1999 Formula One World Champion ShipRound 5. Spanish GP. Results |

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第5戦 スペインGP最終結果 ◇5月28日〜5月30日 カタロニア(バルセロナ)(4.728Km×65周)
○スペインGP予選結果○スペインGP結果詳細○マクラーレン、久々のワン・ツー・フィニッシュ!
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ようやくディフェンディング・チャンピオンらしくマクラーレンがワン・ツー・フィニッシュを決めたのだが、マシンのアドバンテージの割には楽勝とは言えず、今回はヴィルヌーブに感謝したほうが良いかもしれない。 スタートでハッキネンは前回モナコの失敗もあり、ここでは完璧なスタートを決める。クルサードもアーバインの失敗に乗じて上手く前に出て、フェラーリの2人をブロック。その間に上手く外からヴィルヌーブが入って3位を奪取。フェラーリのシューマッハは4位、アーバインは5位となる。本来ならソフトタイヤでがんがん前に行きたかったフェラーリ勢にとってヴィルヌーブは壁となり、その間にマクラーレン勢が大きく差を開く。6周目には2位クルサードとシューマッハの差は10秒。しかし、シューマッハは24周目に直前のヴィルヌーブと同時に1回目のピットイン。補給する燃料を減らすことでピットでの作業時間を削ってヴィルヌーブの前に出ることに成功する。さらにその後はハイペースで2位クルサードに迫り、1周1秒近いペースで差を縮め、40周目には2秒差まで接近。が、1回目のピットストップでヴィルヌーブをかわすために燃料を多く積まなかったことがあだとなり43周目にピットイン。その後、交換したタイヤのバランスが悪いのか、思うようにペースが上がらず、クルサードに追いつくことができなかった。もしもヴィルヌーブがスタートでシューマッハの前に出ていなかったら、もっと最初からマクラーレンとフェラーリは接近戦になっていたはずで、そうなるとハッキネンやクルサードにかかるプレッシャはぜんぜん違うだろうから、ミスやトラブルでどうなっていたかわからない。 ヴィルヌーブがスタートで3位にジャンプ・アップしたことで、参戦以来初めてBARのマシンをテレビでじっくり見ることができた。それにしても奇抜なカラーリングで、チームとしては苦肉の策だったんだろうけど、左右の境目をチャックでつないでいるのがお茶目で面白い。来年はここに「POWERED by HONDA」のロゴが入ると思うと、ヴィルヌーブは好きなドライバーだし俄然応援したくなる。しかし、まだニューチームでピット・ワークがおぼつかないのか、リヤ・ウィングを1枚はずすのにてこずり、それで焦ったのかエンジンをストールさせて万事休す。それまで5位のポイント圏内だっただけに残念。が、予選ではシングルグリッドを確実に取れる速さを身につけてきたし、次はヴィルヌーブの地元カナダなので期待したい。でもカナダはストップ・アンド・ゴーのパワーサーキットだから、スーパーテック・エンジンでは辛いかぁ・・・・ レース後半には、6位を争うトゥルーリ、バリチェロ、ヒルの集団をハッキネン、クルサード、シューマッハが周回遅れにしようと追いつき、特にクルサードとシューマッハの差は4秒ほどしかなかったので、前々回イモラのようにクルサードがもたついているとシューマッハに追い越されるかもしれない場面があったが、今回は何とか上手くすり抜け、シューマッハも前述のように後半ペースが思うようにあがらなかったため、クルサードは何とか2位をキープ。これで、昨年のドイツGP以来のマクラーレンのワン・ツー・フィニッシュとなり、フェラーリの独走に少し歯止めがかかった。しかし昨年の結果から想像すると、この先マクラーレンが楽勝できそうなサーキットはそのドイツぐらいで、その他は接戦が予想される。そうなると、強靭な肉体とチーム戦略、そしてマシンの信頼性に長けているフェラーリ/シューマッハが有利と言える。次のカナダは2本の直線と2つの低速コーナーで結んだようなサーキットなのでダウンフォースが減らせてフェラーリでも直線スピードは稼げると思うし、ストップ・アンド・ゴー・サーキットはマシンへの負担が大きいからますます信頼性が重要となりフェラーリ有利。それを跳ね除けてマクラーレン/ハッキネンが勝てるかどうかが、この先のチャンピオン争いにおいてかなり大きなポイントとなるだろう。 |
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