどう れいと
作品名 クロへの長い道ボクちゃん探偵シリーズ
出版社 双葉社
版数1999年9月5日 第1刷発行
ISBNISBN4-575-23377-3

 ボクちゃん探偵シリーズ第2弾!
 ということで、これも短編です。

 縞模様の宅配便
 クロへの長い道
 カラスの鍵
 八百屋の死にざま
 +好事家へのあとがき 付き
 面白いけど、できれば新書からスタートしてもらいたい作品。


作者名 唐沢 俊一からさわ しゅんいち
唐沢 なをきからさわ なをき
作品名 トンデモ怪書録僕はこんな奇妙な本を読んできた
出版社 光文社光文社文庫
版数1999年9月20日 初版1刷発行
ISBNISBN4-334-72884-7
面白いが、
役には立ちません。


脳天気的読書のすすめ

 唐沢さんのえげつない本が好きなんだけど、なかなか売っていないし。
 と思っていたらネタ本を集めたような本が文庫本になっていました。
 思わず、購入。画もなをきさんの絵だし、脳天気に読むには最高の本でありました。
 でも1冊も読んでいないことにちょっと安心しました(^^;)。結構お勧めかも。

 心霊まじない
 科学が脳天気だった時代のもの
 宮澤賢治の謎
 聖教新聞連載のばりばり君とは?

 ああ・・・「ケンペーくん」ならやたかし著 は読みたい!ジャパンミックスからでているとのことだ


作者名大下 英治おおした えいじ
作品名風と拳小説・大山倍達≪雄飛編≫
出版社廣済堂出版廣済堂文庫
巻末対談ゲスト:松井圭章
版数平成11年10月1日初版
ISBNISBN4-331-60778-X
”カラテの父”大山倍達の
後半生を描く実録ノベル
決定版

 全二巻の後半。8月分に前回の作品あります。 アメリカ遠征前夜からゴッドハンド、マス大山が癌で死亡するまでを一気に書かれています。前半に比べて駆け足。取り分け極真会が生まれてからは駆け足というのが残念。
 噂通り、李青鵬(漢字自信なし)はやはり「空手バカ一代」で作られた話だったようです。


作者名清涼院流水せいりょういんりゅうすい
作品名カーニバル・デイ 新人類の記念日
出版社講談社 講談社ノベルス
版数1999年9月9日第1刷
ISBNISBN4-06-182018-4
サヨナラ
JDC。執筆2年。極限流水節1000ページ!!

 全二巻の後半。前作は4月分の1回目にあります。 絶句。兎に角分厚い。原稿用紙4000枚。
 1999年7の月には間に合わなかったけど、99年9の月の9日だからよしでしょう。
 色々思うこと、言いたいこともあるけど、凄いですわ。
 小説というよりも梗概って感じは否めないけど。


作者名広瀬 隆ひろせ ただし
作品名地球のゆくえ
出版社集英社 集英社文庫
版数1997年8月25日第1刷
ISBNISBN4-08-748673-7

 Linux Japanの11月号、アストロビスタの連載エッセイを読んでいると、「億万長者はハリウッドを殺す」が紹介されていた。執筆時期が調度、アメリカでのケネディの「事故」死が報道されていた頃だったのであろう。
 と、私も興味を持ち、古本でその本を探すのは後からということで、取りあえず新本で売っているところで、上の本ゲットしました。
 そういえば、昔「ジョンウェインはなぜ死んだか」(文春文庫)を読んだときは、核反対の人だったんだなあ・・という認識しか持っていなかったのは完全に甘かった(^^;;)。  国際金融マフィアの90年代半ばの事を中心に書かれた本なんだけど、付いていなかった帯には、続「赤い楯」と紹介されていました。
 今「赤い楯」を読み始めました。

 しかし、「カーニバル・デイ」に出てくる悪連とはこのことを言っているのだろうか。 また、マス大山の極真会も実につながりが見いだせる(大きく2点・・・・一つは、アメリカ及び南米に招待された時、もう一つが羽田元総理の記述)のは、誤解なのか?トリックなのか?


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