1999 Formula One World Champion Ship

Round 15. Malaysian GP. Results

Last updated, 99/10/18


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第15戦 マレーシアGP最終結果
◇10月15日〜10月17日
 セバン・インターナショナル・サーキット(5.5482Km×56周)
  • 1 E.アーバイン(フェラーリ)
  • 2 M.シューマッハ(フェラーリ)
  • 3 M.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)
  • 4 J.ハーバート(スチュワート・フォード)
  • 5 R.バリチェロ(スチュワート・フォード)
  • 6 H−H.フレンツェン(ジョーダン・無限ホンダ)

○マレーシアGP予選結果

○マレーシアGP結果詳細


○フェラーリ失格でハッキネン2年連続総合優勝?!

 1999年F1第15戦マレーシアグランプリの決勝が10月17日(日)、セバン・インターナショナル・サーキットで行われ、E.アーバイン(フェラーリ)が1位、イギリスGPで足を骨折して以来7戦ぶりにレースに復帰したM.シューマッハ(フェラーリ)が2位でチェッカーを受けたが、レース終了後にフェラーリの空力パーツにレギュレーション違反が発覚。そのためフェラーリの2台は失格となり、3位に入ったM.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)が繰り上げで優勝となって、総合ポイントでハッキネン72点、2位アーバインが60点で、最終戦鈴鹿を待たず2年連続のチャンピオンを獲得した。しかし、フェラーリはFIAに対して直ちに異議申立てを行ったため、正式な決定はその審議による。

Updated 99/10/23
 序盤からアーバインのアシストに回ったシューマッハがレースをコントロールする展開。スタートで上位陣に変動はなくグリッド順にオープニングラップを終える。トップのシューマッハは2位以下を速いペースで引き離すが、3周目にしてペースを落としアーバインと3位走行中のクルサードを先に行かせて、ハッキネンを抑えるポジションを取る。このままの順位で行けば、クルサードは2位でもチャンピオン可能性がなくなるので、アーバインを優勝させ、いかにハッキネンを下位の順位でフィニッシュさせるかがポイントとなる(しかし、実況・解説陣がそれをわかっていなかったのがチョット情け無い。判っていたのは川井チャンだけ!)。アーバインはクルサードに迫られるが何とかそれを抑え、シューマッハもハッキネンをブロックしかつペースをおさえてクルサードとの差を広げていく。

 18周目、それまで2位走行のクルサードはエンジンがストップしてスローダウンしそのままリタイア。これでクルサードのワールドチャンピオンの夢は絶たれた。

 アーバインは2回ピット作戦、ハッキネンはただ一人固めのタイヤを選択して1回ピット作戦にかけていたのだが、シューマッハに抑えられたのではアーバインを捕らえることは不可能なため、ピットストップ時の給油量を減らして時間を稼ぎシューマッハの前に出ようと2回ピットストップに作戦変更。しかし、結局シューマッハの前にも出れず、2回目のピット作業後にはハーバートにも前を行かれて4番手へ。残り2周のところで3位に浮上したが、予選結果同様苦しいレース展開を強いられた。

 逆にフェラーリはまさにパーフェクトのシナリオ。最後は2回ピットストップで2位に落ちたアーバインをシューマッハが譲ってそのままワン・トゥ・フィニッシュ。シューマッハにとってはまさに愉快なレースだったことだろう。
 ところがレース終了後にフェラーリのマシンが規定違反していること発覚。両サイドのエア・インテークの前にある整流板が規定に違反しているとのことでFIAは失格を宣告。このため、アーバイン、シューマッハともに失格となって、ハッキネンが繰り上げで優勝となり2年連続のチャンピオンとなった。ただ、フェラーリはこの判定に抗議しており、正式な裁定は土曜日に出る模様。

 テレビが始まる前に、朝日新聞のホームページで「1位アーバイン失格、ハッキネンが総合優勝」という見出しを見てしまい、「しまった!」と思いながらレースを見ていたが、いつまでたってもアーバインは失格する気配すらなく、結局レースはそのまま終わってしまって、「朝日新聞のうそつき!」と思いかけたそのとき「ところが!」とまさに急展開。
 それにしても、レース後に違反を見つけてそれで失格って言うのも変な話し。こんなことになるのならレース前にきちんと車検をやるべき。

 それから、シューマッハが3周目でスローダウンしてアーバインとクルサードを前に行かせたときに、ああすることがアーバインをワールドチャンピオンにするためには一番自然でかつ有効なのは、素人の私でもわかることなのに、解説の亜久里さんやアナウンサーは「高度な作戦」と大絶賛。あれには本当に冷めてしまいました。本当に監督やってるの? その点オタッキーな川井ちゃんは普段はおちゃらけているけど、つぼはしっかり抑えていたのがせめてもの救いでした。





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